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21世紀の「貴族」&「シュラフタ」・ユダヤ系に元貴族が少なくない理由

2022年09月13日 | マイノリティ出身の成功者・欧州連邦主義

21世紀になって、世界は「宗教」と「貴族」の力が強くなっている、という感じです。

ブルボン王朝が18世紀の革命で、ロマノフ家がロシア革命で、ハプスブルク家が第一次世界大戦で、サボイア家が第二次世界大戦で国から追い出されていきましたが、彼らは滅んだわけでもなく、貴族たちも(一部であっても)同様。

「クローニー資本主義」と「Bule blood(s)」 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

「貴族」の復活よりも、「シュラフタ」の復活とした方が、やりやすいかもしれません。

シュラフタ - Wikipedia

 

さて、貴族にはユダヤ系もいます。(そもそも、ハプスブルクも「元ユダヤの一族」と言う人もいます。)改宗しないまま貴族の称号をもらえる人たちはそれこそロスチャイルド家のように国家を動かせるくらいの大富豪でなければ難しいでしょうが、例えば、ヘレンドを受け継いで発展させたモーリッツ・フィッシャーもユダヤ系といわれています。

コラム9「ヘレンドが歩んだ道」 (antiquecup.com)

抜粋:

1855年のパリ万博と1862年の第二回ロンドン万博で金賞を受け、事業が進展したヘレンド窯では、1867年には経営者モーリツ・フィッシャーがオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の名の下に貴族に叙せられた。しかしこれは一般に信じられているような「貴族」とは少々趣の異なる貴族である。
 モーリツ・フィッシャーには「ファルカスハージ」というハンガリー風の貴族名があてがわれ、「モーリツ・ファルカスハージ・フィッシャー」となったが、これは領地持ち・城持ちの貴族になったわけではない。こうした下賜名は売位売官に利用され、小金を溜め込んだ商人や工場主が、金銭を対価として手に入れる称号であった。しかもこのような貴族名売買による収入は、国家の財源としても重要な役割を果たしていたのである。つまりフィッシャーは「ファルカスハージ」の呼称を金で買ったわけである。

 

なお、ヘレンドの創始者はヴィンス・スティングルだと思います。

Vince Stingl - Wikipedia

ヘレンド磁器製作所 その後、彼はハンガリーのヴェスプレームのヘレンドに移り、そこで土地を購入し、1826 年に彼自身の陶器と石器 [11] の陶器製造所を設立しました。 同社の主な製品は、当初、せっ器と土器、特に煙突レンガのみでした。いくつかの情報源によると、彼は軽量の磁器を作るためにいくつかの実験を行いました. 17 世紀までのヨーロッパでは、重厚な民俗陶器しか生産されておらず、高級で薄い食器をテーブルに置く余裕があるのは、最も裕福な人だけでした。これらの磁器製品はすべて中国から船で輸入されました。 1705年頃、ドイツの錬金術師であるヨハン・ボトガーが磁器の製造方法を発見し、その結果、ヨーロッパ中にいくつかの新しい製造業者が設立されました. [12] 1839 年、財政難のため、彼は持ち株の一部をモール フィッシャーに売却しました。 1840 年に 1 年後、フィッシャーは会社全体を買収した。スティングルは資本が不足しており、工場の運営を続けることができなかったからである [13] 。 スティングルは売却後、会社のトップとしてそこに長くとどまりませんでした。

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