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※旧Various Topics(OCN)

高速鉄道計画見直しのインドネシア政府に乾杯!

2015年09月05日 | 国際・政治

ロイター(2015年9月3日)
インドネシア、高速鉄道計画見直し 日中の受注競争振り出しに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150904-00000004-reut-cn
 

インドネシア政府は3日、日本と中国が激しい受注争いを繰り広げていた高速鉄道計画について、計画を見直すことを明らかにした。高速ではなく、中速度の鉄道で十分と判断した。 

インドネシア政府は、日中に対して、中速鉄道の建設に向けて新たな計画を提示するよう要請した。
ダルミン・ナスティオン経済調整相が、記者団に対して述べた。

首都ジャカルタと南部バンドン間の150キロメートルを時速300キロ以上の高速鉄道で結ぶ計画だったが、ジョコ大統領が高速鉄道は必要なく、中速度の鉄道で十分と判断したという。

高速鉄道計画の規模は、50億ドル前後と見られていた。日本はインドネシアにとって第2位の投資国であり、中国はインドネシアの最大の貿易相手国。インドネシアは外交的に難しい判断を迫られている。

日中は先月、インドネシアに特使を派遣。両国ともインドネシア側に有利な内容に条件を変えるなど、激しい受注合戦を展開してきた。 

インドネシアは日中のどちらに肩入れするわけでもないのに、一方の高速鉄道に発注を決めることで、報道の上では日中競争に巻き込まれるのは確かだったでしょう。 

もちろん、高速鉄道から中速度の鉄道に変えたところで、日中がその仕事を争うことには変わりはないでしょうが、最新技術争いとは違うので、日中とも受注できたとしても、あまり自国のPRにもつながらない。 

日中競争のことは除外して考えても、インドネシア、冷静です。

「そんなハイスペックでなくても実は困らない機種を、「これが最新」「もうこれじゃなければ時代遅れ!」と店頭で進められ、安くはないローンを組んで手に入れる顧客」と違って、賢い選択をしました。 
(国際金融機関も「その国のためになる」と言って借金を負わせるのが今も得意です。一般国民が必要とするもの(井戸、トイレ等最低限もの)より、商売になるものを買わせる手助け。誠実な職員にそういうことに疑問を感じる人がいたとしても・・・。)

インドネシア政府は、自国の財政状態も考えての決断でもあったと思います。
日本政府もインドネシア政府から学んでほしいです。

コメント
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