ニューカレドニア暴動に思う -1- Various Topics 2 (goo.ne.jp)
より。
革命と戦争、コルシカとカルボナリ-番外編(Terra Corsa) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
で紹介した、心を打つ、コルシカ独立の歌。
Terra Corsa (Clip officiel) (youtube.com)
この歌自体は、必ずしもコルシカをフランスから独立を願っているものではなく、イタリアにもフランスにも支配されたくないと思っていた人たちと同じような、郷土愛を歌っているのではないか、と私は勝手に思っていますが、この考えが妥当かどうかは置いておいて、コルシカにも過激な独立派が今もいいる中でも、こうした歌は好意的にとらえられます。
現在のニューカレドニアの暴徒は、ニューカレドニアの原住民である「カナック」の過激な独立派です。
彼らはニューカレドニアは彼らの島でしたが、Terra Corsa(コルシカの地)ならぬ、「Terra Kanaky(カナーキーの地」という歌を歌おうものなら、いいところ無視、ひどいと「過激派の歌」としてブラックリスト。
そうとはいえ、カナックの人たちが、現在のニューカレドニアは、フランス系、フランスの支援なしに、昔ながらの生活をしてゆくことはもう難しいのが現実です。
そもそも、ニューカレドニアはニッケルを含む赤土の島で、(リゾート地に)白い砂を運んで、観光業をはやらせたところだったのではなかったでしょうか?(故森村桂氏の『天国に近い島』にはそのことや、日本の商社マンたちのこと、カナックの人たちのことなど、裏のことも書いてあったと思います。)
なので、カナックの人たちの中でさえ、独立に反対する人達は多いと思いますが、カナックの人たちの生活格差を残したまま、フランス系住民にとって都合がよくなる法を可決させること、これは「暴動を起こそうとする人たち」にはチャンスとなります。
参考:
天国にいちばん近い島―地球の先っぽにある土人島での物語 (1970年) | 森村 桂 |本 | 通販 | Amazon
※森村氏はカナックの人たちを侮蔑して「土人」と書いたのではなく、親愛の情を込めてそう書きました。
抜粋:
角川春樹と親しく、著作は角川文庫にも多く収められた。1984年には『天国にいちばん近い島』が原田知世主演で映画化され、再び同作が注目された。しかし、映画と原作のストーリーはまったく異なっている