明日は仕事始めですね。
しかし、金曜日とあって、半数以上の職員が年休を取っており、年頭の挨拶も1月7日(月)に行われることから、だらだらとした一日になりそうです。
それでも、今日はなんとなく憂鬱です。
北風が冷たくて外に出る気もおきません。
長い休みの後、精神障害者は出勤できなくなることがよくあります。
幸い私はそういう形で出勤拒否に陥ったことはありませんが。
テレビのニュースでは、Uターンラッシュがピークを迎えているとか。
盆と正月の帰省風景を見ると、いつも故郷が近くて良かったと思います。
憂鬱だといくら嘆いたところで飯の種である以上いたし方ありません。
密かに期待していたジャンボ宝くじも9,000円購入して900円にしかなりませんでした。
あぁ、一生遊んで暮らせる金づるが落ちていませんかねぇ。
今朝は昨日借りてきたDVDでホラー初めとしゃれこみました。
観たのはカナダの孤島が舞台の寒々しい映像が恐怖を誘う「キラー・ゴッド」です。
カナダの孤島で独り暮らしをしながらインドネシアはバリの神話を研究する老考古学者。
彼は雪原の一軒屋で暮らし、専門分野のバリ・ヒンズー教を信仰し、庭には祭壇もあります。
バリ・ヒンズーでは、この世は悪の神であるランダと善の神であるバロンとの決着のつかない永遠の対立によって平和が保たれているとします。
卑近な例で言えば、冷戦下、米ソが激しく対立しながら互いに世界が破滅することを怖れて攻撃できず、結果的に平和が保たれていたようなものでしょうか。
はるか古代に、人間の限界を悟り、理想や信念で平和を維持することは不可能で、善悪の厳しい対立による、恐怖を基にした平和しか、現世で平和を維持することはできないと知っていたバリ島の人々は、優れた人間観察に基づいた極めて現実的な教えを考え出したものと思われ、それは慧眼であったと言うべきでしょう。
老考古学者が、ある日、凍死体で発見されます。
死因は心臓麻痺によるものと思われましたが、その後警察官や孤島の若者グループなどが、次々と惨殺されます。
バリ島に住まいする老考古学者の孫娘が唯一の肉親としてカナダの孤島を訪れ、バリ・ヒンズーの教えに従って祖父を火葬に付します。
孫娘は相次ぐ惨殺事件を、ランダとバロンとの力の均衡が破れたために神が怒り、天罰が下されたものと考えます。
そこに、老考古学者とともにバリの展覧会を準備していた大学の同僚や、マレー人の男などがからみ、事件は複雑な様相を呈してきます。
大学に届くはずだったバリ・ヒンズーの石像三体が、老考古学者の自宅に移送されており、大学の同僚とマレー人はこれを取り戻そうと躍起になります。
じつは石像の中身は空っぽで、放射性物質が詰め込まれていたのです。
ここに到って、マレー人は核兵器を製造せんとするテロリストであり、大学の同僚はその強力者であることが判明し、これらが犯人かと思わせます。
しかし、ランダの面をかぶった正体不明の存在がクローズアップされ、結局事件は迷宮入りとなるのです。
カナダの孤島の寒々しい雰囲気、バリ・ヒンズーの土俗的な不気味さに、テロリストの狂気が加わって、複雑な映画に仕上がっています。
ホラー映画としては難解で、もう一つすっきりしません。
作りすぎの感は否めません。
題材は悪くないのですが、脚本が悪いような気がしました。
ホラー初めとしては残念な映画に当たってしまいました。
キラー・ゴッド [DVD] | |
フランク・J・ズパンシック,ヴァージニア・レイフ,サマンサ・ブラウン,ピーター・ヒギンソン | |
アメイジングD.C. |