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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

ラッシュ/プライドと友情

2014-02-04 | 模型

話題の映画「ラッシュ/プライドと友情」、先行上映を見て参りました。(誰だよ、ステキな邦題考えた人・・・。)

1976年のF1グランプリを舞台に、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの王座争いを映画化。あの年の「事件」は、レースに詳しい人なら誰でも知ってると思うのでストーリー自体には驚きもないですが、なんと言っても現在のCG技術で再現された76年のF1レース、F1マシンは見逃せませんもんね。

ちゃんと調べないで適当な時間に観に行ったら、吹替え版でした。

冒頭からニキ・ラウダの独白で始まるんだけど、声がキンキ・キッズの堂本剛くんw
あのジャニーズ声もちょっと…って感じですけど、セリフ棒読み…。

私は、基本的に洋画は字幕で見るんですけど、吹替えが嫌いなわけではありません。テレビで観る海外ドラマは吹替えで観ることのが多いし、声優さんの作り出す世界感も大好きなんですが、とりわけ映画で話題性を狙って人気タレントを起用する最近の傾向、どうなんでしょうね。

ジャニーズのタレントさんに偏見は持ってませんし、それなりに演技の経験もあるわけですから、吹替えにチャレンジすること自体は無茶だと思いませんが、この映画のニキ・ラウダではないでしょう…。
ついでに、ジェームズ・ハントは堂本光一くんです。こちらは、チャラい男という設定なのでまだマシでした。
(光一くんがF1マニアであることからこうゆう事態になったんでしょうけど、ファンであればこそ、仕事を選んで欲しかった。)

ところで、私はラウダに関してはマクラーレン移籍して以降しか知らないし、ハントは名前しか知りませんでした。二人がこんなキャラだったなんて映画で初めて知りましたよ。ラウダは嫌なヤツだし、ハントも最低の女たらし…。でも、そうゆう欠点のある男だからこそ映画としては面白かったかな。モータースポーツの頂点で戦う男たちのドラマ、というような壮大さは感じなかったけど、男同士の意地のぶつかりあいが感じられて、青春ドラマって感じでしたね。

肝心のレース場面に関しては、一般向けに分かりやすく端折ってあって、近年の情報過多な中継を見慣れた人間には物足りなかったかな。プラクティスも予選もなくていきなり決勝のグリットから始まるレースばっかりだし、抜きつ抜かれつみたいな争いばかりで、一周コンマ数秒ずつ削っていくというレース本来の醍醐味なんて見られないし。

でも、なんと言ってもマシンだよねー。どのジャンルの映画でも、時代物は当時のメカを再現するというのは困難なわけですが、近年はCG技術のお陰で、実写と変わらないレベルでかつてのメカが見れるようになりました。先週見た「永遠の0」もそうでしたが、この映画ではそんな見方するのも忘れるくらい自然で、当たり前のように76年型のマシンがぞろぞろ出てきて、それを当たり前のように見ている自分に驚く。

マシンもそうだけど、周りの雰囲気、当時のサーキットとかファッションとか小物類まで当時を醸し出していてグッドでした。さすがに、富士スピードウェイに関しては日本人から見ると違和感ありましたけどねえ。

正直、「そんなに面白くないだろうな。」と思ってナメてましたが、予想以上に良かったですよ。思ったような壮大な映画ではなかったけど、ところどころで自分の浅い知識とリンクする場面があったり、痛快な場面やハラハラする場面もあって、終わってしまうのがもったいなくなるような気分で観てました。残念な吹替えも、物語が進むうちに気にならなくなってました。

ロータス59B、ジェット・ヘルメットにゴーグル、ステーション・ヘアピンからポルティエ、308GT4、ジュリアのベルリーナ、たいれる、しぇくたあ、ダルマセリカ・・・ チラリ登場する全てが何だかいとおしい・・・。

 

公開中に、もう一度観に行こうかな。今度は字幕版で…。ひさびさに、劇場リピートする作品になりそうです。

 

