小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ギャラリートーク~壁画制作

2009-11-30 09:36:42 | Weblog
1回目のギャラリートークは無事終了しました。
小さな画廊に20人以上集まり、なかなか盛況でした。
最初に私の絵は「目に見えないもの」を描くのが主旨、
というトークをはじめにしたのですが、
抽象的な話は、さほど食いつきが良くありません。

それよりも質問で出た「テンペラとは何か」という話の方が、
ウケがよかったですね。
世の中、絵描きがどうやって絵を描くのか、
興味を持ってる人は多いようです。

そこで予告。
次回12月5日(土)17:00~の会は、
絵を描く時の実演をやってみようと思います。
隠すほどのものではございませんので、
ご興味ある方はぜひお立ちよりのほどを!
(第1回にいらした方々、ゴメンなさい。今、思いついたことなので)。

ギャラリートークのあとは、赤坂ブロガーみなさまの懇親会。
お会いするとアガサ・クリスティばりの意外なキャラクターや、
反対に、本人とブログが同じという人など、それはさまざま。
推理小説を書くのが難しい時代になったと思う次第です。
おかげさまで楽しい一時を過ごすことができました。
みなさま、本当にありがとうございました!

休廊日の昨日はマ・メゾンで壁画制作。
朝、8時にレストランに向い12時間で2枚の壁画を完成は新記録です。
(95×88cm、95×141cm)
写真はその2点。
絵柄はクライアントのマネージャーのリクエストで、
自分ではぜったい描かない絵が出来上がるところが、
こういった依頼されて描く仕事の面白いところです。
マネージャーはまじめに大喜び。
私も大変気に入っております。
会期中、個展の第二会場がわりに使わせてもらおうと思ってます。
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明日から個展~ギャラリートークもいたします

2009-11-26 08:53:14 | Weblog
明日11月27日(金)から個展開催、準備はほぼ整いました。
いつもなら搬入を済ませた段階で、ほっとした感じと一抹の淋しさを感じるのですが、
今回は少し違います。
舞台やお祭りなどのイベントは期間中が本番ですが、
(もちろん個展もそうなんだけど)画家の仕事は作品を展示した段階で終了です。
だから作品を納めたあと、展示した絵に手も足も出さないのがもどかしいんだよね~。

その点、今回の個展で、いつもと少し違うのはギャラリートークがあることです。
何といっても、自分自身の出番が残っていますからね。
話の内容はまだまとまっていませんでしたが、
提案してくれたzoomaniaさんには心から感謝です。
まあどれだけ、まともなことが言えるかわかりませんが。

ギャラリートークの日時は以下の通りです。
11月28日(土)17:00~
12月5日(土)17:00~

先日、11月28日(土)は人が増えそうだと申しあげましたが、
翌週に変更していただいた方も多かったため、そんな心配なさそうです。
(むしろ人が来ない心配をしないとイカンかな~)。
いずれにせよ、多数のご来場心待ちにしております。

写真は出品作品。
タイトルは、今回のテーマと同じ「サラダボウルいっぱいの幸福」です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小暮満寿雄展 (Masuo Kogure solo exhibition)
-サラダボウルいっぱいの幸福-
e-mail   kogure@xf6.so-net.ne.jp

2009年11月27日(金)~12月9日(水)
12:00~18:00
木曜と日曜は休廊ですので、ご注意ください

ギャラリー・ミリュウ(地図はこちら
104-0061中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビル3F

TEL 03-5537-8733
FAX 03-5537-8734
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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赤坂・Wakiya

2009-11-25 09:35:53 | Weblog
一昨日、父の一周忌で出されたWakiyaの料理、
出席者のみなさまからは大変好評でした。
中華料理というよりは、チャイニーズベースの懐石といった趣で、皿数も多くて楽しい!
料理というのは、味が良いという条件は言うまでもありませんが、それだけではありません。
見た目や香りはもちろん、
こと会食においてはその場を和やかにするのが料理の役割でもあります。

そんな意味で、コースの中に何品か珍しいものを入れて話題を盛り上げるのも一興。
写真の真ん中にあるのは、オスのシシャモの干物と、メスのシシャモの唐揚げです。
もちろんノルウェー産のカペリン(カラフトシシャモ)などではなく、
日本で獲れた正真正銘のシシャモ。

会食は3時間近くにも及んだでしょうか。
帰りにみんなで赤坂の実家に立ち寄ったのですが、
誰一人三次会まで脱落者が出なかったのですから、
親爺もおばあちゃんもさぞ喜んだことでしょう。
良い法要となりましたが、夕方帰宅して私はすっかり爆睡してしまいました。

昨日は画廊に残りの絵をすべて納品し、作品の撮影を済ませました。
でも、まだ立体やら何やら残っているし、
何よりギャラリートークの内容まとめないといけないんだよな~。
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父の一周忌法要で・・・

2009-11-24 08:30:19 | Weblog
昨日は早いもので、父の一周忌法要。
父の法要だけではなく、親爺の母、つまり私のおばあちゃんの二十七回忌も兼ねています。
親戚一同に加え、父の教え子だった方をお呼びし、
前回の四十九日とほぼ同じメンバー16人が、朝の10時に父の菩提寺に集まりました。

ところで、ここのお寺にいつも呼ばれてくる年配のお坊さん・・・。
ご住職ではなく、節目の法要に必ず借り出されてくる人で、
紫の衣装から察するに、格の高いお坊さんなんだろうけど、
言いたくないけど、なってないんだよね。

私たちのおばあちゃんの名前は”ふじ”さんであって、”フジコ”さんではない。
最初は間違いを黙認しようと思っていたが、
あまり何度も「フジコさん」「フジコさん」と読み上げるので、
ガマンできずに「フジコではありません、ふじです」と訂正してしまった。
ルパン三世じゃあるまいし、名前を間違えたら故人の供養にならないじゃないですか。

だいたい故人の名前くらい、ちゃんと確認してこいよな。
「沈まぬ太陽」では、国民航空の幹部が墜落事故の被害者の名前を覚えないのに、
お線香だけあげに来たことで、遺族が激怒する場面があったけど、
坊さんが故人の名前を間違えるなんて、完全な職務怠慢だぜ。
法事にはそれなりのお金(わが家にとってだけど)が動くんだから、
キチンと仕事してほしいものです。

まあ、名前を間違えるくらいのことは人間だからあるとして、
そもそもこのお坊さん。こういうことは初めてではない。
この日なんかは名前を間違えただけで、まだマシな方でした。
以前も講話の中で「故人もピースな気分で・・・(以下略)」と言って、
高校生の親戚のから「時代は変わった」と言わしめた強者です。
ともあれ、法要はなごやかに終了(ホントです)。
お天気もよろしく、親爺もおばあちゃん喜んでいたと思います。

写真はお清めの会場、赤坂Wakiyaで出された料理の一部。
さすがにかなりのクオリティで、ゲストのみなさまも大満足。
詳しくは次回にてお話いたしましょう。

父の命日は昨年12月7日。祖母は26年前の3月3日。
個展の最中に、私は親爺の命日を迎えます。
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12月5日(土)のギャラリートークをお勧めします

2009-11-22 08:10:10 | Weblog
11月28日(土)17:00からのギャラリートークですが、
ギャラリーの大きさにくらべてけっこうな人数になりそうです。
ご都合のつく方は、12月5日(土)17:00からのトークにお越しいただければ、
会場にも余裕がでるかと存じます。
小さな画廊ですので、何卒よろしくお願いいたします。

昨日はギャラリー・ミリュウさんに作品納品の2回目。
先に納品した4点は白い箱型のフレームに額装されて、なかなか良い感じです。
今回は「幸福」というテーマが設定されてはいるものの、
作品の傾向が違うものがいくつも一緒になっているので、
セッティングがきわめて重要になりそう。
ギャラリーの担当女性は休日返上でセッティングしてくれるそうなので、
今回は私も立ち会わないとね。

