昔から言い伝えられている「宵越しの茶は飲むな」。
なぜ飲んではいけないのだろう?と思ったことはありませんか?
「美味しくないから」…。
これは納得ですが、お茶屋さんが商売のために勝手に言ってるってことでもなさそうです。
真偽の程はいかに? ウソ?それともホント?
正解は「ホント」で、しかも、ちゃんとした理由がありました。
① 食中毒
カテキンの抗菌作用により、少しの間は保護されていますが、カテキンは水溶性なので、お茶を淹れるごとに溶け出して
しまいます。
茶葉にはタンパク質がたくさん含まれいて、放っておくと腐ってしまいます。
腐敗したタンパク質はヒスタミンなどに変わり、お湯の中へ溶け出してしまうため食中毒を起こしやすくなるわけです。
② 消化不良
適量のタンニンは、胃の細胞を刺激して胃液の分泌を促し、食物の消化を助けます。
しかしその反面、一晩も置いた茶葉は、胃の粘膜を荒し消化液の分泌を妨げるので消化不良を起こしたり、胃腸の弱い人は吐き気や下痢を起こす場合もあるようです。
一度だけしか淹れていない茶葉、どうしても捨てたくなかったら、お湯をよくきって茶葉の入ったまま急須を密閉袋などに入れればいいようです。
冷蔵庫で保存温度を下げて密閉することで微生物による分解腐敗を防げる訳です。
この世に空気がある限り、ほおっておけば酸化しちゃうんです。もちろんコーヒーの場合もおなじでしょう!
朝のお茶の一杯は格別、カフェインたっぷりの一煎目を堪能しましょう。活力が上がります。