ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

下手だぁ!雪囲い

2016-12-01 09:14:15 | 暮らし

 歳を重ねるに従い、一喜一憂の振幅が大きくなりつつある。それも、憂の方が優勢だ。困ったもんだ。ちょっとのことですぐに落ち込む。暗くなる。例えば、天気。作業の予定を立てていたのに、予報を裏切って雨、天を罵り、てんつ(嘘つき)予報に罵倒を浴び、そんな自分にさらに気が滅入る。野菜が育たぬ、うーん、この先、どうやって暮らしていくんだ?と思い悩む。GPSウオッチの不調、やれやれうんざりだと、何事にも興味を失う。昔を思い出しても、嫌悪する思い出ばかりが浮かんで来る。きっと、老人性鬱ってやつは、このちょい先に待ち受けてるに違いない、と、またまた憂鬱になる。

 この鬱の虫を追い払うには、楽しいさ、嬉しさ、満足感を積み上げるしかない。こまめにパン焼いたり、菓子作ったり、漬物漬けたりするのも、食欲以上に、なんかやったという充足感が目的なのかもしれない。農作業も同じこと。どう見たって、自分が食べる分をはるかに超えて作ってるもの。それから、やるべきことをきちんとやるっとことも、意外と効く。洗濯とか掃除とか、薪割りとか、冬支度とか。

 ということで、昨日の幸せ行動は、雪囲い。二日かけて終えることができた。初日は北風の寒さの中、頑張れて、よしよし!昨日は小春日和で順調に進んで、大いに満足!

 なんだ?仕上がりが見っとも無いだとぉぉぉ?ああ、いかん、それ言っちゃ、いかん。また、憂に振れてくじゃないか。いいいんだ、これで。まず、雪の殺到は食い止められる。薪の運搬路も確保できた。乏しい雪囲い材で、知恵振り絞ってやったんだから、多少、見目が悪くたって、許す。囲い板が斜めってるって?わかってるよ、そんなこと。軒先の支柱を利用して張るんだもの、難しいんだ。技の未熟ってことじゃない。その証拠に倉庫の入り口は、ほれこの通り。

 きれいに雪囲いができてるだろ。やったね!暖かい気温の所為もあって、スムーズに仕事終えられた。満足、納得、達成感。この幸せ気分、大切にしよう。ちょっとくらい、嫌なことあっても、雪囲い終わったぜぇ!って思い返して、気持ちを切り替えよう。きっと、雪囲い効果、3日くらいは持つだろう。

 じゃあ、その次は?うーん、なんか、なんか探さなくっちゃ。次なるお幸せ行動、取り掛からなくっちゃ。そうだ、漬物どうだ?山形青菜、漬けるんだろ、今年は。よしっ、それだ。それでまた3日はお幸せ気分保てるぞ。

 こうやって、落ち込み、憂鬱の落とし穴を飛び越え、這い上りして、なんとか過ごす、これが生きるってことなんだよな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする