小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

赤坂マスコット、第一次審査発表!

2012-01-31 07:38:45 | Weblog
赤坂マスコットの第一次審査が発表されました。

結果は・・・。

うーん、残念。
見ての通り、もろくも破れてしまいました!

でも、ちょっとサバサバした気分かな。


画像は私がデザインした赤坂マスコット「あっぴい姐さん」。
みなさま、合わせてご笑覧くださいませ。

ご意見などお寄せいただければ幸いです。

いつかどこかでこのキャラクターは、別の切り口で形を変えて使えればと思っています。

どなたか、お使いになりたい方がいらっしゃいましたら、
ぜひお声をかけてくださいませ!



本審査は3月、着ぐるみを作ってサカスで投票するそうです。
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ミクロネシア仰天ニッポン滞在記

2012-01-30 06:21:01 | Weblog
昨日はニトリ赤羽店でお買い物。

清水の舞台から飛び降りる気持ちで、37800円のダイニングテーブルセットを購入し、
くたくたになって帰ってからは、見るともなしにテレビ東京の仰天ニッポン滞在記を眺めていました。

こちらはミクロネシアのチューク諸島という、電気も水道もないところからやってきた親子が、
つくばのたこ焼き屋さんにホームステイするという内容です。


文明に毒されてない人たちに、日本のハイテクを見せて驚いてもらう番組は、
あまり彼らにとって良くないことが多いので、普段はチャンネルを合わせることがないのですが、
昨日のものはチューク諸島の娘と息子が利口そうな顔をしていたので、つい見てしまいました。

ところが原始生活を送る親子、なんて銘打ってましたが、
親子4人の歯並びを見てると、まるで矯正されたようにきれいに揃ってましたね。

以前、山本太郎さんがパプアニューギニアの家族に滞在する番組では、
そこのお父さんも家族も歯が抜けてたり欠けていたると、かなり不揃いでした。
よくわからないですけど、原始生活なんか送っていたら普通はそうなるのでは?


パプアニューギニアのような密林の奥に住む家族と、ミクロネシアのような青い海のそばに住む家族では、
生活に使える水の量が違うでしょうから単純に比較はできませんが、
もしかしたらミクロネシアの家族たちは、原始生活を送っていないことも考えられます。

まあ、テレビ局はそのくらいの創作は平気でしますし、
文明にあまり免疫のない人を連れてくるよりは、彼らの後の生活を考えると、
そんな意味で、本当の原始生活を送ってない人の方が良いのではないかと思いました。

少なくともミクロネシアで豊かな生活を送っている人たちのようで、
かえって、彼ら家族のサプライズはそんなに厭味のないものでした。


何より、つくばエクスプレスに目を輝かせている男の子の顔が良かったし、
日本人のボーフレンドに照れながら喜んでいる長女も良かったです。
(やっぱり子供の見た目ってありますよね)。

ああ、こちらはあんな純粋な気持ちはいつの日やらにもう(遠い目)。


日本の文明に触れて余計な欲望を抱いてしまったら困りものですが、
あの子たちのエクスプレスに乗るときの目の輝きを見ると、
良い意味での文明に対する憧憬が感じられました。

きっと、あの子たちがチューク諸島の将来に貢献できるんじゃないか、
なんて思ったりもしました。

ウォシュレットでもそうですが、いちど文明の快適さを知ってしまうと、
なかなか後戻りできないのは問題ではあるのですが・・・。

ミクロネシア・チューク諸島が「原始生活」を送っているかどうかは、
疑問も感じましたけど、視聴者が楽しめて出演者が不幸にならないのであれば、
ある程度の演出は仕方ないんじゃないかな。
(電気や水道がないのは本当でしょうけれど)。


雪で大はしゃぎするお父さん、お母さん。
納豆に心底ドン引きする親子たち。
彼らの表情からは、それが芝居やヤラセでないのが感じられ、
その点も見る方を悪い気分にさせませんでした。


それにしてもミクロネシアの親子はいったい何処から探してくるんでしょう。
いちど裏話を聞いてみたいものです。

写真は本文にまったく関係ない、北海道ラーメンセット。
中田大地くんの白くま母さんからいただいたもの。
もうとっくに美味しく頂きましたが、写真が見つかったのでアップいたします。
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原発、地震、死の恐怖

2012-01-29 10:19:13 | Weblog
昨年は震災後の原発事故で関東地方から関西に引っ越す人が増えたそうですが、
今はどうなんでしょう。

人間というのは、いくつになっても寿命がこれで良いというものでないらしく、
生きてる以上は「死にたくない」「苦しみたくない」と思うものみたいです。

たぶん、私ももっと年を重ねてもそんな感じなんでしょうけど、
不思議なもので、若い頃よりは今の方が死に対する恐怖感というのが、
少しはなくなったような気がします。


死の恐怖とは、痛み以外に自分の存在がなくなってしまう、
「無」に対する恐怖だと思うのですが、
私の場合は中学2年生くらいがいちばん激しかったと思います。

というより、その時期に死ぬことへの恐怖を初めて知ったというのかな。


マーラーの復活交響曲は「死」について書かれた音楽だと思うのですが、
これを初めて聞いたときに、感動するとともに言い知れぬ畏れを覚えたものです。


それからずっと年月が経って、2度目に「死」への恐怖を覚えたのは、
30代半ば、マザーテレサの「死を待つ人の家」でボランティアをしたときに、
右手にケガをしたのを気づかず、病人の糞尿や血液に触れてしまった時でした。


幸い検査の結果、何も出なかったのですが、
その結果が出るまでは怖くて仕方なかったものです。


あれからまた年月が流れ、あの時よりずっと死は近い年齢に(年々近づく)なってきましたが、
なぜか恐怖というより、いざとなった時の覚悟を持ちたいと思うようになりました。

そうすると生きてることに感謝もしますし、
あまり不安に悩まされることも少なくなる。


いつかは来るXデーですが、充実した毎日を送りたいと思うこの頃です。

ああ! 
いけない、肝心の原発と地震の話を忘れてしまったわい!
その話はいずれまた。

写真は青山ツインタワーにできたトンカツ屋「まるや」のトンカツ定食。
700円でコストパフォーマンス良し。
カナダ産の豚肉を上手に上げています♪
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富士山はいつ爆発する?

2012-01-28 09:26:23 | Weblog
今朝がた、けっこうな揺れがありました。
震源地は山梨県でマグニチュード5.5、揺れは震度5弱だって!

うーん、2度にわたって揺れただけに不気味ですね。
元旦もわりと大きな地震があったことだし。


先の震災に類似するという1100年前の貞観大地震について、
平安時代に書かれた「日本三代実録」によれば、その前後に富士山の爆発があったとのこと。
(日本三代実録はどこの町の図書館にもあると思います。
 貞観地震については、3行ほどの記述があるのみですが、
 ご興味ある方は資料をひもといてくださいませ)。

短い記述なので、まだ人口も少なかった関東地方にどんな被害があったかわかりませんが、
1707年の宝永大噴火では江戸まで火山灰がふったといいますから、
その周辺の被害は大変なものだったに違いありません。

富士宮周辺では妙なところから温泉が吹き出たりしているそうで、
地下で何らかの動きが起っていることは間違いなさそうです。


ただ、貞観大地震の130年後に書かれた「源氏物語」では、
優雅に聞香競べをする「梅枝(うめがえ)」の巻に、
”香炉から富士のように煙が出ている”、といった記述があります。

貞観の時代にも富士山は活発に活動していたようですし、
煙を吐いていない今とはその点が違うみたいですが、
表の活動に出ないからといって、地下の活動が収まっているかといえば、そういうわけでもありません。

注意するに越したことはないか。


地震予知の専門家も「来る時期が早まった」なんて言ってるらしいし、
ジムに行くと「今日地震が来るって噂だぞ」なんて話を、まことしやかに耳にしたりする昨今、
けっこう不安な日々を送る人が増加しているようであります。

プールでご一緒したブルガリアの人からも、
「東南海の大地震はホントにくるんデスカ?」なんて尋ねられてしまったり。
そんなこと、私に聞かれたってわかんねーよ。


実は個人的には、あまり大地震の到来はそんなに気にしてはいません。
楽観視してはいけないのでしょうが、
東京地方は震度3ということですが、地震に慣れてしまったのか、
そんなに揺れた感じもしませんでした。
(鈍感になってしまったのか?)


いや、そりゃあ大地震、来るときは来ますよ。
いつかは必ず来ます。

それに対する備えはたしかに必要だし、起った時のノウハウは知っておく必要はあります。
何より、東南海にある原発の不安は大きいですしね。

しかしながら、いつ来るかわからない地震に不安を覚えながら毎日を過ごすのは、つまらないと思うのです。
場合によってはそっちの不安で健康を害することもあるし、事実そういう人は少なくありません。

備えあれば憂いなしと言いますが、それは物質的なこと以外にも、
心の面で、いざとなれば仕方ないと考えることも必要なような気もします。
命はいつか天に返さないといけない日が来るのですから。
(いや、こわくないといえばウソになりますが・・・)。


それにしても大地震の情報に関して言うと、私が子供のときとずいぶん変わったものです。

大地震の時には四隅に柱があるトイレが良い。
火を先ず消せ。
机の上に隠れろ。
縦揺れが一番怖い。


これらはどれも真実ですが、今や一面の真実に過ぎなくなりました。
おそらく私たちはまだ地震について何も知らないのでしょうね。


写真は青山もっきんばーどのやきとり一覧。
ここは安くて美味しいイチオシの串焼き店です。
店のご主人はおばあちゃん女優として名高い原ひさ子さんのご子息です。
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芥川賞の田中さんって・・・

2012-01-27 14:16:05 | Weblog
昨日、あ@花さんにテレビ出演の依頼がきたという話題になりましたが、
以下はそんな四方山話です。

「私、あんまりテレビに出たくないのよね。
 良かったら小暮さん、私の変わりに出てよ」

「ええ~?
 そりゃ、私で良ければ構わないけど・・・」
 本の宣伝になるし、出ればいいじゃない」

(そういえば先日、私はトルコ料理アセナの取材に客として出てたそうです。
 だから何ってわけじゃないけど、私自身は見ていません。
 姿を見たという人は何人もいるみたいね)。

「そりゃ、さいしょ花風社を立ち上げた時は、けっこう色々取材に応じたよ。
 でも、だからってそれで自分とこの本が売れるわけじゃないもん。
 今はそんな甘い時代じゃないよ。
 だって小暮さん、大手新聞社の書評に出てたからって、その本買うことある?」

「ああ、そういえばないね」

「芥川賞や直木賞だってそうでしょ。
 あれを取ったからって、その人の本買うかな~?」

「買わない。
 でも、今回の田中慎也さんのふてくされ会見は宣伝になったんじゃない?」

「作家はああいう人、普通にいるでしょ。
 あれを珍しがって取り上げるっていうのは、世間の人ってそうなのかなって」

「田中さんってけっこう正直な人だよね。
 でも、たったワイン2杯であそこまで酔っぱらって、酒弱いよね~。
 われわれだったら、ワイン2杯じゃとてもあそこまで酔っぱらえないよね~(笑)」

「うんうん、弱い弱い」

「先日、勧めてもらった蓬生帚木さんの”国銅”買ったけど、
 本買う時って、そういう口コミだよね」

「そうよ。
 花風社の本なんか、そういう知り合いの口コミで知る人が多いもん。
 書評やテレビで露出するに越したことはないけど、
 テレビに出ると手間が大変なわりに、その時だけだしね~」