ミリュウさんのあとには有楽町の洋食レストランで打ち合わせ。
帝劇地下のマ・メゾンという洋食レストランに壁画を描いてくれという依頼です。
これが何と11月いっぱいにやってくれというのですから、けっこうタイトなスケジュール。
休廊日に合わせて、1日でイッキに描かないといけませんから、
下絵の打ち合わせは入念に行います。
1日で描くなんて、まるでフレスコ画ですね~。
壁画は2点で、アップした画像はその左側の下絵。
個展で発表する絵ではぜったい描かなかった図柄ですが、これはこれで楽しいもの。
完成したら、みなさま是非お店に足を運んでくださいませ。

ここのマネージャーは奥田シェフの紹介。
精悍なラテン系の風貌で、彼の経歴を聞いてみたところ、何と飛鳥2の乗務員だったとのこと!
ご近所にある郵船クルーズのスタッフもしょっちゅう食べにくる店だそうで、
先日も販売部の女性で、よくお話させていただいたスタッフが来店されたそうです。
お店で私が絵を描くと聞いて、その女性も、びっくりしていたみたいですが、
いや~、世の中悪いことはできないものですね~。
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Art of oil painting(油彩の技法)

2009-11-19 08:28:26 | Weblog
写真は私が使っているパレットです。
使わなくなった白い小皿を2枚、パレットにしています。
おもに片方は暖色用、もう片方は寒色用に使っています。
10数年ぶりに油彩(正しくは混合技法)を再開させたため、
即席のパレットですが、これがなかなか使い勝手がよい。

綱島にいる時分は大理石を平らにした、
それこそ見かけの立派なパレットを使っていました。
でもそれは重くて動かせず、どうにも使い勝手が良くないので、
一時は紙パレットを使ってました。
(紙パレットは使い捨てですが、水を汚さないので意外とエコな商品です)。

それが10数年ほど前からは、油を使って描くのを止めて
アクリルの下地をベースに、膠を使った日本画の技法で描くようになりました。
つまり水性絵具オンリーで描いていたわけです。

今回の個展では、欲しい色がどうしても水性絵具だけでは表現できなかったため、
混合技法を採用することにしました。
混合技法とは油絵とテンペラを併用した技法ですね。
テンペラとは卵をベースにマヨネーズ状のメジュウム(媒体)を作り、
それを粉末状の顔料と混ぜて描く、中世ヨーロッパにはじまった技法です。

卵は全卵、卵黄、卵白テンペラなど、さまざまなパーツが使われますが、
卵黄を用いるのが一般的です(私も卵黄派)。
それに亜麻仁油、松やに樹脂、小麦粉、膠など、さまざまなマテリアルを練り込み、
エマルジョンと呼ばれるマヨネーズ状の媒体を作る。
そうすると何ができるのかというと、水と油を混ぜて使うことができるのです。

テンペラは油彩の光沢ある肌合いと違い、しっとりとした色合いが魅力です。
どんな色合いなのかは、ぜひ会場でごらんください。
ギャラリートークでは油彩の簡単な技法についてもお話する予定です。
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案内状、発送しました

2009-11-17 17:46:35 | Weblog
昨日のブログ、ギャラリートークの日付が間違えて記されていました。
ホームページもコピペでアップしたので、
同様に間違えていましたが、修正いたしました。
大変失礼いたしましたが、ただしい日時に直しましたので、よろしくお願いします。

