日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
祈念公園に・・・②
祈念公園に・・・②
還暦を迎えて同期会
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平成16年1月3日、還暦を迎えて
「石巻市立稲井中学校の同期会」へ参加した。
場所は石巻グランドホテル。
同期の仲間は合計166名であるが、この日の参加者は恩師3名を入れて70名弱。受付で会費を支払い、同期会名簿を渡された。
会場の方へ進むと誰とは気付かぬ人、明らかにそれとわかる人、ずいぶん懐かしい顔ぶれがある・・・
「やあしばらくです」と言い、にこにこしながら一人のすらっとした男性が近づいてきて握手を求めてきた。
『今年で退職ですか?』と応じながら握手を交わした。
彼の名は中沢征夫(ナカザワ・ユキオ)君という。
夕方5時厄払いの祈祷を受け、記念写真の撮影後、懇親会に入った。丸いテーブルの一卓に7名ぐらいずつ掛け、10卓もあっただろうか。
宴が始まって間もなく、先ほどの中沢君が名簿を広げながらやってきた。
「吉野君は確か『武喜―たけよし』だったよね。この名簿には『永人』となっているけど、これどう読むんですか?」と聞いてきた。
『ああそれね。“ながと”ですよ』
「名前を変えたんですか?」
『そうです。30歳で戸籍も永人に変えました』
「どうしてですか?」
余りにも真剣に聞くので、これなら話しても分かってくれると思い、ちょうど隣に空席が出来たので座って頂いた。
『姓名の画数が良いか悪いかは人の運命そのものに大きな影響を及ぼすものです。およそ人生はその人の運が70~80%影響しますね。どんな人でもです。職業は関係ありません。
それほど大事なものでありながら、そういうことを耳にする機会もなく、誰も教えてくれるわけでもなく、“人間、頑張ればなんとかなる”と人生の成功をその人の頑張りに求めるのが一般的なわけです』
「そりゃそうですね」
やはり優秀な男だけに分かりが早い。彼は宮城工業高等学校電気科に進み、卒業後東北電力に入社、いまは女川原子力発電所に勤務している。続く