goo blog サービス終了のお知らせ 

43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

素晴らしいキットとは その2

2013-04-10 | CITROEN C4 WRC

まあ、なんだかんだ言ってもヒロの43キットのような高品質の製品が、日本のメーカーから発売されるのは間違いなく良いことではあります。

実際のところ、日本は43キットの一大消費国(…たぶん、ですけど)でありながら、今まで継続的に43キットをリリースし続けるメーカーが存在しなかった訳で、それが需要と供給のミスマッチと言いますか、本当に欲しいキット、用意して欲しいパーツで出してくれないというジレンマがあった原因だと思うので、日本のメーカーから出してくれれば日本の43キットビルダーの要求にも的確に答えてくれると期待できます。

そして、ヒロから発売されているキットは実際マニアの要求に答えた結果、こういう形態なんでしょうね。
タメオ並みの価格で、じゅうぶんなディティール、高品質なデカール、人気のある車種。必要とあれば資料本もあります、という具合に。

しかし、やはり気になるのはその組み立てに要するスキルの高さと、価格設定ですね。
タメオのフルディティールと同じか、むしろ安いくらいではありますが、タメオのフルディティールは上級者向けの商品という位置づけで、一般向けにはもっとお手頃な価格帯で多くのシンプルなキットを出していましたよね。

今でこそ、プロポーション・キットのシリーズもかなりの価格になってしまいましたが、かつてはフルディティールの3分の1ぐらいの価格で買えたんです。そうゆうキットの存在が多くの43ファンを生む結果となったんだと思います。

ヒロの43キットのような高難度・高価格の商品ばかりでは、一部のマニアを満足させることは出来ても、43本来の、「色々な車種をたくさん買ってたくさん作って揃えたい。」と思っているファンには負担が増えるし、これから43を作ってみようかな、と思うビギナーには高い敷居となってしまいかねません。

できるなら、その技術力を生かして、「お手頃な価格」と「比較的組みやすい構成」のキットを、別のシリーズとして展開してくれたら、きっと43模型製作の趣味の世界の今後につながるんではないか?と思うわけでありました。

 

ということで、ヒロのキットも素晴らしいが、私にとっては更に素晴らしいキットなんじゃないかと思える、エレールのC4でありますが、

ボディー/シャーシとウインドーなどの透明パーツを除くと、パーツはこれだけです。
どうです、組みやすいなーと思えるでしょ??

価格も実売価格で1500円ぐらい、ヒロのキットの10分の1でありますよ。

もちろん、素材も精密度も商品をとりまく環境なども全然違いますから、単純に価格を比べるなんてナンセンスなことなのは分かっていますが、少なくとも自分にとっては素材だのキットの持つ高級感だのは全く興味がなくて、作ってどれだけ楽しいかが大事ですので、同じ楽しさなら価格は安いほうが良いに決まっています。

前に作ったランチア・デルタS4とは比べ物にならないくらい向上した品質、高品位なデカールでやってきた最新のエレールが、作ってみてどれほどのものか、興味津々です。

取りあえず、スジボリを深くし、モールドされている小さなディティールは全て削り取って、その位置にはピンバイスで穴を開け全体をサンディング。
地味な作業から始めてますが、これが結構大変です。
ここでの作業で、最後までどんな作業が必要か、予定を立てておかないといけませんからねえ。

キットに敬意を表して、なるべく素組みでいくつもりですが、果たしてこれが私の期待する「本当に素晴らしいキット」なのか、どうか?

乞うご期待。

いや、期待はしなくてもいいですけど、生温かく見守ってくだされ。

 


次、何作ろうか?

2013-03-31 | CITROEN C4 WRC

ああー三月も終わってしまいますね…

年度の変わり目なんてあんまり気にならない自分なんですが、最近は出掛けることが少なくなって家でテレビ見ることが多くなったので、ドラマやアニメの最終回で年度変わりを実感したり。(ガキですか?)