昨日は画廊に出向いて住所を印字してくれた案内状を取りにいきました。
(S伯さん、ありがとうございます。
 おかげでだいぶ絵に時間を注ぐことができます)。

これで、個展の時にいつもアタマ痛いのが案内状の配付です。
普段から住所録を管理していれば、何の問題もないんだろうけどね。
戻ってきた住所を削除したり、変更したアドレスを直したりって、
その場でやればいいんですが、少しでも溜まると、これがひと仕事。
プリントアウトされた案内状にひとことふたことメッセージを書いて、
まとめて投函いたしました。
今日あたり着いた方も多いと思いますが、何卒よろしくお願いします。
たまに、人違いのメッセージを書いてヒンシュクを買うこともあるんですが・・・
注意してるつもりですが、万一間違いなどございましたら、
ひらにご容赦くださいませ。
また、住所録の管理がわるく2~3日経って届かない方もいらっしゃると思います。
そのあたりは遠慮なく、おっしゃっていただいてけっこうです。
重ねてよろしくお願い申しあげます。

写真は先週、友人の家でごちそうになったタラバガニ。
10数年前に子宮ガンで夭折した池永忍さんを、文字通りしのぶ会。
もう10数回になりますが、去るもの日々にうとしで、
最近は成長した姪っ子のバイオリン発表会になってます。


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ギャラリートーク、日取りのお知らせ

2009-11-15 06:46:34 | Weblog
ギャラリートークの日取りが決まりました。
先日、人が集まったらその場で行うと書きましたが、
それではかえって集まりにくいので、日取りをきちんと設定することにしました。
会場は当然ながらギャラリーミリュウさんの中で行います。

11月28日(土)17:00~
12月5日(土)17:00~
どちらも「幸福」というテーマを中心に、
自作の解説やアート全般について、気軽なトークをする予定です。
お越しくださるみなさまと、楽しい一時が過ごせれば幸いです。

質問も大歓迎です。
「ピカソの絵のどこがどういう風にすごいの?」といった質問でもOKです。
日ごろ、アートについて思ってる疑問などありましたら、お気軽に聞いてください。
みなさまのご都合に合わせて、お誘い合わせのうえ、ご参加いただければ嬉しく存じます。

また11月27日(土)17:00の回は
赤坂周辺で人気の赤坂おやつランチブログさん主催のオフ会も兼ねています。
ギャラリートーク終了後の親睦会も兼ねており、
お時間のある方はそちらのご参加もお待ちしております。
(12月5日(土)17:00の回も、終了後に親睦会を行う予定です。
 まあ、単に飲み食いが好きなだけですが、こちらもお時間に余裕のある方はぜひ!)

写真は前回個展で発表した立体作品。
招き猫・孔明と、マトリョーシカ・ガネーシャです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小暮満寿雄展 (Masuo Kogure solo exhibition)
-サラダボウルいっぱいの幸福-
e-mail   kogure@xf6.so-net.ne.jp

2009年11月27日(金)~12月9日(水)
12:00~18:00
木曜と日曜は休廊ですので、ご注意ください

ギャラリー・ミリュウ(地図はこちら
104-0061中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビル3F

TEL 03-5537-8733
FAX 03-5537-8734
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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復活、なまけ蛙くん!

2009-11-14 10:14:56 | Weblog
写真は次回の個展に出すなまけ蛙くんの製作過程です。
昨年の今ごろ、ホームページにアップしたところ、
そこそこ評判でありながら、本物を目にした人は30人ちょっと。
30体すべて一堂に会したものは、4~5人しか目にしていないことから、
今回5体だけ作って発表することにしました。

個展まであと2週間しかないのに、まだこんな段階ですが、
立体作品は額装が必要な絵画作品とちがって、けっこうギリギリまで制作してられるので
(ホントはそれじゃダメだろうって?)時間的には十分です。

立体作品は絵とはまた違った趣のあるもの。
どうぞみなさま、実物のなまけ蛙くんを見にご来場くださいませ。
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絵の完成ってどこで決めるか、ご存知ですか?