ああ、そういえば私のブログも先日Yahoo!ニュースの取り上げられて、
ものすごいアクセス数になったけど、3日で元の数字に戻ったな。
まだ余韻があって、いつもよりは多いけどそんなものかもしれません。

写真はヤマガタ・サンダンデロのランチ(3人前)。
奥田シェフはダボス会議で腕をふるってるみたいです。
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ギリシャの巨匠、テオ・アンゲロプロス死去

2012-01-26 09:33:58 | Weblog
ギリシャの巨匠、テオ・アンゲロプロス死去

驚きました。

金融危機にあえぐヨーロッパを題材にした作品を撮影中、
バイク事故に遭って死去したということで、尊敬していた映画監督だけに残念です。

「旅芸人の記録」
「ユリシーズの瞳」
「こうのとりたちずさんで」


ワンシーン、ワンカット主義という手法で、
5分10分という切れ目なしのカットを重ね、
3時間から4時間の大作で知られるテオ・アンゲロプロス監督。

ギリシャでは、子供が寝つけなかったら、
アンゲロプロスの映画を見せろと言われているそうですが、
今や、このような芸術性の高い作品を作る映画監督は、
先日「ツリー・オブ・ライフ」を公開したテレンス・マリックくらいでしょうか。

こうした作品の特徴は、見る側がツボにはまらないと、
寝てしまうか、ガマンしながら見ることになります。

娯楽性と芸術性というのは必ずしもは背反しませんが、「同じ」ではありません。

映画の本質はあくまで興行なので、収益を見込むためには、
なるべく多くの人間に見てもらわないといけないわけで、
ハリウッドの娯楽大作は、13歳の少年少女が理解できることを基準にしています。


これは出版や絵画の世界でも同じことですが、
アートフィルムと呼ばれる作品の多くが、静かで起伏が大きくないのは、
登場する人物の心や、背景にある社会を浮き彫りにしようとするためでしょう。


それにしてもテオ・アンゲロプロスといえば思い出すのは、
まだ立ち上げた当初の岩波ホールで公開された「旅芸人の記録」です。

1970年代、まだ軍事独裁政権下だったギリシャで、秘密裏に撮影された傑作で、
4時間にわたる長尺ながら、いったんその世界に入ると浸りきってしまう作品でした。

「寝てしまう」
「4時間の忍耐が必要」

はじめはそう言われていたこの作品ですが、見ると存外に面白いので、
岩波ホールではかなりのヒットを記録し、
私自身もこの映画に3度ほど足を運んだ中、どれもほぼ満員だったように記憶しています。

長回し以外にアンゲロプロスの作品の特徴は、
映像から、そこの空気がこぼれおちてくるような臨場感でしょうか。


ここ何年かは、このような作品を自分から行くことが少なくなり、
また、若い頃夢中で見たヴィスコンティ監督作品を見返しても、さほど共感しなくなってきた中、
最近、またこういう眠い作品を見たくなってきました。


それというのも私自身のことを言えば、
サラリーマン時代に仕事の合間を見ながら描いていた作品は、
あまり見る方の立場を考えずに、描きたいように描いており、売れるかどうかは二の次でした。
芸術性には自信ありますが、よく「独りよがり」と言われたものです。

プロとして独立してからは、先ずは売れることを考えるようになり、
最優先はクライアントの満足度になりました。
作品的には別の方向性が見えてきて、それは成果ですが、まだやるべきことがいっぱいあります。


これからは興行と芸術性の両方の要素を、より満足させ高めていきたいと考えています。

今年の年末には展覧会を新宿の京王プラザホテルギャラリーでいたしますが、
その際は、興行的にも芸術的にも高い評価が受けられるようにしたいなあ。

その矢先、アンゲロプロス監督の死去は、
興行的にも芸術的にも成功し、そうした作品を作る続けていた人だけに誠に残念です。

マルチェロ・マストロヤンニ、ブルーノ・ガンツ、ハーヴェー・カイテル。
そんな名優たちがアンゲロプロス作品に出演しているのも、その一環ですね。


10年前に期待を込めて拙著シエスタおじさんを発表した時、
アンゲロプロスが映画にしてくれたらいいな、なんて妄想を描いたものです。
それは恥ずかしながら、妄想に過ぎなかったのですが、妄想で終わらせてしまっているのが、
私のいけないところであります。

今後はビジョンを明確に。
何をしたいのかを明確に押し出していかないといけません。


それにしても、アンゲロプロスは社会性を映画に取り込む監督だっただけに、
今回のギリシャ金融危機には心を痛めていたに違いありません。

ギリシャの巨匠のご冥福を心よりお祈りいたします。
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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

2012-01-25 09:58:03 | Weblog
昨日のアクセス数に比べ、案の定、本日の数字はガクンと下がりましたが、
それでも余韻が残っているのか、普段に比べるとかなりの数字です。

ブログの継続というのは、けっこう労力のいるもので、
直接仕事に結びつくものではないのですが、自分の発信することを人が読んでくれるのは、
ものづくりをする者として本望なので、今後も継続していきたいと思いますので、
どうぞ、みなさま引き続き「小暮満寿雄 Art Blog」をよろしくお願いします!


