小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

走馬灯、稽古納め

2010-12-31 12:42:50 | Weblog
昨日は火曜会の稽古納め。

おぢさん10名で気合の入った稽古を5時間半、しっかりと行いました。

海洋大の道場は広く寒く、その中を雑巾掛けで清めるのにはじまり、
最後は、今年一年の邪気を祓う空手の型の稽古。
柔道ではなく、師範格の友人を除いては下手くそでなってない空手ですが、
彼の指導で、全員で大声を出して気合が入り 
1年間の邪気が祓われた事を実感しました。
(下手でも声は出せるからね)。

そのあとの飲み会は各自の一年の公私にわたる反省と
来年に向けての抱負が語られ楽しく過ごしました。
年々、火曜会も高齢化する一方ですが、
たまーに物好きな若者が稽古に参加します。
町道場みたいに子供が来れば一番良いんだけど、
なかなか、それも難しい。

でもまた来年も全員で健康に稽古を続けられるとあり難い。
近年になく充実した稽古納めでした。

来年は、今年よりもこつこつ淡々と仕事ができるといいな。


写真は吉田松陰生家跡より眺望する萩の景色です。
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ガンコは美徳か?

2010-12-30 07:33:55 | Weblog
昨日からの続きです。

どんどん」の会長さんの話では、
はじめ40数年前にお店をはじめた時は、萩で普通の洋食店もやっていたようです。

それがなぜ、うどんチェーンに業態を変えていったのか?
そのきっかけが、料理人というのが如何に言うことを聞かない人種だったか、
ということだったそうです。

言うことを聞かないでも、お客さんが喜ぶメニューを出して売れれば、
それは喜ばしいことなのですが、
当時の地方のコックというのは、そういった工夫をする人は少なく、
ただ親方の言うことをそのまま受け継いで仕事をする、ガンコ者が多かったようでした。

うーん。
これは耳が痛いぞ。
エカキもそういう人間が多いからな。


料理人で”ガンコ者”とか”こだわり”というと、聞こえは良いようですが、
それは、そのために美味しいものができる根拠があればこそです。

ところが、雇っていたコックさんのメニューよりも、
会長のおかあさんが出していたメニューの方が、はるかに人気があったので、
これは何か考えるべきだと思ったのですな。

どんどん会長のご母堂はたいそう料理上手な方だったそうで、その時に個人でやっていた食堂でも、
おかあさまの出していたメニューというのは、当時から人気で、
今でもどんどんのメニューの中に生きていているんだとか。

言うことを聞かない料理人を管理するより、
パートでも忠実なスタッフに、いつでも美味しい料理が出来るシステムを考える方が、
お客さんも自分たちにも得策だったというわけです。

(もっとも厨房を見せてもらって思いましたが、
 雇われて1日でできるほど、そんなに簡単なものでもありません。
 中には20年以上パートを続けている人もいて、
 パートながらそういう人は大切な人材なんだそうです)。

いや~、私の知ってる料理人も、人の言うことをハイハイ聞くタイプの人は少ないしね~。
ただ、多くは技術技能が優れているから、それで済まされるのでありますが。

私のようなフリーランスの画家も、このあたりのことは肝に銘じるべきで、
クライアントは、画家に自分の創作意欲を満たしてほしいから仕事を依頼するわけでなく、
自分の生活や仕事の中に、その人の持つ能力が欲しいから、仕事を依頼するわけであります。

顧客が一番、自分は二番。
これを忘れてはいけなんですな。

でもホントに謙虚な人は、「自分が二番」なんて言いません。
自分が一番になりがちな人間だからこそ、あえて二番なんですな。
(まあ、料理人でもエカキでも、この手の商売は技能がウリなんで、
 どうしても自分が一番になりたがるんですがね)。

余談ながら、フランスの三色旗「自由・平等・博愛」は、
彼の国にそれがないから言うんだそうで・・・。


写真は会長に案内していただいた、萩の城下町風景です。
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萩の”うどんチェーン店”、どんどん