2009-11-13 11:02:13 | Weblog
絵描きも個展前とはいえ、自分の作品ばかり作っているわけにはいきません。
私も絵を生活の糧にしていることは間違いありませんが、
収入の多くはイラストなどいわゆる商業美術の仕事、
あるいは書籍の印税によるものです。

どれも好きな仕事なので、忙しくてもあまり苦にはならないのですが、
(そのかわりヒマは苦しいぞお~~~)。
難しいのは商業美術からファインアートへの切り替えです。
書籍の挿画というのは、総じてあまり描き込まない方が良かったりする。
複雑な色合いは印刷で再現するのが難しいからです。

ところが絵画というのは、そこが困りもの。
特に油彩画はいくらでも塗り直しが効くから、
ルオーのように30年くらい塗り重ね、
出来上がった時は持ち上げることもできないくらい重たくなってしまう。

で、みなさん。
絵画はどこを以て完成と成すか、ご存知ですか?

正解は”画家が完成と思ったら、完成”です。

だから、ほとんど絵具がのってない段階で発表されるものもあれば、
10年20年経っても出来上がらない作品もある。
まあ、明らかな手抜き作品は論外として、
ある程度手間をかけた、密度のある絵の場合、
適当なところで筆を擱かないと、かえって絵がわるくなることが多いのです。
なぜって、同じ表現は2度できないからですね。
塗り重ねると、良いところまで封じ込めてしまう。

そんな絵画の世界と、イラストの世界というのは
ルールの違うスポーツどうしのようなもの。
不思議なもんで、絵から文字原稿に切り替える時は、
自然に脳がスイッチするんだけど、
油絵からイラスト、イラストから油絵は、それが難しいのです。

画像は花風社さんの新刊本(12月刊行予定)
「ぼく、アスペルガーかもしれない。」のイラストです。
8歳の著者・大地くんのキャラクターで、
内輪では”くりぼう”とか”くりくりぼうず”と勝手に呼ばれているみたい。
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国立ファーム・農家の台所

2009-11-11 10:01:02 | Weblog
事後報告になりますが、ギャラリートークは画廊からも許可が出ました。
お時間のある方、ぜひふるってご参加くださいませ。

さて、昨日はたまたま新宿でアル・ケッチァーノ
奥田シェフと食事をする機会がありました。
仕事の話のついでに誘われたのですが、行ったのは彼の店ではなく
国立ファームという農園会社が経営する
レストラン農家の台所・新宿三丁目店でした。
国立ファームの社長さんが、直系レストランをどう展開すればよいか、
という相談を奥田氏に打診したというわけです。
もちろん私はただのフロク。役に立たず隣にいて食べるだけでした。

ここの野菜はたまたまプレッセ東京ミッドタウンでも
「東京の野菜」として売られているのですが、実に美味しく味の深い野菜です。
店も昼時ということもあって、女性客を中心に賑わってます。
ただ、料理は野菜の素材を生かし切ってるとまではいかないかな。
これは、有機野菜をウリにしている店に多いかもしれません。

素材の良さにすべてまかせ過ぎているとでも言いましょうか。
”料”はあるけど”理”が足りないというんだろうか。
そういう意味で国立ファームの社長が奥田さんに相談したというのは、
さすがによくわかっていたのかもしれません。

奥田シェフは並外れた味覚と嗅覚で世に知られた料理人ですが、
実際は理詰めで料理を組み立てるタイプです。
野菜の生まれ育ちから、原産地にまで遡って素材を研究している勉強家で、
すべての味付けに理論的な裏付けがある。
これからアル・ケッチァーノさんと国立ファームさんは関係ができるようなので、
これからの進歩が期待できると思います。
(同じ時間、菅野美穂さんも一人できていたらしい)。
半年後くらいにもう一回行ってみようかな~。

(このブログ、国立ファームの方にお見せしました。
 有難い意見だと言ってもらいました。
 その寛容さに感服。きっと良いお店になるでしょう)。

食事のあとは画廊に行って、完成した作品3点を納品。
打ち合わせがてら話こんでしまい、いやはや、この日はまったく絵が描けませんでした。
残り5点ほど・・・気合い入れないとね。
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ギャラリートークいたします