さて、Art Blogと銘打ちながら、近頃とんとアートの話はなく、
連日の相撲談義ですが、本日も格闘技関連のお話。
よろしければ、おつきあいのほどを。


「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」

二段組み700ページ近くに及ぶ、話題の大著、読了いたしました。

読み応え十分、格闘技ファンなら必読。
そうでない方でも一読に値する読み物です。

ご存知ない方のために説明すると、木村政彦という人は、
「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われた、史上最強の柔道家です。

最強の柔道家ではあったのですが、さまざまな事情で当時は混沌としていた柔道界を去り、
プロレスに転身した人です。

生涯負けたことのなかったはずの木村政彦だったのですが、
転身してプロレスにおいて、あらかじめ引き分けが決まっていた力道山との試合で、
ある拍子に力道山がキレて暴走し、木村政彦を血みどろのKOにした・・・
というエピソードは、梶原一騎原作の「空手バカ一代」でご存知の方も多いことでしょう。

ご存知のようにプロレスは八百長というより、ショーの世界であり、
また、「空手バカ一代」のストーリーの大半が、梶原一騎の創作というのは、
今や、ちょっと格闘技に詳しい人なら常識となっているわけですが、
この木村政彦 vs 力道山の顛末は、おおむねマンガの内容その通りなようです。


どうも格闘技の世界というのは、白黒勝ち負けがハッキリしているようで、
実は真実が何だったかわからない、百鬼夜行の世界なようで、
どの格闘家も自分の視点でものを言うことや、
木村政彦 vs 力道山の試合のように、あらかじめ筋書きがあったものを、
片方が裏切ってKOしたなど、後世になればなるほど、
その真実の判断が難しくなるものが少なくありません。


本書は、当時街頭テレビが人で道路を埋め尽くしたという、
「木村政彦 vs 力道山」の試合に焦点を合わせて、日本の柔道はもちろん、
空手やプロレスなどの真実を、なるべく浮き彫りにさせようと試みた名著です。

戦前は講道館柔道だけでなく、さまざまな分派があったのも驚きでしたし、
さまざまな格闘家に取材した上で裏をとって、資料を調べたりと、
大変な労力がこの分厚い本には注がれています。

それにしても格闘技の世界は大変な世界です。
常人の及ぶ世界ではありません。


ところで、剣道高段者である甚之介さんのブログには、
もともと殺し合いが目的である格闘技の中で、
神事である大相撲がどういう位置づけであるか、明確に書かれています。

(まあ、相撲も古事記によれば野見宿禰(のみのすくね)が、
 当麻蹴速(たいまのけはや)を蹴り殺すという殺し合いではあるのですが)。


先日の注文相撲、変わられて負ける方が悪い、という意見もあります。
本来の格闘家ならそれはそうで、
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」の著者・増田俊也氏は、
”引き分けの筋書きを破って、力道山が暴走したにせよ、KOされたのは木村政彦の油断だ”。

悲しいけど、「木村政彦は負けたのだ」と記されてます。

ただ、このことを誰より知っていたのは木村政彦本人であり、
また注文相撲で負けた力士も同様です。

格闘技として見れば、戦や町の暴漢など、あらゆるシチュエーションを想定しないといけませんが、
相撲は町のケンカでも、戦争でもないんですから。
負けは負けですが、相手はやっちゃいかんよな。


写真は昨年の夏に行った出雲大社のしめ縄です。
そろそろアートの話もいくつか書いていきたいとも思っています。
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注文相撲、容認はしない”ようにん”・・・なんて、ウフッ♪ 

2012-01-24 10:13:03 | Weblog
昨日、Yahoo!ニュースに拙ブログの記事、把瑠都、変化に「帰れ」コールが掲載されたおかげで、
アクセス数がすごいことになりました。

それでいらした方かどうかはわかりませんが、この記事には新しいゲストとして、
きせのんふぁんさん、gakuさん、hiroshiさんの書き込みがありました。
面白いことに、みなさん、ほぼ私の意見とは背反する「変化容認派」です。

ここにそれらのご意見をピックアップすると・・・

>今場所の10日目、きせのんも琴奨菊に注文相撲で勝ってますよ↓

>私は変化容認派ですね(苦笑)。
>三代目若乃花や舞の海のような小兵力士が意表をついて大きなお相撲さんを転がすのは痛快です。


>千代の富士や若乃花は横綱のときでも立会いの変化が結構見られたと思います。

>たしかに気持ちの良い技では無いけど、あれも技ですね。

>だからブーイングと言うのは可哀想だと思います。


まあ容認派と言っても、文字通り苦笑まじりの容認であり、
過去にも千代の富士や若乃花といった力士が横綱ながら変化をしたという例をあげてますので、
ちょっとお答えしながら、この件を考えていきたいと思います。

まずは、今場所きせのんが菊に勝った一番
良い相撲とは言えませんが、あれを注文相撲と呼ぶのはいかがなものでしょう。

真正面から行かなかった稀勢の里ですが、
再生で何度も見ると、菊関が勝手に落ちた相撲になっています。
その点は本人が一番考えていると思いますので、
来場所から、もっとお客さんを沸かせる相撲ができれば良いでしょう。

今場所、ブーイングになった把瑠都や日馬富士の相撲は、
明らかな変化なのでその点は大きく違います。

ただ良い相撲じゃないのは、やった本人が一番わかってることなので、
これは来場所から反省して良い相撲を取ればお咎めなし、というのが本来でしょう。

不思議なのは、横審が把瑠都のこの一番をタテに難癖をつけ、
「来場所、全勝しても横綱はわからない」と頑なな態度を示していることです。

把瑠都はおそらく、史上初めて優勝した白人力士なので、
横審としては日本人大関の稀勢の里を先に上げたいという思惑があるのかもしれません。

だとしたら、余計なお世話です。
きせのんはそんなことしてもらわなくても、綱に先に上がりますよ(キッパリ)。

私の不勉強というか、記憶不足でしたが、たしかに過去に注文相撲をした横綱はいるようです。
(ただ、それを褒めた相撲関係者はいないと思います)。

それに照らし合わせて考えてみれば、「把瑠都が全勝したところで横綱は・・」なんて言ってるのは、
実に愚劣な話であり、せっかく今場所良い感じで相撲が盛り上がってきたところに、
思わぬ水を差すかたちにもなりかねません。


ただね~。
そう言われてる中で、把瑠都の優勝オープンカーに亀田長男が乗ってるというのは如何なものか。
相撲もワキが甘いと言われた把瑠都ですが、
心象的に横審から「品格がない」とつけこまれる絶好のネタになりますね。

