小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

箱根の魔物 実は己の心かな

2010-10-31 08:40:08 | Weblog
昨日、箱根から戻りました。
以前から母が港区の保養所・みなと荘を予約していていたのですが、
たまたま母の快気祝いになってたというわけです。

今回2日目、台風の狭間に浅間山(せんげんやま)に登りました。
たまたまみなと荘の横に入山道があったので、2時間半かけて頂上まで往復しました。
画像は頂上を帰宅後、スケッチしたものです。

頂上といっても見晴らしの良くない野っ原が広がったT字路で、
台風のはざまで雨は降っていなかったけど、絵のように昼でも不気味な場所でした。
まるで黒澤明監督の「蜘蛛巣城」や「乱」に出てくる、魔物が出てくる森みたい。
ひとりでのぼり、私以外は誰も人間はいなかったので、実はこわくて仕方ありませんでした。
大平台は戦国時代から人の住む集落だったそうで、何かここであったのかな。

あとでホラー脚本家の弟に聞いたら、
「七人の侍」など、黒澤監督の主なロケ地は箱根なんですね。
箱根の地には何かがあるのかもしれません。


またイノシシが出ると聞いていたので、ガサゴソ音がすると怖い怖い。
犬のように「ガルル」と唸り声をあげながら、上り下りをいたしました。
動物が威嚇する唸り声の理由がわかった次第でございます。


それにしても恥ずかしいのは、家に帰ってからデジカメがなくなったと思い込み
うわうわ騒いでしまったこと。

最後の海老名の休憩所までデジカメがしっかり手元にあった上、
不用意に上着のポケットに入れていたため、
スラれたか落としたしたと思い込んでいました。
(私、未然に防いだものを含め、何度かスリに遭っているもので)。

それにしても自分のうっかりを、いもしないスリのせいにするとは情けない。
ポケットの構造上、落とすことは考えにくいので、たぶんスラれたと思ったのですね。

さきほど、切り替えて絵を描こうとしたところ、
まったく記憶のない床の上にデジカメがころがっていたではありませんか。
たぶん、上着を脱いで置いた拍子に、そのあたりに転がったんでしょうな。
データもおかげさまで無事でした。
見つかったのはいいけど、まだ情けない気持ちでいっぱいです。

少数ですが、お騒がせした方々には深くおわび申しあげます。

行きのバスでも、貴重品を盗られたと叫んでいた老夫婦がいました。
それはホントに貴重品をなくしていたのですが、
実際は海老名の休憩所に落としていて、親切な人が届けてくれて事無きを得たようです。
しょうがねーなと笑ってましたが、自分も似たようなことすると・・・。
猛省の必要ありです。

おかげで何枚かスケッチが描けました。
写真にたよらず、もっとスケッチを心掛けるないとね。
もしかしてこの時、魔物が棲んでそうに感じたものとは、
自分の煩悩や弱さだったのかもしれません。

幽霊の正体見たり枯れ尾花、とはよく言ったものです。
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アートの話題が出ないアートブログですが、それが何か・・・

2010-10-27 09:34:13 | Weblog
最近、アート仲間の友だちと飲んでいる時、私のブログの話題になり、
「ポリティカルな話が多いけど、それって自分の作品のプラスになるの?」
と言われたことがありました。

うーむ。
たしかに私のブログは「小暮満寿雄Art Blog」と銘打っているが、
アートの話題よりも、尖閣諸島だの憲法9条だとといったポリティカルなものが多いですな。

たしかに芸術というのは、
本質的なところで政治やイデオロギーを受け入れないところがあり、
ナチスや北朝鮮、文革時代の中国のアートを見ればわかるように、
そちらに走ると、往々にして面白くも何ともないものが出来てしまいます。


だもんで、私のブログに書かれたポリティカルなテーマは、
表面上は私の作品に関係ない、そう思っていただいてけっこうです。

でも、人が生きる上で自分の国と自分が、どのように関わっていくか考えるのは当たり前。
以前もこのブログで書いたけど、マネやサン・テグジュペリが自国の戦争に参戦しているように、
フランスの芸術家はそういう意識の高い人が多いですね。