2009-11-08 08:18:27 | Weblog
個展の際、作家によるギャラリートークはありませんかという、
有難いご意見がありました。
展覧会とはいえ、小さな画廊でささやかに行うものなので、
まったく考えてはいませんでしたが、素晴らしい提案なのでやろうと思います。
ただ日にちを限定してしまうと、来れない方も多いでしょうから、
日時は決めずにご希望があれば、その場で行うかたちにしたいと思います。

トークは希望者がお一人の場合でもいたしますし、
会期中に要望があれば、何回でも行う予定です。
画廊には15:00以降毎日詰めている予定ですが、
あらかじめお越しになる予定を連絡いただければ、
その時に合わせて在廊いたします。
連絡先はいちばん下の案内をご覧くださいませ。
メールでも電話でもけっこうです。

トークの内容は未定ですが「幸福について」というテーマを考えています。
リクエストも歓迎します。
なるべく多くの方のご来場をお待ちしていますので、
何卒よろしくお願いいたします。

写真は先の個展会場の様子です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小暮満寿雄展 (Masuo Kogure solo exhibition)
-サラダボウルいっぱいの幸福-
e-mail   kogure@xf6.so-net.ne.jp

2009年11月27日(金)~12月9日(水)
12:00~18:00
木曜と日曜は休廊ですので、ご注意ください

ギャラリー・ミリュウ(地図はこちら
104-0061中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビル3F

TEL 03-5537-8733
FAX 03-5537-8734
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沈まぬ太陽

2009-11-06 10:19:12 | Weblog
話題の映画「沈まぬ太陽」を見に行きました。
やっぱり謙さん、かっこいいね~!
3時間22分があっという間、作り手の情熱が伝わってくる力作です。
貴重な時間と大枚1800円を投入して損はございません、オススメです!

ところでモデルになった日航が、制作サイドに対して法的措置も辞さないなど、
何やらキナくさい話が出ておりますねえ。
だけどこの映画、そんな訴えなきゃいけないような内容かなあ?
渡辺謙演じる恩地元に対する島流しや、ジャンボ機遺族会の切り崩し、
政界との癒着、国民航空の腐敗体質の温床となった存在や、
その背後の黒幕やら何やらといった生臭い話だけど、
それらは世間ではある程度知られているようなことではないでしょうか。
むしろ映画は日航をモデルにした国民航空にエールを送って、
がんばって立ち直ってほしい、
という思いすら込められてるように感じました。
日航さん、隠蔽体質のイメージを払拭する意味でも、
むしろみんなに見てもらった方がいいんじゃないですか。

一緒に行った経営者の友だちは、
「労働運動の先鋒、恩地元の左遷は会社側からすれば当然」と言ってましたが、
私もまったく同感です。
またカラチ、テヘラン、ナイロビと島流しに遭う場面ですが、
カラチはガマンできそうだけど、テヘランは嫌だな。
不謹慎にもナイロビはけっこう楽しそうだな~、なんて思ってしまったりして・・・。
でも、その人も言ってたけど、私ならテヘラン行った時点で辞めてるな。

この映画については(小説も含め)
「事実と違う」
「恩地元のモデルになった小倉貫太郎は、実は会社をダメにした元凶だった」
などといった指摘も多いのですが、
何か特定の団体や人物をモデルにしている以上、
完全に公正な目で見ることはできないもの。
まずは、すぐれたドラマとして楽しむことがよろしいかと思います。

主演の謙さんは言うに及ばず素晴らしいのですが、
敵役の行天四郎を演じていた三浦友和が良い味を出してました。
この人は、上手いという役者ではないんですが、
誰と共演しても食われないガラがある。
オダギリジョーと共演した「転々」でも、
上り坂若手イケメン俳優(うわ~、オヤジくさい表現・・・。ま、オヤジだけど)
相手に茫洋とした味を出してました。
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サラダボウルいっぱいの幸福

2009-11-05 11:01:01 | Weblog
個展の案内状がアップしたので、
何人か、お渡しできる人には手渡ししました。
中には、テーマが”サラダボウルいっぱいの幸福”となっているので、
「幸せなんだね」なんて言う人もいますが、とんでもない!