百歩譲って、外国人の把瑠都は仕方ないにしても、
親方やら部屋の関係者はチェックしなかったんでしょうか。

真実のほどは別にして、亀田ファミリーは暴力団関係者と関連があると言われた人たちです。
李下に冠正さずと言いますが、このような大事な時に、
たとえ噂にせよ、そういう人を優勝パレードの車に乗せるのは感心しませんな。

でも、把瑠都関の優勝挨拶はほろりときましたし、
美人で和服の着こなしの良い奥様も素晴らしい。

来場所はきせが優勝をもらいますが、ぜひ把瑠都関も綱取り目指して良い相撲を見せてほしいところです。
(でも、来場所は相手の変化で落とす星があるかもね)。


最後にhiroshiさんに反論です。

>僕は認めますね。
>ファン有ってのプロだけど本人達はプロで生活が掛かってますからね。遊びじゃ無いよ。

生活がかかっているから勝たなければいけないのは、プロとしては当然のことですね。
しかしながら、さらに言えばそれは一流のプロが言うことではありません。

横綱大関という最高位にいる人は、
一流である以上、ファンを満足させる相撲を取らないといけないと思うのです。

かの長嶋茂雄さんがあれだけ人気だったのは、その点です。
木戸銭を払ったお客さんが満足してこそ、真の一流であり、
勝つだけではただのプロフェッショナルですが、如何思われるでしょうか。

まあ、あの大横綱千代の富士も変化をしたということ。
人間だから勝ちたい気持ちはあるのでしょうが、やはり本来は・・・ということだと思います。

写真は稽古総見の稀勢の里です。
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把瑠都優勝、来場所の綱取りは?

2012-01-23 11:28:22 | Weblog
昨日は大相撲千秋楽。

稀勢の里はおうしゅうを破り11勝はまずまずの成績でしたが、
ほかの大関陣に勝てないのが課題ですね。
下位の取りこぼしは少なくなったなど、
それなりに進化しているので、来場所はぜひ綱を目指してほしいもの。

綱取りといえば、もちろん最短にいるのが今回優勝した把瑠都ですが、
稀勢の里に変わって勝った一番や、横綱に負けた一番を見ると、
きせとは、そう綱への距離が変わらないように思えます。
(贔屓目でしょうか)。

それにしても千秋楽の白鵬の相撲はさすが横綱。
ここ一番の攻めの厳しさは他の追従を許しませんね。

われらが稀勢の里も、あのような厳しい一番を見せてもらいたいもの。
そのあたりの厳しさは今後の課題ですね。


琴奨菊はなんとか日馬富士を下し、千秋楽にようやく勝ち越し。
アンチ菊の稀勢の里ファンも、来場所カド番というのは見たくないというか、
さすがに昨日は応援して見てました。

相手の日馬富士の相撲が、真剣に勝ち行く相撲をしていたのも、
以前なら大関互助会で、相手に遠慮するような相撲になったかもしれませんが、
八百長問題やら、先日の白鵬に変わって勝った一番があったからでしょう。

やっぱりファンは勝っても負けても、良い相撲が見たいわけで、
そういう意味では千秋楽の相撲は良かったのではないかと思います。


それにしても把瑠都の優勝インタビュー、良かったですね。
お相撲さんは相撲以外の時の素顔を見ると、気はやさしくて力持ちという人が多いのですが、
把瑠都関はまさにそうですね。

小さい頃は太り気味の体格と、貧しい家庭などの理由でいじめに遭っていたというのは意外でしたが、
把瑠都関のご母堂の嬉しそうな顔と、「生んでくれてありがとう」という言葉は印象的でした。
奥様は典型的な白人で、お約束の美人。
お着物はどこで調達したのかな?

今や外国人力士ぬきに日本の大相撲は成立しません。


「日本人力士が」「日本人大関が」という言葉が多く聞かれる中、
昨日の把瑠都関に対する声援も良かった!

来場所、把瑠都は稀勢の里とともに綱取りをめざします。
さあ、どっちが取るかな?
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アセナ、レベントシェフの快気祝いパーティ!

2012-01-21 09:41:32 | Weblog
昨日は赤坂のトルコ料理アセナで、レベントシェフの快気祝いパーティをしました。
ま、快気祝いと言ってもシェフには働いてもらうんだけどね。

思えば11月にシェフが倒れてから3ヶ月。
あの時は、店を閉めるか閉めないかなんて話をしていましたが、
たしかに急性大動脈解離は搬送中に8割が亡くなるという危険な症状でしたから、
かりに助かっても脳にダメージを受けるのか、元に戻れるのかが心配されましたわけです。

12月に復帰した時はげっそり痩せていたシェフですが、
だいぶ体格が元に戻り(うーん、少し痩せた方が心臓には良いんだけど)、
最近はランチに来ても、味が薄味で上品になり料理の腕も冴えてきました。

今回のスペシャルメニューは最初にサラダが出たあとは、
いきなり羊肉のすね肉のトマト煮というメインディッシュが出る変則メニュー。

そのあとはキョフテと七面鳥のピラウ、
アセナ式ロールキャベツ(ピーマンのライス詰め)、
チキンケバブというメインディッシュの連続でしたが、
不思議と食べられてしまいました。
(写真参照のこと)


驚いたのは、最初に出てくるはずのスープが締めに出てきたこと。

ここに、お頭さんが拙ブログに寄せてくれたコメントを引用しましょう。


イスラム圏から仕入れた羊肉、
意外性と実際の美味さと、大満足でありました。
ニュージーランドとか北海道とかとは歴然と違いました。
(知ったかぶりですが。)

〆ののスープ、レモンを絞る前とその後の落差は、驚きでした。
あの展開はシェフのアイデア(トルコ料理では定番?)と
お持て成しの志だったと思います。
やるなぁ、シェフ。


集まったメンバーはブログやツイッターで知り合った人どうしが中心で、
何と20人ほどになりましたでしょうか。
それ以外にリアルな付き合いどうしも多く、雑多なメンバーでしたが、
変な人はひとりもおらず、みなマトモなきちんとした方ばかりでした。

