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てらまち・ねっと



 いろんな意味で注目の中、再稼働に動き出した川内原発。
(8月13日ブログ ⇒ ◆「反対多数」世論の中 川内原発再稼働/南日本新聞社説 なし崩しの「原発回帰」は許されない)

 しかし、8月11日に運転開始したものの、トラブルが発生して、あえなく、出力上昇を中断(21日発表)。
(中日新聞)★《タービンを回した後の蒸気を水に戻す復水器内を通る冷却用配管に穴が開き微量の海水が漏れ出た。25日に予定していたフル運転も延期》

 (時事通信)★《同様のトラブルは全国で過去に50回ほど起きているといい、川内原発では初めて。九電では玄海原発1号機(佐賀県玄海町)で1997年、99年の2回あったという。》

 もともと、長期停止していた原発は、再運転でトラブルが起きる可能性が高いことは指摘されていた。

 8月7日の「Sputnik 日本」の指摘は次。
 ★《長期間、稼動停止状態にあった原発が再稼動された場合、一連の不測の事態が起きる可能性が指摘されている。なぜならば、日本の原子力規制委員会も指摘するように、長期の停止状態は前代未聞のことだからだ》

 ★《国際的な実践から見ても、長年停止されていた原発が再稼動に踏み切られた際、問題を起こさずに済むケースは非常に稀なのが現実だ》
 ★《京都大学原子炉実験所の中島健教授は、ブルームバーグからの取材に対し、自動車も長い間使用せず、いきなりエンジンをかければ不具合が生じるのは普通と指摘し、再稼動が予定されている川内原発もそれと同じ危険性があると語っている》

 他にも指摘があるので、今回のトラブル関係の報道の他、幾つかの指摘をブログに記録した。

●長期間停止の原発の再稼動は不測の事態を招きかねない/Sputnik 日本 2015年08月07日
●川内原発フル運転延期 再稼働の1号機、冷却用配管に穴/中日 8月21日
●川内1号機、出力上昇を延期=2次冷却水に海水混入か-九電/時事 8/21

●川内原発を襲う、カルデラ噴火【日本壊滅のシナリオ】/ハーバービジネスオンライン 8月17日
●経済の死角/愚か者たちの川内原発「再稼働」全舞台裏 /「日本が滅びるかも…」あの恐怖を忘れていいのか/現代ビジネス 8月24日

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●長期間停止の原発の再稼動は不測の事態を招きかねない
     Sputnik 日本 2015年08月07日
 鹿児島県の川内原発は来週にも再稼動される可能性がある。実現すれば、福島第1原発事故後、4年以上経過して国内で再稼動される原発としては初めての事例となる。日本では原発再稼動に反対した大規模な市民運動が展開されている。福島と同じような事故が起きないという保証が一切得られていないのがその理由だが、一方で大きな自然災害などなくとも、これだけ長期間稼動していなかった原発の再開は、不快な事態を招く危険性もある。

ブルームバークが専門家を対象に行なった世論調査では、長期間、稼動停止状態にあった原発が再稼動された場合、一連の不測の事態が起きる可能性が指摘されている。なぜならば、日本の原子力規制委員会も指摘するように、長期の停止状態は前代未聞のことだからだ。

日本では現時点で43の原子炉のうち25基が再稼動リストに入っており、そのうち数基は近く、再稼動の承認をうける。ただし、国際的な実践から見ても、長年停止されていた原発が再稼動に踏み切られた際、問題を起こさずに済むケースは非常に稀なのが現実だ。

米国とカナダもそうした事例を14の原子炉で経験している。これらの国は少なくとも4年の間、停止していた原子炉を再稼動させたが、そのどれもが、非常事態発生ないしは不具合が原因で最低1度は核反応停止を余儀なくされている。スウェーデンで初めて作られたオスカルスハムン原子力発電所は1992年に稼動が停止され、1996年に再稼動となったが、翌年1997年だけでも緊急体制による稼動停止を6度も経験した。

