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てらまち・ねっと



 先日、ずっと以前、市民運動を一緒に進めたことがある人から、パートナーと私に電話とメールがあった。
 2月に「てらまちさんの丸山ワクチン」のブログを見た。興味を持っていた、・・・・最近、自分がガンと疑われた・・・とのこと。

 ローカルな都市の総合病院では、そのガンにはほぼ対処できないので、適切なところを探すことが必須、との旨を強く伝えた。
 ・・・そんなことの結果として、最新の治療が受けられそうなところを選択された。
 今やガンは最新情報で臨む時代。
 
 実は私も、数日前から、自分の前立腺がん治療として「新たな治療の選択肢が増えました」と挙げられる治療方法に移った。

 前立腺がんは初期の段階では手術で根治できるとされ、少し進んでも放射線や他の方法で対処できる、というのが基本。
 とはいえ、私のように発見時にすでにひどく転移しているとそれらすらできない。出来るのは「ホルモン療法」。
 だが、それもいずれは効かなくなり「去勢抵抗性ガン」が広がる人が多い、ということも経験知のようだ。

 だから、その前に転移をつぶして基本の処置ができるようにする、というのが期待されるところ。
 そのようにならない、あるいはそのようになる前に「ホルモン療法」が効かない新しい「去勢抵抗性ガン」が広がった場合は、現代でも治療法がないとされている。
 こんなことから、今は、進行性の前立腺がんでも、治療開始初期からしっかり対処する方向になっている。
 その選択した「アパルタミド」 という、1年前に発売され、私のような状況でも使えるように5月29日から拡大された適用薬剤の情報を記録しておく。
 
「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」の資料(下記にリンク、一部抜粋)によると以下。
 ★2019年03月26日 審査報告書 では、
 ≪遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌を効能・効果とする新有効成分含有医薬品≫ とされ、
 メーカー代理店のWEBでは、
 ★≪2019/05/22 アパルタミド、以下「アーリーダ®」)の発売を5月30日より開始いたします。≫ とある。

 つまり、「前立腺がんがそれほどひどく転移していない患者」の「去勢抵抗性ガン」に有効な薬、ということになる。
 この点については、この薬を推奨する学者の意見があった。
  ★≪前立腺がん治療薬・アーリーダ錠発売で「転移抑制でQOL向上に期待」(ミクスOnline 2019/06/21)≫ (下記にリンク、一部抜粋)

 それが。1年たって、前記「機構」の資料では、次のようにある。
 ★2020年05月29日 審査報告書 では、
 ≪遠隔転移を有する前立腺癌を効能・効果とする新効能医薬品≫ とある。

 つまり、「去勢抵抗性ガン」のことではない、もともとの「前立腺癌がひどく転移した患者」に使えるようになった、と受け止められる。
 東京女子医大の私の主治医は、これらのことを総合的に判断して「今の私にピッタリ」として勧めたのだろうと文献的に理解した。

 分かりやすく書いてくれているのは、
 ★≪最新情報 前立腺がんの診断と治療 2020年06月07日/去勢抵抗性前立腺がんに効果がある薬剤であれば、去勢抵抗性前立腺がんになる前から治療すれば、治療効果が上がるのではないか/新たな治療の選択肢が増えました≫

 ・・ということで、情報を記録しておく。
 もちろん、現代医療のガンの標準治療だけで行けるとも思わないから、丸山ワクチンや癌活性消滅療法(マイクロ波治療)、もおこない、漢方薬も利用している。
 他に、食生活や生活リズムの改変も著しくしている、お酒もやめて・・・私の身体に巣食ったガンが「ここは棲みづらくなった!!」とびっくりし、「もうダメ・・・」と嘆くように・・・(笑)
 なお、昨日6月7日の私のブログへのアクセスは「閲覧数7,079 訪問者数3,841」。

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●適正使用ガイド – JanssenPro   アーリーダ®錠60mg(一般名:アパルタミド;以下、本剤)
   ★  パンフ
● 2019/05/22 
  製造販売元 :ヤンセンファーマ株式会社  プロモーション提携:日本新薬株式会社
ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:クリス・フウリガン、以下「ヤンセン」)は、本日保険収載された前立腺癌治療剤『アーリーダ®錠60mg』(一般名:アパルタミド、以下「アーリーダ®」)の発売を5月30日より開始いたします。アーリーダ®は、本年3月に「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌」を効能・効果とする製造販売承認を取得しています。

ヤンセンの代表取締役社長のクリス・フウリガンは「患者さんに対して新たな治療選択肢を提供できることを非常に喜ばしく思っています。アーリーダ®の発売は、前立腺がん治療において重要な意味を持つ出来事であり、新たなステップチェンジをもたらす可能性があります。患者さんのアンメットニーズに対処するヤンセンのコミットメントを明確に示すものでもあります」と述べています。

