小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

腹の立つ話

2006-05-31 23:52:08 | Weblog
今日、空いてる時間に実家に立ち寄ったところ、なにやら母上が憤慨している。理由を聞いてみたところ、近所のおばさん(というより、もうバアさんだが)から、こんなことを言われたんだそうだ(以下、母の話から抜粋)。
「ど~お、お宅のご主人。最近見ないけど、お元気?」
「元気よ」
「大変ね~。お宅も・・ご主人、あれだけ頭の良い人だったのに」
(何だ、その『だった』というのは?)
「まあ。だったって、どういうこと? 足は少しフラつくくらいのことはあるけど、頭はしっかりしてるわよ」
「でも、ご主人。アルツハイマーなんでしょ? 聞いたわよ、私」
(はあ?? 何だ、そら~。どっからそんな話になったんだ??? 事実無根なだけでなく、もし仮にそうだとして、そんなこと面と向かっていうかね)
まったく、にわかには信じがたい話だが、あんまり呆れると人間、怒るよりびっくりするみたいで・・・母は呆然としながら、その後も彼女の息子自慢や海外旅行の自慢話を聞かされたそうだ。まあ、お気の毒。
この女性。私も知ってる人なんだが、先日赤坂の韓国料理店で偶然お会いして、その時も何だか自分の話ばかりしていた。母には相手にするなと言っておいたが、言ったあと私の方が腹が立ってきた。
まあ、実家も月に何度も救急車で運ばれているので、近所では有名になってるんだろうが、それにしても非常識な話。言い知れぬ悪意を感じてしまうわい。もっとも当の本人である親爺は母の話を聞きながら、意外にケロッとしてたけどね。とにかく家族の悪口(本人はそのつもりはない??)というのは、自分のことより、腹の立つものだ。まだ私も修行が足りないのかな。プンプン。
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蓼品合宿!

2006-05-29 09:22:39 | Weblog
金曜の夜から日曜まで、友人が持っている蓼品の別荘に行く。目的は「火曜会・蓼科山篭りスーパー地獄の合宿」と称する、柔道と空手の合宿。いい年をして何をしてるんだ、バカじゃないの、という感じだが、上は還暦を迎えようとする方~下は20代まで。加えて女性の参加者と、年齢も職種も様々な幅広い人たちが1ダースほど集まって稽古に励む。
稽古は土曜日の11:00~16:30まで休憩をはさみつつ、けっこうみっちり行う。1時間半ほど柔軟運動や、腹筋腕立てなどの準備運動を行い、柔道と空手に分かれて稽古。そして柔道&空手の稽古が終わってから、夜は内臓の稽古。
これがなかなかキビしく、辛い♪ ふふふ。
ともかくも体を動かしたあとのビールほど、旨いビールは世の中にない。「紫禁城」という北京から来たシェフをおいた中華レストランでしこたま食べたあと、友人の別荘に戻り(もちろん車は代行タクシーね)、さらにお口の稽古。
食べて飲んで議論を重ねるが、次第に話のレベルは落ちていき、最後はマンガ・野望の王国と大阪のあいりん地区の話で終わる。
日曜は登山・・というかハイキング。いつも登っている「高見石」と呼ばれる、頂上に岩場のある眺望の素晴らしいところに登る(丸山という山らしいが、通称は高見石)。朝は大雨だったのが、ウソのように晴れる。行いが良いね~♪ 
天気が良かったのは嬉しいが、実は山開きは6月2日だったらしく、残雪が道のそこいらにあって、歩きにくいことこの上ない。ほとんど遭難寸前という感じか。普段なら1時間ちょっとで往復できるコースが、2時間あまりかかる。ぬかるんだ道に何度もすべり、参加した女性のひとりは『も~、やだ~!」と本気で怒っていた(わるいけど、人が怒ってる顔ってけっこう面白い)。もう一人の女性はケロッとしていて、それなりにけっこう楽しんでいた模様。
ズボンも靴も手足もドロドロになったけど、なかなか楽しかったわい。
東京に戻り、新宿で降りたら、暑くて空気が悪いのにびっくり。普段、こんなトコに住んでるのね~、私たちは。
ともかくも充実し、良い気分転換になった週末でした。
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親爺のつきそい

2006-05-26 15:47:13 | Weblog
今日の午前中に原稿を送り、今週の仕事はすべてアップ。
午後は親爺のつきそいで、母と三人で慈恵に行く。陽気のせいか、母も父も体調はいまひとつだが、今日は呼吸器科ひとつだったので、まあまあ楽。先月は親爺が熱を出して大変だったが、今月は比較的平和でした。忙しかったのちょうどよkたわい。
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何だか忙しい

