岐阜県のプール金。
8日の中日新聞「口座に組合資金混在か 岐阜県『裏金』」。つまり、組合はチャンポンして使っていたということになる。
8日の読売新聞。「県警、表面化前から捜査。 横領の可能性 聴取進める」。ということは、以前から警察に捜査を要請していた、内部告発していた関係者がいるということ。横領の時効は、5年もしくは7年。最初に裏金を作ったところまでは立件できないけど、プール金の使途に関しては、可能性があるということ。
記事中には、「県警は県に対し、報告を要請。『法令違反が確認された場合は、告訴、告発をしてほしい』と強く求め」とある。
8日の岐阜新聞。「一部は訴訟費名目 職員対象に、組合予算計上」。
これって私たちの訴訟のこと??
・・・ これらを説明し、インターネットにだしてある訴訟情報にもリンクしたいけど、今日は、これから名古屋での浅野史郎さんの講演会。午前から準備なので、もう出かけなければいけないから、紹介はまた後日。
まるで、当事者になってしまったみたい。
8日の朝日新聞。「県職員裁判に 裏金使われた」
8日の毎日新聞。「監査請求を検討 知事『調査結果みて判断』」
住民監査請求とは違う。この「監査請求」、行政がどういうときに行うかなども
後日説明。
どんどん情報が出てくる。
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
8日中日
● 口座に組合資金混在か 岐阜県「裏金」
岐阜県庁の裏金が、県職員組合の管理する口座に移し替えられていた問題で、口座には組合の運営資金と裏金が混在した状況にあるとみられることが7日、関係者の話で明らかになった。口座は10程度に上るといい、県で把握している1億数千万円とみられる金額のうち、どの程度が裏金に該当するかの特定が、当面の焦点になりそうだ。
関係者によると、各課などでプールした裏金が1998年度、組合管理の口座に移し替えられたが、移し替えは同年度だけではなく、数年にわたって作業が続いていたらしい。
移し替え当初は数千万円だったとの情報もあるが、詳しい状況は分かっていない。
さらに別の関係者によると、裏金が入ったとされる口座には組合関係の資金も混在しているため「帳簿類も保存されておらず、裏金の特定には手間がかかるのでは」という。
混在している場合、裏金問題発覚当初に県が把握した金額より、裏金自体は少なくなる可能性も出てきた。
口座の数については「当初は一つだった」との証言もあるが、現在は組合が管理するものの、組合名義ではない10口座程度が判明しているもようだ。
8日読売
● 県警、表面化前から捜査。 横領の可能性 聴取進める
岐阜県の職員が組織ぐるみで裏金を作り、1億円を超える金を県職員組合の口座にプールしていた問題で、県議会で表面化する以前から、県警が捜査に着手し、複数の情報提供者から事情を聞いていたことが、7日分かった。裏金の一部は、懇親会費や餞別(せんべつ)として使われたとの情報があり、県警では横領にあたる可能性があるとみている。
裏金問題は5日の県議会で古田肇知事が存在を認めて表面化したが、県警幹部によると、県警はその数か月前から情報をキャッチして、本格的な捜査開始を検討していたという。
県警は表面化直後、県に対し、内部調査で実態を早期に解明し、調査内容を詳細に報告するよう要請。5日の県臨時幹部会議でも「法令違反が確認された場合は、告訴、告発をしてほしい」と強く求め、大園猛志本部長は7日の県議会で「刑罰法令に触れる事実があれば、今後、捜査対象となる」として、事件に発展する可能性があることを示唆した。県警では当面、県の調査結果がまとまるのを注視する方針だが、情報収集は継続する構えだ。
裏金のプールは、梶原拓・前知事が知事に就任していた当時に行われており、古田知事は、原正之副知事をトップとする調査チームで、梶原前知事や当時の県幹部から事情を聞き、調査結果を公表する考えを示している。
(2006年7月8日 読売新聞)
● 県の裏金問題特別監査の方針事実解明後、知事が言及 8日 読売
県職員が組織ぐるみで職員組合の口座に1億円を超す公金を裏金として隠していた問題で、古田肇知事は7日、原正之副知事をトップにする調査チームが事実を解明した段階で、地方自治法に基づいて、監査委員に対して特別監査を命令する考えを示した。県議会で、大西啓勝県議(共産)の一般質問にこたえた。