アーリーダ®は、経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤であり、前立腺がん細胞のアンドロゲンシグナル経路を遮断します。
アンドロゲンがアンドロゲン受容体(AR:androgen receptor)に結合するのを阻害する、
ARががん細胞核内に移行するのを止める、
ARががん細胞のDNAに結合するのを阻害する、

という3つの方法でがん細胞の増殖を阻害します。
・・・(以下、略)・・・

●横浜市大・上村教授 前立腺がん治療薬・アーリーダ錠発売で「転移抑制でQOL向上に期待」
   ミクスOnline 公開日時 2019/06/21
横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科の上村博司教授は6月18日、ヤンセンファーマ主催のメディアセミナーで、同社の前立腺がん治療薬・アーリーダ錠(一般名:アパルタミド)について、臨床第3相試験結果を説明し、「無転移生存期間を大幅に延長し、臨床症状の悪化を遅らせるなど、QOLを保ちながら転移を抑制できる」と期待感を示した。高齢者が多い疾患だけに、転移を抑制することの重要性を指摘。アンメット・メディカルニーズを満たす薬剤だとして意義を強調した。

同剤は、経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬で、アステラス製薬のイクスタンジ(一般名:エンザルタミド)と同じ作用機序。イクスタンジは遠隔転移の有無にかかわらず使えるが、アーリーダでは、「遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がん」を効能・効果としている。3月に製造販売承認を取得し、5月に発売した。

同剤の第3相臨床試験では、遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がん患者1207人を対象に、無転移生存期間を検討した。その結果、同剤の服用とアンドロゲン除去療法(ADT)の併用療法を行った群(806人)では、中央値が40.51か月だったのに対し、プラセボ群(401人)では、15.70か月だった。結果について上村教授は、「患者がより長く転移のない生活を送ることができたことは重要」と指摘し、意義を強調した。

前立腺特異抗原(PSA)を指標とした奏効率も、同剤服用群が89.7%(723例)だったのに対し、プラセボ群では2.2%(9例)だったと紹介。

そのうえで同剤について、「無転移生存期間を大幅に延長し、臨床症状の悪化を遅らせるなど、QOLを保ちながら転移を抑制できる」と評価した。

一方有害事象については、「日本人特有の症状として皮疹が発生しやすい」と指摘した。このため処方に際し、患者に注意を促すことや、減量して再投与するなどの対応をしていることを紹介した。このほか、疲労感や転倒、骨折などにも注意が必要だとした。

前立腺がんは、高齢化や暮らしの西洋化などによる罹患者数の増加傾向が指摘されている。
2025年には、胃がんや肺がんを抜き、男性のがん罹患者数で最も多くなると推定されている。 

●アーリーダ錠60mg
製造販売元/ヤンセンファーマ株式会社 プロモーション提携/日本新薬株式会社
 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構:医薬品副作用被害救済や稀少病認定薬の研究振興調査
承認情報/公知申請への該当性に係る報告書
最適使用推進GL 等 承認年月日等 報告書 申請資料概要 備考
2020年05月29日 審査報告書
遠隔転移を有する前立腺癌を効能・効果とする新効能医薬品

2019年03月26日 審査報告書 申請資料概要
遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌を効能・効果とする新有効成分含有医薬品 

 ★ 添付文書 PDF(2020年05月29日)
・・・(略)・・・11.2 その他の副作用

17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌〉
17.1.1 国際共同第Ⅲ相試験(ARN-509-003試験)
前立腺特異抗原(PSA)倍加時間が10ヵ月以下 注1)の遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺癌注2)患者を対象に、アンドロゲン除去療法(ADT)の併用下で、本剤とプラセボを比較することを目的とした二重盲検ランダム化試験が実施された(有効性解析対象例1207例日本人55例)。本剤群では本剤240mgを1日1回連日経口投与した。
主要評価項目は無転移生存期間(MFS)と設定された。MFSの最終解析(解析イベント数419)の結果、中央値は、本剤群40.51ヵ月、プラセボ群15.70ヵ月で、本剤群で統計学的に有意な延長を示した(ハザード比:0.297、95%信頼区間:0.244~0.362、層別logrank検定:p<0.0001)。15)

注1)ADTが行われている間にPSA値を少なくとも3回測定することとされ、PSA値の倍加時間が10ヵ月以下と算出された患者が組み入れられた。

注2)①血清テストステロン値が50ng/dL未満、 ②PSA値が2.0ng/mL超、及び ③1週間以上の測定間隔でPSA値の上昇が3回認められた去勢抵抗性前立腺癌患者が組み入れられた。
なお、腸骨分岐部下の2cm未満の骨盤内リンパ節転移を有する患者は組入れ可能とされた。