2006-05-24 08:18:35 | Weblog
今週は多忙。土日に出かける都合もあるが、余裕がない。
今週が終われば、来週は少し楽になる。短いブログの更新でした。
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藤田嗣治展を見て

2006-05-22 11:10:45 | Weblog
昨日は午前中にようやくひと仕事を終え、国立近代美術館でやっている「藤田嗣治展」を見にいく。
最終日で天気も良かったこともあり、1:00PMくらいに行ったら30分待ち(そのあとは1時間待ちだったそうだ)の大混雑。人を見にいくようなものだが、やはり無理して見に行って良かった!
本業はエカキというのに、最近は展覧会に行く時間がない(ないことはないのだが、うっかり後回しになってしまう。映画も最近見とらんよ・・・トホホ)のはお恥かしい限りだ。
以前私は、藤田はそんなに好きというワケではなかったのだが、年のせいだろうか、妙に共感できるものがあった。
中南米を回ったころのカラフルな作品や、戦争画などは、これがフジタ? と思わせる意外な画風だったが、やはり白を基調にした裸婦や人物、猫の絵が良い。白い群像も意外だったが、これまた良い。
ともかくも絵描きとは、こうあるべきということを思わせる展覧会であり・・・まあもちろん私と藤田嗣治では、今のところ格が違いすぎるが、画家として自分がどうあるべきかを考えさせられた(ただ、どこがどうとは、今のところ整理がつかないので言えません。そのうち著作などで公開できればと思います)。
帰りは実家により、おやじに本を返す。みんな、元気なのでとりあえず安心だ。
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仕事もいろいろです

2006-05-21 09:03:24 | Weblog
何だか知らんが、今週は夫婦で忙しい。良いことなんだろうが、余裕がないのは困ったものだ。
一昨日は証券会社のパンフ制作で、イラストの色変換やら写真のレイアウトをデザイナーと打ち合わせする。私より10年以上年長の方で、実力は折り紙つきだが、限られた予算の中でお願いしているため気はつかう。間違っても大きな態度はとれない。ひたすら頭を下げてお願いするという感じだが、中身に関してはこちらも譲れないので、うまく調整しながら仕事をしてもらう。
有り難いことに、カンプの仕上がり具合はさすが満足の行く塩梅だ。あとは別のアーチストにお願いした写真を組み合わせれば、なんとか形になるだろう。ひとまず、ほっ。
いつもは発注される立場なんだが、今回の仕事は真逆の立場。自分でやってみると、なかなか大変で・・・自分でやった方が楽という感じ。規模は比較にならないが、野球の監督などの苦労がちょっとわかるような気がいたしました。でも、自分で言うのも何だけど、こういう仕事は向いてるような気もいたしましたわん♪
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手当てというくらいだから

2006-05-16 10:38:57 | Weblog
昨日は先週の疲れが土日に抜けなかったせいか、嫁も私も疲労困憊。
嫁は帰ってきて、おなかが痛いと横になったので、おなかにしばらく手を当てる。「手当て」というくらいで、ちょっとした胃腸などの不調には、気の効果があるのかけっこう治ったりするのである。
はたして、嫁の腹痛はだんだん緩和されてきたのだが、不思議なことに手を当てていた私の左手が冷えてくる。手を当てる前はポカポカと暖かかった手が冷えて痺れてくる。これはエネルギーを吸い取られるせいなのか?
すぐに右手を当てると、そちらも同様に冷えてくる。嫁はそのままムニャムニャとベッドで爆睡。
飲んだ翌日など、おなかに自分で手を当てることはあるが、他人にやってもらった方が効果はあるのかもしれない。幸いなことに、嫁は今朝早く元気に出勤していきました。
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芋虫が這ってるみたい

