こだわり

ＮＰＯ事業で近隣の地域の「こだわりの店」の取材にかかわっている。
他店との違いを特に強調している点を取り上げて　「こだわりの店」　と褒め言葉で言うし、店の方も　「うちは○○にこだわっています」と肯定的な意味合いが、普通になってきている。
しかし”こだわる”とは　本来、辞書によると漢字では「拘る」と書き、決して褒め言葉ではないのが気になっていた。

●どうでもいい問題を必要以上に気にする。

●つかえたりひっかかったりする。

●難癖をつける。けちをつける。

店主の強い意志を伝えるには「○○を貫く店」「○○を大切にする店」の方が正しいかもしれないが、ぴんとこないのも不思議だ。
テレビの番組などでも、職人さんが謙遜して「私のこだわりなんですけどね」と、定着している今、「職人魂」「美意識の追求」という良い意味に変わって使われるようになっているから、それはそれでいいのだろう。
そんなことにいつまでもこだわっている必要もない。
これからは辞書にも掲載されるようになるだろうか。