小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

インフレ気味の「平成最後」でしたが、文字通りの本日はまさに平成最後の1日ですね!

2019-04-30 10:30:13 | Weblog

年末感ある平成最後の4月30日ですね。
昭和が終わった日も雨だったように記憶していますが、平成から令和に移る今日も雨。ただ、昭和天皇崩御で自粛ムードだった、昭和から平成ではまったく世の中の雰囲気が違います。

それこそ、昭和天皇の病状が毎日報道されていて、「昭和最後の」なんて言える雰囲気じゃなかったからなあ。

個人的には新年がひとつ増えたようで、お目出度い感じがして良いと思っています。

便乗商品もいっぱい出てきて節操ありませんが、それも景気に貢献ということでよろしいのではないでしょうか。

▲上の令和Tシャツは、先日台東区の玉姫稲荷神社であった「こんこん靴祭り」で購入したもの。海外に行った時に、日本人以外に間違えられないためゲットしました(真顔)。国内で着ると外国人に間違えられそうですが(笑)。

それにしても多くの日本人、元号が大好きなんですね。

もちろん、「元号不要」という日本人も少なくないですが、実際に世の中がこれだけ動いているところを見ると、わが国にとって元号は特別な意味があると言って良いでしょう。

ネパールやカンボジアは4月が新年だし、中国やベトナムも旧正月が新年。
イスラム暦はまた、それとはまったく違うカレンダーで動いてますから、日本独自の暦があっても良いでしょう。

それでは令和の世が、誰にとっても良い世の中になりますよう。

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「クリムト展」行って来ました!〜GW中は比較的空いていて狙い目?

2019-04-28 09:22:23 | Weblog

平成最後(笑)のゴールデンウィーク、初日は上野の東京都美術館に「クリムト展」に行ってきました。

いや〜、実に満足度の高い素晴らしい展覧会だったなあ。

クリムトといえば、多くの美大生が真似をして自爆する画家であり、私もその一人であったのですが、今回の展覧会はそのクリムトが美術大学性時代の作品も展示されてあり興味津々でした。
クリムトの習作時代は見るのもはじめて。

栴檀は双葉より芳しと言いますが、もちろん図抜けた技量を持った学生だったことに違いないのですが、「クリムトも最初から、あそこまで上手かったわけではなかったのだなあ」という感じでした。

彼は1枚の肖像画を描くのに数100枚のスケッチをすることもあったといいますから、後年の精進と手数を加えて、あそこまで上り詰めたのでしょう。

出世作となったベートーベン・フリーズの壁画のレプリカが一部屋丸々展示されて圧巻! 複写とはいえ、これだけでも見に行く価値がありますね。

絵の内容と関係ないのですが、GW初日の館内は驚くほどの余裕!
もちろんガラガラというほどではありませんが、 ぶつかって来る妙齢の人たちもおらず、実に快適な空間内で楽しむことができます。

空前の10連休ということで、都内そのものが空いていることもありますが、ぜひこの機会にお出かけすることをオススメいたします。

クリムトは生涯独身だったのは知っていたのですが、館内の解説を読んで驚いたのは、彼に14人もの子供がいたということでした。しかも14人とは知られているだけの人数で、実際にはもっといたらしいとのこと。

いやあ、ご立派……などというと、昨今の傾向からお叱りを受けそうですが、その是非は別にして、クリムトは心底女の人が好きだったのですね。
▲ユディートの恍惚とした表情は、そんなクリムト以外には描けない表情です。

また、クリムトは美術史上初めて妊婦を堂々と描いた人だと記憶していますが、モデルのおなかの中には、おそらく自分の子供が宿っていたのでしょう。あのモデルに対する愛おしさは、なるほどと膝を打つ次第です。