2010-12-29 07:27:10 | Weblog
最近は朝ドラの「てっぱん」効果で、巷ではお好み焼きが流行っているそうですが、
私めは昨日と一昨日、中国地方を中心に展開するうどんチェーン店、
どんどん」の創業者であり会長さんのお招きで、萩に行ってきました。

何をしに行ったって?
そりゃ、”うどん”を食べに行ったに決まってますがな。
うどんを食べる仕事ですがな。

ここのうどん・・・チェーン店といってあなどるなかれ。
がつんと来るほど旨いのです。

特にここのうどんは全て、”釜あげうどん”という形をとっています。
釜あげうどんというと、お釜や漆の容器に熱湯が入っていて、
その中にうどんが入っているというイメージがありますが、
それは”本当の釜揚げうどん”ではありません。

本当の釜あげとは、生めんから茹で上がったうどんを、
釜から間髪入れずに丼にうつして、お客さんに提供することを言うんだそうです。

ただ、それだけのことと言えばそれまでですが、
茹で上げるのに15分かかる手打ちの生めんを、お客を待たさず提供するのは、
そんなにやさしいことではありません。

ほとんどのうどんチェーン店は、ある程度茹で上がったうどんを
再加熱してお客さんに提供しています。
ただ、それではやさしい食感を持ちながら、コシがあるという
釜あげうどん本来の美味しさが失われてしまいます。

どんどんは、お客さんを待たさずして「釜あげうどん」を提供するのに、
ユニークな工夫をしています。
まあ、それを知ったところで、同じものができるはずもありませんが、
ここでは、とりあえずひみつかな。

それにしても創業者の方というのは、独特の哲学があって実に面白い!
目からウロコの話でいっぱい、ものすごい勉強になりました。
その続きはまた、後日。
できあがった絵も、のちほどネット公開しますのでお楽しみに!


写真は創業すぐに出来た一番古い「どんどん」の店舗。
まだ11時半前ですが、店内には行列ができていて満席直前という状態でした。


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フルさんのブルサン、BrousinのFrouさん

2010-12-26 07:18:23 | Weblog
昨日は青山、自由が丘にあった名店フルフルのオーナーシェフ、古川伸一さんの企画で、
西馬込のレンタルキッチン・レテのクリスマスパーティーに招かれました。

フルさんこと古川シェフの料理を食べるのは久しぶりのこと。
12時から17時までと、ずいぶん長いパーティーだなと思って出かけてみると、
12時を過ぎているのに、到着したのは私たち2人。
フルさんはトントコ庖丁でローズマリーを刻んで、まだ下ごしらえ中です。

「いや~、今日はユルユルやろうと思いまして」とフルさん。

なるほど、作るところを見せながら料理を出していこうというわけですか。
料理人は、なかなか作るところ見せてくれないと言いますが、
われわれシロートに手の内を見せたところで、簡単に真似ができるはずもなし。
(逆の立場で、私が絵を描くところをいくら人に見せても、たぶんマネはできんでしょう。
 それと同じですな)。

そのうち、親しいお得意さんだった人やフルさんの弟子がやってきて、
総勢7人ほどのこじんまりした会が緩くはじまりました。
(翌日、すなわち今日は同じ会場で、40人の立食だそうです)。

オープンキッチンではフルフルの人気メニュー、
白身魚のポテト包み(この日はタラ。ヒラメやスズキも美味)や、
フォアグラとリンゴのオレンジソース和え、牡蠣とベーコンのカルボナーラ。

そして、フランスのガーリックチーズ”Brousin(ブルサン)”を使ったチーズリゾットなど。

「いや~、これがホントの”フルさんのブルサン”ですな・・・なんて、ウフッ♪」
・・・と、木枯らし冷たい、いつものわたくしのおやぢギャグに、
フルさんだけは、嬉しそうにクツクツと暖かい笑い与えてをくれました。