唯一、不満だったのは私のダジャレに5秒間笑わなかったら勝ちという、
あ@花さんルールが浸透してしまったことでしょうか。

以下は、またお頭さんの書いたコメントですが、
今回の集まりを一言で表現した言葉だと思いますので、ここに紹介いたします。

沈滞している日本の中に有って、
明日への希望のともし火としての貴重な一夜でありました。
参加者の皆さん、満足して帰路に着いたことでしょう。
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把瑠都、変化に「帰れ」コール

2012-01-20 09:46:39 | Weblog
昨日の大相撲、把瑠都と日馬富士の注文相撲は、
ちまたでも話題だったようで、ツイッターも大荒れでした。

日馬富士、真っ向勝負とはへそが茶をわかす。

なんなの~!大事な一番が変化続きとは!! ぶーぶーぶー

せっかく下が面白い相撲取ってるのに。

こんな面白く始まった場所を大関が何考えてるんだろう。

大関で変化する奴全員陥落させろ!!!!!!!

ばるともはるまも大関の資格なし。


そんな中、相撲初心者のモコさんから来たこんなツイート。
本日はそのやりとりを編集して掲載します。

モコ:あの変化っていうのはなぜダメなの?

マスオ:うむむ。素朴な質問ですね。
変化がダメというルールはありません。
ただ王道はガチンコで相手を押し出したり、投げ飛ばす相撲が理想であり、
まして横綱大関という地位にある力士の決まり手ではありません。
信長は奇襲で今川義元を倒しましたが、あれは生涯最初で最後。
毎日奇襲相撲、できないでしょ?

モコ:ではなぜ今日その変化を使ったんですか?

マスオ:そりゃあ、勝ちたいからですよ。
変化で勝っても勝ち。
懸賞金はもらえるし、番付にも影響します。


モコ:検索すると、変化容認派もいるみたいですが?

マスオ:それは相撲がわかってない人ですね(エラそうですが)。
そんな相撲が続いたら、大相撲が衰退します。
当事者同士の勝負だけなら勝てば良いわけですが、お客さんあっての大相撲です。
下位の力士ならまだしも、大関横綱という地位にいる力士は、
たとえルール上許されていても、やってはいけません。

自腹を切って国技館に行けばわかりますが、
変化された相撲を見せられると、すごく損した気分になります。
反対に両者死力を尽くした相撲を見せられると感動します。
変化容認派というのは、後者がなくてもどちらかが勝てば良いという意見に等しい。
到底容認できません。

ちなみに私は先日、国技館で相撲観戦した時、
変化して勝った力士に3回「楽して勝つな!」「木戸銭返せ!」などと声を上げました。
さすがに「帰れ」とは言いませんでしたが、「金返せ」とは言いますね。


モコ:なるほど。横綱でそういう相撲をした人は過去にいるんですか?

マスオ:うーむ。滅多にないでしょうけど、やったら即ブーイングですね。
変化する相撲は「注文相撲」と呼びますが、
「強くなりたいのならばやっては駄目」というのが相撲界の常識です。
稀勢の里が人気なのはこれをしないから。

モコ:では、力士はその注文相撲というのをすると野次られるとわかってるのになぜするんでしょうか?
やはり勝ちたいという気持ちだけですか?

マスオ:先ほど申し上げたように、勝ち星は勝ち星ですから。
昇進の時に心象は悪くなるけど、勝ち越せば番付は下がらないわけだし。
でも、注文相撲が良いと思ってる力士はあまりいないと思います。
でも勝ち越し負け越しでは天地雲泥の違いですから、ついやってしまうのです。
もちろん上位の者が注文相撲で負けたら、負けた方が悪いのですが、注文した方も良くはないですね。


モコ:なるほど、うしろめたい気持ちはやはりあるんですね。
今日は最後のほうの2回の取り組みで変化が2回あったようですが、これは偶然?

マスオ:力士じゃないので、本当のところはわかりませんが、
把瑠都、日馬富士という両大関の変化は、偶然ではなく流れみたいなものがあったのでしょうね。
二人とも良いと思ってはいないようですから、もうやらないようにしていただきたいです。

それに相撲は勝負ごとではありますが、お客さんあっての興行でもあります。
客がそっぽ向く相撲はいけませんね。
稀勢の里vs把瑠都、白鵬vs日馬富士。
みんな激戦を期待して、枡何万、二人枡なら9000円、
二階席でも3000~4500円出して見に来てるのです。

誰がなんと言おうと、大関の変化はやっぱり感心せんねえ。


モコ:なるほど。明日からの取り組みがどうなるか楽しみですね。
解説ありがとうございました

マスオ:しまった! 
注文相撲にエキサイトしてたら、フォローが10人ほどはずされてしまったわい(笑)。
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ヘビロテ対決、チャイコフスキー vs モーツアルト

2012-01-19 12:14:55 | Weblog
先日、大相撲9日目をあ@花さんと見に行った時、
唯一相撲以外の話題になったのが、
仕事をするときのBGMが、なぜ同じ音楽を繰り返し聞くのかということでした。

あ@花さんのブログによると、ただ今ちゅん平さんの原稿を編集しているそうですが、
スメタナの「わが祖国」ばかりをヘビロテしてるとあります。

私も仕事中にかける音楽は(音楽禁止の職場もありますね。失礼いたします)、
けっこう同じものを何度も流すことが多いのですが、
たぶん脳がその時に合った音楽を選ぶのでしょう。

興味深かったのは、あ@花さんの場合はスラブ系などの重厚な音楽が多いんだけど、
私が何度も音楽を聴くときは、モーツアルトとかシューベルトといった、
あんまり脳みそにひっかからない音楽が多いのです。


