気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

高校時代の野球④

2017-10-12 08:13:05 | 野球
 高校野球では、練習中によく「声を出せ!」と言われる。例えばノックなどを受けるときに「さあ来い!」だとか、攻撃しているときには「さあ行け!」など。以外にも「オーイ」とか特に意味のない声でも出していれば良いとされる。「声を出す」意味として考えられるのは、気合を入れる、周りを鼓舞したり、盛り上げるということだろう。しかし私は、皆が声を出さなければならない状況は不自然だと思っている。

 無口な人もいれば、よくしゃべる人もいるように、野球をするときにも、声を出した方が良い人もいるし、静かにしている方が良い人もいる。集中する時に声を必要とすのか否かは、人それぞれなのである。静かにしている方が自然な人に対して、無理に声を出させることは不自然なことである。そうなれば本人は疲労するだろうし、良いパフォーマンスができるわけがない。個人の表現の違いを指導者だけでなくチームメートも理解し、画一的なやりかたを押し付けずに、個人の自由を尊重する環境が必要である。
 家の近くに某高校のグラウンドがあり、時々練習の声が聞こえて来るが、そこには自発的な響きが感じられない。静かであっても生命が躍動する、そんな高校野球を観てみたい。
 
 
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