彼らは、坂本龍一さんのように「”どんなこと”があっても戦争はいけない」といった、
アーチストのステータスみたいな意見は言いません。
国民として大人なんじゃないかな。
(言うと反発を買うけど、私はジョン・レノンの反戦運動にも疑問を感じてます。
 彼の音楽は好きだけど、そんなことで戦争は止められませんもの)。

では、自分が一番好きなアートは何かと言われると、
「源氏物語」と「フィガロの結婚」でして、
どちらとも政治や哲学の、かけらもにおいのしないものなんですね。
(あ@花さんあたりから”へたれ”と言われそうですが)
何でだろう、自分でもよくわかりませんわ。


ブログにアートの話題は少ないですが、絵は常に描いてますよ。
写真は山形六双図の一部。
上は庄内平野の北側を描いたもの。下は鳥海山と松林を描いた作品です。

明日から3日間は、母の快気祝いをかねて箱根に行きますのでブログはお休みいたします。

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憲法9条とじえいたい

2010-10-25 09:52:57 | Weblog
昨日、仕事先の友だちと雑談まじりに憲法9条について話したことですが、
あれは平和憲法じゃなく、嘘つき憲法になってないか、という話になりました。

↓ で、憲法9条の条文は以下の通りですが・・・。


1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
   国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


うーん。
攻撃されても反撃できないような法律では自衛隊が気の毒です。
(だから私自身は改憲論者なんですが・・・)。

でも、条文を読めば「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とありますね。
それじゃあ、誰が見ても軍隊の姿をしている自衛隊って、そもそも一体何なのでしょう。

自衛隊は世界2位か3位の軍事予算を使っているわけですから、外国から見れば立派な軍隊です。
それを「軍隊ではない」と言ってるわけですから、
外国、特にお隣3国にとっては「ウソをついている」「詭弁を弄している」
などと思われても仕方ありません。

それくらいだったら、自衛隊を軍隊としてもっと余計な制約をなくすべきなんでしょうが、
今さら、それをするとまた大変な騒ぎになる。

ちなみに彼の自衛隊の友人の話では、自衛隊員の多くは陸軍で、
出世コースも陸軍だそうで、それは先の大戦から受け継いだ流れだそうです。
でも、中国や朝鮮半島、台湾などに駐留していた時代と違って、
今の時代でそんなに陸軍が必要なのかな~?
どなたかご教示のほどを。

まあ、素人のお茶飲み話ですが、そんなことをチラホラ考えた次第です。

写真は制作中の「山形六双図」(仮称)の一部です。
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「僕たちは 発達しているよ」 はじめて読みました

2010-10-24 08:02:34 | Weblog
本のかたちになってはじめて通して読みました。
ゲラでは何度か目を通したけど、やはり本になるといいですね。

中田大地くんとは、こないだ電話でちょっとだけ話をしました。
私と話をするにも緊張していたようで、
当たり前だけど、素朴なごく普通のお子さんでした。

でも一所懸命に生きていく大地くんのどこかには、
神さまのようなものが宿っている感じがしました。
宮澤賢治の世界にも共通する、不思議な神々しさとでも言いましょうか。


それは大人になったら消えてしまうかもしれないし、
反対にもっともっと育っていくのかもしれない。

でも大地くんも、大地くんのご両親も、そんなことよりも、
彼が普通に働いて、普通の生活ができる大人になることを、
何よりも望んでいることでしょう。


ちゅん平さんのように、つい4~5年前は町中を1人で歩くこともおぼつかなかった。
でも今では仕事をして、ご飯もいっぱい食べて、
しかものっぽのボーイフレンドまで出来ました。
そんなの当たり前の幸せなんだけど、それが出来るって素晴らしい。

人生もそう捨てたもんじゃない。
人生は美しい(こともある)。

そう思える生活を、これからの大地くんの長い人生の中で得られたらいいなと
おぢさんは思い願った次第です。
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中国寄せ集め党派~赤坂・トルコ料理アセナ