2006-05-15 18:44:17 | Weblog
昨日は嫁と白金にある美容院に行く。白金というと最近は小じゃれたイメージが先行しているが、商店街を歩くと下町の風情がある。だがいつも行く店は、先日改装されたばかり。ピカピカして、なかなか気持ちが良い。
さて、いつも洗髪とマッサージをしてくれる女性店員・・・おなかがすっかり大きくなっており、近々出産のご予定だ。それは文字通りおめでたい話なんだが、トラック運転手の亭主がスピード違反(160km/h)で免許取り消しになり、家の中が大変なことになってると言っていた。免許取り消しの後、亭主は居酒屋に転職。それも2日で辞め、今は運送会社の新人教育係をしてるらしい。彼女も今月いっぱいで辞めるわけだし、これからが大変と、いつになく暗かった。何をさせても気のつく良い娘で、マッサージも上手だったのに残念な話だ。亭主は出産を控えているのに、家でゲームばかりしてるそうで、それが原因で半月くらい口をきいてないんだそうだ。
一方、前から働いてる鹿児島出身-ミラ・ジョボビィッチ&滝川クリステル好きの見習いくんは、相変わらず気がきかずマッサージも下手クソそのもの。前回揉んでもらった時には、少しは上手くなったと思ったのに、昨日はまた下手クソに逆戻り。もー、やってもらわない方がマシなくらい。なんや、芋虫が這ってるみたいで気持ちわるいわい。
私は嫁が終わるのを待っている間、例の物理原稿を書く。先日、親爺に「なっとらん」と怒られたばかりだが、なんとかモノにしないとね。ま、怒る元気があるだけ良いんだけどさ。
美容院を出たあと、いつものフルフルに行く。母の日で満員、繁盛してけっこうだ。シェフのきまぐれサラダ、アンチョビーポテト、イワシのアマトリチャーナ、一度煮込んだ豚バラ肉、カルカッタカレー。旨い・・!
古川シェフにマッサージの下手な美容師(見習い)の話をしたら、多分、その彼は何も考えてないんでしょうとのこと。そらそうだ、鹿児島くん(仮名)ときたら、イスラム教が酒を飲んじゃいけないことも知らなかったんだからね~。あまりにものを知らんと、ものごとは向上しないってことかもね。
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ep放送のインド映画/アニル・カプールとマニーシャ・コイララを知ってますか?

2006-05-14 13:57:08 | Weblog
昨日は叔父の法事のあと、5時過ぎに家にもどる。
お酒はコップ2~3杯のビールに、日本酒半合ほどのもの。だが、昼間に飲む酒はやたらまわるようで、テレビを見ながら爆睡してしまう。目をさますと、嫁が風呂掃除をしており、つられて掃除をする。でも、二人で掃除をすると家の中はピカピカになるね~。
この週はやたら忙しかった上、夜はつきあいが多かったために、あまりテレビを見てなかったが、平塚の謎の5遺体事件やら、歯科助手に手をかけられた首切断遺体のニュース、スケート界の黒い霧やら、ロクなニュースがない。
それでもボーッとしながら、チャングムの誓いを見て、CS放送のインド映画を見る。
CSのep放送は、毎週金曜と土曜の夜にインド映画の特集をしていて、これがなかなか楽しい。昨日は「1942」というインド独立の映画で、主演はアニル・カプールとマニーシャ・コイララ。と言っても、知ってる人は少ないと思うが、嫁はやたらヒンディームービーに詳しく、いつまでたっても役者の名前を覚えない私をバカにする(でも、このブログを読んでいる人で、アニル・カプールとマニーシャ・コイララをどれだけ知ってるかね~)。
映画はなかなか節操のないいつものインド映画。深刻な内容だが、ノリはやたら良い。
ラストは、悪役のイギリス人と死刑にされるはずのアニル・カプールの立場が逆転。悪者イギリス人は、アニル・カプールの首にかけられるはずのロープで逆に首吊りにされ、さらにダイナマイトで吹き飛ばされ、メラメラ死体が燃え上がる。ここまでやるかという過剰演出だけど、あっさりしたものを好まないインド人は、ここまでやらないと満足しないんだよね~。でも面白うございました♪
今度は、またインドに行って映画館で見たいもんだよな~。
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叔父の四十九日法要

2006-05-13 21:08:29 | Weblog
今日は先日4月5日に逝去した、叔父の四十九日法要が早稲田の妙泉寺で行われた。早いものである。
ここの住職は若いがなかなか立派な出立ちで、読経の声も良いのだが、なぜか一緒にいる年配のお坊さんが、どーしようもない。位はそちらの方が上なんだろうが、お経もウロ覚えなら、話もヘタで、何を言ってるのかわからない。
叔母の法要の時にも、「成仏してみなさんハッピー」などと、びっくりする発言をして、中学生(当時)の親戚に「時代は変わってきた」と言わしめる。ソクラテスは来世を信じて喜んで毒を飲んだ、とわけのわからぬ話をする。まあ、いいんだけどね~。
食事は神楽坂の「鳥茶屋」のうどん会席。太さが2cmほどある、極太の平麺に鶏肉や貝類、エビや野菜を煮込んだ鍋は圧巻。美味しく食べて叔父の供養とした。
帰りは六本木の花屋に寄って、母の日のランを買う。雨だというのに、店内は満員。母の日商戦は年々加熱していくなあ。実家に寄って法事の報告と母の日プレゼント。みんな元気でありました。
それにしても今週は、家で一度も夕食を食べなかった。仕事のつきあいで酒を飲むなんて、それほどはないのに、今週に限って毎日とは・・・少し来週は加減しないと。
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お肩をお揉みいたしましょう