スケッチを見ると、眠っている女性を描いたものが多く、こちらも推測するに朝起きた時に寝姿をモデルに許可も得ずに描いたものに違いありません。

本当に女の人が好きな男というのは、年齢に関わらず女性が好きなものだそうですが、クリムトもそういう男性だったのでしょう。
▲「人生の三段階」と題された、日本美術へのオマージュを込めたこの作品。

最後の方に近づいた女性は、顔を覆い悲嘆にくれているようなポーズはとっていますが、実物を見ると画家は決してネガティブな気持ちで描いていないことがわかります。

そんなクリムト展でしたが、私が個人的な好みで思った「今日の一枚」はこちら!
▲アッター湖畔のカンマー城
オーストリアでは有名な保養地で避暑地だそうですが、ここでクリムトは数多くの風景画を残してます。

点描タッチは印象派ですが、印象派の絵とは違った面持ち。
実物はものすごく鮮やかな黄色で、妻曰く「食うに困ってない黄色」だそうです。
あ、それゴッホの黄色と比べて言ったわけですね。

ウィーン市内では決した描かなかったという風景画ですが、私はクリムトの風景が大好きです。

ともかくもゴールデンウィーク中は狙い目。

展覧会は後半が混むものですから、お時間のある方は上野までお出かけすることをオススメいたします!

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「グリーンブック」は最高の一本でした!〜本国アメリカ合衆国では賛否両論だそうですが……

2019-04-26 11:28:54 | Weblog

▲グリーンブックと関係ないゴジラのフィギュアですが、ここは上映されている日比谷ミッドタウン内にあるTOHOシネマズで、劇場数も多く実に快適です♪

話題のオスカー作品賞受賞作品「グリーンブック」を見て来ました。
いや、実に素晴らしい!
一言で言えば、見ると幸せになる映画と思ったのですが、そういえばこの映画……本国アメリカでは賛否両論だというのを思い出しました。

この映画をどう批判するのだろう?
気になったので、ネットで「グリーンブック 批判」で検索したところ、白人が黒人を救う形になっているのがいけないのだそうです。

映画のモデルになった黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーと、ドライバーのトニー・バレロンガは実際に終生仲が良かったそうですから、そんなつまらんこと言わないで良いのになあ・・・。
まあ、日本に住んでいたら、そういうアメリカのそんな事情はわからないでしょうから、なんとも言えないのではありますが。

どうやら批判している米国人は「こんな呑気な映画作りやがって」ってことらしいですね。オスカー授賞式で「グリーンブック」の作品賞受賞を聞いて、スパイク・リー監督は退席したのは有名な話ですが。

でも、この映画……その呑気なところが私たち日本人には丁度良い気がいたします。
映画の中で描かれた黒人差別は、批判している人たちから言わせれば「そんなもんじゃない」のでしょうが、 私たちには十分過ぎるくらいです。

コンサートのプレーヤーとして人を呼んどいて、その扱いはないだろう……みたいな。

そもそも、この映画「グリーンブック」は、スパイク・リー監督が描く「マルコムX」のようなメッセージ性のある作品ではありません。
まして黒人差別をテーマにした作品でもなく、立場も人種も違う人同士が、だんだん互いに理解しあい友情を深めるという内容なので、そもそもの立ち居位置が違うのですね。

それでもグリーンブックは丁度、私の年代の人間が生まれた頃の話なので、だいぶ今とは事情が違うようですね。

当時の黒人が一番活躍できた世界が、スポーツと音楽だったことは有名ですが、それでもロックミュージックのスーパースターが出たのはマイケル・ジャクソン以降の話です。クイーンのフレディ・マーキュリーが、実はインド人だったことをあまり公にしなかったのも、そういうことなのでしょう。

私が子供の頃とまったく違うのが、最近日本に来る観光客に、白人と黒人など多人種がミックスでいる団体が多くなったことです。

とはいえ日本に来るような人たちは特別で、実際にアメリカ南部の方では、そうでない地域の方が多いのでしょう。

トニーの奥さんリンダ役をしている女優さん。どこかで見たなと思ったら、「ER」でシングルマザーの看護師をしていた人でした。

粗野な用心棒、トニーが愛妻家なのも良かったです。

映画の内容のことを書くとネタバレになるので控えますが、私が好きな場面は、大衆酒場でドクがショパンを弾く場面。それに雪の中で警察に2度目の尋問を受ける場面です。

ご興味持たれた方は、ぜひ一度映画館に足をお運びくださいませ。

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京都・亀岡市から依頼された「明智光秀」のキャラクターを公開します!

