小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

赤坂の料亭・浅田にて〜鴨の治部煮で思い出した父母のこと

2017-10-31 12:06:36 | Weblog

土曜日、赤坂の料亭・浅田で加賀料理のご相伴にあずかりました。長いこと赤坂で暮らしてますけど、料亭でキチンと食事をするのは初めてです。

松茸と鱧(はも)海老ふかしなんて、美味しんぼでしか知らなかったお椀ものも初めて頂き、それは素晴らしいお皿の数々でした。

中でもいわばメインディッシュとして出てきた鴨の治部煮は、高名な加賀料理の逸品と言われてきましたが、これは確かに絶品と言えるお味でした。治部煮とは鴨肉や鶏肉の切り身に片栗粉をまぶし、すだれ麩、野菜と共にだし汁で煮る椀物だそうです。

鱧と松茸同様、鴨の治部煮も実は初めて食したお味でしたが、今から20年以上も前になりましょうか。父が生前、母を連れて金沢に夫婦二人で旅行に言った時、奮発してかの有名な高級料亭「つば甚」でご馳走をした、という話を何度となく聞かされていました。

そのたびに父は「おかあちゃん、ニコニコだったぞ」と嬉しそうに話をしていたものです。

ところが後年、父が亡くなってから母にその話を聞いたところ・・・

「そーね。そりゃ鴨の治部煮は美味しいには美味しいけど、 お父さんがあんまり嬉しそうに『どうだ、どうだ』って言うもんだから、こっちも喜んであげないといけないじゃない」

と、意外にクールでした。

いや、母はほとんど脳と口が直結みたいな、思ったことが即座に口に出る人なのですが、それなりに父に気をつかっていたのですね。

ともかくも親父なりに、母を喜ばせてあげようと思っていたのでしょうが、夫婦は夫婦で意外に思ってることが違うものだなと思った次第です。

味というのは不思議なもので、どんなに美味しいものでも人から「どうだ旨いだろう、旨かろう」と言われると、興がさめてしまうことがあります。父はそのあたりの歯止めが効く人ではなかったので、顔をググイと近づけて母にせまったのではないかな。

まあ、私も妻に「近い」と顔をのけられるので、あまり人のことは言えませんが、「ああ、これが親父が言っていた加賀料理」なのかと感慨深く舌鼓を打っておりました。

ともかくも、この素晴らしい御膳に招待してくださった方には深く感謝をいたします。どうも、ご馳走さまでした♪

 
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ハロウィンと仏教伝来

2017-10-30 11:56:05 | Weblog

一昨日、土曜日は雨の麻布十番を散策。
例年のようにハロウィンの仮装をした人たちが大勢闊歩(かっぽ)していましたが、例年と違うのは子どもの仮装が多いことでしょうか。

もしかしたら私が気づかなかっただけで、毎年子どもの仮装はあるのかもしれませんが、それにしても今年は目立ちます。

毎年、今頃になると六本木から麻布周辺にはドクロの仮装をした輩が出没、190cmくらいある外国人のドクロの仮装なんて、正直言って気分の良いものではありませが、やっぱり子どもの仮装はかわいいかな。

いや、敵もさるもの(敵かい?)。
開催する側も、ハロウィンをきらいな人に配慮して子どもをダシにしてるのかもしれませんね。そりゃ子どもは公然と夜、遊ぶことができるから楽しいですわ。

記事の内容に関係ありませんが、昨日出席した友達のピアニストあいあいさんの結婚パーティ、ケーキ入刀ならぬマグロ入刀にびっくりでした。

それにしても日本人はほんとうに節操がない(笑)。

キリスト教伝来からクリスチャンの数は人口の1%以下と増えていないのに、クリスマスは祝う、宗教的な意味など無関係にハロウィンでお祭り騒ぎ、バレンタインは祝う。

商業主義を背景にしてはいるものの、楽しそうなものに抵抗なく飛びつくのは、わが国民の特性でしょうか。

それでは日本人が無宗教であるのかといえば、決してそんなことはありません。
無宗教ではなく、多宗教、多神教なんですね。

クリスマスもハロウィンも節操なく受け入れる日本人にとって、一番宗教的にイヤがることは何かといえば、「この神さま以外は信じてはいけない」ということでしょう。一神教のイスラム教やキリスト教がほんとうの意味で日本に根付かないのはそういうわけです。