冬のクールのドラマでは、「泣くな、はらちゃん」が面白かったなー。
漫画の世界から現実世界にやってくるはらちゃん(長瀬智也)と、漫画を描いた女性(麻生久美子)の恋、というファンタジーコメディーですけど、テレビドラマらしい軽いノリとベタな感動に癒されました。


(まあ、麻生久美子がタイプでして、見始めたワケなんですが…w)

思えば、テレビドラマって80年代のトレンディー・ブーム以降、本格志向なのか大げさな内容が増えて行って、低迷した結果どういうものが必要とされてるのか分からなくなってきているような気がしますが、やっぱり分かりやすくて笑って泣けるのがいいんじゃないですかね?

地方なので不定期な放映で見逃すことも多かったので、わざわざアクトビラで見ることも多かったドラマでした。
テレビにLAN接続しとくだけで、いくらでも見たいドラマやアニメや映画やら、リモコンひとつで見れてしまう時代って怖いですね…
PCでタダ動画も見れますが、アクトビラなどのネットテレビは画質は地デジ以上に美しいし…でも、料金はドラマ一回分で300円とか、レンタルよりも割高なので不経済ですけどね。

 

とか何とか、お気楽なこと書いてますけど、実は今大変です。

先日、この時期恒例のタイヤ交換をしてたんですが、ここんとこちょっと腰が痛いなーと思ってはいたんですが、油断して中腰でタイヤを持ち上げてボルト穴をはめようとしてたら…
「ピキッ!」という感じで腰に痛みが走って…
ヤバイなーと思いながらも、何とかタイヤ4本は入れ替えたんですが、その後痛みが増して、歩くのも大変な状態に…

横になったら起き上がるのも一苦労だし、しゃがむのも立ち上がるのも危ない感じです…

一日安静にしていたので、少し良くなりましたが、不安だなー…。今週は、いろいろ忙しいのに…。

以前にも一度、腰を痛めて通院したことがあったんですが、ここ7、8年はひどくなることもなかったので油断してました…
椎間板ヘルニアなので完治することはないので、今後は油断禁物であります。

模型ブログやってるかたの中にも、腰痛の持病を抱えているかたは多いみたいですね。
模型が特に腰に悪いわけではないでしょうけど、くれぐれもご用心下さい。

 

てなわけで、取りあえず近況報告でありましたが、少しだけ模型ネタも。

S4完成したので次に何作るか、そろそろ決めなくちゃいけませんね。
何しろ、作りかけが多いのでそれらをチョコチョコいじってましたが、やはり何か新しいものに手を付けたい気分。

この、43冬の時代に春を呼ぶかのように「モデル・ファクトリー・ヒロ(MFH)」から怒涛の超絶キット・ラッシュなんですが


これとか、作りたいんだけどねー  (パーツバラバラ過ぎてなんだかワカンナイねw 72Dです)


コレも、さんざん逡巡したあげく買ってしまったわ。マルティニ仕様です。

半透明レジンパーツもすごいけど、

何この模型の概念を覆す一体成型のフレーム・パーツは…。

どーやって抜いているんだか、いくら考えてもワカラナイ。

MFHの43キットは、メタルのキャストも驚くほどキレイでシャープで、エッチング、デカールも精密で、もう何も文句付けられない出来なんですけどね、
なんというか…

可愛げがないっちゅーか…

何だろー?グダグダキット作り過ぎて、良キット受け付けなくなったか?www

でもね、タメオのフル・ディティール・キットを買うと、毎回何かしらワクワクがあるんですけどね、何だろうこの違いは?

完璧に完成させることを義務付けられているかのような、プレッシャーなのかな?

まあ何にせよ、今はちょっと、これらのキットに取り組む心構えが出来てないな…。

 

やっぱ、次はコレかなー?