米国原子力規制委員会のエリソン・マクファーライン元委員長は、「原子炉が長期間停止されていた場合、長期間使用されなかったということが原因で、また原発の運営者側の誤りで問題が起きる可能性がある」と語る。もちろん日本の原子力規制委員会は再稼動を予定する原子炉の事前チェックを行なうだろうが、それでも非常事態が起こる可能性を100%取り除くことはできない。

京都大学原子炉実験所の中島健教授は、ブルームバーグからの取材に対し、自動車も長い間使用せず、いきなりエンジンをかければ不具合が生じるのは普通と指摘し、再稼動が予定されている川内原発もそれと同じ危険性があると語っている。

●川内原発フル運転延期 再稼働の1号機、冷却用配管に穴
       中日 2015年8月21日
 九州電力は二十一日、今月十一日に再稼働させた川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の出力上昇を中断すると発表した。タービンを回した後の蒸気を水に戻す復水器内を通る冷却用配管に穴が開き微量の海水が漏れ出たとみられる。二十五日に予定していたフル運転も延期する。

 再稼働後、トラブルで工程が延期されるのは初めて。
環境への放射性物質の影響はないという。

 原子炉は稼働を続けており、九電は「運転継続に支障はない」としている。三系統あるうち問題のあった一系統の復水器を一週間程度かけて詳細に点検。一万三千本余りの中から穴の開いた配管を特定して、海水の流れを遮断した後、出力上昇を再開する予定。九月上旬を予定している本格的な営業運転が遅れる可能性もあるという。

 九電によると、二十日午後二時十九分に復水ポンプの出口付近で異常を示す警報が鳴った。復水器に漏れ出たとみられる海水は脱塩装置で除去できている。安全上の問題はないとしている。

 川内1号機は十一日の稼働後、十四日に発電と送電を始め、出力を徐々に上げていた。二十一日は出力を75%から95%まで上げる予定だった。

 原発ではタービンを回した後の蒸気を海水で冷やして再び水に戻し、復水ポンプで循環させている。

●川内1号機、出力上昇を延期=2次冷却水に海水混入か-九電
        時事 2015/08/21
 九州電力は21日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)について、2次冷却水に海水が混入した恐れがあるため、予定していた出力上昇を延期すると発表した。点検に少なくとも1週間程度かかる見込みで、25日に予定していたフル稼働は遅れる。

バス避難、実効性に疑問=運転手の確保課題に-「使命感」頼り・川内再稼働

 九電は「3台ある復水器のうち、1台に微量の海水が混入していると推定されるが、除去できており運転継続に支障はない」と説明している。
 九電によると20日午後、2次冷却水を循環させる復水ポンプの出口で、水中の塩分濃度を監視する「電気伝導率」の数値が上昇した。発電タービンを回した後に2次冷却水を冷やす復水器内の水を調べたところ、実際に塩分濃度が上昇していた。

 復水器には、冷却用の海水を取り込む細管が1台当たり約2万6000本通っている。九電はこの中のいずれかに穴が開き、海水が復水器内に漏れたとみている。点検で漏えい箇所が見つかれば、その配管を封鎖する。

 同様のトラブルは全国で過去に50回ほど起きているといい、川内原発では初めて。九電では玄海原発1号機(佐賀県玄海町)で1997年、99年の2回あったという。

 川内1号機は11日、新規制基準に基づき全国の原発で初めて再稼働した。出力は16日に50%、19日に75%に到達し、21日に95%に上昇させる予定だった。

●川内原発を襲う、カルデラ噴火【日本壊滅のシナリオ】
         ハーバービジネスオンライン 2015年08月17日
 8月11日、九州電力川内原子力発電所一号機が再起働した。日本から原発の火が消えてから2年弱。「世界一厳しい」と安倍首相はじめ関係者が口をそろえる「新基準」のもと、電力会社や政府は全国にある原発の再稼働に向けて弾みをつけた格好だ。

 東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故から約4年半が経過したが、原発の安全性に関する議論はいまだ結論からは程遠い。その中でも川内原発周辺は、多くの活火山や巨大カルデラに囲まれており、世界的に見ても有数の「カルデラ密集地帯」だと言われている。再稼働第一号となる川内原発は、果たして「もっとも安全な原発」なのだろうか。

火砕流が原発を飲み込み、収束作業も不可能な事態に!?