「うははは! 小暮さん、明日のブログのタイトルは、これで決まりですね~♪」とフルさん。

いや~、おやぢどうしの連帯は強い♪
どんなにぎゃぐが寒くても、笑って讃え合うのが真のおやぢ道でございます。

あっという間の5時間、久しぶりに古川シェフの味を堪能した一日でありました。


2年前、惜しまれながら自由が丘の店舗を畳んだフルフルでしたが、
客の入りの良い人気店でありながら、イートインの形式を止めたのは、
体力的にキツ過ぎたことに加え、料理の出し方などを模索するためだったようです。

現在、フルフルはケータリングや移動販売などの方法で営業を続けています。
美味しんぼなどでは、三つ星レストランのシェフが、
いきなりハンバーガーやラーメン店をはじめる話がいっぱいありますが、
超一流の料理人でありながら、形のこだわらず料理の提供を続けて、
さらに高い志を持っている古川シェフのもてなしは、本当に素晴らしかった。

これぞ、まさに福翁の言う「まずは獣身を養い、しかるのちに人心を養え」でしょうか。

いずれフルフルも店舗という形で再開されるでしょうが(話は当然、いくつもあるそうです)、
その日を楽しみに、今度は出張パーティーをお願いしようと思ってます。
古川シェフ、昨日は本当にごちそうさまでした♪


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名探偵モンク

2010-12-25 09:15:40 | Weblog
以前、NHKでも放映していたそうですが、
最近わが家でお気に入りの番組がCSミステリーチャンネルで、
夜の11時から放映している「名探偵モンク」です。

モノはきちんと並んでいないと気が済まない、
ワイシャツのボタンがクロスで縫製されてるか、平行して縫製してあるかまで、こだわりがある、
潔癖症で自閉傾向のある私立探偵エイドリアン・モンクが難事件を解決していくという、
一話完結形式のシリーズです。

解説によれば妻の殺人事件以降に強迫神経症になったという設定ですが、
これはどう見ても、後天的なものじゃなく、先天的な自閉っ子だな~。

ボタンの縫製まで見えてしまうから、犯人のウソがすぐに見抜けてしまうけど、
極端な潔癖症なので握手もダメ、というキャラクターを、
レバノン系米国人俳優、トニー・シャルーブが見事に演じています。


昨日の放映は、イーストウッドの「チェンジリング」で悪徳警官役を演じ、
最近では「バーン・ノーティス」の主演でブレイクした、
マイケル・ドノヴァンが犯人役の宇宙飛行士を演じていました。

一昨日は「時計仕掛けのオレンジ」のマルコム・マクドウェルが、年とって出演。
性格の歪んだファッションブランドの老デザイナーが犯人役で出演と、なかなか役者揃いです。


TSUTAYAで置いてないんだけど、
今でもアメリカでシーズン8が放映中なんだから、売り出してくんないかな。
個人的には「ボーンズ」なんかより質が高く、面白いと思うんだけど、
主演が中年の普通のおじさんってとこがネックなのかな。
あちらじゃ、それがウリなんだと思うけど。


ともかくも、わが家はCSのフーディーズTVとミステリーチャンネルがお気に入り。
今の番組改編の時期に地上波は、よほど好きな番組でないと見る気がいたしません。
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ふしあわせな人もMerry X'mas!

2010-12-24 08:30:53 | Weblog
今日はクリスマス・イブ。

日本人がなぜクリスマス?、なんて意見もありますが、私はこの時期がけっこう好き。
仏教の本なんか書いてるけど、その仏教だって一千年間ほどにやってきた外国の教えだし、
八百万、多神教の日本人に一つや二つ、外国の教えが変わったところで、
日本人そのものは変わりません。

第一、クリスマス自体がキリスト教の異教徒のお祭りなんだからね。

どこのお店も書き入れ時で、景気の底上げにも貢献してるんだし、
たいへん完成されたお祭りです。
子供だって楽しみにしてるんだから、よろしいのではないでしょうか。


ただ、世の中に”クリスマスが嫌い”という人も少なくないのはたしかです。
そりゃ、クリスマスは幸福を祝福するお祭りだもん、
自分が幸せじゃないと思ってる人にとっては、けっこうなシャクの種です。

