湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

積水ハウスが50億円だまし取られた話

2019-09-26 18:53:46 | Weblog
宅建協会の実務研修がありました
市民会館の小ホールです
毎年のことですから、慣れてはいますが
若くはありませんから
心身とも、それなりの負担はあります

本日の講師である弁護士の講演の中に
積水ハウスが都内の土地購入を巡る詐欺に遇い
約50億円の金をだまし取られた事件がありました
その事件の解説があったのですが
だいたい、私の知っている範囲の話でした

この事件は
五反田から徒歩3分の場所にある
旅館の敷地約600坪の売買に関するものです
所有者は高齢の一人暮らしの女性で、病気で入院していました
本人になりすました人物、そして、その内縁の夫役の男など
役者を揃えた、綿密な計画的犯罪でした

この話を持ちかけられた積水ハウス以外の業者は
独自に調査し、この案件は詐欺であると推定し、手を引いたそうです
なぜか、積水ハウスだけは
調査もろくにせず、騙されてしまったのです
その理由は、講師によれば、この土地の買収が

”社長案件”

だったからということです
社長が、何が何でも実現したい土地買収だったのです

土地所有者は、この土地で生まれ育った人ですから
近所に知り合いも多く
近所の人は、自称土地所有者の写真を見ただけで、
本人ではないと言ったそうです

積水ハウスの人も、会見の時の記憶として
自称所有者が、自分の干支を間違えたのを憶えていました
五反田で生まれ育ったはずなのに
故郷は桜の綺麗なところだったとも話したそうです
おかしいと思ったらしいのですが、取引を続行してしてしまったのです
講師は、サラリーマン経営者の弱点が出たと言っていました

私はいつも

「不動産取引の基本は”本人確認”だ」

と言っています
そのための、プロなら当たり前の、基本的作業もあります
最近、私は、私の言うことを無視する業者との取引をやめました
何度言っても

「そんなこと言うの、秋本さんだけですよ」

と言い返されてしまい
ついに、説得の意思を失ったのでした



コメント
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