2019-04-24 08:30:09 | Weblog

来年の大河ドラマ「麒麟がくる」は、なんとあの明智光秀が主人公だそうです。
今の「いだてん」が視聴率絶不調な中ですが、光秀という人の評価は別にして、時代は大河王道の戦国時代ですから、意外に良いかもしれませんね。

明智光秀というのは実に謎の人物で、正確な生年月日も出生地もわからないそうで、信長に仕えるまでのことはほとんどわかってないそうです。
あの小和田哲男先生が「わからない」とおっしゃるのですから、本当にそうなのでしょう。

逆に言えば、わからない分脚色のしようがあるわけで、面白くなる可能性もあると思います。

そんなわけでもありませんが、数少ない明智光秀の足跡が残る京都・亀岡市からアケチくんのキャラクターを依頼されました。
残っている肖像画も2点くらいしかなく、それだってご本人のものかわかりませんが、私なりに作ってみました。

実際に使われるものはセリフなしですが、ここはネット仕様に言葉を入れてみました。敵は本能寺にあり!

▼こちらは明智家の家紋、桔梗ですが兜や冠には普通しないそうです(笑)。

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おかげさまで七戸じゅんさん、当選いたしました!〜みなさま、ありがとうございました♪

2019-04-22 09:40:47 | Weblog

統一地方選挙後半戦、おかげさまでわが友七戸じゅんさん、当選いたしました。

七戸じゅんさんも今回の選挙で5期目ですが、実は一番アブないのが、この5期目というヤツだそうです。
なぜかと言えば、たいがい世間というのは選挙にそんな興味があるわけではありません。政治は誰がやっても同じなわけはありませんが、誰がやっても同じだと思っている人は少なくありません。

「七戸さんなら大丈夫よ」

そう言われたら、選挙は危険信号です。
だったら他の人に入れても良いやという心理が働くのですね。

いや、私も実際に何人かの人に「七戸さんは大丈夫だから、別の人に入れる」と、面と向かって言われました。まあ、民主主義というのは誰に入れるかは自由なもの。誰もそれを「止めろ」とは言えません。

港区議会副議長まで務め、実績実力とも申し分ない人ではありますが、だからといって必ず当選するわけでないのが選挙の恐ろしいところです。
五輪塔同様、「選挙には魔物がいる」というのは本当の話なのですね。

今回、港区は候補者が林立したこともあって、結果が出たのが夜の11時半頃。
武井港区長が祝福に駆けつけてくれた時はホッといたしました。

七戸じゅんさん!
これからも港区のため、日本のために頑張ってください。
5期目の当選、本当におめでとうございました!

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「インド先住民アート」展で絵を購入し、寝室がツイン孔雀になりました!

2019-04-18 10:55:23 | Weblog

先週末の金曜日、井の頭線・池ノ上で開催されている「インド先住民アート3」の展覧会に行きました。こちらは、あの「旅行人」の創設者、蔵前仁一さん主催の展覧会。

蔵前さんといえば20数年前に最初の著書「おちゃめなイタリア人!」を上梓した時、編集担当の方から、「蔵前さんのようになると良いですね」といったことを言われたことがあった方で、お会いしてご挨拶できたのも光栄でした。

もちろん、今でも私自身がそこまでなったはずもなく(そもそもベクトルが違うのですが)、蔵前さんは私をインドという国に導いてくれた方であります。

最初は画集を買うつもりでギャラリーに出向いたのですが、見れば画集とあまり変わらない値段で絵が売られているではありませんか!

