このバンダイの1/43シリーズはボディーが窓ごと透明の一体パーツでして、カーモデルで一番やっかいな作業である窓貼りをしなくても良いという意味で、理想的な方法だと思うのですが…
それはそれで、やっかいな部分もあります。
まず、そもそもボディー塗装する際に窓部分は全てマスキングしなければならない。
マスキング作業そのものは、手間は掛かるけれどそれほど難易度が高いものではないですけど、カーモデルのボディーのように、下地作りから下塗り、本塗装、クリアーと何度も塗り重ねて塗膜が厚くなる場合ですとマスキングを剥がす時が大変。
テープと一緒に塗膜まで浮いてきちゃう場合があるんですよね。
特に、このハコスカ・セダンのように細い窓枠がいっぱいある場合はヤバイです。実際、何箇所かパリパリと浮いてきちゃって、タッチアップを余儀なくされています…。
こうゆう事故を避けるためには塗膜が厚くなる前にいったんマスキングを剥がして、再びマスキングしなおす…というひと手間が有効なんですが、さすがに面倒くさい…
それに、マスキングのたびに境界線にカッターナイフの刃を立てなければいけないのも嫌なんだよね。何度も切りつけるとキズが目立ちやすくなりますからねえ。
結局、窓の扱いに泣かされるのは一体式でも窓貼り式でも同じなんですよね…。
これは前後の窓枠を黒く塗装するためだけに、再びマスキングして吹き付けしたところ。
窓が抜けていればボディーだけマスキングすれば良いものを、窓とボディーの両側マスキングしなくちゃいけません。
黒く塗った後、ミラーフィニッシュを細切りして窓枠に貼っています。正直、マスキングした時点で黒でなくシルバーを塗れば良かったかな…と後悔。このサイズで、メッキモールの下のゴムシールまで再現する必要はなかったかも。
窓枠のピラー側のモールドが細過ぎて、ミラーフィニッシュうまく貼れないし…。
だいたい、ミラーフィニッシュはピカピカ過ぎて質感が良くないです。なので、切り出す前にペーパーがけしてツヤを殺してます。
後ろ窓はメッキモールのない現存車も多く見られますが、本来はモールが付くみたいなのでこちらにもミラーフィニッシュ。
ルーフの修正や窓枠の境界線を掘っている際に、窓枠がガタガタになっちゃったのでミラーフィニッシュ貼ってもガタガタのままだ。
ミラーフィニッシュの接着力は結構強いですけど、しょせん硬化しない粘着糊です、いずれ剥がれてくるだろうなあ…。クリアー前に貼って、クリアー層で保護したほうが良かったのかしら?
テールライトまわりは一体パーツの塗装・マーキング済み。メッキじゃないけど、まあいいでしょう。レンズ部分はボディーと一体になっているのでちゃんと透明です。
あ、トランクリッド中央に付く横長のバッジは「SKYLINE」と書かれたエンブレムでして、マスキングせずに塗装してしまったので、塗装を剥がせば印刷してあった文字が現れるかと思って削ってみましたが、案の定文字ごと削れてしまいました…。どうしよう?
フロント・グリルとヘッドライト。
ここはメッキパーツ。立体感のある一体パーツで、塗装やマーキングも完璧に出来てます。
くやしいけど、塗装済みキットのありがたさ…。
ヘッドライトも簡単なパーツをライトケースにはめ込むだけで、キレイに仕上がります。
69年式は、ふたつのライトの間の三角部分がスモール・ライトになっているみたいです。
しかし…。まったく手が掛からないのも悔しいので、省略されているライトリムを再現してみようかなと。
金属線を丸めて切って…
なるべくまん丸に、なるべく同じ大きさに揃えて作るのは至難の技。
ピンセットでカタチを整えながら、少しずつ切り詰めて大きさをあわせていきますが…
ある程度、同じ大きさのものが出来たかなと思って撮影してみましたが、画像で見ても明らかに大きさバラバラだし、いびつだし、円がつながってないし…
もう少し、追い込みが必要みたいです。うまく出来るのかなあ…?
(ササッと仕上げるつもりが、結局のろのろダラダラ製作へと陥って、つづく)
つないだら見た目問題なくなりそうだと思いますけど。
貼る前に脱脂をしておくとより良いかもしれません。
ハンダ付けするまでに、同じ大きさに追い込むのが大変ですね。そして、キレイにつなぐのも大変…。
しっかりつながったら、円錐状の棒に通して正円に近く出来るんですけどね。
>Ohtoroさん
おー、ミラーフィニッシュ4年もちますか。
モールの場合、極細に切ってあるのと、突起部分に貼ってあって磨いたり拭いたりする時にダメージ受けやすいので余計に心配なんですが…。
あと、貼る時に位置決め迷って何度か付け剥がしし直してるので、接着力が弱くなってるかもです。
まあ剥がれてきたら、また新しく貼り直せば良いんですけどね。旧車だけに、コマメなメンテナンスは必要ってことで。
窓枠を黒で塗ったのはゴムの再現だったんですか。自分ならきっと筆塗りでシルバーを塗っておしまいだろうなぁ~と思いました(^^;
例のスーパーGTのシリーズのは比較的しっかりした塗装でしたが、このGT-Rのほうは薄目の塗装が施してあって、透けて向こうが見えるほどです。何でなんでしょうね?
窓枠は凝った塗装方法をしてみましたが、あまりうまく行かなかったので、直接ミラーフィニッシュ貼るか、シルバーで塗るだけでも良かったと思います。
うまく手を抜く余裕が欲しいです。