整列の号令が鳴る
まだ出番はない
真新しい靴の底
前から順にときのこえ
気持ちのよい快晴が続く
腐れる心が汁を垂らす
勝者のラッパは高笑い
乱れた世の生き生きとしたまなこ
出番は近づいてくる
仄かに香る火薬のにおい
紅い陽は白痴を土へ屠る
気高き識者に住み着く蛆
サイレンこそが至上の神だ
炎に灼かれ救いを得る
美しくもない手のひら
まなこのなんと美しいこと
号令は今一度
獣は笑いながら救われる
肉を食らえば体は蝕まれる
心はサイレンが癒してくれる
敗者の弦楽にとどろく嘲笑
出番はもはやすぐそばにあり
靴がその時を待っている
雨は弱きをさらけ出す
紙上に躍る撃鉄の合唱
手を合わせたなら弔いの歌
手のひら返せばまたも玉砕
白痴は日に日に数を増す
陽が白ければ夢から目覚める
いまやこここそ最前列
おだやかな識者の腐れた腹は
後ろに並ぶ群衆の息遣いは
ごうと飛び去る爆撃機
泣くのは母かこのわたしか
華麗に軍靴の音が鳴る
獣は笑いながら救われる
獣は踊りながら救われる
狂乱は人を白痴に変えた
動乱は人を椰子に変えた
よくやよくや燃えるだろう
行き着くところはみな同じ
更に更に首を絞めよう
なにもかもが救われる
救われぬのはこのわたし
靴さえ笑っていってしまった
まだ出番はない
真新しい靴の底
前から順にときのこえ
気持ちのよい快晴が続く
腐れる心が汁を垂らす
勝者のラッパは高笑い
乱れた世の生き生きとしたまなこ
出番は近づいてくる
仄かに香る火薬のにおい
紅い陽は白痴を土へ屠る
気高き識者に住み着く蛆
サイレンこそが至上の神だ
炎に灼かれ救いを得る
美しくもない手のひら
まなこのなんと美しいこと
号令は今一度
獣は笑いながら救われる
肉を食らえば体は蝕まれる
心はサイレンが癒してくれる
敗者の弦楽にとどろく嘲笑
出番はもはやすぐそばにあり
靴がその時を待っている
雨は弱きをさらけ出す
紙上に躍る撃鉄の合唱
手を合わせたなら弔いの歌
手のひら返せばまたも玉砕
白痴は日に日に数を増す
陽が白ければ夢から目覚める
いまやこここそ最前列
おだやかな識者の腐れた腹は
後ろに並ぶ群衆の息遣いは
ごうと飛び去る爆撃機
泣くのは母かこのわたしか
華麗に軍靴の音が鳴る
獣は笑いながら救われる
獣は踊りながら救われる
狂乱は人を白痴に変えた
動乱は人を椰子に変えた
よくやよくや燃えるだろう
行き着くところはみな同じ
更に更に首を絞めよう
なにもかもが救われる
救われぬのはこのわたし
靴さえ笑っていってしまった
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