43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

内装

2009-09-29 | PORSCHE 911GT1
プロバンスのキットと言えば、内装は一体形成されていて、いわゆる立体塗り絵で仕上げる方式。

911GT1(96年)はシートとダッシュは別パーツでしたが、あとは消火器や電子機器などの室内装備品、配線類、ドア内側のケージまでも約束通り一体化されてます。
このパーツ(シャーシ・室内部分)はゴム型が相当傷んでいたらしく、装備品の隙間までレジンが回っているし、ドア内側のケージは逆に湯が回ってない状態で途切れてます。
装備品まで自作するのは素組みの原則に反するので、余分なレジンは自作の極小ノミや針先などでていねいに取り除き、ケージだけは金属線で作り直しました。


良い資料写真がなくて分かりませんが、Aピラー内側まで伸びる部分は作ってません。窮屈になり過ぎだと思うので…。



シートとダッシュを取り付ければ適度な密度感になります。
あとは塗り分けだけでいいでしょう。
と言っても、ほぼ黒一色みたいな内装なんですけどね。
プロバンスの正しい作り方から大きく外れていませんよねーw



そうそう、いつぞや紹介したタカラトミーのF-15J、完成しました!


完成って言っても、塗装済みだしマーキング済みだし、あとは組み立てるだけなんですけどね。
このキット、組立てもほとんど接着剤不要でパチパチ組めます。
そのくせほとんど隙間も出来ない精巧さ。ハセガワが原型製作から協力しているらしいけど、さすがって感じですねー。 このスケールのF-15としては、キット・完成模型問わず過去最高の出来との評判です。

まあ、隙間が出来ないと言っても接着剤使わずはめ込んだだけでは合わせ目は残るので一応接着剤使ってますし、合わせ目消ししてタッチアップもしてます。増槽やミサイルは塗装し直しました。
マーキングもタンポ印刷済みですが、機番はデカールが別に付いているので自分で貼って、ツヤを整えるためにツヤ消しクリアーも吹いています。その後、墨入れもしてます。
結局、ちょっとこだわると普通に作るのと手間変わりませんね。

このキットのコンセプトとしては、「塗装やデカール貼りの煩わしさを排除しつつ作る喜びや精密感を楽しめる」ということらしいのですが、これがこれからの模型の方向性なのかなあと考えてしまいました。

確かにプロバンスの面倒臭いのに比べたら、サクサク作れて楽しいんですけど、塗装やデカール貼りを楽しいと思う人もいるんだし、作る喜びをもっと残しといて欲しいというか、せっかく良い素材があるんだから未塗装のプレーンなキットとか、別売デカールを揃えるとかいう展開も同時にやってくれると嬉しいんですけどね…。

カーモデルの世界に関して言うと状況がかなり違いますから、むしろ1/144飛行機モデルの現在の状況は羨ましいぐらいなんですけどね。

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