もっとも今のハロウィンもクリスマスも宗教的な意味合いは、ほとんどありませんけどね。

もっともクリスマスさえ、もともとのキリスト教にあったものではなく、ケルトやゲルマンが冬至(実際の冬至と日にちは違うが)を祝うお祭りを取り入れたものと言われています。

お盆だって元々仏教にあるものではありませんしね。

私がハロウィンの存在を初めて知ったのは、スヌーピーのピーナッツシリーズに「カボチャ大王(Great Pampkin)」が降臨するという話が頻繁に出て来たからです。
当時、中学生だった私は何のことやら、わかりませんでしたが、今のようにハロウィンが盛り上がるようになったのは、いったいいつからのことでしょう。

大化の改新で知られる仏教伝来と今のハロウィン、宗教的な意味ではまったく違うものではありますが、当時、文字すら読めなかった民衆が仏教の意味を理解して受け入れたとは到底思えません。

好きかきらいか別にして、これからハロウィンが定着する流れは変えられないような気がしました。そして、これからハロウィンも日本風にどんどんアレンジされていくのでしょう。
ただ、カボチャをくりぬいた顔はもう少しかわいいデザインにならないものか。

善し悪し、好き嫌いは別にそんなことを思いました。

 
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山本兼一「花鳥の夢」読了しました!

2017-10-28 14:11:37 | Weblog

山本兼一「花鳥の夢」読了しました。

かの狩野永徳の人生を描いた作品で、これは安倍龍太郎の「等伯」と対をなす作品と言って良いでしょう。

↑ 単行本のカバー絵を描いた北村さゆり画伯(私の大学時代の同級生)によれば、山本兼一氏と安倍龍太郎氏は一緒にカラオケに行く仲だったとか。
安土城の天守に永徳が描いた襖絵や屏風絵などは、当然残っておらず、その名声の割に残っている作品の少ない絵師なので、フィクションで書いた部分が多いにも関わらず、 安倍龍太郎の「等伯」とは少なからずリンクしています。

というより、永徳が等伯に嫉妬するディテールなど、細かいところで「花鳥の夢」と「等伯」は同じ作家が書いたのではないかと思うほど一致しているのが面白いところです。

同じ文献を読んでいたのでしょうが、永徳と等伯、両者の性格から体型、感情のほとばしりなどは、作家どうしが日常的に交際して話をしていないと、これほど一緒にならないでしょう。

興味深かったのが「花鳥の夢」と「等伯」における狩野松栄(永徳の父)の描き方でした。
松栄は狩野元信の息子で、永徳にとっては祖父にあたる人(現在、サントリー美術館で開催中、見に行かないと!)。
「花鳥の夢」で父・松栄は、天才だった祖父と息子にはさまれた凡庸な画家として描かれていますが、小説のラストで、そのケレンのない素直な筆を秀吉に称賛されるという展開になっています。

一方で「等伯」において松栄は、才気走って手に負えない息子・永徳に悩まされる狂言回し的な役割として描かれています。

描き方に違いはあれど、両作家とも凡庸ながら誠実な人物として好意的にとらえてるのが面白い。なんか面白くはないけど、仕事を確実にこなす中間管理職的な感じかな。そういうと一般的な絵描きのイメージと違いますけど、世間で成功してる画家は、意外にそういうタイプがいるものです。
まあ、そういう人なりの悩みも小説内にしっかり書かれているのも良いですね(笑)。

それにしても城の障壁画に描かれていたためか、焼失したりと、永徳の現存作品は10点ほどときわめて少ないのが残念なところですね。

今度は、この作家の「利休にたずねよ」でも読んでみよう。
映画はネットでは朝鮮半島オシとされて、ムチャクチャに書かれてますが、本書を読むかぎりは、原作者がそうだという感じは受けませんでした。

