暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

うつくしいひとみ

2011-09-13 | -2011
あなたの目は
きれいでは、ない

わたしの目も
濁っては、いるが

きれいなものだけ見続けて
きたないものは除外してきた

そんな目をしている

あなたはきれいに笑うのだが
わたしはそれに同意できないでいる

そうしてわたしも笑う
そぐわない笑みに、ひきつらせながら

あなたには見えてはいないのか
きれいなものを見続けた、
決してきれいではない目では

すべてが見えるわけもないが
結果としてわたしは濁ってしまった

わたしは結局何もうまくそぐわないまま
あなたの目をそれでも見ている
時に、目をそらすのは
わたしの濁りがそうさせる

あなたがもっている強い淀み
それが同じく、阻害する

あなたの目は
きれいでは、ない

決して、決して、
部分的に盲いた、その目では

鏡に映るきれいなあなた
その奥はきっと、
すでに見えることはないのだろう

うまくそぐえないわたしは
また笑って、
濁りが少しだけ澄んでいく

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