彼女にとってモーツアルトはみんな同じに聴こえるそうで、
それはそれでわからないでもないけど、
モーツアルトは世界中の人が好きだと思い込んでした私にとってはびっくりでした。

それで思い出してみたんだけど、
実際はモーツアルトがそれほど人気のない国はけっこうあるらしく、
その代表格がロシアなんだそうです。
(たぶん、インドもそうだと思うけど、ご存知の方はご教示のほどを)。

かの大指揮者フルトヴェングラーも、
「ドイツでのシベリウスの不人気。北欧のブラームス嫌い。
 あのモーツアルトですら、ロシアにおいての無関心に遭遇した」
という言葉を残してます。
(彼に言わせると、どの国でもまんべんなく好まれてる作曲家はショパンだそうです。
 ショパンも好きだけど、食パンも好き・・・なんて、ウフッ♪ )。


これでスコアが読めたら分析がけっこうできるんだろうけど、
たしかにチャイコフスキーとかスメタナと、モーツアルトって相容れないところがあるのかも。
(私は両方オーケーですが)。

作曲家の故・江村哲二氏に言わせると、
作曲家は自分の体内に流れている宇宙のリズムを(人体も宇宙の組成物ゆえ)見いだして、
五線譜に移し替えていく職業なんだそうです。

つまり、その音自体がもともと自分の中に存在していて、
体の中で響いているものを楽譜として表現する行為が作曲だというのですね。

ベートーベンの5番の、タタタターという4つの音はその典型というわけです。


この話は証明のしようがないんですが、
たしかに体内にある水というか血の流れが、その時に必要な音楽を求めている感じはありますね。

ちなみに私が今ハマってる音楽はドボルザークの弦楽四重奏「アメリカ」。
あ@花さんの「わが祖国」にかぶりますが、大抵は真逆な音楽を聞いていてこんなこと珍しいです。

もしかして、ちゅん平の本・・・すごく期待できるかもよ。



写真は大相撲九日目、稀勢の里と豊真将の立ち合い前でおます。
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阪神大震災から17年~あの時は・・・

2012-01-18 10:49:33 | Weblog
昨日、1月17日は阪神大震災から17年でした。
こんな節目があると、ブログを書きながらあの時何があったか思い出すことがあります。

あの日、私はまだ会社勤めをしていました。
前の日、自宅のアパートで新年会をした翌日、朝のニュースで関西に大きな地震があり、死者は2名。

そんな報道だったので、さすがは日本、
大きな地震があっても死者2名かと思ってたところ、
その日会社に出勤してたところ、他社の営業さんから「神戸は壊滅状態」という話を聞いて、
はじめてこれは大変なことになったと思ったものでした。


あれから17年はあっという間でしたが、それだけ色々なことがあるものです。
それにしても、あれからたった16年後にもっと大きな地震が来るとは夢にも思いませんでしたけどねえ。

あの頃はスーツを着て毎日、綱島から永田町の会社に通勤していました。
あまり良い会社員ではなく、毎日独立して自分で仕事をやっていきたいと考えていた頃でした。

あの頃だったか記憶は定かでありませんが、綱島のイトーヨーカドー前の電気店で、
元教員力士・智の花が十両に上がってる姿を見て、
ああ、やっぱり自分は独立したいんだと思ったものです。
(wikiで時代をチェックしましたが、これは阪神大震災の少し前のことだったかな)。

それが今では親方となった智の花が勝負審判として座っているのを見て、
ああとばかり、隔世の感を覚えたものであります。
(そんな風に、記憶がスクランブルするという老化現象がおこる今日この頃です)。


それにしても平和で穏やかな文字を使った元号の時は、世の中が荒れるなんて迷信があるそうですが、
たしかに長かった昭和の後期から「平成」の世に変わってから、
だんだん世の中が荒れてきた感じがします。

あの時、若貴ブームと重なって、空前の相撲人気だったのにねえ。

明治以前は大きな天変地異があるたび、元号を改めることが多かったようですが、
今の制度ではそれができないんでしょう。

阪神大震災の年にはオウム事件もあって、それは大変な年でしたが、
なんか、ますますとんでもない時代に突入ような気がします。
とはいえ、なんとか国民が食えてる日本。
そろそろ巻き返しをしたいところです。



写真は赤坂のトルコ料理アセナのロールキャベツ。
1月20日(金)にレベントシェフ快気祝いパーティーをいたします。
快気祝いといっても、シェフには働いてもらいまして、
当日はスペシャルメニューとベリーダンスがあります。

予算は6000~7000円くらいの感じですが、まだ人数に余裕があります。
参加希望の方はこのブログかアセナまでご連絡ください!
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お相撲観戦、赤白どっち?

2012-01-17 09:47:44 | Weblog
昨日はあ@花さんと国技館でお相撲観戦をいたしました。

いつもは1階の二人枡席なのですが、
今回は相撲部の方からたまたまいただいたチケットで、2階席で観戦です。

そこはまさに天井桟敷の人々でありまして、
1場所に何度も通ってそうな人と、外国人の相撲好きでいっぱい。
力士さんの姿は遠くなりますが、何度も見たいという人にはうってつけです。

チケット料金も1人、3000円から4500円くらいの感じでお手頃です。
(お相撲は意外にお手軽に行けますよ。
 興味のある方は一度、2階席でお楽しみくださいませ!)

いつもは2時くらいから行くのですが、この日は稀勢の里弁当を目当てに1時の集合。
ところが平日というのに、きせ弁はすでに売り切れ(琴奨菊弁当も売り切れ)。

しかし、こんなこともあろうかと食料とお酒はミッドタウンで購入済み。
本当は国技館で買った方が相撲協会に貢献できるのですが、弁当売り切れでは仕方ありません。


正月三が日でも、私は昼間の酒は飲まない主義ですが、大相撲だけは別であります。
(こんなことを書くと、またヒンシュクを買いそうですが)。

この日は椅子席だったので、いつもの二人枡のように店を広げるわけにいきませんが、
隣席と前後が空いていたので、上手にセッティングしてさあ準備。

エビスとYONAYONAビールを1本づつ開けたところで、あ@花さんに、
「赤と白があるけど、どっちが良い?」と聞いたところ、
あんぐりと口を開け、「なに? 2本も持って来たの?」とあきれ顔をして相撲部についーと。


国技館なう。
ビール二本飲んだあと画伯がワイン飲むかと言うので飲むと言ったら赤白どっちがいい?って。
二本持ってきたんかい?!