本書でも秀吉を特に悪く書いているわけでなし、たぶん「利休にたずねよ」でも原作を読まないでわるく言ってるのでしょう。ただ、読んでみないことにはわかりませんからね。

少なくとも、この小説は素晴らしいので、ゆっくり味わって読みました♪

 
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京都美庭観察私記3

2017-10-27 09:45:56 | Weblog

一昨日からUPしている「京都美庭観察私記」ですが、自分のホームページ内に全文を掲載していたことを忘れていました。なにぶん7年ほど前、大幅に自分のhpをリニューアル前ですので、フォーマットなどは若干違いますが、こちらの方が読みやすいと思います。

京都美庭観察私記 全文はこちらから

お時間のある方は、ご笑覧いただけると嬉しいです。

↑ こちらが上のイラストを額装したもの。既に売れてしまっていますが、この下のテンペラはまだ購入できますので、お気に召した方はよろしくお願いします(笑)♪

↓ その下は水彩ではなくテンペラで描いたもの

文中にあるように、円通寺は京都の中でも名庭のひとつで、延暦寺を借景にしているシブい寺です。

左にあるのは自縛霊かって?
いえいえ。実はガネーシャが浮いてる姿を描いたのですが、まったく画面に合わないのでツブしてしまったんです。

残り具合がおもしろかったので、全部は潰さなかったというわけです。 

 
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京都美庭観察私記2

2017-10-26 17:24:08 | Weblog

昨日UPした「京都美庭観察私記」の続きです。
見開き6ページをそのままスキャニングしてますので、こちらは文章が途中で切れてますが、ご了承くださいませ。

このページのイラストにはやや不満があるのですが、お時間のある方はお読みいただけると嬉しいです♪

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京都美庭観察私記1

2017-10-25 14:18:29 | Weblog

部屋を整理していたら、1997年9月にDCカードの月刊誌に書いた記事が出てきました。20年前、フリーランスになって初めて入った大きな仕事でした。

今、見るとイラストには不満があるのですが、記事はわりと良く書けてる感じがします。長いので3回に分けて発信します。

お時間のある方はお読みいただけると嬉しいです♪

 
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リベラル、その本来の意味は・・・ちゅうか、それって普通に選挙妨害です(苦笑)

2017-10-24 11:26:54 | Weblog

今日は久々にポリティカルな話、というか普通に選挙の話です。

この度の選挙は台風と重なったためか、土曜に行った期日前投票は行列ができるほどの人。ここ何年かは期日前投票に行くことが多いのですが、こんなことは初めてでした。

若い人は少なかったものの、こうやって選挙にきちんと行く人が目に見えるというのは良いことです。

結果、与党の大勝だったのは、人によって胸をなでおろした人もいるでしょうし、「日本終わってる」と大いに失望した人もいるでしょう。
それが選挙というものでもあるし、民主主義というものでもあります。

最近、私は以前ほどポリティカルな記事を書いてませんでしたが、それにはいくつか理由があります。

大きな理由としては、私自身が今ひとつ政治をわかっていないのに気づいたことでしょうか。
わたくし、なんと民主党政権交代の時に票を投じた1人でもありますし、 前々回の都知事選では田母神氏を支持する記事を書いて、ある意味で、なにもわかってなかったことを露呈しました。

それから拙ブログの読者でしたら、ご存知でしょうけど、私自身の意見が度々変わることもあります。最近では、ポリティカルな話題ではありませんが、「同性婚について」や ハロウィンについては、多少見方や気持ちが変わったということがあります。
まあ、私自身は「君子豹変す」と君子でも何でもないクセに、うそぶいてますが(笑)。

もちろん、だからモノを言ってはいけないとは思っていませんが、まあ最近はポリティカルな話題はちょっと控えていようという感じでいました。

ただ、今回記事を書いたのは、民主主義の原則とも言える、「あなたの意見は賛同できないが、あなたが意見を言う権利は死んでも守る」というボルテールが言った(とか言わなかったとか)言葉を思い出したからです。

