小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

いつも心に贅肉を

2011-10-26 12:06:44 | Weblog
昨日の記事には多くの書きこみがあり、ツイッターからも反響がありまして、
みなさま、ありがとうございました。
(呆れたとか、バカだという声も多し)。

その中で、二夜さんから「プライド系の記事が多いのは最近の課題でしょうか?」
というコメントをいただいたのですが、レスでも書いたように、
世間を見ると了見の狭いプライドで、仕事や人間関係に支障をきたしてるケースが多い。

つまらないからやめろと言いたくて、記事を書いてます。


そもそも簡単に傷つくようなプライドなら、はじめから持たない方がよろしいかと思います。

仕事をしていれば、自分の能力が至らぬことばかりで、
いちいちそれに傷ついていたのでは世の中がまわりません。

そうは言っても、真実というのは厳しいもの。
本当のことを言われると人間というのは腹が立つものです。

数年前のこと。
私自身も綾小路くんのことを言えないことがありました。
(そうめん離婚のあとも懲りぬヤツ!)


長年、火曜会で一緒に稽古をしている親友が、個展に来て作品の批判をしたのですね。

「小暮の作品はなまってきたな。
 今の奥さまと結婚してから、その傾向はあったが、今回はさらになまってきたわ。
 良い作品もあるけど、これとこれは完全にペケやな」

うぬぬ!
言うに事欠いて、「なまってきた」とは何だ!

互いに遠慮のない仲だったので、個展のあとでの居酒屋では侃々諤々。
まあ、そのくらいのことは平気で交わす仲だったので、
その場はそれで済んだのですが、どうにも腹の虫がおさまりません。
しばらく「このヤロー」と思っておりました。

そんな中、火曜会メーリングリストで、
「次回の稽古はバリ島に行くので、休みます」と書いたところ、
「小暮さん、心に贅肉がたまってないか」とのメッセージ。

これには完全に私もブチ切れてしまい、次に会った居酒屋で大口論ですが、
その親友も「間違ったことは言ってない」と一歩も譲りません。
(別にバリ島に行くからいけないってワケじゃありませんが、
 言ったタイミングも良くなかったのではありますが)。

険悪な仲になった直後、リーマンショックの影響もあってちょっとした仕事を失いますが、
人間というのは愚かなもの。
その時はじめて、彼の言ってたことが間違いでないことに気づいたわけであります。
(ま、仕事が消えたのは、別にそのせいじゃありません
 単に世の中の都合でしたが)。

たしかに個展では甘い作品もあったし、心に贅肉もたまってましたわ。
個展で出す作品は、必ずしも買い手がつくわけじゃないんで、
甘い絵も描いていたことはたしかだったのです。

自分じゃ認めたくなかったけどね。
よくぞ言ってくれた、このヤロー。
先日も、その友だちとホルモン食べながらその話題をしましたけどね~。

それにしても「心に贅肉」という表現、破壊力があるので近頃気に入っているところです。


写真は山形十二双図の「鳥海山」。
心の贅肉はひとしずくも入ってない、そう断言できる一枚です。
あ、じまんしちゃった♪



コメント (14)
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