前から欲しかったインド先住民アートをゲット!

色々迷った挙句、孔雀が蛇を食べようとしてる(たぶん)絵を購入。古来より孔雀はコブラなどの毒蛇を食べてしまうため、インドでは独特の霊力があると信じられてきました。

あの孔雀明王などもその顕れといえるでしょう。

家に帰って、最初はキッチンのテレビ正面に飾ったのですが、よく考えてみたらわが家の寝室には拙作「ジャイサルメールの孔雀」なる作品が飾られています。

というわけで、イタリアの友人にもらった17世紀ミラノのドゥオーモを描いた銅版画はキッチンに移動。

みなさま、家に絵を置くと、幸せな気持ちになりますよ(笑)!

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じゅん、じゅん、じゅん、しちのへ じゅん!〜港区武井区長が応援に駆けつけてくれました。

2019-04-15 10:42:31 | Weblog

統一地方選挙、後半がはじまりました。

昨日はわが友、七戸じゅんさんの出陣式。赤坂六丁目の事務所近くの駐車場で大勢の人が集まり、選挙カーの出迎えと見送りを致しました。

今回、当選すれば5期目となる七戸じゅんさんですが、港区議会副議長というポストにあり、下記ポスターにもあるように申し分のない実績を持ちながら、今回はキビしい選挙戦を強いられています。

それというのも、港区の有権者にじゅんさんの実績を知らずにいるということや、大勢の新しい候補者が出てきたということでしょうか。

新しい候補もそれなりに目新しい感じはするのでしょうが、やはり地元に貢献した実績ということで言えば、この人の右に出る人はおりません。

「しちのへ」という名前を聞いてもわかる通り、じゅんさんは港区出身でもなんでもなく、青森から東京に出てきた人です。

それでありながら地元赤坂での信頼は厚く、昨日の出陣式では地元の人をはじめ、三田などほかの地域の人たちも大勢集まりました。

東北人らしく、お世辞にも器用とはいえない人ですが、人を裏切らず嘘が言えない七戸じゅんさんを、私は心より応援いたします。
もちろん人間の良さだけでなく、何より、彼のフットワークと実行力は港区ばかりでなく日本のためにも必要です。

がんばれ、じゅんさん!
じゅん、じゅん、じゅん、しちのへ じゅん!

 

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最近、YouTubeの「グランパ・キッチン」にハマってます♪

2019-04-12 09:54:31 | Weblog


▲こちらはインド料理ではなく、赤坂のフレンチレストラン「Bistro K」のチキンとオムレツのカレーです。

わが家では夕食時にTVをつけることが多いのですが、好んで料理番組をつけています。映画も良いのだけど、血が出たり暴力シーンがあったりするとご飯がおいしくないし、見入ってしまい味がわからないのもイヤだからです。

地上波はもちろん、BSやCSで必ずしも好みの番組ばかりやってるわけではないので、最近はYouTubeを見てることが多いのですが、その中でもイチのお気に入りは、やっぱりグランパ・キッチンかな♪

Grabpa Kitchen
 

たぶん南インドになるのかな。
おじいちゃんが、野原でただインド料理を作るだけの映像なのですが、このグランパ……なかなか只者ではない。

使ってる素材は野菜でも肉でも魚でも、良いものばかり。
画像もiPhoneではなく、専門の高い機材を使ってるようで、インドの街角で撮影したような感じとは一線を画します(もっとも、そちらの映像も味のあるものが多く、次回そちらも紹介しようと思います)。

最初に孤児たちと思しき子供達が食べてる、ちょっと悲しげな音楽ではじまるのですが、彼らに食べさせるために食材を混ぜる時も手袋をしたり、とっても衛生的。

たぶん100人分くらい一度に作るのでしょう。
料理を作り終わったあと、子供達がグランパの料理を美味しそうに食べるシーンもまた良し。

「ディスイズ・ヨー・グランパ!」という、ちょっと押し付けがましい掛け声で始まる映像ですが、このおじいちゃん……グランパというだけで何者だかまったくわかりません。

もしかすると大農場主かも。
いや、インドの底力、おそるべし!