でも、本当はクリスマスというのは、そういう人のためにあるような気もいたします。
寒くてひもじい時に食べる一杯のスープかな。
イギリスの文豪チャールズ・ディッケンズの「オリバー・ツィスト」などを読むと、
まだ貧しかった時代のイギリスの下層階級で、
寒くてひもじい中、パンにソース(たぶんウスター)をかけて
貧しいことこの上ない食事をする場面が出てきますが、なんか妙に腹がすいてきます。

それがクリスマスの場面だったか、記憶が定かでありませんが、
クリスマスの食事って、本来そんな感じなのかなんて、近頃思ったりして・・・。

今晩は特別なものを食べず、家で静かにしてる予定です。


写真は六本木ヒルズに特設された、クリスマス屋台。
ここで飲むホットワインは美味しいです。

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本日、天皇誕生日です

2010-12-23 07:06:55 | Weblog
本日は天皇誕生日です。
陛下も喜寿になられ、それ自体はたいへんおめでたいことですが、
皇族とはいえ、色々と気掛かりなことや、お悩みごとは絶えないようです。

気になったのは、孫の愛子さんの不登校について。
車内刷りによれば、苦手な生徒が同じ教室にいるとかだそうですが、
それって少しおかしいと思います。

もちろん、皇室だからといって特別扱いしないのは当りまえですが、
(英国王子も徴兵されれば上官下官あり、”サー、イエッサー”です)
その生徒に何も注意できない学校は、いったい何なのかと思います。
どうも腑に落ちないので、事情をご存知の方がいらっしゃいましたらご教示のほどを。

皇室を特別扱いせよとは言いませんが、
最近は議事堂内で陛下に対面しても、礼もしない議員とか、
秋篠宮殿下に「おまえが座らないと、こっちが座れないじゃないか」と、
民間人に対してさえ失礼な暴言を、平気で口にする議員もいます。


こういうのをはたして平等と言うべきか。
世の憂いを先に言い、プライベートな憂いをあとで述べた陛下ですが、
いや、おいたわしい気さえいたしましたが、余計なお世話かな。


で、どーでもいいことですが、ちなみに昨日が私の誕生日でした。
自閉っ子関連のみなさま、おめでとうメールありがとうございました!

もう、とうに誕生日が嬉しい年ではありませんが、
おめでとうと言われると、わるい気持ちはいたしません。
今後も精進いたしますので、何卒よろしくお願いします。



写真は六本木ヒルズで豆腐屋さんのあとにできたドイツ料理店、
フランツィスカーナー バー&グリルの品々です。
誕生日祝いにクリスマス気分を味わおうと妻がごちそうしてくれました。
ドイツビールって不思議と腹ががぼがぼにならず、何杯も飲めちゃうんだようね♪

サワークラウトなどは本場で食べるより美味しいくらい。
スタッフの日本人男性はチャラいけど、
出稼ぎにフランスとドイツから来ていた白人女性はすごい働き者で感心しました。
最近は白人の方が働くのか、それともその人が働き者なのか。
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山形イタリアン~銀座赤坂膝栗毛

2010-12-21 09:17:06 | Weblog
昨日は、昼食抜きで絵の搬入とセッティングでした。
おかげさまで無事に完了!

完成して飾り付けられた作品には、クライアントの奥田シェフからも
「素晴らしい」というお言葉をいただきました。
嬉しい、ありがとうございます!

シェフが絵を見ながら、スタッフの人に
「君たちも絵を見て故郷にいる感じになるだろう」と言ってもらったのが、何よりの賛辞でした。


画廊と違い、もとから絵を取付けるようにできていないレストランの展示は、それなりに大変。
でも、昨日いちばん大変だったのは、搬入にレンタカーでバンを借りて運転したことかな。

はじめはバンのリムジンタクシーを頼めば簡単に運べると思っていたのですが、
どこからも赤坂から銀座の短い距離では予約ができないと言われ、
仕方なくレンタカーを借りることにしました。
ただでさえ下手くそで慣れない運転の上、大型のバンはかなりキケンです。

