哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

物質の人間的基礎 end

2014年02月15日 | xxx7物質の人間的基礎

Watts_nml_warg_wag_2113_large 人間の身体を持たない動物、あるいはロボット、あるいは異星人が感じるような別の世界がある、ということはできない。人間が感じられない別の世界がある、という言い方は意味がありません(一九七四年 トマス・ネーゲルコウモリであるとはどういうことか既出 )。また、私たちの身体とは関係なく物質世界が存在する、という言い方も意味はありません。なぜならば、私が今ここにこの身体でこのように感じているものだけから成り立っている物事を、私たちは物質という言葉で語り合っているだけだからです。

物質で成り立っている世界の他に別の世界がある、と言っても、それは深く語れば語るほど、矛盾した理論になり、間違った哲学に行き着いてしまうだけです(拙稿24章「世界の構造と起源」)。私たちの身体はここに見えるような物質世界しか語り合うことはできないし、逆に物質とはそのような私たちが語り合えることだけから作られている、といえます。

(37  物質の人間的基礎 end)

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