残念なことに今度の選挙では「自民党にだけは入れてくれるな」というメールを送っていた知り合いが複数いて、それをやってはいけないだろう考えた次第です。

たとえば安倍政権が死ぬほど嫌い、ということがあっても、それは好き嫌いの感情の話なので、そのこと自体は仕方ないことです。だからと言って他人に「入れるな」というのは民主主義の原則に反することだと思います。

「誰々に入れてくれ」というのなら理解できるけど、「入れるな」という排除の考え方はいけませんね。ちゅうか、それって普通に選挙妨害です(苦笑)。

生物でも多様性があった方が良いように、人の考え方も多様性がある方が良いように思えます。

選挙前によく言われていた「今こそ安倍政権の暴走を止める時です!」という言葉も(実際に安倍政権が暴走をしてたかどうかは別にして)、今後暴走するかもという時の抑止になるでしょう。

人間のやることで完璧な思想、完璧な政治というのはあり得ませんから、逆の考え方や思想というのは、あっても良いのです。

本来は、その許容する考え方をリベラル(自由主義)と呼ぶのですが、昨今では左翼系の人をリベラルと呼ぶ傾向があるようで、私などはすごくそれに違和感を感じています。

ゴルゴ13の中に「ナチの残党で暴虐を奮っていたくせに、今ではヤツはリベラルな判事を気取ってる。わたしはそれが許せないのだ。お願いだ、ゴルゴ13!」なんてセリフがありました。今のリベラル使われた方だと、なんだか意味が通じませんね。

本来で言うリベラルな考え方、これは保守の人も革新の人も持っていた方が良い考え方に思えますが、みなさまは如何お考えでしょうか?

 
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期日前投票のついでに、東京駅EATALY(イータリー)に行ってきました!

2017-10-22 11:57:03 | Weblog

本日投票日ですが、昨日は夫婦で期日前投票に行ってきました。
今日から明日にかけて台風が来るとあって、大勢の人でした。誰に入れて、どの党に入れるかはそれぞれの自由、でも選挙に多くの人が足を運ぶのは良いことです。

若い人があまりいなかったのが、気になるところですが、私たちはその足で雨の中、東京駅地下に新しくできたショッピングモールに行ってきました。

様々な店が並ぶ中、その名もEATALY(イータリー)。eat とイタリアをかけた、イタリアンフードのショッピングモールです。
丸ノ内線東京駅からJR東京駅に向かう通路を、ずいぶん長く工事してましたが、そこに多くのショッピングモールが誕生。そのひとつがイータリーです♪

気になったのがシチリアのお菓子カンノーロ(複数系はカンノーリ?)。
ゴッドファーザーPARTⅢでもお馴染みの、クリームにイタリアのカンノーロはリコッタチーズやバニラ、マルサラ酒などの具を小麦粉の生地でくるんだお菓子。

イタリアでは大福みたいな庶民的なお菓子ですが、1コなんと500円。高いので2人でシェアしました(笑)。
東京駅値段、旨いのは当たり前値段で、本当に美味しいのですが、なんか上品過ぎて本場のものとは微妙な違いが・・・。イタリアに留学していた友達はFacebookのコメントで「500円ですか・・(苦笑)」とコメントしてくれました。

でも東京駅値段とはいえ、本物のイタリアの味が東京で楽しめるのは嬉しいところ。
ミラノから来たイタリア人が試食にプロシュートをすごい厚切りに、パルミージャーノ・レッジャーノをゴロっと丸ごと試食させてくれました。

ゴロッと出すところは、何ともイタリアで何とも楽しい♪

ペコリーノチーズは本場の3倍。
買っておいて良かった♡

ジェラートは500円から600円。
それでもEATALYのイートインは満員。

長雨の時は、こういう屋根のあるショッピングモールが何ともありがたいですね。

別の場所では、昔、駅長さんをやっていたという方が、昭和40年代の固い切符を切ってくれるというサービスもしていました。アイソもなんもない人だったから、多分本物の駅長さんだったんでしょうね(笑)。

 
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毎年感じていたハロウィンの違和感が、長雨で消えました!