2010-10-23 09:14:30 | Weblog
昨日からの続きです。


「中国の地下経済」の著者、富坂総さんの話で興味深かったのが、
「中国が今まで一つの国にまとまったことはない」という意見でした。

たしかに彼の国の歴史を見れば、夏代、殷代から清代にかけて、
教科書的には分けられて語られますが、
地方や民族ごとに統一と分裂を繰り返してきています。

今の共産党一党独裁にしても、実はさまざまな勢力の寄せ集めであり、
胡錦涛派だとか、温家宝派といっても、決して親分と一心同体ではないとのこと。
それぞれの勢力が、実はばらばらな思惑を持って動いているというのが、
本当のところのようです。

なんかそれを聞くと、アリさんが獲物を巣に運ぶ様子を思いだしますね。



写真は、昨日友だちのクライアントとおジャマした
赤坂のトルコ料理アセナのアラカルト&ベリーダンス。

コースも良いけど、思った通りここの夜はアラカルトがオススメ。
トルコ料理は本国でも都内でも食べたことはありますが、
ここの料理を食べるまで、どこもユダヤ料理みたいなペーストばかりで、
”これは”と思うところに出会いませんでした。

ところが、レベントシェフのトルコ料理はとにかく食材どうしのバランスが素晴らしい。
(ワインとの相性もバツグン!)
ラム肉のイスケンデル風にしても、ラム肉を中心にトマトとヨーグルトなど、
素材どうしが絶妙にお互いの味を引き立てており、
ソースと素材が一体化したような、一皿ごとに食材の顏がハッキリ見える料理です。

それがアラカルトだと一皿一皿にかける集中力が、さらに増してくるようですね。
”将軍”みたいなシェフの風貌に似合わぬ、やさしいお味に舌鼓したあとは、金曜のベリーダンス。

いや、堪能いたしました。どうも、ごちそうさま!
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中国の地下経済

2010-10-22 05:14:34 | Weblog
昨日は「中国の地下経済」の著者・富坂総さんの話を聞きました。
違法取り引きの動物マーケットの話からはじまって、さすがに興味深いことが色々と聞けました。

なんか地下経済っていうとすごい響きですが、中国にちょっとでも住むと
必ず関わることがあるみたい。
まあインドでも、行けば必ず「ダラチェンジ」や「ハッパ」の売人が寄ってきますからね。
ま、その話は後日にして・・・。

富坂氏の見方によれば、今回の中国国内の尖閣デモは、
スポーツ新聞によればアルバイトみたいな書きかたをされてるようですが、
どうも中国政府主導のものではないようですね。

それじゃあホントに日本に対するデモかといわば、そういうわけでもなく、
やはり貧富の差に怒る国民が、尖閣諸島を理由に暴れてるとのことで、
彼に言わせると、中央は実はアタマを抱えてるだろうとのことです。

たしかに日本外交は話にならないけど、今回の尖閣問題で一番損をしたのは中国です。
外貨獲得によって発展を遂げてきた中国にとって、
不必要に外国とのトラブルを誘発するのは得策ではありません。

決まっていた来日や会談が次々キャンセルになるのも、
日本に対するペナルティというよりは、
国内の目を気にして(親日とレッテルを貼られるとマズいので)のことだとか。


ウーム、なるほど。
彼の国を見る時は、日本からの目線ではなく、
国内の動きがどうなのか知らないと、ホントのところには行き着かないのですね。

多くの人が指摘してるように、今の中国はソビエト崩壊の時期や清朝末期に似ており、
何より国内の統制に躍起になっている模様です。
なので、尖閣の発端になった漁船の領海進入も、政府の陰謀とかではないだろうとのこと。

領海侵犯をした中国漁船は、今までもあったみたいですが、
海上保安庁がいつも優しい対応をしてくれるので、だんだんナメてかかった結果なようです。
どうやらアタマを炒めてるのは中央みたいですね。

あちらは、交渉延期でナアナアにしようと持ちかけてるようですが、
ここはひとつ日本政府も一切の妥協はしないでほしいところです。


写真は中国の高級タバコ「パンダ」(私は吸いませんが)。
一箱600円くらいの高級品だそうで、高いものは1個数千円・・・
高級タバコは地下経済で投機の対象になるみたいですね。
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ツイッター雑感~日の丸無視の内閣