2006-05-10 09:31:45 | Weblog
昨日も昼、実家に立ち寄る。何があるわけでもないが、いちおう親の顔を見るというやつだ。
親爺もわりとしっかりしており、丼1杯のおかゆとローストビーフ、柏餅、バナナ半分を平らげる。先日、熱がある時に入院させなくて本当に良かったわい。
母も元気で、昨日と一昨日は書道関係の会合に出たとのこと。「あんた、肩もんでちょうだい」と言われ、例によって母の肩をお揉みする。母と弟は凝り性で、実家に行くたびに揉まされることが多い。小暮家と嫁の実家の家族を含め、私の弟は唯一、威張ることのできる相手だが、やつは親と一緒に暮らして面倒をみているせいか、最近ちょっと私の立場が弱い。昨日、弟の肩は揉まなかったが、あいつも仕事で脚本書きをしているせいか、ほぼ慢性的な肩こりだ。でかい背中を足で踏んずけたり、肘や拳でゴリゴリするので、けっこう力がいるのである。
母はいつまでも揉ませていて、「もういい」とはなかなか言わない。ま、これも親孝行のうちかいな。
夕方からは火曜会の柔道に行く。稽古を終えて、一杯やって帰る。柔道が肩揉みで役に立ってる感じかな。
ともかくもまあ、昨日は平和な一日でありました。何が面白いというわけでもないが、こんな日が送れるのは幸せなことかもしれない。
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おやじのパジャマ

2006-05-08 10:38:33 | Weblog
連休中はほとんど仕事をしていたが、それでも世間が休みだとのんびりするもの。自営業と言っても仕事先の多くは会社員なので、普段の生活リズムは世間とさほど変わらない。もっとも貧乏性というか、もっと羽を伸ばせば良いだろうに、本の準備やら個展の準備やらをはじめてしまい、ああ日本人だな~という感じかな。
昨日は証券会社のパンフレット制作の打ち合わせで、午前中はずっとミーティング。先方も休日出勤で大変だ。みんなよなかなかよく働くわい。良い仕事をしないとね~。
午後は嫁と一緒に渋谷に買い物。嫁は文具と小物の買い物。私も親爺のパジャマを買いにスペイン坂の上にあるユニクロに行く。スペイン坂は学生時代に居酒屋のバイトをしていたところだが、ほとんどの店は入れ替わってしまった。私が働いていたのは、「人間関係」という喫茶店(ここだけは学生時代からある)の上にあった「居酒屋・蔵(くら)」という店で、今はスパゲッティとピザの店に変わってしまっている。あの時働いていた人たちは、今はどこでどうしていることやら。
ユニクロに行くと、何とパジャマは置いていない。そういえば、私も最近はパジャマでなくって、ジャージとかTシャツで寝るもんなあ・・・。かわりになるものを探さないとね。
連休最後に夜は二人でカラオケに行ったあと、東急上の寿司屋に入る。下高井戸に本店がある「旭鮨」という店で、すこぶる旨い。寿司を食べながら、先日お金を貸した元寿司屋の大将の話になる。この店の職人に負けない、いい腕をした人だっただけに何とも残念。立ち直ってくれればいいんだけど・・・。そう思いながら、おそらくは中卒か高卒すぐに働いているだろう、お店の小僧さんをじいっと眺めてしまいました。
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熱狂の日~ヴィーノ・デッラ・パーチェ

2006-05-05 15:22:00 | Weblog
昨日は義母と嫁で銀座に出ていく。義母の友達の書道展に行ったあと、銀座で食事をする予定だったが、どこもいっぱいでなかなか入れない。そこで、最初に予定していた長崎チャンポンの店「一点」に入る。混んでいると相席にさせられる大衆食堂だったので(実際相席にさせられた)、一度はやめようということになったのだが、義母は贅沢の好きな人ではなく、安くて美味しいものが好きな人なので、別に構わなかったようだ。ここのチャンポンと皿うどんは本当に美味しいし、義母は堅焼きそばが大好きだそうで、社交儀礼ではなく本当に満足してもらったようだ。
チャンポンのあとは銀座をブラブラして、当初予定していた「熱狂の日~モーツアルト」のコンサートで国際フォーラムに行く。私と嫁は前からチケットを買っていたが、たまたまその演目・大ミサ曲は席が空いていたので、3人で聴くことになる(席は別々)。それにしても、生誕250年の今年は大変なモーツアルト人気で、5000人入る国際フォーラムAホールがほぼ満席だ。ただ、モーツアルトにしては有名でない曲ということもあって、中盤ウトウト眠くなる。嫁もスヤスヤ眠っている。まさにモーツアルトは天国の響き・・・か?

