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てらまち・ねっと



 東京電力の福島第1原発「4号機」で使用済み核燃料プールに保管されている燃料の取り出しが昨日18日から始まった。
 プールには「使用済み燃料」と「未使用の燃料」の合計1533体が保管されており、まず取り扱いやすい「未使用燃料」から取り出す。

 東電は、その前の13日に、4号機建屋の核燃料のうち「3体に折れ曲がりなどの損傷がある」と発表した。
 「取り出す順番を後回しにするのでスケジュールに大きな影響はない」とも。
 要は、どう移動させることができるか不明なので、今後検討する、という話。
 
 しかも、この損傷は、ずっと以前から分かっていたけど、公表していなかった。
 東電は、「国への報告は随時してきた」と国に責任転嫁するような弁明。

 さらに、15日になって、「1号機」では全体の4分の1にあたる70体が、「2号機」では3体、「3号機」では4体の計80体が震災前から破損していたと報道された(河北新報)。

  ★ 「損傷燃料が1号機に集中している理由について、東電は『1号機は当社で最も古い原発で、燃料棒の製造時、品質管理に問題があり粗悪品が多かったと聞いている。2号機以降は燃料棒の改良が進み、品質は改善した』と説明した。」(河北新報)。

 そもそも、1~3号機は4号機よりも原子炉建屋の汚染状況が厳しく、燃料の取り出しの準備作業は遅れている。

 こう見てくると、日本の他の原発ではどうなの???と懸念が出るのは当然。
 だから、ブログ末に、日本の原発の運転開始年の一覧を整理したページにリンクし、初期の原発と福島との年次を図として残しておく。

 なお、今日は、ここの議会の議会運営委員会の会議がある。

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●福島のニュース 福島第1原発1号機 燃料震災前破損70体 全体の4分の1
       河北新報 2013年11月16日
 福島第1原発1号機の使用済み燃料プール内にある燃料棒70体が東日本大震災前から損傷していたことが15日、分かった。
プール内に保管されている使用済み燃料292体の4分の1に相当する。
損傷した燃料棒を取り出す技術は確立しておらず、2017年にも始まる1号機の燃料取り出し計画や廃炉作業への影響が懸念される。
 東京電力は、15日まで事実関係を公表してこなかった。同社は「国への報告は随時してきた」と説明している。

 東電によると70体の燃料棒は、小さな穴が空いて放射性物質が漏れ出すなどトラブルが相次いだため、原子炉から取り出してプール内に別に保管していたという。
 18日に燃料取り出しが始まる4号機プール内にも損傷した燃料棒が3体あり、東電は通常の取り出しが困難なため、対応を後回しにしている。

 損傷した燃料棒は1、4号機プールのほかにも2号機プールに3体、3号機プールに4体の計80体ある。東電は専用の輸送容器を新たに製造するなど対応策を検討する。
 損傷燃料が1号機に集中している理由について、東電は「1号機は当社で最も古い原発で、燃料棒の製造時、品質管理に問題があり粗悪品が多かったと聞いている。2号機以降は燃料棒の改良が進み、品質は改善した」と説明した。

 1号機は東電初の原発で、1971年3月に商業運転を開始した。


● 福島第一原子力発電所 /4号機使用済燃料プールからの使用済燃料取り出し作業について 
   ★  平成25年11月13日 東京電力株式会社


・・・・・・・(略)・・・


●福島第1・4号機 燃料きょう取り出し 容器落下の不安も
         2013年11月18日月曜日
 東京電力は18日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールに保管されている1533体の燃料取り出しを始める。事故を起こした1~4号機の中で本格的な燃料取り出しは初めて。40年間と言われる廃炉作業は新たな段階に入るが、取り出しには不安要素があり、作業が計画通りに進むかどうかは不透明だ。

 取り出しは扱いが容易な未使用燃料202体を先行させる。1体ずつつり上げ、キャスクと呼ばれる輸送容器にプール内で装填(そうてん)し、100メートル離れた共用プールに移す。2014年末まで全ての取り出しを終える計画だ。

 作業の最大の懸念はキャスクの落下だ。作業は地上から高さ32メートルの原子炉建屋5階で行う。東電は「5階から落としても燃料破損の可能性は極めて低い」と説明するが、キャスクの落下試験は最大で17メートルの高さから実施したにすぎず、最悪の事態を想定していない。

 東電の試算では、キャスクが落下で壊れた場合、原発敷地境界の放射線量は毎時5.3マイクロシーベルト上昇する。資源エネルギー庁原子力対策課は「周辺への影響は小さい」と評価している。