2010-10-21 07:04:13 | Weblog
昨日は夕方くらいに、制作に一区切りした時間あたりから、
ツイッターをポチポチいじりはじめました。

”時間のムダ”とか”トイレの落書きと同じ”いう批判もあるツイッターですが、
深くハマらなければ便利なことも多いです。
私の場合、花風社さんのつながりで、
障害者関係の方々がやってくるので、そこでお話できるのが貴重かな。

もっとも昨日は、どうでもいいおやじぎゃぐのツイート。
このブログでダジャレは基本的に封印してますが、ツイッターだと全開してしまう。
あ@花さんからも「うるさい!」と一蹴。
でも、おぢさんは反応されると嬉しくて仕方ありません。
いや、お恥ずかしい。


そんな中、昨日のツイッターからこんな動画を見かけました。
鳩山内閣発足の時の動画ですが、見ての通り菅さんは日の丸に一瞥もしていません。
そればかりか外務大臣、防衛大臣までもが無視の素通り。
不肖宮嶋カメラマンが激怒してますが、これはホントに24万人の自衛官が気の毒だな。
今さら言うのも何ですが、自国の国旗や国家に敬意を払えない人が、どうして自国を守れるのかな。
(しかもこの防衛大臣は外国人参政権に賛成。
 中国の軍備を賛美するような発言もしてるそうです)。

最高司令官がこれでは、尖閣問題もこころもとありません。
アメリカは尖閣で軍事衝突なら日本を助けると言ってますが、
この発言はかえって危ないかも。
それで彼の国が引っ込むとも思えないからね。


・・・なんてこともツイッターから見聞きしたています。

ちなみにフォローしていただく必要は”まったく”ございませんが(落書きなので)、
私のツイートはこちらです。

写真はミッドタウン地下のジェラテリア
本場と変わらない、それ以上のお味ですが、期間限定なのでそろそろ閉店です。
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中国、いつまで持ちますか?

2010-10-20 09:59:43 | Weblog
一昨日、母が退院しまして、昨日は早速玉三郎の公演を観に行ったそうです。
元気で行ってきたそうですが、鳩山前首相も来てたんだとか。
うーむ。

さて、昨日からの続きですが、
コメントで、中国がいつか持たなくなるというご意見をいただきました。
今回の尖閣諸島は、そんな中国の焦りもあるのかな?
私もそちらに少し意見がグラついています。そうかもしれない。


中国の歴史をひもといて一言でいうと、ビルド&スクラップに行きつくと思います。
もっとも、中国の場合、「破壊して再生する」という意味ではなく、
「作ったらこわす」という意味ですね。

この国の歴史は前の王朝が倒れると、次の王朝は前のものを徹底的に破壊するクセがあり、
中国政府がおそれているのは、その点にあると思います。
だから反対に拡大しようとするのでしょう。


中国がチャイナ(支那)としてのアイデンティティを持ってる地域は、
おそらくはそう広くなく、三国志時代の魏・呉・蜀を足したくらいの地域でしょうか。
(それでも相当大きいけど)。

この地域を治めてるくらいなら、今ほど領土問題は起こらないのでしょうが、
なんせ13億もの口を満たさないといけないから、そりゃ大変です。
司馬遼太郎が「項羽と劉邦」の中で、
「英雄とは大勢の人間を食べさせることのできる者」と言ってますが、
それが中国の領土拡大癖につながっているのでしょう。

中央はチベットなどの地域に漢民族を大勢送り込んで、民族浄化を試みてますが、
台湾を見てもわかるように、漢民族との一体化は不可能です。
また、かのアメリカや中南米諸国のように
国や地域がアイデンティティをもってまとまるのは、必ずしも遺伝子だけではありません。
さ~て、どうなる尖閣諸国?