そんなに幸せではないから、あえて「幸福」をテーマにするわけでして、
本当に満たされて幸せな人は、そんな作品作りません。
(作品自体作らないかも)。
あの「オー・ソレ・ミオ」を作曲したエドゥアルド・ディ・カプアは、
ロシア行きの飛行機の中でこの曲が浮かんだそうです。
まさにイメージと逆の環境ですね。

プルーストの「失われた時を求めて」は、
長大な作品ながら、読み進めるほどに読書の幸福感を味わえます。
でも、プルースト自身は少しも幸せでなかった。

なぜ私が今回の個展で「幸福」というテーマを選んだのかといえば、
眺めている人たちが幸福感を味わえる作品が描けそうな気がしたからです。
(案内状の作品は、ちょっとそれとは違いますが、
 インパクトの関係でこちらを選びました)。
もともと芸術は人を幸福にするものですから、
当たり前といえば当たり前なのですが、
意外に作り手はそんなことは考えない。
(特に私は考えなかった)。

今回は少しでも見る人が幸福感を味わえるように描きました。
そうすると不思議と自分にも幸福感が込み上げてきます。
ご興味のある方はぜひお立ちよりのほどを。
ちなみに「サラダボウルいっぱいの幸福」とは、
ピンク・フロイド初期のアルバム「神秘」の原題”A Saucerful Of Secrets”によるもの。
直訳すると「果物籠いっぱいの神秘」ですが、
画廊の女性Sさんの提案で果物籠をサラダボウルに変えました。
人からは「俵万智さんみたい」と言われました。うーん・・・。

写真はなくなったと思っていた南インド料理店チェンナイが再生しました。
おなじく火事で閉店したタージと共同経営することになったそうです。
今度行ってみようっと♪
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浮気の現場

2009-11-04 15:18:58 | Weblog
昨日は夕方から絵描き仲間の友人たちと青山のラ・パウザで食事。
この店は驚くようなコストパフォーマンスを誇る居酒屋イタリアンのチェーンです。
もちろん味はスナックのようにパリパリしたピザや、和民風のサイコロステーキなど、
本場のイタリアンにはホド遠いものですが、
話がメインの集まりとしては十分なクオリティです。
パスタなどは茹で時間などの仕上がりが計算されているから、ハズレもありません。
長居して、腹一杯飲み食いして、一人2500円。
これは文句なしですね~。

で、昨日の会合のテーマというのが、
亭主の浮気によって引き起こされた家庭崩壊という、まことに普遍的なストーリーでした。
(以下、多少の脚色あり)
誰もが幸福と羨むような夫婦だったゲストのひとりが、
ご主人の浮気一発で夫婦生活が危機に陥ったというわけですね。
その話をみんなで聞いて話をしようという、まことにおせっかいな集まりでございました。
なに? そんな会に出てるヒマがあったら仕事しろって?
まあ、ゲスト本人が望んだってこともありますが、これも友情(?)ってやつですわ。

浮気をされて平気な人はおりませんが、
いざ現場に立ち会うと、その行動は三者三様。
その人の場合は、亭主のすべてがイヤになってしまったらしいのですが、
(息を共有するのも嫌なほど)
どうやら話の感じでは、そのご主人・・・
少しニブい人なのか、自分の女房がそこまでイヤになったとは感じてないみたい。

女性の場合、嫌になると本当にイヤになるみたいで、
時間が経って解決するとか、そんなレベルではないみたい。
一方で、男の方は認識が甘く、
どこかで許してくれるだろうなんて、何の根拠もなく思っている。
まあまあ、男性というのは甘ったの浅ましい生き物であると、
自分も男のはしくれながら、そんなことを思った次第です。

写真は先日いただいた赤坂・鮨兆のランチ限定の”おまぜ”(ばらちらし)。
知る人ぞ知る、赤坂の名物ランチですが、いただくのははじめて。
ちょっとびっくりの美味しさでした。オススメです。
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