 キャスク移動中に大地震が起きても4号機建屋が耐えられるのかどうかについて、東電は「東日本大震災と同規模の揺れに耐えられる」と強調している。
 
 プール内には水素爆発で散乱した細かいがれきが残り、燃料をつり上げる際に傷つけることもあり得る。東電は「つり上げのスピードは毎秒1センチと超低速で、引っ掛かりがないかどうかを確かめながら行う」と話している。

●4号機の核燃料3体に損傷=事故前、取り出し最後に-福島第1
         時事(2013/11/13-12:35)
 東京電力は13日、福島第1原発4号機建屋の使用済み燃料プールで保管している核燃料1533体のうち、3体に折れ曲がりなどの損傷があると発表した。

 プールからは近く燃料取り出しを開始する予定だが、損傷した燃料は輸送容器に入れることができないため、取り出す順番を後回しにし、移動方法を検討する。スケジュールに大きな影響はないという。

 東電によると、3体は使用済み燃料で、損傷したのはいずれも事故前。うち1体は「く」の字に折れ曲がり、残り2体は燃料を覆う容器に微細な穴が開いていた。

●損傷の燃料3体 福島第一原発4号機プール
   福島民報 2013/11/13
 ・・・東電によると、3体はいずれも震災前に破損していた。1体は約25年前に作業員の操作ミスで「く」の字に折れ曲がった。
他の2体は約10年前に「ピンホール」という穴が開いているのが見つかった。穴はプール内に混入した異物が燃料に接触し生じた。

4号機の使用済み核燃料プールにある燃料1533体の取り出しの工程は損傷した3体の存在を把握した上で組み立てており、東電は「スケジュールに影響はない」としている。

●福島原発・核燃料取り出し!空気に触れたら即死する超高線量「怖いよ」(作業員)
             j-cast 2013/11/18 10:17
福島第1原発の4号機建屋の使用済み燃料プールからの燃料取り出しが、きょう18日(2013年11月)から始まった。高い放射線量、建屋の強度への不安、熟練工の不足など、不測の事態への不安がいっぱいである。この作業にあたる作業員の1人が福島県内の仮設住宅で不安を語った。

「みんな心配ですよ。線量も建屋も(東電は)安全だというが、建屋は補強したとはいっても、あれだけの爆発や火災を起こして劣化している。地震に耐えられるか」
カメラでしか確認できない燃料プール

4号建屋は上部が爆発で吹き飛び燃料移動用のクレーンも壊れたが、クレーンは新たに作り直された。作業はまず燃料をつり上げ、水中でキャスクという移送用の容器に入れる。これを1階まで降ろしてトレーラーで100メートル離れた共用プールに運び、再び燃料を取り出し保管する。

燃料は1533体だが、うち1331体が放射線量が高い使用済み燃料だ。これらを空気中に出したら、そばにいる人間は即死するくらいの線量だ。すべては水中での作業になるが、爆発による破損やがれきの混入など、確認できない要素が多い危険な作業になる。

危ないのは移動だという。実際に燃料を吊り上げて状態を見たわけではない(カメラでしか確認してない)から、作業の途中で損傷していることがわかっ たときにどうするか。こうした事態にタイプするためには経験と熟練が必要だが熟練工が不足している。

「震災前にキャスクを専門にやっていた人間はほとんどいない。新しい人間も慣れたころには被ばく線量がいっぱいになって入れなくなる。線量がこれからネックになる」と作業員はいう。ただ、「あまり考えないようにしている。切り替えてプロ意識でやるしかない」
経験者も熟練工もいない作業現場
被ばくの不安も絶えない。「高線量の場所には行きたくない。家族には『危ないと思ったらやめてくるから』と言ってはいるが、実際はやってみなければわからないですね」

司会の井上貴博アナ「不安は現場の作業員が負うことになるんですかね」

池田健三郎(経済評論家)「だれかがやらにといけない。しかし、累積線量があるから熟練できないですよね。新しい人を研修する効率的なシステムをつくらないといけないわけで、いま原発をやめても、人材育成はこれから何十年も続けないといけないということですよ」

柿崎明二(共同通信編集委員)「作業中に地震が来たら、全部の不安が現実になる。建屋が損傷したら、また東日本全体の問題になってくるかもしれません」

放射能の汚染は政治も左右する。きのう行われた福島市長選挙では、進まぬ除染作業への不満から現職が大差で敗れた。福島県の自治体選挙では、郡山市、富岡町、いわき市と現職が敗れ続けている。