2017-10-19 09:43:55 | Weblog

先日、勉強会のお弁当人数分を買いに、渋谷東急の古市庵でいつものちらし寿司を買ったところ、包装紙に「詰め合わせハロウィンゴースト」なるものが巻かれていていました。

古市庵はちらしも巻き寿司も美味しくて私は大好きなのですが「なんで寿司にハロウィンなの?」って、一瞬びっくり。ところが、今年はなぜか例年ハロウィンに感じる違和感が、自分の中で起りません。

なんでだろうと、その時は気にも止めなかったのですが、最近になってそのワケが解消。どうやら長雨のせいか、地元の赤坂や六本木に出没するホラー映画風の仮装を見かけなくなったからですね。

私が違和感を覚えていたのは、どうやらハロウィンそのものじゃなく、街中を闊歩するホラー系のコスプレだったようです。毎年今頃、街中に出没するドクロのコスプレ・・・特に大柄な男性がそんな格好をして近づいてくると、本人にその気がなくても威圧感があるものね。

とはいえ八百万の神々、多神教を宗とする日本人としては、クリスマスであれハロウィンであれ、受け入れる寛容さは欲しいところ。実際に神社によっては、クリスマスもハロウィンも祝います。
排除の論理は歓迎できませんね。

以前、「わたしは同性婚に反対でした」で、私が違和感を覚えていたのは、同性婚そのものではなく、それを認めることで自分たちのリベラルさを主張したい人だったと書きました。
(最近はリベラルという言葉が、左翼系のニュアンスに使われていますが、ここでは本来の『自由主義』という意味です)。

なんか、今回それに似た感触を得ています。

 
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火曜会・柔道合宿に行ってきました。

2017-10-16 11:25:59 | Weblog

土日は先週に引き続き、山梨入り。

先週はアサヤ食品の工場でヴィネガー作り見学でしたが、今回は年に2回の柔道合宿です。それでも全然関係ないのかというと、そういうわけでもなく、毎回合宿の幹事をやっている友達が、アサヤ食品の社長と親戚なのです。

合宿に山梨を選んでいるというのも、土地勘があるからというわけですが、宿泊場の天目は道場がある場所(石和温泉か甲府)とはかなり遠い。

金曜日の夜に天目に到着し、自炊で飲み食いをした翌日に11時くらいから5時間ほど稽古をいたします。若い頃のように激しくはやらないものの、それでも結構な稽古量。
終わったあとは温泉に浸かって、宿に戻って宴をはじめ、その翌日は山登りというコースです。

残念ながら最終日の山登りは出来ませんでしたが、柔道の稽古は充分できたかな。

今回は珍しく審判の稽古で、五段の師範格の友達がクルクル変わるルールに対応した丁寧な研修に近い稽古ができました。
それにしてもルールが細か過ぎて覚えられない!

道場は甲府市にある小瀬道場。市営の豪華な体育館で、畳も国際ルールに対応した緑と黄色の新しいものになっていました。
黄色が目にチカチカ入ってきて、やりにくいところはありますが、以前の畳は緑と赤の組み合わせ。赤緑色盲の選手や審判に配慮したものか?

師範格の友人は「審判にとってはやりやすい色」と言ってましたから、そんな配慮があったのかもしれません。

火曜会のみなさま
最近アップをサボってる合宿写真ですが、こちらをご覧ください。
今回から裏ページでなく、ブログの方に掲載いたします。

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新宿二丁目のタイ料理からバンコクを思う

2017-10-13 16:29:33 | Weblog

昨日は月イチ恒例の動画撮影のあとで、いつものクルンテープ・ミッドナイトでタイ料理。食事をしながら、先日トランジットで滞在したバンコクを思い出しました。

現地時間15:00にバンコク、スワンナプーム空港到着。出発は日が変わって0:40ですから、これは外に出るしかありません。

バンコクに数10回と行っている先輩から、細かい指示が書かれたガイドメールが届いていたので、それに従って行動。出国からメトロの乗り換えやら、時間までピッタリだったのはさすがでした♪ 変にガイドブックに頼るより、短い滞在だと経験者のアドバイスが何より役に立ちますね。