思った通り、坂の中腹にある拙宅マンションの踊り場でトラブル発生。
バックでマンションの踊り場に入れようとしたところ、
段差の関係で右後輪が浮き上がり空回りをはじめ、前にも後にも進まなくなってしまったのです。
仕方なく、管理人さんとマンションの住民&お隣大使館の運転手さんにも手伝って押してもらい、
奮闘5分・・・タイヤの焦げる臭いとともに、
ようやく踊り場前の道路に出ることができました。

マンション前の坂道も、細いわりに車や人の通りが多く冷や冷やもの。
ようやく絵を車に入れ、慎重に銀座までのドライブです。

ここでも、路上のパーキングメーターに釣り銭が出ないことを知らず、
2分以内にお金を入れないと駐車違反になることも知らず、
いったん止めた車を移動させたり、お金を2度入れてしまったりとアワくってしまい、
いやはや何とも草野球のキャッチャー(ミットもない・・なんて、ウフッ♪)でした。

その後、素人にどでかいライトバンはこりごりと、新橋の営業所に早々車を返しに行ったのですが、
ここが地下駐車場内にある、カーナビに表示されない店舗でして、
新橋駅周辺をグルグル回り、地下駐車場をグルグル回り到着。

家を出て、レンタカーを借り、家に戻って絵をピックアップ、
レストランに絵を置いて、レンタカーを戻しに行く。
8時に家を出て、銀座のお店でセッティングをはじめたのが11時というていたらくでした。

その後のセッティングも、飯抜きで約6時間半(月曜は休業日)かかりましたが、
慣れない運転に比べたら、どーってことなかったかな。


写真はセッティングしたあと撮影したものです。
今年はヤマガタ・サンダンデロも予約でいっぱいですが、
来年はじめに食べに行く予定です。
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今日が搬入です

2010-12-20 06:24:26 | Weblog
今日はこれから絵の搬入と取り付けです。

昨日はその下準備に大わらわでした。
画廊と違って、もともと絵を飾るわけではない空間に展示をするのは
けっこう智恵も手間がかかります。

しかも180×48cmという横長の絵が6枚、
天井近くの梁にかけるのは、さてどうしたものか。

専門の業者に丸投げしても良いのですが、
それだと、取り付けは完璧にするでしょうが、
絵の見せ方など満足がいくかたちになるとも思えません。

あとクライアントに実物を見せるのは今日がはじめて。
良い絵ができたと思ってますが、
顧客が気に入るかは、また別の話なので今からどきどきしています。


画像をごらんくださいませ。
このために絵はがきをつくりました。
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まずは獣身を養い、しかるのちに人心を養え

2010-12-19 07:43:13 | Weblog
昨日の「かながわ青少年育成指針改定素案」について、
別の見方をするコメントがありました。
タイトルは、その中にある福翁の言葉です。

素案そのものの志はわるくない、
40代という言葉が独り歩きしてる・・・ということですね。

ううむ、言われてみればその通り。
逆にそうでないと、40代以下という不思議な言葉に説明がつきません。
草案を作った方に、そんな意図があったかどうかはわかりませんが、
何事もまずは飯を食えるようになってから、ということを言いたかったのでしょうか。


さて、かながわ青少年育成・・・については離れますが、
まずは飯を食う。
人生において何より肝要なのは、このことではないかと思われます。

もちろん”人はパンのみにおいて生くるにあらず”ですが、
その食べるパンがなければ、生きていくことすらでないもの。

そのパンを得るのがなかなか大変な時代ではありますが、
仕事があって何とか食べていると、飯を食ベられる幸せを忘れることもありますからね。


先日は長く勤め人をしている友だちが、
この年末、仕事を取って決めてきた喜びを語ってくれました。

おおお、良かったねえ!
お気持ち、よーくわかりますぞよ♪

サラリーマンも給料はもらえて当然と思っていた時代は終わりました。
同志がふえて私も嬉しい。
仕事があることに感謝です。


画像は昭和44年に発行された「坂の上の雲」のカバー絵です。
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都の規制条例より、”かながわ青少年育成”の方がモンダイ?