●●東電・福島第1原発4号機、18日から燃料取り出し 廃炉へ一歩
           産経 2013.11.18 00:48
 東京電力は18日、福島第1原発4号機の燃料貯蔵プールから燃料の取り出しを始める。東電は17日までにすべての安全確認を終えた。過酷事故を起こした原発からの燃料の本格回収は世界でも異例。30~40年かかるとされる廃炉へ大きな一歩を踏み出す。

 18日は燃料を運ぶ「キャスク」と呼ばれる移送容器(長さ5・5メートル、直径2・1メートル)をプールに入れ、水につけたまま未使用の燃料(長さ4・5メートル)を1体ずつ容器に詰め込む作業を始める。
 19日までに最大22体の燃料をキャスクに移動。


 20日以降にクレーンを使ってキャスクをプールから取り出し、約100メートル離れた共用プールまで運ぶ。
 この一連の工程に約1週間かかる。
燃料取り出しは班交代制で無休で続けられ、来年末までに、4号機プールに入っている燃料1533体をすべて取り出す。

 その後、1~3号機の燃料取り出しに着手。
 廃炉工程の中で最大の難関とされる溶け落ちた燃料(デブリ)の取り出しは最短で、7年後の平成32年度前半からになる。

 原子力規制庁は燃料取り出しに伴い、現地の原子力保安検査官ら約10人に加え職員3人を派遣。作業の手順を確認する保安検査を継続しながら、容器の落下など不測の事態に備えて監視体制を強化する。

●福島第1原発、4号機燃料取り出しへ準備 1年で全て移送へ
    日経 / 2013/11/18 11:16
 東京電力は18日午前、福島第1原子力発電所4号機の使用済み核燃料プールから、燃料を取り出す準備を始めた。午後にも実際に燃料をクレーンでつり上げる作業を開始する見通し。本格的な取り出しは2011年3月の東日本大震災に伴う事故後初めてで、来年末までかけて全ての燃料を移送する。30~40年かかるとされる廃炉作業は、新たな節目を迎える。

 燃料の取り出し着手で、廃炉工程表は第1期から第2期に移る。今後、第2期では炉心溶融を起こした1~3号機のプールにある燃料も取り出す予定。約10年かけて1~3号機の原子炉内で溶け落ちた燃料の回収準備も始め、30~40年後の廃炉完了を目指す第3期に入る。

 東電は、プールの中の燃料を輸送容器(キャスク)に入れるため、直径2.1メートル、長さ5.6メートルの容器のふたを取り外すなどの準備作業を始めた。

 プールには使用済み燃料1331体と未使用の燃料202体の合計1533体が保管されており、東電はまず取り扱いやすい未使用燃料から取り出しを始める。

 輸送容器はプールの水中に入れたまま19日にも燃料を最大22体納め、地上に降ろす。容器は燃料を含めて重さが91トンになる。トレーラーに積み込んで、約100メートル離れた共用プールに移す。最初の容器を運び終えるのに、約1週間はかかる見通し。

 4号機のプール内には、事故前のトラブルで一部が破損した燃料も3体ある。東電は専用容器を用意するなどの対策を検討したうえで取り出す計画だ。

 4号機は事故で水素爆発して原子炉建屋が損傷した。建屋の強度に不安があるとの指摘があり、プールの下の部分を補強した。

 廃炉計画ではさらに安全性を高めるため、プールの燃料を地上の共用プールに移すことを検討。プールに落ちたがれきの撤去など、準備を進めてきた。

 原子力規制委員会は12日、準備状況を確かめる使用前検査を終了した。18日の取り出し作業には現地の検査官事務所のほか、東京からも幹部を派遣して作業の監視にあたる。東電は輸送容器を落とすなどのトラブルが起きても、大きな事故にはつながらないと説明している。

 東電は1~3号機のプールに保管している燃料も取り出す予定だが、4号機以外はプールの隣にある原子炉にも燃料が入っている。原子炉が炉心溶融を起こしたこともあり、1~3号機は4号機よりも原子炉建屋の汚染状況が厳しく、クレーンの設置などの作業は遅れている。今後、がれきの撤去など建屋の除染を進める。

●全国の原子力発電所 運転開始年・経過年数順 敦賀・美浜・高浜・島根・玄海
 JC-NET(ジェイシーネット)  2011年3月22日
今回の東北太平洋沖巨大地震による福島第一発電所の爆発は、その当時に設置された同型の原発の問題点も憂慮されている。全国にある各原発・各号基毎の年齢=経過年数・型炉別を掲載した。
アメリカでは、早速福島第一原発型原発の調査に取り掛かったと報道されている。
(注/下表の「経過年数」は2011年当時




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