一旦帰宅したあと、嫁と私は西麻布に食事に行く。最初は南欧料理の店に行く予定だったが、その店のクーポンを印刷したところホットペッパーと書いてあったので引いてしまう。ホットペッパーに載ってる店って、言っちゃわるいけどロクな店がない。ま、何のためのホットペッパーかって感じだよね~。ビール1杯くらいサービスしてもらっても、不味かったら意味ないもんな(まあ、この店がわるいと決まったわけではないが・・・)。
いちおう南欧料理の前まで行ってみたものの、そのまん前に「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」という、イタリアンの店が気になり、そちらに入ることにする。だが満員と言われ、他を探そうとした瞬間、死角からものすごく濃い顔のおじさんがスッと現れて、30分後には空くと思うので電話します、と言う(イラスト参照)。
おお、おお、おお~! これは何と面白い顔! 見たこともない分厚さ! 思わず描きたくなる顔!(で、描いてしまったけど、そっくりのはずです)。そして、このオヤジなら旨いものを運んできてくれるかもしれない、と期待させる顔(そう思うのは私だけか?)!
このおじさんがものすごく気になったので、はたして30分後、電話を待って店に入ったんだが・・・いや~、これが期待以上でした!
個性的なおじさんの名は内藤さんというソムリエで、イタリアワインに関しては右に出るもののない人らしい。料理もコースで5500円と高くはなく、ワインも1本5000円から出してくれる(飲んだのはダブルッツオのワイン)。普段、そんなに飲まない嫁も、よほど旨かったのか飲むわ飲むわ、あっと言う間に2人で1本を開けてしまい、足りないのでキャンティ・クラシコをグラスで2つ追加する(このキャンティも素晴らしい!)。
で、メニューだけどアンティ・パストに豚のほほ肉のパンのせ。
プリモ・ピアットにトスカーナ風の豆、肉、野菜の煮込み卵とじ。イカのラグーソース(ミートソース風)合えのスパゲッティ。パンチェッタ(ベーコンの一種?)と空豆、グリーンピース合えの生パスタの3品。
セコンド・ピアットは欧州鶏とイベリコ豚の塩焼きで、5500円。ワインも料理も旨い!
興味のある方はぜひ一度行って下さい。料理も美味しいが内藤さんの濃厚きわまりないキャラ(濃いのは見かけだけです。ひかえめなおじさんですよ)と蘊蓄も一見の価値ありで、大満足の一日でした。
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グレの歌

2006-05-01 21:04:43 | Weblog
昨日は実家に泊まり、父のお守。
夜中にフラフラ起き出したときは7度2分ほどだったが、朝方には6度8分に下がり、ほぼ平熱になる。それにしても寝た気がしない。弟はいつもこういう状態でいるようだが、よく倒れないものと感心する(まあ、倒れることもあるんだが)。
明かりもつけっぱなしで、なかなか寝られないので、父との共著の原稿を話を思い出しながらまとめる。
父は脇で寝ていて、何をするわけでもないが、隣にいるのは何か意味があるのだろう。不思議と筆が進む。まあ、うまく仕上がると良いのだがね~。
夜はシェーンベルグの「グレの歌」を聞く。昔、小学校の音楽室には音楽家の年表があって、「バッハ=音楽の父」「ヘンデル=音楽の母」(髪が長いので、私はヘンデルは女性だと思っていた)「モーツアルト=音楽の神童」なんて書いてあったものだが・・・そこには「シェーンベルグ=グレの歌」と書いてあり、小学校時代のあだ名がグレやグレコだったので、何となく気になっていたものだ。
だが気にはなっていたのは名前だけで、30年以上ものクラシックファンでありながら、まともに聴いたのは一昨日の話。
デンマークの詩人ヤコブセンという人の詩をテキストにしたという、2時間近い大作だが、これがどうして(聞きにくいが)、大変な傑作であることを知る。
グレとはコペンハーゲン近くの城のこと。この城主が、愛した女性を失ったことで神を呪い、自らも死者となってからも亡者となって森を駆け巡るが、やがて自然の力によって浄化されるという話らしい。
その音楽の存在を知りながら、何と40年近く経って、はじめてまともに聴いたわけだが、何だか良い時期に巡り会った気がしないでもない。それにしても世の中、知らないことは多いもの。その後の映画音楽も、この楽曲の影響が大きいそうだが、スターウォーズさながらの響きが、そこかしこに聴こえるのも面白い。
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