友人に送ったメールを貼り付けます。
○○ 様
昨日、石原慎太郎の『天罰』と言う言葉をあの場で使ったことは確かに不適当でしたが、ただ、原発に関しては、日本も含めて人間のおごりが今はね返ってきているという思いは私も強いです。
(唯一原爆を落とされた国が、原子力の恐ろしさに蓋をして促進していこうとしていたことなどを、各国はどう思っていたのでしょうか。)
昨夜の静岡を震源とする地震にも肝を冷やしました。もっとも危険と言われたりもしている、御前崎の浜岡原発があります。
オイルショックから原発に移行していった中で(現在3割弱)、原発に対して多くの学者や市民が反対をする一方、これを擁護した政治家や電力会社、そして学者の一部-「経済成長するため」とはいえ、この危険をもっと誠実に伝えてきたのであれば、今こんな思いはしなかったはずだと思います。
2,3日前のTVにでていた学者は、「今の被害がこれで済んでいるのは、日本の技術が高いからだ」と言っていて、私はあきれました。
どんなに高い技術を持っていようと、その技術で想定している以上の被害があればひとたまりもない。高い技術のものであっても、壊れた時の安全装置が幾重にもなされていないと今回の事故で証明されました。
前にお話した、映画『東京原発』http://www.bsr.jp/genpatsu/がTVにオンエアーされなかったり、NHKスペシャルで取り上げた老朽化した原発を解体できずに、そのまま耐久年数を塗り替えていく方式が許されていっていたこと(賞味期限を書き換えた不二家や赤福は叩かれて、こちらは叩かれることもなかった)に対し、疑問視しなかった人たちも罪はあります。
もし、現在も危険な福島原発の問題が本当に沈静化してくれたとしたら、本当に今後は、国民一人ひとりが考えていかなければならないと思います。
前に、「50年前の生活レベルを検証し、一部戻すこと」を言い、“Transition”http://www.transition-japan.net/の活動の話もしました。
これらを「絶対無理」と切り捨てないで欲しいです。
ゆかり