 原発推進派からは、「どうせ破局的な大噴火が起きたら九州は全滅するのだから、原発事故どころではない」という声も聞こえる。それに対して、鹿児島大学の井村隆介教授(火山学)はこう反論する。

「噴火も地震や津波と一緒で、防ぐことはできません。それだけでも多くの人命が失われるでしょう。しかし福島では、原発事故がなければ助かっていた人たちの命まで失われました。それこそ、私たちが学ぶべき教訓です」

 特に、川内原発に一番近い姶良カルデラが噴火した場合、その被害は想像を絶する。

「数百度の熱を帯びた火砕流が川内原発敷地内まで到達する可能性があります。そうなれば、原発自体が破壊されるのはもちろんのこと、原発作業員も全員火砕流でやられてしまいます。火砕流と放射能で、外部から救助にも原発の収束作業にも入れないという恐ろしい事態になってしまうのです」(井村教授)

“死の灰”が全国に飛散、日本壊滅!?

川内原発再稼働反対のデモ
8月9日に行われた川内原発再稼働反対のデモ。川内原発のゲート前(右手奥)に向かって2000人が連なった
 そこからさらに、福島の事故より恐ろしいケースも想定される。

「噴火に伴う原発事故の場合、火山灰に放射性物質がくっついて、風に乗って全国に降り注ぐことになります。しかもカルデラ破局噴火の場合、日本最大の地上の火山である富士山と同じくらいの体積の降下物が飛散します。それだけの降下物が放射能を伴って日本中に降り注ぐ可能性を考えないといけません」(同)

 そうなれば、日本は壊滅だ。噴火予知と原発の関係についても、井村教授はこう指摘する。

「予知に成功したと言われるフィリピンのピナツボ火山ですら、噴火の予兆を観測したのは3か月前。たとえ南九州の噴火を予知できたとしても、稼働中の原発の燃料棒搬出に間に合うとは思えません」

 実は九州電力も、カルデラ破局噴火の場合に火砕流が川内原発の敷地内に到達する可能性を認めている。しかし、そのような事態は「原発稼働中には起こらないとする判断は合理的である」として、今回の安全審査をパスした。

 だが、原発稼働中に100%噴火が起こらないという科学的・合理的根拠があるわけではない。その可能性は小さいかもしれないが存在する。3.11も、「起こるかもしれないがその可能性は低い」と思われてきた規模のものだった。原発は「災害が起こらない」という可能性に“賭ける”ようなことがあってもよいものかどうかが、今問われている。

取材・文/足立力也
コスタリカ研究家、北九州大学非常勤講師。著書に『丸腰国家』(扶桑社新書)『平和ってなんだろう』(岩波ジュニア新書)『緑の思想』(幻冬舎ルネッサンス)など。現在、『丸腰国家』キャンペーンを全国書店で開催中(八重洲ブックセンター、丸善ジュンク堂書店、戸田書店、平安堂、谷島屋、勝木書店、文教堂書店、明林堂書店、リブロ、明屋書店などの各店舗にて)。

●経済の死角/愚か者たちの川内原発「再稼働」全舞台裏 /「日本が滅びるかも…」あの恐怖を忘れていいのか
       現代ビジネス 2015年08月24日「週刊現代」2015年8月29日号より
新基準導入後、初めて再稼働した川内原発。稼働前は昼夜を問わず工事が行われた
国民の大半は再稼働に反対しているのに、制御棒は引き抜かれ、核分裂は始まってしまった。日本中を恐怖に陥れた大事故を省みることもせず、原子力政策を進める連中の面の皮はどれだけ厚いのか?