そういえば友達には、仕事やらバカンスに赴く人が多いけど、私はそんなに縁がありません。タイ料理もタイ人も好きなんだけどね。
今回が2回目、1回目は30年前で、こちらもインド帰りのトランジット2泊でした。

30年といえば、生まれた子どもが30歳になる年月(当然か)。
バブル真っ最中、というかはじまる前あたりの時だったでしょうか。

あまり記憶が定かでないですが、そこらで子どもが水浴びしていた記憶があり、今みたいにメトロなんかなかったんじゃないかな。

当時から渋滞はひどかったけど、今のバンコクの渋滞は聞きしに勝るオソロしさで、どの駅から道路を眺めても車がピクリとも動きません。
タクシーは危険なので、断念しました。あ、それもガイドメールに書いてあった(笑)。

で、こちらが先輩行きつけの日本料理店「乾杯22」です。

タイでいきなり日本料理というのも何ですが、そこは行ったという証かな。
いや、そんなの義理だてする必要もなく、先輩も行くとは思ってなかったようですが、 実は行こうと思っていた中華が入れなかったので、歩いていけそうなココの店にしたというわけです。

ビールを軽く一杯。
日本語の出来るタイ人とミャンマー人と、酔っ払い先輩の話をサカナに話。ちょっと喉を湿らせてから、隣のタイ料理に行きました。

あ、こちらは新宿のタイ料理店ね。
バンコクで入った店は美味しかったのですが、照明が緑で不味そうにしか撮れませんでした。ちょっと公開すると・・・

人間の目は色を補正するので、食べる分には気になりませんが、写真にすると緑が出ちゃいますね。

口直しはこちら!

 
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「似顔絵」というより肖像画です

2017-10-12 15:33:19 | Weblog

昨日の動画撮影で初めて、三人美人を一度に描きました。やり直しの効かないペンを使って、人前でその人らしく描くのは、なかなか大変です。

一見、大道芸みたいに見えると思いますが、 これは芸術作品に見える絵画を制作するより感覚とスキルを必要とするものです。

たぶん世に数いる画家やイラストレーターでも、これをやりたがる人は少ないと思います。実際のところ、町で似顔絵描いてもらって満足した人は少ないはず。
私も20年前はできませんでした(じまんしてスミマセン。「似てねーよ」とか「ダメだな」というお叱りの声は甘んじて受けますので、ご了承のほどを(笑)。

もちろん、出来不出来があるのが一発勝負の常。目鼻の位置は写真を見た方が正確ですが、不思議なもので、その人らしさは多少位置が違っていても、本人を目の前にして描いた方が良いように思います。

昨日は、ああすれば良かった、こう描けば良かったとはあるものの、自分の中で一定のレベルに達した感触を得ることができました。

 
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甲斐の国、岩下温泉旅館に行ってきました♨

2017-10-11 10:02:31 | Weblog

山梨は岩下温泉旅館に♨️来ました。レトロな休館のぬる湯に堪能です♨

↑ 写真はローマで「真実の口」に行けなかった妻が、郵便ポストでリベンジ?
続きは、またブログにUPいたします!

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「ローマの休日」のローマ、現在のローマ!