ちなみに、先日開催された勉強会の懇親会で、この画像を見せたところ「なんでハマってるのか理解できない」という声が大半でした(笑)。

みなさまは如何でしょう?

 

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一枚の絵を描くのに、どのくらい時間がかかりますか?(其の二)

2019-04-10 11:53:59 | Weblog

一枚の絵を描くのに、どのくらい時間がかかりますか?
2日連続で前の記事の焼き直しですが、お時間のある方はお付き合いのホドを。

 

▲上の絵は、 拙著「堪能ルーヴル」のカバー絵に描いた作品です▼

ルーヴル宮の建物とピラミッド、そしてティツィアーノやヴェロネーゼ、フラ・アンジェリコなどルーヴルの巨匠のオマージュを自分の絵に組み込んだという、誠に図々しい作品ですね。 

図々しく描いたわりに、締め切り前に急いで描きあげたこともあって、自分自身でこの絵はあまり納得していませんでした。
それでも出版物になったことで、原画がカバー絵と違っていたら都合がわるかろうと、上梓されてから今までずっと手を入れずにいたのですね。

ところが昨年、お医者のクライアントがこの絵を気に入ってくれたのですが、シエスタおじさんが浮いている様子を「縁起がわるい」ということで、別の絵を購入したのです。

まあ、何が売れてくれても良いのですが、意外な見方にけっこうびっくり!
その後、寝室にこの絵を置いて、見えるようにしていたところ、 やっぱり「おじさん」いらないかなって思うようになりました。

▼思い切って、シエスタおじさんを消してみたところ……

あれあれ、やっぱりない方がスッキリしますね。

ルーヴル前の人々やトマトにもちょっと手を加えましたが、こちらはあまり変わらないなあ。

絵というのは不思議なもので、描き込めば描き込むほど絵がわるく、つまらなくなることが多いものですが、それもやってみないとわかりません。

この絵を描いたのは2002年ですから、はや17年前か(遠い目)。

私は絵を描きあげると、あとは手を加えないことが多いのですが、あまり出来の良くない作品については、手を入れても良いかもしれない。
そんな風に思った次第です。

▼こちらは一旦2009年に描き上げた絵。

▼納得できなかったので、3年後2012年に母子コラボ展様に修正しましたが、かえって悪くなってしまったようです(笑)。

▼で、もう一度この絵にリトライ。良くなるか、悪くなるかは今年10月の展覧会にお越し頂いたみなさまのご判断次第です。

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「政治と宗教と野球の話はするな」とは誰が言った?(其の二)〜飯山陽の「イスラム教の論理」で思い出すこと

2019-04-09 12:30:45 | Weblog

「政治と宗教と野球の話はするな」とは誰が言った?

▲最近、拙ブログの中でこの記事のアクセスがバカに増えているようですが、私の考えは少し変わってきたので、そのことについて書こうかなと思います。

もちろん、どんな場合でも「政治と宗教と野球の話は禁句」なんて思ってはおりません。ただ「議論で勝っても、その人間を打ち負かしたことにならず、むしろ逆に反感を買われる」という親父の教え(司馬遼太郎の言葉でもあります)は、たしかに事実だと思います。

もっと正確に言うと、ほとんどの場合「人の意見や気持ちは変えることができない」ということでしょうか。

最近、そのように思うようになったひとつの例として、飯山陽の「イスラム教の論理」に書いてある“イスラム国のイスラム教解釈は間違っていない”などという一連のことです(詳細は本をお読みいただければわかると思います)。

