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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

カーボンデカール / F187

2021-12-27 | Ferrari F187

気が付けばクリスマスも過ぎて年の瀬、光陰矢の如しとはジジイになってマジで実感する。

世間では12月も色々ありましたね、F1でホンダが30年ぶりのチャンピオンになったり有名二世の歌姫が急逝したり凶悪な放火殺人事件があったり・・・

言いたいことは山ほどありますが大して気が利いたことも書けないので

要するに、命は儚く人生は短い夢の如くと言うことですわ。毎日を楽しく生きましょうね。


のほほんと生きてるので模型もさっぱり進まない。何もしていない訳ではないですが、のんびり進行です。

黒く塗ったフロアパネルやウイングにカーボンデカール貼ってます。

当初はカーボンデカール貼る予定ではなかったのですが、タメオのリニューアル版キットのデカールを入手したところひと通り黒い部分を覆うカーボンデカールが用意されていたので・・・

とは言っても、旧版キットをさらに自己解釈で弄りまくっている自分の製作品に新版キット用のデカールが合う訳ない。と言うか全然合わない。

ここへ来てリアウイングの翼端板は実物と全然形状が違うことに気が付く。実際は前後幅がずっと狭いのだわ。
ここはもうやり直せないので、旧タメオ→ゼツモと受け継がれた形を尊重。寸足らずなデカールは諦めてモデラーズのカーボンデカールを切り出して貼り、スポンサーロゴだけ切り抜いて上から貼りました。

黒の塗装は艶消し黒にしたんだけどデカールを貼ろうとすると滑らない・気泡は入るで失敗だった。艶ありで塗って仕上げにフラットクリアーで艶を整えるべきだった。
軟化剤で溶かしつつ密着させると大きい気泡は抜けるんだけどかなり表面が荒れるね。

カーボンデカール貼りも久々なのですっかり下手くそになってました。結局、リアウイングの翼端板内側は形状が合わせられないので諦めました。中途半端になっちゃったな・・・・やっぱりカーボンデカール使わなきゃ良かったなと後悔しますが、使わなきゃ使わなかったでやっぱり後悔してんだろうなと受け入れましょう。

まだこんな状態なので年内完成は無理だな・・・。今年もダメダメなままで終わりそうです。

年末年始恒例の「年越しモデリング」イベントには今年も参加の予定です。
進行状況は掲示板にてご覧いただけるので、良かったら覗きに来てくださいませ。

(タメオ 1/43 フェラーリF187 日本GP 1987)

 

ずぼらしているブログですが映画館で鑑賞しました映画は全て書き留めておこうと思ってましたが、振り返ってみるといくつか書き忘れていた映画がありましたので、今のうちに紹介しときます。

6月公開の映画でした、

「Arc / アーク」

お気に入り女優さんのひとり、芳根京子主演なので観に行きました。

なんとも評価の難しい映画なんで紹介しそびれていました。

荒んだ生活をしていた15歳のリナ(芳根京子)は科学者であり社長のエマ(寺島しのぶ)に拾われ、遺体を生前の状態のまま保存する技術・「プラスティネーション」を行う会社で働き、やがてカリスマ的なプラスティネーションアーチストに成長。

エマの死後、会社を受け継ぎエマの弟・天音(岡田将生)と結婚。やがて天音は不老不死の技術を開発し、人々は30歳より年を取らずに永遠に生き続けることが出来るようになる。

50年が経ち若いままのリナは、小さな島で老人福祉施設みたいなのを経営。不老不死を選ばない・選べなかった人たちを見守る仕事に就く。

その島で漁師をしている老人と出会うが、それは若い頃に捨てた自分の息子だったー

 

と、まあ。あらすじを書いていても訳が分からなくなる奇想天外なストーリーなんですが、SFというよりファンタジーであり不条理劇の味わいもあります。

前半は近未来のような世界観なのに50年経った世界はむしろ昭和のような日本の原風景で映像もモノクロになってます。
面白い話ではありました。退屈しないしテーマも理解できる。しかし、何とも不思議な世界観に戸惑う部分もあり。自分の中でも評価が定まらない作品でした。

もうレンタルでも観れるので、興味あるかたは是非。

 

「MINAMATA -ミナマタ- 」

ジョニー・デップが写真家ユージン・スミスを演じています。

ユージン・スミスと言えば写真愛好家なら誰でも知っている巨匠です。
自分もモノクロ写真をやっていた頃は彼の作風が理想でもありました。

コントラストの強いモノクロ・プリントが特徴です。

一度生作品を見たことがありますが、写真のメッセージとともに引き締まった黒と浮かび上がる光は強烈なインパクトがあり、丁寧な暗室作業によって創り出された映像に憧れたものです。

アーチストとしてユージン・スミスを捉えていましたが、実は戦場カメラマンとして大戦や朝鮮・ベトナムと撮影を続けた写真家でもありました。

戦場での負傷や精神的ダメージで廃人化しつつあった頃、のちに妻となる日系女性アイリーンの導きで水俣の公害問題の取材に赴きます。

取材を権力によって妨害されたり、デモの混乱に巻き込まれて負傷したりしますが不屈の精神で取材を続けます。

公害の被害者もやがて彼に心を許し撮影されることを受け入れる。

被害者の現状を生々しく写した美しくも悲しい写真の数々が、やがて世界に水俣の問題を知らしめていくことになる。

自分は水俣問題の頃はまだ子供で大きな問題であることは知っていましたが事件の詳細は知りませんでした。
この映画も事件そのものを丹念に描いたものではありませんし、そもそも日本で撮影したわけではないせいもありどこかリアリティに欠ける昔の話みたいになってますが、ユージン・スミスの当時の活躍や苦悩を垣間見ることが出来て良かったです。

今まで何となく雲の上の存在のようだったユージンの本質が知れたような気持ちです。
映画としては面白い楽しいとかではないですが、観て良かった映画でした。