2017-10-08 13:38:29 | Weblog

昨晩、CSでたまたま「ローマの休日」(たぶん完全版)を放映していたので、妻と目を皿のようにして見てしまいました。1953年制作の作品なので、今からおよそ55年。半世紀以上も前の映画ながら、少しも色あせることのない魅力に堪能でした。

どう見ても王女さま以外に見えないヘップバーンの美しさはもちろんですが、おそらくはオールロケのローマは、まだ目の裏に焼き付いており、映画を見ながら「スペイン階段だ」「トレヴィの泉だ」と言いながら、見るのも楽しいものです。

それにしてもローマほど昔と建物の変わらない都市はないはずなのに、時間の経過で、これほど景観が違うものかと驚く次第であります。

観光客でごったがえすトレヴィの泉前、映画では自転車や大八車を引いた八百屋などが闊歩。広場に映っていたFarmacia(薬局)は今でも健在なようです。

子どもが彫刻にぶら下がっていたり、噴水で水浴していたり、今ではコインすら投げるの禁止な状況と真逆なのにびっくり。

アジアっぽい出店が立ち並び、グレゴリー・ペッグが押し売りされた大きなスイカを、トレヴィの泉で水浴する子どもたちに投げ与える場面もさらにびっくりでした。

これまた人で上にも上がれないスペイン階段。
もちろんジェラートなどの飲食は禁止ですが、映画のヘップバーンは食べ残しのコーンをポイと捨ててしまいます!

王女さま、お行儀がお悪いですわよ!
今だったら、警備のおじさんかPOLIZIAに怒られてしまいますぞよ。

映画では階段前に噴水があったのですが、人が多過ぎてあったのか気がつかなかったのも映画を見てびっくり。ベルニーニ(父)作の噴水だそうですから、取り除くわけないですよね(笑)。

映画の中で驚いたのが、育ちの悪そうな子どもがローマのあちこちを走り回っている様子です。現在のローマでも勿論、子どもは大勢いましたけど、走り回ってる地元の子どもはついぞ見ませんでした。フェリーニの映画でも悪ガキが大勢出てきましたけど、まったくというほど見なくなったようです。

私が最初にイタリアに行った30年前は子どもがあちこちでサッカーをしていて、遺跡のあちこちにボールをぶつけておりました。

日本でも三角ベースの野球で遊ぶ子どもの姿は見なくなりましたが、少子化でイタリアも子どもが少ないのは同じようです。

パンテオンの前のカフェは健在なようですが、こちらも現在は各国のツーリストでいっぱい。

「ローマの休日」は究極の観光映画ですが、意外にヘップバーンとグレゴリー・ペッグ2人っきりの場面は少なく、友人のカメラマンとの3人という場面が多かったのも、久々に見て意外だったことでした。

それにしても、映画を見るとまたローマに行きたくなる。
これほど歴史的景観に恵まれ、住んでる人たちが程よくザツで下町なのがローマの魅力でもありましょう♪

続きはまた明日。

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カズオイシグロ〜読書の幸福感

2017-10-06 10:20:12 | Weblog

カズオイシグロがノーベル文学賞を受賞、取るべき人が取ったなという感想です。

この人、生まれは長崎ですが、早いうちから家族でイギリスに移り住み、家の会話も英語だったのか、文化的なアイデンティティは完全にイギリスですね。初期の作品は日本を題材にした作品ですが、彼の受賞を日系イギリス人の受賞と喜んで良いのかどうか。

ともかくもカズオイシグロは、近年の作家には珍しいほど読書の幸福感を覚えさせてくれる作家ではないでしょうか。文体こそ違いますが、フランスのプルーストにも通じる、読む時間の愉しさ、幸福感はページをめくるのがもったいないと思うくらいです。

映画にもなった「日の名残り」では、これこそ小説と思った記憶がありました。

よく、資料などを読む上で「速読術」なんて使うようですが、これは小説ではNG。

司馬遼太郎など、次々にページをめくらせるのを得意にする作家がいる一方、ゆっくりページをめくる読書の愉しみを与えてくれる作家もいます。そっちの方がむしろ稀な才能かもしれまえんが、カズオイシグロはそれを与えてくれる希有な作家に思えます。

最近のこの人の著書、目を通してませんが、この気に読んでみようかな。
近著はアーサー王の後日談だそうですが、西洋人の好きな題材を取り上げているのですね(笑)。

ところで拙ブログ、なぜか村上春樹さんについて書いた記事のアクセスが・・・(以下略)。

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