私は長いこと「イスラム教は本来寛容な宗教である」と考えていたのですが、その根拠となった出典を思い出すと、それはリベラルで知られた加藤周一氏の言葉だったのです。

しかしながら、コーランに基づいたど真ん中のイスラム教徒から見れば、寛容で他宗教とうまくやっているムスリムは、イスラムで言う大罪を犯してるわけであります。

当然ながらムスリムにとって絶対正しいものはコーランです。
いくら民主主義の観点から「女性差別はいけない」と主張しても、コーランには女性は一段低い存在として明記されていますから、ど真ん中のムスリムにとって、そちらの方が正しいのです。

以前、養老孟司先生がチュニジアかどこかから留学してきた物理学の学生から「素粒子もアッラーが作った」と聞き、これはもう話はできないと思ったそうです。

それを裏付けることとして、「宗教」という言葉は、明治時代に英語のreligionを中国の易経に当てて翻訳したということです。

religionには“真性の教え”という意味があるので、「宗教」という言葉自体が一神教、原理主義を意味すると言っても良いでしょう。

東欧出身の知り合いでプロテスタント原理主義の人がいるのですが、以前、私にしきりにクリスチャンに改宗するよう言ってきました。

「マスオさんは、いつキリスト教徒になるのデスカ?」と何度も聞くので、クリスマスも祝う多神教の自分として「もうなってます」と答えたところ………。

「それじゃ、ダメです」と言われてしまいました(笑)。

これはもう信長公じゃありませんが、是非もなしですな。

そんなことで「政治と宗教と野球の話はするな」というのは、少なくとも宗教に関しては正しいと言えるでしょう。

まあ、日本人にとってみれば仲良くできるイスラム教徒は、教えを厳格に守らない人たちではありますが、それは彼らから見れば罪人と一緒だということを忘れてはいけません。

次回は、浅学ながら「万葉集は作られた伝統?」ということについて書いてみたいと思います。

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自宅のシンクが詰まって、さあ大変!〜綱島時代の悪夢がよみがえった1日でした。

2019-04-08 09:52:28 | Weblog

先週末、未明に目が覚めてトイレに行って手を洗ったところ、手洗い横のシンクの水が流れずにびっくり!

下水の詰まりには、綱島時代から2度ほどものすごくイヤな思い出があるため、時々パイプスルイーなどを流してはいるのですが、ここ最近はノーマークだったのがいけなかったのですね。

綱島時代の詰まりは、一人暮らしでしばらく放置していたために床が腐ってしまった苦い思い出があって、いやあ困ったなあ。

あ〜、せっかく新元号を迎えるに当たって、最近部屋の電気をシーリングにしたり、ベッド下やピアノ下などを掃除してスッキリしたというのに。
何かやると何か出てくるのは、世の常ですが……これにはがっかりです。

不幸中の幸いか、トイレもキッチンのシンクも流れるので、古いマンションならではの下水道そのものの詰まりではなさそうです。

朝の5時半くらいにコンビニでパイプスルーを購入し、2度ほど、パイプスルーと温湯で流したのですが、ゆっくり水は引くものの、それでも流れず。

黒い妙な物体が浮いてきて、なんともイヤな感じです。
やがて目を覚ました妻に話をすると、「昨日詰まったから、そのこと言ったんだけど、寝ていて生返事だったじゃない」と意外に涼しい顔です。

聞けば、広島時代の実家で何度かそんなことがあったそうで、多少でも水が流れていれば、トイレなどに使うラバーカップで流れるだろうし、強力な洗浄剤を使えば大丈夫ということです。

私より腹が据わっているなあ(笑)。

その日は妻が半休で、どこか都内の温泉でも行くかと言ってたのですが、きれいにして帰っても、パイプが詰まっていては気分が悪いということで、赤坂でランチを食べたあとに洗浄剤とトイレに使うラバーカップなるものを百均で購入。