って、またエレールかい!
というツッコミも聞こえてきそうですが…

もう組み始めちゃってるし…w

しかし、グラベル・タイヤが予想以上にカッコ悪いなー。
しかし取りあえずこのまま作る予定。

基本素組みですが、いくつかやらなければいけないことが思いつきますね。
次回以降、進めながら説明しますねー。ではでは。

 

 

 

 


エレール シトロエンC4 WRC 「レッドブル」

2012-10-19 | CITROEN C4 WRC

「レッドブル・ストラトス・ミッション」と聞いて、おお いよいよ新型ランチア・ストラトスがレッドブルのスポンサードを受けWRC世界ラリー選手権に登場か?
などと妄想してしまう私は、スーパーカー世代のすっとこどっこいです。てへぺろ。

でも、すごいねー成層圏からの音速ダイビング。
世の中にはものすごい事にチャレンジして、実現してしまう人がいるもんだ。

 

まあどうでもいい話題ですけど、今回はレッドブル・カラーの模型について堂々と書けるので、レッドブルつながりでちょっと旬な話題を取り上げてみただけ。

 

 

今回の本題は、エレールから発売されている1/43プラモデル・キット 「シトロエンC4 WRC」です。

製品自体は昨年末に発売されたものですが、予約してなくて買い損ねてて、最近ようやく入手しましたので、紹介したいと思いますね。

まず、箱が今までと変わったね。
海外のおみやげのチョコレートの箱みたいw
開けてみて、驚き。

ななななーんと!

パーツが、ビニール袋に入れてある…(感動…)

今までのエレールの43キットって、箱に直接パーツがガチャッと入ってたんだよねえ。箱の中でパーツが動き回るもんで、ランナーから外れてたりとか普通だった。
まあエレールに限ったことでなく、海外キットではよくあることでしたけどね。

さて、キット自体の内容はどうかな~?

発売されてずいぶん時間が経つので、どこかでキットの紹介とか製作記とか完成画像ないかなーと探してたんですが、探し方が悪いのか、全然見当たらないんだよねー。
そんなわけで、期待と不安が入り混じってドキドキ。

ボディー・スタイルに関しては、そもそもこのC4というクルマをあんまり知らないので、似てるとか似てないとか言えないんですが、いわゆる今風のクルマのカタチで、背が高くてお尻でっかち。
カタチ自体は好きではないけど、モールドはシャキッとしてるし模型としては悪くないかな。

ホラ、ヘッドライトのリフレクターにもちゃんとバルブがモールドされてるし。
ボンネットのピンも、削り落としてしまうのが惜しいぐらいのシャープなモールドです。

内装も…エレールらしい半分沈み込んだ消火器などは健在ですが、モールド自体はとてもシャープになってます。バンダイにはまだ負けてますけどね。

パーツはエレール43の標準的な構成。シャーシは裏面まで再現されているがサス構成はなく、ホイールはシャーシのピンに直接差し込み式。
だが、知る人にとっては意外に感じるところがあるだろう。

コレですよ、コレ!
この哺乳瓶の乳首みたいなのは何かと言うと…

そう、ゴムタイヤ!

エレールと言えば、タイヤ/ホイールが一体のプラ・パーツと言うのが定番なんですけど、今回ゴムにして来ましたよ!
まあ今までもCカーなどでゴムタイヤのことがあったんですけどねえ、箱車では初めてですかね?