裏金問題に関しては、古田知事は5日の県議会で調査チームの調査結果を有識者らによる第三者委員会でも検証してもらい、関係者の処分を行う方針を示しているが、この日の答弁ではさらに、「しっかりとした結果がまとまり次第、監査委員の監査を求めていきたい」と述べ、調査が公正に行われたかどうかの内部チェックをしていく考えを明らかにした。
田中敏雄・代表監査委員は「知事から要求があれば、厳正な監査を実施していきたい」と語った。
また、大西県議は一般質問の中で、寄せられた投書などを基に、「裏金は食糧費や旅費のほか、賃金、工事費、消耗品購入、架空工事などで集められ、使い道は官官接待、交際費、慶弔費とともに、部課長の転退職や県幹部の渡航の際のせんべつ、やみ退職金などに使われてきたのではないか」と指摘した。また、これ以外に、県や県職員が「官官接待」など、職務をめぐって住民団体などから訴訟を起こされた裁判の費用に使用された疑惑についても、追及した。
しかし、答弁に立った古田知事や原副知事は、「裏金を集めた経緯や使途については調査中」との回答に終始した。職員組合の担当者も、「調査中」であることを理由に、詳しい使途の説明を避けた。
(2006年7月8日 読売新聞)
● 一部は訴訟費名目 職員対象に、組合予算計上 8日 岐阜
一部は訴訟費名目/職員対象に、組合予算計上/県裏金問題
県の裏金問題で、県職員組合管理の口座に移し替えられた裏金の一部が、県職員を対象にした住民訴訟費用の名目で組合予算に計上されていたことが七日、分かった。
組合関係者は岐阜新聞社の取材に、一九九八(平成十)年ごろ、各課でプールされた裏金が組合管理の口座に移し替えられた後、翌九九年に当時の役員五人の決定で口座から約一千万円が、新設した組合の特別会計の原資として振り替えられたと証言。この特別会計が訴訟費用に充てられていたという。
県の調査チームは、訴訟費用の支出の詳細についても調査を進め、裏金の使途の全容解明を急ぐ。
またこの日、大西啓勝議員(共産)が県議会一般質問で複数の県職員OBからの情報として「裏金が、県職員を対象にした住民訴訟で敗訴した場合の裁判費用の財源になっている」と指摘したが、県側は「しっかりした調査を通じ解明したい」とし、使途に関する答弁を控えた。
◆梶原前知事も県、聴取対象に
県の本庁や現地機関の一部の課が不正経理でプールした公金が、一九九八(平成十)年度に県職員組合管理の口座に移し替えられていた問題で、古田肇知事は七日、聞き取り調査の対象者について「必要があれば、どなたからでもお話をうかがう」とし、梶原拓前知事を含め、当時の県幹部から事情を聴く方針を明らかにした。
同日の県議会一般質問で大西啓勝議員(共産)が「調べるなら、(当時)中枢にいた人、例えば、出納長、(県職員)組合委員長、前知事にも聞くべき」と指摘。
古田知事は「過去からの経緯もあるようなので、県職員OBはじめ多方面にわたる調査、聞き取りが必要」とした上で「当然、調査上の必要があれば、どなたからでもお話をうかがう」と、全容解明には当時の県上層部に対する聴取が不可欠との考えを示した。
同問題の発覚を受け、県は原正之副知事をトップとする調査チームを立ち上げ、一カ月以内をめどに調査を進めている。古田知事は第三者委員会による調査の検証や、調査結果がまとまった時点での監査要求も検討していく意向。
《岐阜新聞7月8日付朝刊社会面》
● 県職員裁判に 裏金使われた 8日 朝日
● 監査請求を検討 知事「調査結果みて判断」 8日 毎日
人気ブログランキングなるものに7月5日から参加してみました。
ワン・クリック10点
↓ ↓
→→←←
| Trackback ( )
|
> これって私たちの訴訟のこと??
本当にひどい話ですね。
寺町さん自身が当事者であり、被害者でもあると思います。
> 本当にひどい話ですね。
⇒あの頃、住民訴訟で職員が被告にされると訴訟の弁護士費用などの負担が大変、公的な保険制度が必要・・・と岐阜県の幹部らが述べていました(正確には、そういう新聞記事を何度も見ました)。
まさか、その代用で、手っ取り早く、裏金を使った・・・とすると分かりやすい(笑)
> 寺町さん自身が当事者であり、被害者でもあると思います。
⇒やっぱり、被害者は岐阜県民ですよ。
住民訴訟は、原告になった県民が自分の財布から諸費用や手間代を出して、判決で勝訴すれば職員らが県に弁償する、弁護士費用も職員が自腹を切る、という制度。
そうやって、公務の適正を確保しようと地方自治法に定められた制度です。
その負担分を、公金=税金を悪意で操作してつくった裏金ポケットから頂戴していたとしたら、全国に前代未聞、許しがたい。
やっぱり、馬鹿にされたのは岐阜県民、県民が当事者だと思います(苦笑)。