毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 自治体の議会の「政務活動費の不正」の問題は絶えない。昨年は、富山市議会が深刻な現状を自ら表明することになった。辞職者も相次ぎ、補欠選挙もあった。

 ここ山県市の議会でも、かつて、「選挙ポスターの公費負担」に関しての不正請求が発覚。私たちは、自主解散すべ旨の請願も出したりした。世論の高まりに、「議会運営委員会で解散請願の採択を決定」した。ところが・・・本会議では多数決できわどく否決された、という緊迫した状況だった。結局、議員は何人も辞職した。
 (参考 2007年12月19日⇒ ◆速報/山県市議会本会議で、議運の決定を覆して自主解散請願を不採択

 富山市では、来る4月9日告示で16日の定例市議選が待っている。
 ところで、昨年の富山市議会の「政務活動費」問題に関連して、共同通信から「識者評論」というカテゴリーへの寄稿を依頼された。
 原稿は2016年10月20日に全国に配信されて、その後、加盟の各地の新聞社が「掲載」したら、その「掲載紙」がある程度は送られてくる。
 ともかく、配信原稿を各新聞社の掲載前に「私的なブログ」などに載せたらまずいから、ネットには載せていなかったし、そのことにも触れていなかった。

 1カ月も過ぎればネットに載せてもいいだろうと思っていたけれど、今日は、富山の定例市議選を前にその配信原稿を載せることにする。
 配信記事の写真の基本はカラー。ここでは、「10月21日」の北日本新聞の記事を白黒の画像で掲載しておく。
 新聞社によって、タイトルや配置も異なっていて、それ自体、面白かった。例えば、「他の学者の意見と並置して掲載した新聞」とか、「オピニオン」的に大きな紙面にした新聞とか、社説などのページに、とか・・・

 なお、このgooブログからの昨日「4月4日のアクセス数」の通知は、「閲覧数 3,158 訪問者数 1,197」だった。
 
人気ブログランキング = 今、1位
人気ブログランキング参加中。気に入っていただけたら ↓1日1回クリックを↓
 ★携帯でも クリック可にしました →→ 携帯でまずここをクリックし、次に出てくる「リンク先に移動」をクリックして頂くだけで「10点」 ←←
 ★パソコンは こちらをクリックしてください →→←←このワン・クリックだけで10点

視標「政務活動費」 
◎使途を限定すべきだ 大都市議会では不要/元岐阜県山県市議 寺町知正

 政務活動費をめぐる富山市議らの相次ぐ不正には、あきれる。でも、詳しく調べれば、どこにでもありそうだ。不正の原因の第一は、議会の構造的問題だと思う。

 ほとんどの地方議会には、自治体の仕事の分野ごとに、議員が分かれて所属する委員会がある。委員会は必要に応じ、議会の予算を用いて視察や研修を行う。議会全体として、講師を招いて勉強会を開くこともできる。こうした調査研究を活発にしたいなら、予算額を増やすことも可能だ。これがオモテの話。

 だが現実には、オモテの活動は少ない。なぜなら、一部の議員たちは「堅苦しいことは嫌」「仲間と好きにしたい」との思いが強いから。それがまかり通るのは、古参議員の求めや多数派の意見で方向性が決まる、議会のウラの構図による。

 正式な予算と違って細かく縛られない、議員報酬以外の金が欲しい。個人や、会派という有志の集まりの、自主的活動の経費を出してくれ―。それが政活費の由来ではないか。政活費の支給は実質的に報酬の引き上げである。

 実は、日本の議員報酬は外国に比べて多い。しかも、大きな議会ほど高額だ。例えば、富山市議の報酬は月万円、政活費は月万円。これに対し、今春まで私が議員を務めた岐阜県山県市の場合、報酬が月万5千円で、2008年まであった政活費は月1万円。違いは大きい。

 都道府県や大都市の議員報酬は十分高額だから、政活費は必要ない。実際、政活費を支給している議会は全自治体の半数ほどだ。いったん制度化した政活費を廃止した議会もある。

 政活費がない自治体では、先に述べたように、議会の公費で研修するという、本来の姿を充実させることが不可欠だ。また、私は政党や組織に属さない無党派・市民派の議員として、各地の議員仲間と視察や研修などを自腹でも行ってきた。

 一方、中小の市町村の議員報酬は必ずしも高額ではないので、政活費の支給が合理的な面もある。とはいえ、政活費の使い道は、現在より範囲を限定すべきだ。

 議員は政治活動をする。しかし、所属政党に関する活動にまで政活費の使途を広げたら、際限がない。自治体の公金だから、その自治体に直接関係のない活動に使ってはならない。政党活動が自費なのは当然だ。