2010-12-18 08:08:11 | Weblog
昨日は月に1回、色彩会議という勉強会(に銘打った飲み会)に出席。
そこで、マンガの性表現をめぐっての都の規制条例について意見を求められました。

うーん。
これについては静観してたんだけど、正直言ってどっちもどっちだなあ。
マンガも読んだことのない役所の人に、
マンガについてあれこれ言ってほしくないという一方で、
何かあると「言論の自由」をタテにとる風潮も好きではありません。

ただ出版社側とすれば、今まで確保できていた本棚から、
別の変な棚に移されちゃうわけですからね。
言論云々より、ただでさえ出版不況なんだから、
これ以上シノギを減らされちゃかなわんというのが本音でしょう。

・・・というか、問題の肝はここにあります。
売り上げを減らされれば、おのずと文化の衰退になりかねないわけですから。


ただ、性表現については、ちまたに溢れるマンガの中にはとんでもないものも多いそうで、
(実は読んだことありません)
規制というよりは、建て前上「成人指定」みたいなお札を貼るのも、
ある程度は仕方ないのかと思います。
(そんなことしても、何の規制にもなりはしませんけどね)。

個人的には、そんな性表現よりも、
ドラゴンボールの後半みたいに、簡単に死んだキャラクターが生き返って活躍する方が、
もっと根深いところで問題だと思いますが、そんなものに規制をかけていたら、
それこそ「言論の自由」に抵触しますからね。

言論の自由と言っても、練炭自殺の方法や爆弾の作り方、ハッキングのハウツーなど、
公開してはいけないものだって世の中にはある。
もちろん児童ポルノなどは論外です。

一方で役人が税金で智恵をしぼった規制には「???」というものも少ないありません。
昨日、それに関して「都条例など比較にならないくらい凄いのがある」と教えてもらったのが、
かながわ青少年育成指針改定素案で、これはネットで話題騒然になっているそうです。

↓ お時間のない方のために、どこが話題になっているのかをご紹介すると、性表現などについて・・・

<指針の対象>
青少年(0歳から30歳未満の者)が対象。ただし、施策によっては、40歳未満までの者も対象とします。


つまり30歳以下ないし、40歳以下の人間はゲームセンターに行ってはいけないし、
性交渉などみだらな行為もまかりならん、ということですな。
うむむむ。
い、意味がわからん。

これはネットはもちろん、さまざまなところで批判の集中砲火を浴びていますが、
県側の方は直そうという姿勢を見せていません。
神奈川県民のみなさま。
みなさまの税金でこの素案は制作されましたが、感想など如何でしょう。


写真は山形六双図・月山の下絵です。
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人を怒らせるツボ、癒すツボ

2010-12-17 09:58:31 | Weblog
昨日・・・ではなく今日の3:00amに作品がアップ。
基本的に朝方に仕事をする私ですが、
絵具の乾く時間と搬入に梱包するかねあいを考えると、今日が限界です。

でも嫁さんに言われて手直しした作品は、くやしいかな、すごく良くなりました。
あとは、現場で絵をどう取り付けるかだな。


考えると絵描きなんて、実に妙な商売をしてるものですが、
私の近しい小中時代の友人に、”i”という歯医者になった男がいます。

両親は歯科医でも何でもなく二人とも教員、
何もないところから勉強して開業資金を借りて、赤坂に医院を開きました。
腕もすばらしく、10年ちょっとで開業資金は完済したそうです。

子供の頃からバツグンに手先が器用で、勉強も常にトップにいた男ですが、
口の悪さも天下一品で、ケンカが強いわけでも何でもないのに、
口先三寸で大勢の子供たちを泣かしていたという、とんでもないヤツでした。


小学校低学年の頃、別の友人にEという男がおりまして、
ある日に、お母さんが夜なべで編んだラクダ色のセーターを遠慮がちに着てきました。
男の子にとって、母が編んだセータって何となく気恥ずかしものですが、
その様子を見ていた”i”は、すかさず「ウンコ色のセーター」との一言を。

