先日、「愛娘」という言葉を目にしました。
意味は、「自分のかわいい娘」であることは判りますが、さて、何と読むんだ?
「自分のかわいい息子」なら、愛息:あいそく、
「自分のかわいい子ども」なら、愛児:あいじ、
「自分のかわいい飼い犬」なら、愛犬:あいけん、
「自分のかわいい馬」なら、愛馬:あいば、
「自分の愛しい非配偶者」なら、愛人:あいじん
でも、「あいむすめ」なんて言葉は聞いたことがない…。
このブログで何度か紹介している立川志の輔師匠の「みどりの窓口」、マクラで志の輔師匠は、「日本語は難しい、でも、だからこそ落語が生まれたんじゃないか」という説を披露しています。そして、その例として、小動物の数え方を挙げていました。
1匹:いっぴき 2匹:にひき 3匹:さんびき 4匹:よんひき
志の輔らくごのごらく(3)「みどりの窓口」「しじみ売り」 ―「朝日名人会」ライヴシリーズ31 価格:¥ 2,310(税込) 発売日:2005-11-23 |
話を元に戻しまして…。
ふと思い出しました。
「自分のかわいい弟子」は、愛弟子:まなでし です。
そう、「自分のかわいい娘」は、愛娘:まなむすめ でした。
でも、英語でも難しい表現がありますな。
身近なところでは、「馬」が、性別や年齢で呼び方が変わります。
単純に「馬=horse」じゃないんですよ、これが
牡馬(♂)なら、満4歳以下は「colt」で、5歳以上が「horse」、
牝馬(♀)だと、満4歳以下が「filly」で、5歳以上が「mare」、
そして、せん馬(去勢した牡馬)は「gelding」。
なんだか出世魚(スズキやブリなど)みたいですね。
ちなみに、ボラの場合、オボコ ⇒ スバシリ ⇒ イナ ⇒ ボラ ⇒ トド で、
これが「とどのつまり」の語源らしい…。わたしゃ、「とどのつまり」は、てっきりセイウチとかアザラシの仲間の「トド」から来たことば(これ以上デカイのはいない、という意味)だと思っていました。