MFSのKaplan-Meier曲線[ARN-509-003試験 有効性解析対象例]
本剤が投与された安全性評価対象例803例(日本人34例を含む)中565例(70.4%)に副作用が認められた。主な副作用は、疲労181例(22.5%)、皮疹123例(15.3%)、甲状腺機能低下症38例(4.7%)、そう痒症33例(4.1%)、体重減少27例(3.4%)であった。

〈遠隔転移を有する前立腺癌〉
17.1.2 国際共同第Ⅲ相試験(PCR3002試験)
骨転移 注1)を有し、ADT開始後6ヵ月以内 注2)の前立腺癌 注3)患者を対象に、
ADT 注4)の併用下で、本剤とプラセボを比較することを目的とした二重盲検ランダム化試験が実施された(有効性解析対象例1052例、日本人51例)。本剤群では本剤240mgを1日1回連日経口投与した。
主要評価項目は全生存期間(OS)及び画像判定に基づく無増悪生存期間(rPFS)と設定された。

OSの中間解析(解析イベント数200)の結果、両群ともに中央値は未到達であったものの、
本剤群で統計学的に有意な延長を示した(ハザード比:0.671、95%信頼区間:0.507~0.890、層別log-rank検定:p=0.0053)。

また、rPFSの中央値は本剤群未到達、プラセボ群22.08ヵ月で、本剤群で統計学的に有意な延長を示した(ハザード比:0.484、95%信頼区間:0.391~0.600、層別log-rank検定:p<0.0001)。16)

注1) 骨スキャンで1ヵ所以上の骨転移が確認された患者(骨病変が1ヵ所のみの場合は、CT又はMRIにおいても骨転移が確認された患者)が組み入れられた。
内臓転移又はリンパ節転移のみを有する患者は除外された。

注2) 限局性前立腺癌に対するADT(ランダム化の1年前までに完了しており、合計3年以内の場合に限る)は許容された。

注3) 骨転移を有する前立腺癌に対する前治療歴として、①6サイクル以内のドセタキセル投与(最終投与がランダム化前2ヵ月以内であり、かつランダム化前に画像上の疾患進行又は血清PSA値の増加が認められていない場合に限る)、

②1コースの放射線療法及び③手術は許容された。

注4) 外科的去勢術を実施していない場合には、ランダム化の14日以上前から内科的去勢術を開始することとされた。

OSのKaplan-Meier曲線[PCR3002試験 有効性解析対象例]
rPFSのKaplan-Meier曲線[PCR3002試験 有効性解析対象例]
本剤が投与された安全性評価対象例524例(日本人28例を含む)中315例(60.1%)に副作用が認められた。主な副作用は、皮疹114例(21.8%)、疲労68例(13.0%)、ほてり66例(12.6%)、そう痒症42例(8.0%)、甲状腺機能低下症25例(4.8%)であった。

●転移性前立腺がんに対する治療の選択肢
     最新情報 前立腺がんの診断と治療 2020年06月07日
進行前立腺がんとくに転移性前立腺がんが、見つかった場合の治療の中心は、内分泌療法(去勢術)です。
転移性前立腺がんでも、転移の部位が少なく、ボリュームも小さければ、局所療法も考慮されることはあります。
しかし、転移性前立腺がんでは、根治は難しく、
いかに共存していくかが、中心の治療です。

転移性前立腺がんに対する初期治療の選択肢は、以前は限られていました。
1.内分泌療法(去勢術)
2.MAB療法:内分泌療法(去勢術)プラス抗アンドロゲン剤(カソデックスやオダイン)
これが、ここ数十年の治療でした。

最近、この2つの治療に加えて、新たな治療の選択肢が増えました。
・・・(略)・・・去勢抵抗性前立腺がんに効果がある薬剤であれば、去勢抵抗性前立腺がんになる前から治療すれば、治療効果が上がるのではないかというのは、誰しもが思うことです。

というわけで、様々な臨床試験が行われ、最近、転移性前立腺がんの治療に新たな選択肢が、増えました。
1.内分泌療法(去勢術)
2.MAB療法:内分泌療法(去勢術)プラス抗アンドロゲン剤(カソデックスやオダイン)
3.内分泌療法(去勢術)にドセタキセルの化学療法を併用する
4.内分泌療法(去勢術)にザイティガ+プレドニンを併用する

​5.内分泌療法(去勢術)にアパルタミド(アーリーダ)を併用する(5/29/2020承認)
​​6.内分泌療法(去勢術)にイクスタンジを併用する(5/29/2020承認)


転移性前立腺がんで見つかった場合の治療の中心は、内分泌療法(去勢術)でした。
しかし、近年、上記のように、治療の選択肢が増えてきました。
『いい治療はあとにまわすな、すぐ使え』です。
言い換えると、『いい治療は、後に回したら、効果が悪くなる・使える体力がなくなる』という話になります。
治療の選択肢が増えることは、患者さんにとっては朗報です。
・・・(以下、略)・・・


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