おとといは、前回までの3本の記事に書いたMさんに続いて、その数時間後に外に干した傘などを仕舞いに出た時に、杖をついた80代くらいの女性に話しかけられました。
「いつも綺麗なお花を並べてあるな、かんばっているな、って思って、あなたと話したいと思っていたのよ。」
彼女は、我が家から5軒目のお向かいの家に住む90代の女性Kさんのご友人でした。お住まいは町境で我が家とは違いますが、おそらく500mくらいしか離れていないところに住んでいます。
彼女はKさんと同じデイサービスに通っていて、迎えのバスに乗っているときに、我が家と私の姿を見ていたようでした。
お名前を伺うと、私が住む地区で有名、市内でも名の通った地主一族の苗字「Sさん」。私が市のボランティアセンターで働いているときに、地区をまとめる役員(町内会長とは別)の市の会長をしていた方-”〇吉さん”-を知っていたので、そのことを言うと、「ああ、それは私の義兄よ」とのこと。この”〇吉さん”(本家)の娘さんが私の息子の小学校の時の同級生。私の近所の友人の一人の母親が”〇吉さん”の妹。そして、今回知り合ったのが”〇吉さん”の弟のお嫁さん。
(私の住む市では大地主は「S家」と「F家」。たまたま我が家が住んだ軒目の賃貸住宅と家の建て替えの時に仮住まいさせてもらったアパートも「F一族」のもの。両方とも住民を大切にしてくれる方たちでした。S家、F家のように、昔ながらの地主の良さを生かした方たちがいる地域、時代に感謝。)
Kさんは、40年前に脳梗塞を起こし、その後も声がでなくなったり、足を追ったり、いろいろありましたが、持ち前の好奇心を生かし、地域のことを調べたり、民謡を習って声を出すようにしたりして、「医者ができない」といったことを一つ一つ克服していったといいます。
ちなみに、彼女のこの民謡(三味線)の先生が、我が家の3軒隣の家のおばあ様Yさん。Yさんはご夫婦2人暮らしでしたが、ご主人を20年近く前に失くし、一人暮らし。庭の花を我が家にもってきてくれたり、清掃作業員のかたたちにオロナミンCをさしいれしたり、夕方暇になると門の前で夕涼みしながら、道行く人と立ち話。
ちょうど私の仲良し”梅ちゃん”と同郷であったのと、雰囲気が似ていたので、二人を合わせてみたいと思っていました。
梅ちゃん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
高齢者の町 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
Yさんの一人暮らしがつらそうになった時、息子さん夫婦が同居。結果的にYさんに痴ほうが出たため、デイサービス→施設入所となりましたが、痴ほう症になっても明るいYさんは施設の人気者だそうです。(たぶん、100歳を超えています。)
Yさんや梅ちゃんとはタイプが違いますが、今回お話しさせてもらったSさんも、「高年齢」「病気」になっても「自分」を失わないです。
これは、私が脳出血になってから話すようになった70代以上の女性の半分がこのタイプ(90代に入った女性は4年前大腿骨骨折したのに、天気が良ければおしゃれしてカートを引きながらお出かけ。「アルツハイマー」の診断を受けた女性も、大好きな園芸の興味を失いません。)。
「ポジティブ」であるけど、ずぼらな私には。彼女たちから学ぶことが多いです。
オマケ:
私が住んでいる町は住民20万以上ですが、思わぬ繋がりがあります。