前回の記事で危惧した通りに…昨日とうとつに台風3号が発生しました。
本日の午後にピークの勢力に発達し、東シナ海を北上中です。
まあ、沖縄島にはそれほど接近することなく、足早に去って行ってくれそうですが。
取りあえず明日はうねりが残りそうな雰囲気です。
風は強めの南東~南。曇ときどき小雨、のち日差し。
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種名で、小さいことを表す形容的な言葉は結構たくさんあります。
順番に並べてみると…
コ=コガタ=ショウ > ヒメ > マメ > ケシ > ツブ > チビ > チビケシ > コナ > ミジン
となるのだそう。
もっともこんなに細かな接頭辞は、種類の多い昆虫などの場合で、魚の場合は…
ヒメ > マメ > チビ > ヒナ
くらいの感じではないでしょうか。
あとコビトなんていうのもありますけど、どのあたりに入る感じでしょうか…。
こういう接頭辞は、基準となる対象種よりサイズが小さいということを示し、同属内での大小関係を表しているわけです。
と、以上はもちろん標準和名の話です。
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ところで…
〈イロウミウシ科レンゲウミウシ属キベリアカイロウミウシ Mexichromis pusilla 17年5月24日 沖縄島安和〉
学名種小名は『とても小さい』の意。
さてこの『とても小さい』も、基準となる対象種との関係、あるいは同属内の大小関係を示しているのでしょうか。
基準となる対象種は何でしょう。
レンゲウミウシ属ですから、レンゲウミウシでしょうか。
レンゲウミウシは50mmの記録があり、本種は20mmが標準のようですから、確かに『とても小さい』かな。
日本産レンゲウミウシ属は本種の他に6種いて、そのうち2種は本種より十分に大きく、2種は同じくらい、そして残りの2種は本種より小さいサイズ。
どうも『とても小さい』は、体サイズのことではないような…。
〈同種同個体 同日 同ポイント〉
では、何が『とても小さい』のでしょうか。
画像を見る限り、触角や二次鰓が小さいようには見えませんよね。
見えない部分でしょうか。
例えば胃が小さいとか、あるいは腎臓が小さいとか、あるいは心室が小さいとか…。
あるいは交接器がとても小さいとかだったりして……。