円形が歪まないように、補強部材が付いたままになってるんですね。なかなか良心的。
それに、43でこれだけしっかりしたパターンがモールドされたゴム製のグラベル・タイヤはミニカーは別にしてキットでは見たことないですよね。素晴らしい。

ゴムタイヤにすることの問題については最近ブログに書きましたが、こんな風にちゃんと使えるタイヤにしてくれるなら問題ないですよね。経年変化とかに関しては分かりませんけど。

ウインドーのパーツもすごく透明度高くてキレイです。ビニール袋に入ってるおかげで傷も付いてないしね。
残念ながら、ワイパーがモールドされちゃってますけど、ここもシャープなモールドなので塗り分けでもそんな不満ないかも。

 

 

さてさて、一番の問題、そして期待はレッドブル・カラーが堂々再現できるデカールです。

エレールとは思えない、美しいデカールシートですぅ…(感動…)

ラリープレートの印刷もこの通り…細かいロゴまでキッチリ印刷。
金色、銀色もキレイな印刷です。

シートベルトがデカールなのは従来のエレール通りだが、これまた印刷がすごく精密で、使いたくなるレベル。ステッチまでちゃんと印刷されてます。
いや~素晴らしいデカール。

それもそのはず、

ルネッサーンス!!! 

カルトグラフとは行かないけど、ルネッサンスは43レジンキット・メーカーとしては良質のデカールが付くことで有名。また、1/24用の別売デカールも作っているメーカーです。
今回、キット価格が定価で1,800円にもなることからもしやカルトデカールが付くのか?なんて有り得ない夢を見ていましたが、かなりの正夢であります。

実は、キットの情報を探すうちに某モデラーさんが同じくエレールの1/24のC4の製作記を書いているブログを見つけまして、そのコメント欄に1/43のほうのデカールに問題が多いという情報が書き込まれていまして…

知らないかたのブログの、知らないかたのコメントなので、コピペやリンクは避けますが、要約すると

「赤牛の絵には白フチが付くが、白の上から赤やバックの黄色が印刷されてて、赤牛全滅。」
「黄色のベースには白が印刷されていないと透けるはずだが、白が印刷されてない箇所がある。」
「印刷のズレは少ないが、色や印刷の質は従来のエレール品質…。おそらく、デザインはルネッサンスだが印刷はエレールなのでは。」

とのこと。

で、件のデカールの画像を探してみて、見つけたのがコレ。
どこか海外のショップがUpしてた画像を拾ってきました。

なるほど、黄色の上に直接赤牛が印刷されているように見える。
印刷の質までは画像では分からないが、黒フチで囲まれたシートは従来のエレールのデカール同様だ。

で、今回私が入手したキットのデカールは

ちゃんと、黄色と赤の上から白が印刷されてます。
しかも、白ベースもちゃんと印刷されているのが分かると思います。つまり、白は二度印刷されているのです。
また、画像からでも印刷の肉厚が分かると思います。色といい、これはエレール品質とは違います。

想像するに、初期ロットはエレールが従来通り印刷工程に回したが、あまりのダメダメぶりにデザイン担当したルネッサンスが、「これではルネッサンスの看板に傷が付くわい!」ってことで、その後のロットでは印刷の手配まで引き受けた、と言うことでしょうか??

何はともあれ、改良されたデカールの入ったキットを入手できた自分はラッキーでしたw

 

と、まあ長くなりましたが、こんな感じであります。
とにかく、このデカールだけでも価値があると言えますよね。
あと、タイヤだけでも価値があるかもw
これだけのキット内容で、私は特売価格で1,000円そこそこで買えましたから、こりゃコスパ高いっす!

こうなると、早く作ってみたいですな…。
ほかに作ろうとしてたの全部キャンセルしてコレ作っちゃうかも!

今回のはグラベル・タイヤに車高高めのメキシコ・ラリー仕様なんですが、ワイド・タイヤ、車高ぺったんこのターマック仕様でも出して欲しいですねー。

でも、今回は素直にグラベル仕様で作ります…!

 

 

 追伸・もし今回の記事を読んで、買ってみようかなと思われたかたのために、デカールが改良されているほうを選ぶ方法はないかと調べてみたんですが、分かりませんでした…。
なにしろシュリンク包装されてますから、中身を確かめるのは難しいし、箱の外観も同じみたいですし。

とりあえず、最近入荷したものなら大丈夫なんじゃないかな?保証はできませんけど…。