●省庁版の仕分けスタート=26日から、170事業対象
時事 2010/05/25-17:52
政府は26日から、省庁単位で事業を仕分けする「行政事業レビュー」を始める。行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)が独立行政法人や公益法人を対象に実施した事業仕分けの手法を活用し、省庁レベルで無駄の削減を徹底する。仕分け結果は2010年度予算の執行見直しや11年度予算編成に反映させる。
同レビューは12府省が計170事業を対象に実施。今月26~28日の経済産業省を皮切りに、各府省が1~4日間の日程で仕分けを進め、6月14~15日の外務省で作業が終了する予定。各府省はインターネットのホームページで仕分けの模様を生中継する。
政府は各府省の政務三役のほか、行政刷新会議からも14人の「仕分け人」を送り込む。各事業について「廃止」や「抜本的改善」、「現状通り」といった判定を行う。
対象は(1)事業規模が大きい(2)事業の継続年数が長い(3)内外から問題点が指摘されている-などを基準に選定。外務省は環境分野での途上国支援など26事業、農水省は森林や農地整備事業など22事業、防衛省は防衛情報通信基盤整備など19事業を仕分け対象としている。
●予算の執行状況、26日から公開点検 有識者交え評価
朝日 2010年5月25日16時32分
枝野幸男・行政刷新相は25日の閣議後の記者会見で、各府省が自らの予算執行が適切だったかどうかを検証する「行政事業レビュー」を26日から公開で始めると発表した。外部の有識者も加える。税金の使途の是非を国民の目の前であぶり出す「事業仕分け」の各府省版だ。
各府省は2009年度の予算執行を検証し、11年度予算案の概算要求に反映させる。経済産業省を皮切りに、各府省が6月中旬まで行い、同下旬をめどに中間取りまとめを発表する。枝野氏は「各府省内で外部の目線で個別事業をチェックしていくレビューは、中長期的には事業仕分け以上に重要だ」と述べた。
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