写真は恵比寿にある京鼎樓(ジン・ディン・ロウ)の東京支店。
たまたま、私たちの3日後に台湾に行った友だちと、台湾話に盛り上がりました。
一皿一皿は台湾のものにくらべると控えめですが、お値段も高くなく美味しかったです。
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母、無事退院いたしました

2010-10-19 06:40:20 | Weblog
昨日、母が無事退院いたしました。
経過も良好で、おかげさまで元気です。
みなさま、お騒がせしましたが、色々メールやお電話などいただきまして、
本当にありがとうございました。

それにしても台湾で倒れなくて良かった!
知らぬが仏で、その可能性もあったわけですから、これぞ不幸中の幸いです。


で、昨日は退院のつきそいで、行く前に母からメールが届きました。

ー靴がないので持ってきてください。
 グレーでつま先があいているひもつきのですー

なるほど、「了解しました」と返信を書いて、
実家に立ち寄りゲタ箱を探してみたたところ、
どうもそれに該当するものが見あたりません。
つま先は開いてるけど、これは黒いぞ。
これかな? それともこれかな?

ーこれですか?ー

パチリと写真を撮り、靴の写真を携帯メールで送ります。

ーもっと低い踵のですー

ふうむ、これはグレーだけど、つま先なんか開いてないぞ。
と、もう一度写真を送ります。しかし・・・

ー違います。そこにありませんか?ー

ーありません。わからないので、もう出ますー

と、2足ほど靴を紙袋に入れて病院に向かい、赤坂見附駅の改札を通ったとたん・・・

ー有りましたー とのメール。

うむむむ。
こちらが電車に乗ってから見つけるなよな~。
靴2足って、けっこう重いんだからな~。

退院の荷物は小さなスーツケースには入りきらず、
地下の売店で大きな紙袋を買わないといけないほど、いっぱいありました。
母はともかくも健在です。


退院後の夕飯は、お弟子さんからいただいたお赤飯で食事。
お祝いですがお酒は飲まず、帰宅後にはプーアール茶を飲んで絵を描きました。


写真は田町の居酒屋駒八のさんまの棒寿司。
期間限定の絶品です。
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龍馬伝・いろは丸と尖閣諸島

2010-10-18 08:46:08 | Weblog
昨日はけんちん汁を作りながら、龍馬伝をチラチラ見てました。
話も佳境に入ってきて面白いですね~。

徳川御三家の紀州藩に一歩も引かない脱藩浪士の直談判は、実に壮快。
それまで刀を向けられるとヒイヒイ言っていた弥太郎が、
お金のことになると、急に度胸が良くなったりと芸が細かいです。

ところで、ふと気になったのは「海洋法に基づいて」
おめおめ八万両を払ってしまった紀州藩ですな。
これを見て、尖閣諸島の日本外交を思いだしてしまいました。

もちろん、紀州藩は自分からぶつかってきたわけで、
完全にあちらに非がある点は(昨日のドラマにおいては)、
日本と中国の関係とは違うのですが、
紀州藩の引っ込み方と日本外交・・・なんか似てる。


台湾や満州、チベットやウイグルにしてもそうですが、
中国という国は、歴史的に領有権の根拠がないところでも、
自分たちのものだと主張し、無理を通し道理を引っ込めるところがあります。

中国が分裂すれば大丈夫、なんて声もありますけど、
そんな簡単には分裂しないと思うし、
その時わが国もあおりを受けることは間違いありません。
むしろ中国がますます経済力、軍事力をつけていく可能性の方が高いと思いますね~。

前原さんは指一本引かないと言ってますから、その辺に期待したいところですが、
何となく、弱りはじめた徳川幕府と今の日本を重ねて見てしまった
昨日の龍馬伝でした。
後藤象二郎役の青木さんがいいですね。


写真は中田大地くんから送られてきた、北海道産らんこしじゃが。
大地くんの本と比べると、その量がわかると思います。
大地くん、ありがとう!
一つ残らず味わっていただきます。
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六本木で尖閣諸島の抗議デモに遭遇

2010-10-17 06:49:56 | Weblog
昨日、ジムに行く途中、
麻布警察署の前で、日の丸を掲げた長蛇のデモ隊に遭遇。
ああ、これは尖閣諸島の抗議デモだなと、思わずパチリと撮りました。

果たしてそれは中国大使館を取り囲む3000人ものデモ隊で、
ツイッターの書き込みではじめて知りました。
最近は現場にいるより、ネットの方が情報が早かったりして。

書き込みによるとネットの記事では報じられていたけど、
夕方のニュースでは、中国で行われた対日抗議デモは報道されてなかったのに、
六本木で行われた3000人の対中抗議デモは報道されなかったとか。