 自治体の政策や事業の展開は多様なので、議員が勉強すべき課題も多様である。先進的な自治体の視察などは役に立つ。ただし、視察に伴う宿泊費や飲食費は、交流と称した遊興、ごまかしの温床になっているため、政活費を充てるのは交通費に限るべきだ。
 勉強会の参加費や資料代、有権者向けの議会ニュース発行や報告会開催の費用なども、有用な使途といえる。

 不正の原因のもう一つは、明らかに倫理観の欠如だ。この対策としては、政治家が有権者に責任を負う立場であることを自覚させる、極めて有効な方法がある。

 私は、議員ごとの議会での発言数や公費の使途などを表にまとめ、市全域に配ってきた。このようなことは、議会や行政なら容易にできる。

 議員も首長も選挙で当選して職務に就く。制度として選挙前に、議員と首長の公金の使途や額、日ごろの活動などの基礎情報を公表し、有権者に配布することが重要だ。
   ×   ×
 てらまち・ともまさ。1953年岐阜県生まれ。岡山大卒。85年に岐阜県高富町(現山県市)議員に初当選。市民団体「くらし・しぜん・いのち岐阜県民ネットワーク」代表。共著に「市民派議員になるための本」。

●候補予定者 訴える? 触れず? 富山市議選告示まで1週間 政活費問題 温度差
         中日 2017年4月2日
政務活動費の不正問題が昨年噴出した富山市議会の議員選挙告示まで、あと一週間に迫った。定数三八を大幅に上回る五十七人が現在名乗りを上げ、激戦は必至だ。昨年十一月に行われた補欠選挙に続き、政活費問題が大きな争点となる。ただ、候補予定者たちの前哨戦での言動からは、政活費に関連する訴えに微妙な“温度差”が見て取れる。(杉原雄介)

 「市民目線を大事にしてきました」。朝の通勤通学時間帯に富山駅前で声を張り上げていたのは、補選当選組の二人。補選後に立ち上げた新会派で活動する二人だが、演説内容は対照的だった。

 その一人、現職女性は政活費不正に焦点を当て「改革の流れを変えてはいけない」と熱弁。「不正への怒りが議員を目指したきっかけ。市民の信頼を取り戻すまで訴え続ける」と立ち位置は変えない。

 一方の現職男性。教育や子育て政策を主に訴え、政活費への言及は少なめだ。「議員が不正しないのは当たり前。再発防止に向けた新運用指針もでき、市民の政活費問題への関心は薄れている」と言い切る。

 一連の不正で十二人が辞職した市議会最大勢力の自民党。補選に続いて同党から出馬を予定する現職男性は「補選の時は有権者から『関わりたくない』と拒絶されることもあった。今回は逆風をあまり感じない」と有権者の反応には変化を感じている。

 だが、立候補を予定する無所属新人の多くは、不正の全容解明や議会改革を出馬の動機に挙げている。

 不正の追及に力を入れてきた現職男性の一人は今回の選挙を「市民と議員のなれ合いを変える一歩にしたい」と話す。「不正の温床は、市民が議員に政治を任せきりにし、議員も市民目線を意識しなかったこと。有権者には地域に縛られず各候補の政策や人柄をしっかり見てほしい。われわれもそれに応えなければ」

定数減 出馬増 激しい選挙戦に 57人立候補表明
 九日告示、十六日投開票の富山市議選には、現時点で現職三十六人、新人十九人、元職二人の計五十七人が立候補を表明している。今回から定数が二減の三八となることもあり、激しい選挙戦となる見通しだ。

 現職のうち八人は、運用指針で認められない形で政務活動費を不適切請求していた。不正で辞職した元自民の元職一人も無所属で出馬する予定。前回二〇一三年の市議選(定数四〇)では、立候補者は四十四人だった。

●政活費証拠書類の公開開始 富山市議会 情報公開請求不要に
      中日 2017年4月4日
 政務活動費の不正請求が相次いだ富山市議会は三日から、二〇一一~一五年度の政活費領収書や使途を示した文書などの証拠書類の窓口公開を始めた。
 閲覧にはこれまで情報公開請求が必要で、許可が出るまでに一週間近くかかっていたが、今後は議会事務局で申込書に住所と名前を記入すれば、議会棟七階の閲覧室で即日見ることができる。議会では今年中に、証拠書類のインターネット公開も予定している。
 証拠書類の保存期間は市の条例などで五年間とされており、一一年度分は五月に廃棄対象となる。共産会派は、議長と各会派に証拠書類の永久保存を申し入れており、事務局が対応を検討している。 (杉原雄介)

コメント ( 0 ) | Trackback ( )



« ◆アディーレ法... ◆ウォーキング... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。