うーむ。
いつもワイン2本開けてしまい、場合によっては足りずに館内で日本酒を買うこともあるのに、
何で、今日に限ってそんなことを言うんだろうと、いぶかっていたところ、
案の定、すぐに赤ワインのボトルは空になりました。

まだ十両取り組みの最中です。

赤飲み終わった。


うぬぬぬ!
最初のツイートから次のツイートまでの間は30分。

よくよく聞いてみたら、いつもは赤しか持っていかないので、
あ@花さん、今まで2本目が開いたのに気づかなかったみたいです。
つまり2本開けていたのに、1本しか開けてなかったと思い込んでいたみたいですね。

下手に「赤と白、どっちが良い?」なんて聞いたもんだから、びっくりしたみたいですが、
こちらは、びっくりされたのにびっくりです。

いやはや、酒飲みというのは呆れ返った生き物であります。
(ちゅうか、あ@花さん。あなたのことですよ、あなた様のこと!)


昨日の稀勢の里は、4連敗したこともある豊真将に完勝。
われらが高安は、残念ながら把瑠都に負けましたが、簡単に手をつかず、まあ順等な負けかな。

それにしてもたった1年半前は、誰も高安関に声援を送らなかったのにえらい出世です。
わたしの自慢の大声もまわりの声援に打ち消され、あまり目立ちませんでした。

さびしいような嬉しいような。

写真は売り切れた稀勢の里弁当と琴奨菊弁当の写真です。


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橋下市長の教育改革 ~ 平清盛+タルカス

2012-01-16 10:19:20 | Weblog
昨日、橋下市長と北海道大学の山口二郎教授がバトルをしてるのを、
見るともなしに見ていました。

見た感じは教授の方がコテンパンに攻められていて、かわいそうなくらいでしたが、
あのタイプの人は自分が負けたとか思うタイプではないので、
またゾンビのように生き返ってバトルをするのではないかと思いました。

個人的に橋下さんが好きかと言われると、別にそういうわけではありません。
敵の敵は味方と言いますが、「税金上げればええやん」などと発言し、
橋下さんにつっかかるアンチ橋下が問題だと思うのです。
(結局、彼らが騒げば騒ぐほど、世論は橋下市長に傾くのですが)。


20数年前、厚木市で臨時採用職員をした時に教育はダメだと思いました。
当時、校内暴力のピークは過ぎていたものの、東名中学などの荒れ方は有名でしたし、
2校目に勤めていた依知(えち)中学では、
卒業式が終わった日に、一旦家に帰った3年生の問題児たちが、
酒を飲んで職員室に乱入し大騒ぎをするのを目の当たりにしました。

それを職員は誰も注意せず(ちなみに私は注意しましたが)、見て見ぬふり。
卒業式の段階では、まだ卒業ではなく、その中学に属してるはずなのに。
ここは看過して、早いとこ送り出しちゃおうという事なかれ主義ですね。

教育現場の問題は、すでにこの時から・・いや、実は戦後から引きずられて、
何10年もの間放置されてきたのだと思います。


当時、私が教員をしている時でも、教師に対する縛りというのはあったのですが、
どうやら、今はそれどころではなく、大声を出して叱ることもできないのだとか。

いやはや、そんなことをしたら、生徒は完全に教師をナメますよね。

昔よく言われた「三歩下がって師の影を踏まず」という言葉、
私たちの時代でもバカにして言っていたものですが、
人にモノを教わるときに、教える人間に対して敬意を払うのは理の当然です。

相撲や武道の世界などのように、師匠の言うことは絶対とまで言いませんが、
叱られもしないで育った人間と比べて、どちらがまともな人間が育つかと言えばねえ・・・。


そういえば、自分が小学校4年生だった時、新任の女性の先生が担任になり、
今で言う学級崩壊がありました。
わたしはあまり強い子供ではなかったので、イヤで仕方なかったのですが、
5年になって経験豊富な男性の先生が担任になって、学級崩壊は一気に治まりました。

南京大虐殺の話を聞いたのは、その先生からだったので、
今考えれば、かなり左寄りの人だったと思いますが、
やはり何もわからない子どもに過度な自由を与えると、とんでもない無政府状態が生まれます。


マキャベリの言葉ではありませんが・・

「愛される君主と恐れられる君主を比較するならば、
 愛されるより恐れられるほうがはるかに安全である」

これは教育現場においても真実であり、今の教育に必要なものはトップダウンだと思います。


ここまで壊れた教育現場に、今更こわされるのがイヤだから橋下がダメだと言っても、
あまり説得力はありませんね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
話は違いますが、昨日凝りもせず「平清盛」を見ました。

使用回数は減ったものの、相変わらず「王家」の呼称は耳障り。
ただ、ドラマ自体はそう悪くないので、逆にもったいない感じです。

新鮮だったのは、冒頭の吉松隆の音楽です。
何とこれに、かつてのプログレッシヴロックの雄、
エマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」を自ら編曲した、
オーケストラ版タルカスが使われているではありませんか!

吉松隆は国学者と昭和天皇の侍医だった祖父を持つ人で、
うーん、なんだか良くわからない人選ですが、この人の音楽は本物ですので、
そのあたりは見ていきたいところです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

写真は昨年末の稽古総見での稀勢の里と琴奨菊。
今場所の調子を象徴するような感じで、きせが攻めまくってました。

さー、これから国技館だ♪
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