今回は模型ネタは無しです。
タメオの312T2、発売当時に買ってもう15年ぐらい積んだままなんですけど、本気で作りたくなってしまいました。

 

 



6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (新米パパ)
2014-02-04 11:20:17
お久です(^^)
この映画、久々に劇場で視たいな~と思ってます。やっぱF1だし、しかも一番ストライクな年代のだし。
個人的には吹き替えより字幕派、上映スケジュールをよくチェックして行きます。
この年代のタメオだとウチにはM23、マーチ、BT44からBT46、たいれる6輪とか…何だかんだで10台以上増えてます。312T2は餃子の街から頂いたFDSの6輪がございます(^^;
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Unknown (Ohtoro)
2014-02-04 15:47:05
結構みなさん先行上映行ったようで、モデラーさんからは軒並み高評価。
今週末(予定)が楽しみ(^^
悩んでおりましたがやはり字幕で見ようかな
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Unknown (ワタナベ)
2014-02-04 18:38:37
私は一ヶ月ほど前に日本から帰る機上で見ました。
シートバックテレビの小さいスクリーンだったのが残念でしたけど、確かに面白かったです。

劇場で見たくても中国じゃ公開されないんじゃないだろうか。(調べてない)
つーのもこの時代のF1なんて中国人には全く以って興味の範囲外なので。
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Unknown (おひつじ@tak)
2014-02-04 23:57:54
>新米パパさん
おひさしぶりー
ぜひ観てみてください。色んな意味で76年って特別興味深いシーズンですからねー。上映は字幕版のが多いはずですよ。
そういえばウチにもタイレルもマーチもあったなー、タメオのこのあたりのキットは出来が良いので作るのも楽しそうです。FDSは・・・多分、まあ楽しいでしょうなwww

>Ohtoroさん
吹替え版は、映像に集中して見れる利点がありますね。この映画の場合、これ大事。もっとちゃんとした吹替え作って欲しかったなー。
サーキットの雰囲気とかは、日本語のアナウンスで台無しになるのでやっぱり字幕版で見てみたいです。

>ワタナベさん
今は中国GPもありますし、それなりの需要はあるかも知れませんよ…と言っても、現在のF1でも一般の関心度がどれほどか知りませんが…。
劇場無理でもブルーレイぐらいの高画質だったらかなり楽しめそうです。発売されたら買おうかなー。
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Unknown (Yoshitaka)
2014-02-09 17:04:01
映画、ボクはあんまり見る方ではないんですがさすがに今回はtakさんと同様、先行上映に行ってきました。先行上映期間にコジマ007が展示されるというのにつられていった感じだったのが本音でしたが(^^;
でも、嫁も連れて行きましたがなかなか楽しめたようですし、よかったです。映画であることを忘れてもっと走行シーンが見たいとつい思ってしまうのが困ったところでした。でも、特にラウダ役の俳優さんはものすごく似ていてびっくりでした。
確かにサブタイトルは要りませんね。そこは強く共感します(笑)

ボク、映画って基本ラブストーリー中心に見るんですが、そういう視点で見れば永遠の0もtakさんは気に入らなかったようですがボクはすごく好きでした。事実かどうかはさておき、フィクションだと思えばとても面白かったです。
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Unknown (おひつじ@tak)
2014-02-11 14:21:27
>Yoshitakaさん
ども、返信遅れました。先行上映で観られたんですね。レース好きには物足りなかったでしょうね。CGでもいいから、もっと斬新な見せ方とか工夫があっても良かったのに、と思いました。
「永遠の0」も観られたんですね。私にはラブストーリーとしても残念な映画でしたー。夫の部下で一度は夫を命がけで救った男が夫の身代わりになって生還して松乃と結ばれる、という奇跡のストーリーだとしたら、もっと違う演出で見せることが出来たんじゃないかと。
あれじゃあ、宮部が全て仕組んだみたいで奇跡に見えないんですよ。仕組んだとしても実現の可能性の低い作戦ですから、奇跡には違いないんですけどね。だったら、何も仕組まなくて奇跡が起きたほうがドラマチックでした。つくづく残念です。
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