午後は家のパイプスルーに集中!
それでもダメならマンション管理会社に専門業者さんを紹介してもらおうということになりました。

▼こちらはその時食べた、赤坂に新しくできた魚錠のちらし寿司定食です。
わりと呑気なものではありますが、コスパ良しで美味しいなあ♪

帰宅して、まずはパイプスルーを入れて待つこと1時間。
温湯を流しましたが、詰まりは解消せず。

でも、ボコッボコッと泡の出る音が聞こえます。

ここぞとばかり水をもう一度溜め、トイレ用のラバーカップで数回ほどガボッ、ガボッと引っ張ると、あ〜ら不思議!
ガボボボボ〜ッと凄い音がして水が吸い込まれていくではありませんか!

ああ、良かった!

妻の実家では、たびたびこういうことがあったそうですが、キッチンのシンクにはトイレ用のラバーカップは無効みたいですが、普通の洗面所の詰まりはこれで大乗なんだとか。

そういえば、過去私が下水が詰まった経験は2度ともキッチンでした。これで何とか、新しい令和の元号をきれいな家で迎えられそうです。

こういうことのために妻がいるわけではありませんが、それにしても感謝。
美味しい晩御飯が食べられて良かったです。温泉はまた今度かな。

▼こちらは同じく魚錠の日替わり鯖の塩焼き定食です。

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銀座ヤマガタ・サンダンデロの絵は庄内に里帰りします!

2019-04-03 14:45:42 | Weblog

銀座ヤマガタ・サンダンデロが3月から改装工事に入り、それに伴い拙作「山形山水図」が、今度庄内は鶴岡にできるアル・ケッチァーノ・オーベルジュに飾られることになりました。

身近な銀座であり、披露宴の会場にも使ったヤマガタ・サンダンデロから、自分の絵が去るのは寂しいですが、あらたにアル・ケッチァーノ・オーベルジュに移されるとのことで、それは里帰りにもなりましょう。

元は奥田シェフが庄内のスタッフのために、東京にいても庄内を感じるようにと依頼されたものですから、本来の場所に帰るということですね。

オーベルジュも完成したら、泊まりに行くつもりです。

もしかすると庄内にあって本当かもしれません。

ヤマガタ・サンダンデロのリニューアルは令和の世になってからのようで、こちらも一度行ってみたいと思います。

 

 
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今年の花見は散歩花見〜インドネパール料理店・目黒マーダルで夕食を頂きました♪

2019-04-02 11:07:29 | Weblog

先週末は花冷えの中、目黒川の花見を散歩いたしました。
いつから目黒川の花見は、こんな人だかりになったのだろうと思うほど、大勢の人、人、人!

中目黒駅は歩く隙間もないほどの混雑。
昨年一昨年に目黒川近くでアートイベントをしていたのだから、 土地勘はある程度あるはずなのに、そちら側の出口が閉鎖されていて、けっこう迷いながらたどり着きました。

いや〜、でも桜はやっぱり良いですね。

新しい元号「令和」は梅由来、万葉の時代は花といえば梅だったそうですが、 秀吉の「醍醐の花見」以降あたりから一般庶民にも桜の花見人気が出てきたそうです。

それが江戸中期、今の巣鴨のあたりの染井村で染井吉野が開発され、明治以降本格的に普及されたとか。散り際の美しさが日本人の感性に合ったのでしょうけど、最近は外国人ツーリストも一緒に楽しんでますから、その美は世界共通かな。