気恥ずかしい気持ちでセーターを着てきたEは、完全に粉砕状態、
半泣きで帰宅すると、母親に「もう、こんなセーター二度と着ない!」とベソをかく始末。

夜なべで編んだセーターを息子に二度と着ないと言われたEのお母さまは、
当然ながら「あの子の口は、毒持ってる!」と、カンカンにお怒りでして、
私の母にまでその話をしていたそうであります。
たぶん、Eのお母さまは今でもそのことを忘れてないだろうな~♪
(うちの母は”i”先生の患者ですが)。

こんなことは、子供どうしよくある話なんですが、
”iが人を怒らせるタイミングというのは実に絶妙で、
こうすれば、いちばんそいつがイヤがるだろうというピンポイントを正確にヒットさせていたのですな。


で、それが今どうなっているかというと、
近所でも評判の歯科医になっているのですから、世の中おもしろい。
もっとも人を怒らせるツボをわかっているということは、
人を安心させたり、癒したりするツボもわかるということですから、
治療の腕はもちろんですが、言葉で治療するのもお手のものというわけです。
(これは人によるかな・・)

ところで、先日も”i”先生と北島亭で一緒に食事をしたのですが、
それじゃ性格が良くなっているかといえば、まったくそういうわけではなく、
キツく理屈っぽい性格はそのまま。
三つ子の魂百までなんだな~。
まあ、人間やさしいだけじゃダメってことでしょうね。


写真は今朝方、完成させた作品の一部です。
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マライア・キャリーのクリスマスソング

2010-12-16 09:40:58 | Weblog
昨日、ようやく山形の連作6点をupしたと思って、家内に見せたところ、
1点だけ嫁チェックが入りました。

うむむむ。
シロートのくせに、うちのヤツって
こっちがモヤモヤと”今ひとつだな”と思うところを容赦なく指摘するんだよね。
しかもピンポイントで。
仕事において”モヤモヤして今ひとつ”と感じてるものは、あとでぜったい何か問題を起こすので、
今日も引き続き作業開始。
容赦ない嫁に感謝です。


私は作業中、集中して線を引く仕事以外は、ほとんど音楽をかけっぱなし。
普段のお気に入りはモーツアルトやシューベルトなんですが、
最近、気に入って聴いているのはパット・メセニーとマライア・キャリーのクリスマスソングです。

一昨日の今ごろは、ヴェルディとフォーレのレクイエムばかりかけていたら、
12月のはじめに親爺が昇天してしまいました。
偶然というより、父の健康がそういう状況だったから仕方ないけど、
それ以来、レクイエムやパッション(受難曲)のたぐいは聴くのを避けるようになりました。

マライア・キャリーのクリスマスソングは何度も聴いていますが、
なんか、今年はいちばんしっくりきます。
聴くと不思議な幸福感を感じるのがすばらしい。


クリスマスは日本人に関係ないじゃないかって言う人もいるけど、
クリスマスだって、ルーツはケルトの土着信仰だし、
もともと日本というは八百万(やおよろず)の多神教国家です。
仏教だって外国の教えだし、一緒にお祝いして何がわるい。


写真は4年ほど前に描いた阿弥陀如来さま。
父との共著をひかえ、光背には数字を配置してあります。
実家の地主さん、浄土寺さんのご本尊はお地蔵さまではなく、実は阿弥陀さまでおます。
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ママチャリ市長~西麻布愚連隊・総括情報

2010-12-15 09:06:46 | Weblog
最年少女性市長、公約通り「ママチャリ」初登庁

こういう市長がひとりくらいいても良いのかもしれませんが、
セキュリティ的に無防備なママチャリで登庁するのは
不必要な警護を必要としますから、税金の節約にはならず。
単に公約を守ったというパフォーマンスですね。

まあ、市長はこういうスタンスの人でしょうから、それはとやかく言えませんが、
この記事のブログに「やっと、”こちら側”の市長が生まれた」
なんてコメントがあったのは見識を疑いたくなります。

