「年越し・お年賀モデリング」で作ってましたフォッケウルフFw190 D-9 通称長っ鼻のドーラですが、その顛末
プラッツの1/144キット、二機入りなので二機とも作っちゃおうかなーと
考えてみると、精密キットが二機分入っててデカールはカルトグラフ製が四種類から二機分選べて、価格1000円て今考えると安いよねー
14年ぐらい前のキットです。
10年ひと昔って言うけど、確かに。今は144のキットなんてなかなか新発売されないし、たまにスイートとか中国・東欧製キットが出るけど価格は二倍です。
というわけで、二機平行して作ってたんですけど、ベース色となるライトブルーを吹いたところで、次の色が無いことが判明。
ドイツの大戦機は大戦初期・前期・後期で迷彩色が変化してまして、前期用の色 RLM74・75・76・82 あたりは揃えてたんだけど、後期用の RLM81・83 は手持ちが無かった。
ドイツ機の迷彩色って微妙な色だし、色覚に問題がある自分には適当な似た色を選んだり混色して作ることも出来ないので正月早々通販で発注。
しかし昨今、運送業界も大口客だろうと言いなりになってるばかりでは無いようで、到着に一週間かかった・・・
近所ではもはや家電量販店でしかクレオスの塗料は売ってないし置いてある色も限定的なのでドイツ機の迷彩色なんか置いて無いのは分かってるので通販に頼ったんだけど、クルマで福井市内まで買いに走れば良かったなと後悔。
二機のうち、「赤の1」はRLM82(ライトグリーン)を持っていたので、こっちを優先的に進めることにして、そのうちRLM83(ダークグリーン)も到着、どうにか三色迷彩完了
今回の製作で鬼門と思われていたキャノピーのマスキング、機体側面のモットリング迷彩も完璧とは言えないもののどうにかそれっぽくこなせて、15日の〆切に滑り込みセーフ
一機だけしか出来ませんでしたが、今年も正月から模型完成出来て良かったです。
本当は自分の中では墨入れ・フラットコート・アンテナ張りまで済ませて完成なんだけどね、
今回は暫定的完成でゴールとさせてもらいました。残りの作業はぼちぼち進めてます。
キャノピーてっぺんから尾翼にかけてアンテナ線を張らないといけないですが、キャノピーのセンターフレームが省略されてるのをどうしようかなと思案中
もうひとつ、鬼門と思っていた機体下面の全面デカールですが、さすがカルトグラフ問題無く貼れました。
今回のイベントのお題「赤にまつわるアイテム」ってことで、赤腹のドーラです。
ジェット戦闘機Me262を運用する第44戦闘団で、離着陸時の操安性に問題があるMe262を守るために基地上空で防空任務を担うドーラ、味方からの識別が容易な真っ赤な下面色と目立つ白いストライプです。
ミリタリー物としてはこの色にはちょっと引きますけど、今回はお題にベストマッチしますんで、この機会に作れて良かった。
実は完成して置いておくとこの派手なお腹はほとんど見ないですけどね。
何なら白く塗って細切りマスキングテープを貼って赤く塗ればそのほうが簡単な気もしますが、モールドが埋まることさえ我慢すればデカールのが早いです。
さて、「赤の1」はほぼ完成なので、もう一機選んだ「赤の13」のほうも進めましょう。
この機体は同じ機種のなかでもエンジンを強化してあったらしく速度が出て多くのエースパイロットに好んで使われたらしい。
通常より速いなんて、「赤い彗星」みたいでカッコイイですね。さすがに三倍は無理だろうけど。
(ちなみに、赤い彗星の三倍の速さって言うのはあくまで敵方の印象であり実際は1.3倍程度だったであろうと、ガンダムセンチュリーに書いてあった。あの本、どこへ行ったかな・・・)
ライトグリーンとダークグリーンの迷彩だった「赤の1」と違い、こちらの塗装はブラウンバイオレットとダークグリーン。
この違いが個体差なのか時期による違いなのかは分かりません。
んで、ブラウンバイオレット RLM81も来ましたんで塗ってみましたが
あれ?何だか迷彩に見えない。
ブラウンバイオレットとダークグリーン、色覚弱い自分にはほとんど同じに見える。
塗りの濃さもあるけど、色の差は分かるものの・・・
箱に印刷されているカラーイラストと比べても違うよね
ネットで画像探してみても「赤の13」の作例って多いんだけど、RLM81と83の迷彩って見ない。
色んな文章を読んでみると、RLM81でなくRLM74(グレーグリーン)だったりRLM75(グレーバイオレット)だったりまちまちだが
少なくとも、褐色系でなくグレー系の色だよね
中にはプラッツのキットの色指定は間違っている、と書いてるかたもいて、なるほどねと思うけどさて本当の色ってなんだろう
どうやら大戦末期ドイツ機の上面色はグレーバイオレットとダークグリーンが一般的だったらしくこれだなと目星を付ける。
ブラウンバイオレットとダークグリーンの迷彩もあったらしいけど、プラッツのインストは箱のイラストとも違うしやっぱりミスだったんですかね。
グレーバイオレットとダークグリーンで塗り直し。
これで良いかなーと。
ドイツ機の迷彩って、検証され尽くしていると思ったけど、いまだに正確なところは分からないんですかね。
当時は塗色の製造や調達も不安定だっただろうし、カラー写真も多く残ってないですからね。
でもこの機体は人気があるので、模型好きの人の間ではそこそこ答えは出てそうな気もしますけどね。
まあそんなマニアックな検証はどうでも良いし色も分からない自分はあまり気にせずどんどん進めます。
モットリング迷彩はエアブラシは諦めて筆塗りです。
毛先が長めの筆に薄めた塗料をつけてティッシュなどで量を調整してチョンチョンするとそれなりにボケた斑点が塗れます。
あとは、センスですね・・・
「赤の13」はまだほかにも難関があるので、まだしばらくかかりそうです。
ではでは。