目黒川で花見を堪能したあとは、久々にインドネパール料理店・目黒マーダルで夕食ですが、中目黒と目黒って意外に遠いのです。ゆっくり歩くと4〜50分くらいかかるかな。

昔は中目黒を目黒と呼んだそうで、JR目黒駅はたしか品川区になるはずです。

串焼きやら唐揚げやら、目黒川沿いのお店は立ち食いの誘惑に溢れてましたが、そこはぐっと堪えて夕食に集中です。

▼先ずは大根とジャガイモのアチャール。あっさりしたお味です。

▼ネパール料理ではおなじみモモ。マトンと鶏の合挽きであっさりしています。

▼こちらはシシカバブ。インド人が経営するサラダは、どんな名店でも「なくてもいいかな」ですが、こちら下に敷いたお野菜は必須! 居酒屋で出てくるスタミナ焼き風で、日本人ならでは感性です。

▼ここからが本番。
定番バターチキンと小暮家勝手にグランプリ2019年1位のパロタです!

▼あっさり味のホウレンソウのカレーに濃厚なチーズパロタ♡

▼シメはネパールラーメンのツックパで!

インド人経営のインド料理店は、容赦のないカロリーが魅力ですが、ここは日本人ならではの油を最小限に抑えたカレーで、おなかいっぱいになっても翌日もたれません。

ガツンとくるスパイス味ではなく、優しい日本人らしいお味は令和の世にはぴったりかもしれません。

これが21年という間続けてこられた秘訣なのかな。
これはもちろん再訪しないとね〜。

ごちそうさま、また伺いますのでよろしくね!
▼写真ぎらいの妻撮影です。

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新元号「令和」は実にめでたく嬉しいです!

2019-04-01 16:43:54 | Weblog

新元号「令和」は万葉集からの出典とのこと。
いや、実に喜ばしい。

昭和天皇崩御の時は新元号の発表よりも、当時の陛下の病状を知らせる報道ばかりで暗いムードだった記憶しかありませんでした。それが、今回は桜咲く季節、祝福ムードの中の発表で、それだけでもよかったのではないかと思います。

平成がまだ終わったわけではないので、どんな時代だったかは、あと五年十年しないとわからないでしょうね。

平成の時代に変わった当時は、まだ私も元号の意味も価値もあまり感じていませんでしたが、今回の新元号発表はなぜか感慨ひとしおに感じました。

俗に「歴史は繰り返す」と言いますが、どういうわけか、その国や民族の歴史というのは、大きな変化があっても同じことを繰り返す傾向があります。

最近ではフランスで長く続いてる暴動を見ると、ああフランス革命を起こした歴史の繰り返しをしているなと思います。フランス革命以降と以前では違う国になった歴史があるわけです。
フランスは王様を殺して追い出した国であるのですが、良くも悪くも、今の民主主義などはそこから派生して、世界中の国々に多大な影響を与えています。一方で、日本はそれをしなかった国、あるいは出来なかった国とでも言えましょうか。

元号とは、ゆるやかな歴史のつながりを意味するものとも考えることができます。

天皇や貴族の力が弱くなり、武家政権の後ろで位だけを与える存在になった時代も長かったわけですが、それでも元号は続いてきたわけです。

今回の新元号、歓迎したいのは「なんだか知らねえけど、めでたいんだから、良いじゃねえか」という、日本人が本来持つ好い加減さ、大らかが世間の空気として感じられることでしょうか。

まあ、新元号は「安倍ノセイダー」と主張する方々もおられますが、そこは平常運転ということで(笑)。

万葉集の中には、「醤でご飯を食べたら美味しいなあ」みたいな大らかで楽しい歌が多く見られます。
そこには、日本人が本来持っている気質のエッセンスのようなものがあり、今回の改元はそれこそ原点回帰みたいなものが感じられ、なんとも嬉しい♪

これを機会にもう一度、万葉集をまた斜め読みしてみようかな。

籠もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち

冒頭の雄略天皇のお歌も大らかで良いですね。雄略天皇は暴虐な支配者だったとも言われますが、この歌からは民を愛する姿が感じられますね。

百人一首の有名歌もすぐに出てきてびっくり。

新しい元号までに、万葉集。ちょっとかじってみるつもりです。

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