うーん、”こちら側”、”あちら側”ねえ・・・。
市民のみなさんは市長がママチャリで登庁することで、世の中が良くなると思ってるんでしょうか。
(まあ、市政だから国政とは違うんだけどさ)。

政治のシロートが言うのもおこがましいですが、
政治のいちばん大きな仕事というのは、キチンとした税金の徴収と、その再分配です。

選挙になると、かならずと言っていいほど「庶民の味方」候補者が出てくるんだけど、
往々にして庶民の味方がとる政策は、その場しのぎのものが多いのが実情だと思います。

たとえばアルゼンチンは大戦前は世界有数の豊かな国だったのが、
その後にとった”人気取り政策”のツケがまわり、ペソの価値が3分の1に下落しました。
よくローマに滅ぼされたカルタゴと日本を比べる人がいるけど、
個人的には、時代の近いアルゼンチンの道の方が、これから日本が歩む道に近いと思います。

同じ傾向の話として広島県知事の育休では、さすがに批判の声は大きかったけど、
「庶民の味方」をアピールする政治家は、まずその能力を疑うべきだと私は考えてます。


ところで閑話休題。
昨日のコメント(8番目)に、シュリンプに関わった西麻布暴走族の詳細が書き込まれました。
暴力団とは違う暴力組織の話で、下世話ですが(お頭さん、失礼!)なかなか面白いので興味のある方はぜひご一読を。



写真は四谷のフレンチ北島亭のコース。
「サカナ! 肉!」といった直球勝負で、近頃めずらしいオーソドックスなフレンチでした。
(というか、そんなフレンチ食べてませんけど)。
つきあいで食べに行ったのですが、たいへん美味しゅうございました。

食べログにはサービスさいあくと書いてましたが、まったくそんなことはありません。
行かないと何でもわかりませんね。
コメント (7)
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ゴッホ展~たまにはアートの話をしよう

2010-12-14 06:14:23 | Weblog
Art Blogと銘打って、アートの話題の少ないブログですが、今日は先日見てきたゴッホ展の感想をば。

いやいや、よくぞ集めたというのが第一印象です。
ゴーギャンやスーラ、モネなどゴッホ以外の印象派の画家の絵も多々ありましたが、
どれも見ごたえのある絵ばかり。

19世紀までの描写的な風景画や静物画から、点描と光を取り入れた印象派に移っていく過程が、
ゴッホを中心として展示されているのが、文字通り印象的でした。


印象派の絵が点描によって描かれてるようになったのは、3つの理由があると思います。

1、写真の登場によって、必ずしも描写的な絵が必要でなくなった。

2、チューブ絵具が登場し、簡単にアトリエの外で写生ができるようになった。
  それまでは顔料とメジュウムを混ぜる工程が複雑で、屋外で描くことはできなかった。

3、解剖学が発達し、人間が色を感じる視神経が3つあることがわかった。
  カラーテレビにも使われているRed,Green,Blue violet(RGB)の3種類。
  このことを知った画家がいて、点描によって絵を描く技法がはじまった。


点描による絵画は、スペインの宮廷画家ベラスケスが先駆者ですが、
さまざまな色彩と光を取り入れたのは、印象派が初めてでしょう。

今回のゴッホ展では、「オーベールの教会」のような鬼気迫る作品は少なく、
自殺する晩年のものも、光をタップリと取り入れた明るく平明な絵が多いように思えました。
とても自殺しようとする人に見えないのは、私がニブいせいなのか。

ただ、アルルに移り住んだ時に描いたゴッホの部屋を、
CGで立体的に分析した映像を流してたけど、
あんまりあの部屋に住んでみたいとは思わなかったな~。


それにしても人をかきわけて見るような混みよう。
この画家が生前、生涯を通して1枚しか絵が売れなかったなんて信じられませんね。


写真はトルコ料理アセナ
キョフテ(トルコ風ハンバーグ)のトマト煮込み。
私が食べてるものをレベントシェフが撮影したものです。
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