ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

朝掛けだめなら夜討ちでどうだ?

2016-12-20 08:50:10 | 農業

 たった一つ残った年内仕事、育苗用のボカシ作り、なんとかしなくちゃ。焦るよなぁ、根雪だもの。畑の井戸ポンプも水抜きしちまったし。

 ずるずると遅れてるのは、原料の米ぬかが不足だからだ。秋のうちに集めておいたものは、便所の汲み取り=籾殻堆肥に使ってしまってる。必要なボカシを積むにゃ、新たに10袋は欲しい。我が家の精米機で出るものなんて高が知れてるから、どうしたって、街中のコイン精米所から集めて来なくちゃならない。

 この米ぬか争奪戦が、ますます激化してる。何か所か回ってみても、どこもきれいに浚われた後、昨日もアウト、今日も残念。昼間行ってダメ、なら、朝掛けだと、朝のうちから駆けつけてみるものの、これまた、はい、ご苦労さん!うーん、見えぬ難敵は早朝ダッシュを仕掛けているようだ。敵わん!きっと、豚とか鶏とか、家畜を飼う農家なんだろう。貴重なエサを渡してなるものか、って気迫が空っぽの米ぬか室からひしひしと伝わってくる。

 毎日、収集に回っているんだろう。エサ代節約、経営のポイント、生活掛かってる。うーん、圧倒されるなぁ。なんか、彼らの専有物に割り込もうとしてるみたいで気後れする。いや、なにも毎日欲しいわけじゃないから。1年通してたった数回、それも10袋程度分けてもらえりゃそれでいいんだから。

 そうそう、弱気になっちゃいけない。誰でもご自由にお持ちください、って書いてある。彼らが契約してるってわけじゃない。ボカシ分くらい分けてくれよ、割り込ませてくれよ。よしっ、朝で勝負できなきゃ、夜しかない。幸い、狙いのコイン精米所は、稽古場への通り道沿いにある。行きがけに寄るか、帰りによるか、どっちにしても、夜討ちで勝負だ。

 狙い目は土日の夜だ。コイン精米を使うのは兼業農家が多い、きっと。「お父さん、お米無くなりそうだから精米してきてよ」ってせっつかれるのは休みの日、のはず。稽古日だけど、こればかりは、車はトラック、空き袋を積み込み、出発。

 さあ、どうかな?溜まってるかなぁ?先を越されちゃいねえかな?

 おおーっ!狙い的中、予想大当たり!あるよ、あるよ、かなりの量だ。これなら7,8袋はゲットできるんじゃないか。糠を浴びてもよいように、雨合羽を着て帽子を被って作業開始。備え付けのスコップで、ごそっと掬い取っては袋に入れて行く。あっという間4袋満タン。並んだもう1台の方も開けてみる。おおーっ!こっちはさらに多いぞ!逸る気持ちを抑えつつ、掬い取り作業を続ける。こっちはなんと、5袋!よしよし、これで目標達成だ。後は、米ぬか室の中を丁寧に掃除してお終い。

 明日の朝、来てみてがっかりするだろうな、同好?の士よ。勘弁な。もう、春まで横取りしないから、許してくれ。

 さあ、これで、ボカシが作れる。年内課題、、解決だ。

 

 

 

 

コメント
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