異常なまでの警備体制
「ここ3ヵ月、原発再稼働に向けた突貫工事が昼夜を問わず行われ、大きな音が鳴りやまなかった。夜中も照明はついていて、工事関係のアナウンスも流れていましたよ。その影響もあるのでしょうか、毎年、近くの海岸に産卵にやってくるウミガメが今年は姿を見せなかった」

こう嘆くのは、山下寛太さん(48歳、仮名)。山下さんは九州電力川内原子力発電所の再稼働に反対する集会に参加するため、隣接する久見崎海岸を訪れていた。

再稼働を目前に控えた原発のゲートは、警察官や民間警備員が20人ほど配置されていた。何人かは鉄柵の前で仁王立ちをして、ものものしい雰囲気だ。前の道路を通過する自動車の検問も行われ、白バイがひっきりなしに通りすぎる。

8月9日の午後には、大規模なデモ行進が行われた。警備の警察官はちょっとでも原発施設内に近づこうとするデモ隊を厳しく諫めている。

「なんで行かせないんだよ! 行かせろよ!」とどなるデモ隊を「反対車線に出ないでください!」と、押し戻す警官隊。気温が高いせいもあって、両者のイライラは最高潮に。一触即発の雰囲気だ。

警官の数はざっと200人以上。デモの参加者約1000人に比してかなりの数で、鹿児島県や九州電力の再稼働にかける異様な意気込みが感じられた。

翌10日月曜日の朝には、原発のゲートを電力会社の関係者を乗せたタクシーや工事車両、原付などが数多く行きかい、稼働に向けた準備が着々と進んでいることが感じられた。

そして反対派のデモ行進や集会も虚しく、8月11日、九州電力は川内原発を再稼働させた。山下さんら、再稼働に抵抗し続けた人々の声は、どこにも届くことはなかった。

'13年9月15日、福井県の関西電力大飯原発4号機が停止して以来、2年近く続いていた原発ゼロの状態が終わりを迎えたことになる。

「喉元過ぎれば……」というところだろうか。
・・・・・・・・・・(略)・・・
加えてこの5年で、太陽光発電の導入量は10倍近くに伸びており、もはや真夏のピーク時であっても電力が足りなくなるということはない。

にもかかわらず、日本の脱原発路線は幻と消えた——。

恐ろしいのは、これほど大きな政策決定が、ほとんどまともな国民的議論がなされないままに行われているという点だ。
・・・・・・・・・・(略)・・・

しかし、そもそも国民の大半はいまだに原発再稼働に反対なのだ。今年3月、東京女子大の広瀬弘忠・名誉教授が日本リサーチセンターと共に行った世論調査では、原発再稼働に対して反対が70・8%、賛成が27・9%という結果が出た。

それでも事故から日が経つにつれて、原発問題に関するマスコミの報道は減少し、人々の関心は薄れていく。折に触れてコラムなどで原発廃止を訴えてきた作家の池澤夏樹氏が語る。

「原発政策に反対するには、核エネルギーがいかに危険で人の手に負えないものであるかということを言い続けるしかない。しかし、それはとても難しいことです。私自身、新しい理屈や言い回しが見つからない限り、同じことをくり返して発表することは避けてきました。

日本は古来、地震や津波など自然災害の多い国でした。災害で多くの人が亡くなって、嘆き悲しみ、しかしそれを乗り越えるために、すべて忘れて立ち上がってきた。戦争の責任や、明らかに人災である原発事故の責任も、当初は問題になっても、やがてうやむやにしてしまう、そんな国民性があるのは確かです」

苦しみや悲しみを忘れてしまいたいと思うのは人の性かもしれない。だが、それを見越して「どうせすぐ忘れる」とタカを括り、見かけだけは頭を低くしてきた原子力ムラの人々によって、原発は動きだしてしまった。

4年前に誰もが恐怖した、「日本が滅びるかもしれない」という感覚。70年前の戦争と同様、それだけは忘れてはならないのではないか。


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