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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

アルファモデルの911シンガー

2021-10-11 | 模型

またまた、お茶濁しのキット紹介。

以前、まるおさんが紹介してくれた911シンガーのキット、少し手頃な価格で購入できるチャンスがあったので買ってみました。

アルファモデルというブランドのキットですが、ホビーデザインの製品です。ホビーデザインは中国のメーカーで、カーモデルのディテールアップパーツやトランスキットなどもたくさん出してますよね、43関係はあまり無いのですが以前ワイパーのエッチングパーツを買った記憶があります。

そのパーツは使い物になりませんでしたが、全般的には品質の評判は悪くないみたいです。
43のフルキットは初めてなのかな?
ほかのキットは知りません。

実車の911シンガーですが、アメリカのシンガー社が911の中古車をチューニングしたりレストアした上で初期の911風の外観に仕上げた再生車です。
キットは964型をベースにした、シンガーの代表的なモデルをキット化しているようです。

 

手持ちのプロバンスの964型と比べてみますと

右が911シンガー

ほぼ、同じ大きさ・スタイルのように見えます。

スターターの73年型カレラRSと比べてみますと

スターターのほうがホイールベース、全長とも少し長いようです。70年代の911(901型~930型)と964型は、ホイールベースはほぼ同じはずなんだけどな、まあ43模型ではよくあることです。
多分、スターターが間違っているんでしょうね。
ボディーサイズは同じままでキャビンスペースが大きくなっているのは実車通りです。
実車964型のボディーデザインはホント巧みだと思います。
今でも964型は人気があって、製造終了から20年経っても中古価格は上がるばっかりだそうですね。
20年前なら中古が庶民でも買えそうな価格だったのに・・・今じゃ桁が違っているらしい。

それはおいといて。

43にしては珍しく、シャーシ裏側もそれっぽく再現してます。

エッチングもたっぷり。窓枠なんか2セットあります親切ー

シャシー裏の形をしたエッチング板はどう使うのだろう?

ウインドーの透明板はいわゆるBBR方式ですが、黒枠塗装済み、カット済みです。

これも2セットあり。透明なシールが貼ってあってそれを剥がせば切り出す必要が無い親切方式です。
エッチングにも透明シールが貼ってあり、ゲートはごく細くしてあり切り出しやすいです。
他ジャンルではこの方式が一般化しているようですが、43もそうなっていくんですかね。

訳の分かんない小さなエッチングもあります。

六角ナットを表現しようとしてるのかも知れないけど、そんなの使う場所あるっけ?

分かんない分かんない書いてますが、組み立て説明を書いたインストというものが存在していないので何も分からないのですよ。

デカールもいっぱいある。

ボディーのストライプが5色、内装のテクスチャーが3色。

欧米や日本の模型しか知らないと、中国のメーカーさんがやることは常識を覆してくれますね。

タイヤはトレッド面のモールドもちゃんとある、ゴムかビニールか知らないけど良い感じ

しかしホイールはプロバンス式と言いますか、抜けてないヤツ。まあブレーキディスク貼ってスポーク付けたら抜けてなくても分かんないから良いのです。

ヘッドライトはバキューム、補助灯類は透明レジン、ロゴのメタルインレットまで付きます。

プロバンスやスターターにも見習ってほしい・・・・けど、もう居ないからね。43レジンキット壊滅状態の中、頼れるのは中国製、なのかな

これも何だか分からないパーツ

細い針金は何でしょう?車軸では無いでしょうね・・・・・・・

小さいお地蔵さんは、エアバルブでしょうか?3つしか無いんですけど・・・・・・

車軸らしきものが見当たらないんだよなー。左上の角棒の先にピンが付いてるようなやつがそうなのかな、

致命的な欠品は無さそうなので、考えながら作ればどうにかなるのかな?

分からないことだらけのキットなんで、作ってみなきゃ分かりませんけどね、少なくともMFHのフルディテールキットよりは楽に作れそうです。

(アルファモデル1/43 ポルシェ911[964] シンガー)

 

 

映画紹介

「空白」

自動車事故で死んだ娘、父親はその原因を作ったスーパーの店長を許すことが出来ない。

店長も可哀想に見えるが、彼の真実もハッキリとは見えない。

事故を起こした女性の謝罪も、父親は受け入れようとしない。

やがて不幸の連鎖が始まっていく中で、父親はどうやってこの悲劇に折り合いをつけるのか?

重い映画ではあります、しかし登場人物の役者さん全員が実に良い演技で、映画としてはとても見ごたえがあるものになっています。

感動するとか幸せな気分になれるとか、そんな映画ではありませんが、私個人としては今年一番の映画だと感じました。

今年初めてリピートする映画かも知れません、でもちょっと重いので躊躇するんですけどねー

どうしても埋められない「空白」を少しだけ埋めてくれるラストシーンは秀逸です。