新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

久しぶりに聴いたジャズ・ギター

2009-06-02 22:04:29 | 音楽

昨日届いた雑誌「選択」、伊藤光彦さんの連載「国際アジェンダ考[時の笛音]」の今月のテーマは「ロマ」でした。
ロマ、聞き慣れないことばですが、別の言い方をすれば「ジプシー」です。
10世紀頃にインド北西部を出発点に、今は欧州を中心に800~1000万人が暮らしている「流浪の民」。
最近はどうかよく判りませんが、ちょっと前には、欧州の旅行ガイドには「ジプシーが近くにいたらひったくりに要注意」的な記述があったような気がします。
伊藤さんの連載記事は、様々な迫害にあってきたロマの人たちに、そんな境遇に立ち向かう動きがあること、国によっては相変わらずひどい迫害にあっていることといった内容でした。

この記事を読んでいた私の目を惹いたのは、ドッチー・ラインハルトというジャズ・シンガーが「ドイツNo.1シンガー」として活躍していること、そして、彼女が、あの伝説のジャズギタリスト、ジャンゴ・ラインハルト(1910~53)の孫娘だという記述でした。

さまよう瞳 さまよう瞳
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2008-01-23

ジャンゴ・ラインハルトのことは、私も知っていました。っつうか、CDを持っています。
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ジャズ・ヴァイオリニストのステファン・グラッペリとリードをとった「フレンチ・ホット・クラブ・クインテット」の2 in 1アルバムです。
ジャンゴ・ラインハルトは、既に14~15歳頃には人前でバンジョーやギターを演奏するような早熟なミュージシャンでした。しかし、18歳の時、大やけどにあい、左手の中指と薬指が曲がらないという障害を負ってしまいます。
以降、親指を含む健常な3本の指と、曲がらない2本の指で弦を押さえる独自の奏法を編みだし、そして、一流のギタリストに成長したんですと。

ジャンゴ・ラインハルトの演奏を聴くと、そんな障害を負っているなんて信じられません。
まぁ、機会があったら聴いてみてください。凄いです。

   

ところで、ポール・サイモンのアルバム「ポール・サイモン」に収録されている「ホーボーズ・ブルース」というインストルメンタルは、ジャンゴ・ラインハルトの相方だったステファン・グラッペリとの二重奏です。もちろん、グラッペリのヴァイオリン&ポールのギターの二重奏です。

ポール・サイモン ポール・サイモン
価格:¥ 1,785(税込)
発売日:1997-11-25

このアルバムが発表された頃、「グラッペリがサイモンとコンビ結成が?」なんて噂が流れたとか流れなかったとか…。

っつうことで、きょうはこれまで。

あ、そうだ。ドッチーとジャンゴの関係(「孫娘」⇔「縁戚」)とかジャンゴが障害を負った指(「中指と薬指」⇔「薬指と小指」説)について、異説があることを付記しておきます。

コメント
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