そう聞いて、けしからんと思いつつ、今朝になってテレビをつけたら、
中国のデモと合わせて、日本のデモの様子もオンエアされてました。
前回、代々木公園で行われた2000人規模のデモを報道しなかったと
批判されたのを受けたためでしょうか(申しわけ程度の映像だったけどね)。
このニュースは日テレだったけど、NHKやTBSでは報道したのかな。
どなたかご教示のほど。

ところでデモ隊の雰囲気は抗議というよりは遠足といった感じ。
けっこう、みんな楽しそうに歩いておりました。


さて、ちょうどジムから出たところ、札幌に滞在しているあ@花さんから電話。
「今から代わるね」と言われると電話口からは、あの中田大地くんの元気な声が!

「こ、こんにちは! なかただいちです!」

大地くん、文章が立派なのに声は子供(当たり前か)ですね。
ちょっと意外な気もしましたが、
けっこう電話口で話をするのに緊張してたみたい。

大地くんの新刊「僕たちは 発達しているよ」は絶賛発売中。
(あ、もちろんマンガとイラストは私が描きました)。
みなさま、大地くんのあとがきをぜひお読みください。
あ@花さんも言ってますが、なかなか深いですよ~。
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閉店パーティー

2010-10-16 09:34:03 | Weblog
おかげさまで母は月曜に退院することになりました。
色々電話やメールをいただいたみなさま、お騒がせしましたが、もう大丈夫です。
ご心配いただき、ありがとうございました。


昨日はお見舞いのあと、新橋のサロン「集&YU」の閉店パーティーに行きました。
ここは厨房付きのいわばイベント場。

私の最初の著書「おちゃめなイタリア人!」は、ここで出版記念パーティーをいたしました。
たまたま120人も人が集まったのはいいけど、厨房のキャパが追いつかず、
(人数をロクに把握してなかった上、厨房は素人が料理を作りました)
お越しいただいたお客さんに、ほとんどご飯を提供できない失態を演じました。
あれは来てくれた人に申しわけないことしちゃったな~。

その後、何度かイベントを開いたり、参加をしたりといたしましたが、
次第に疎遠になり、今月はじめに閉店パーティーを行うメールをいただいたのでした。

聞けば、ここの親分の田中栄治さんが帰省先の萩で、
脳梗塞を起こしたのが閉店の理由なんだとか。
今はガンでも心臓でも、早期の段階なら治る時代ですが、
脳だけはどうにもならないみたいですね。
1月に倒れて、今は萩で療養中とのこと。
1日も早い復帰を望むばかりです。

昨日は最終日だけあって、大変なにぎわいでした。
最後なので飲み放題で3000円でした。

写真はおいしい山形で購入した、
紅花染めのタオルハンカチです。



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チリ鉱山、33人の神がかり

2010-10-15 06:36:40 | Weblog
チリ鉱山の33人、すごいです!
奇跡とは、まさにこの救出劇のためにあるような言葉ですね。


ちなみに仏教においては「奇跡」という考えはありません。
どんなありえない現象でも、それは”縁起”といって、
縁(原因)があって、起(結果)があるという考え方をします。

ですから仏教的に言えば、この奇跡の救出劇も、
さまざまな事柄が重なって成しえた「結果」であります。
でも、このケースに関しては「神が味方してくれた」と思う方が自然だし、楽しいですね。


それにしてもラテン国家の政治家は、こういう時に国威発揚のパフォーマンスをして、
国家も自分も株を上げるのですから、強(したた)かなものです。

では、わが国で同じような事故があったならどうなるか?
かりに日本の技術とチームワークで、同じ救出劇が出来たとしても、
まず事故の犯人さがしで、首相も大臣も責任を追及され吊るし上げられるでしょうから、
とてもとても、チリのようにはなりますまい。

こういう時に敬虔なカソリックの国の人たちは強い。
個人的にはキリスト教の持つ、一神教の独善的なところは好きでないのですが、
「神さまがついてる」と信じるのは、強いよりどころだなと思いました。

関係ないかもしれないけど、今回の母の入院・・・
いちばん良いタイミングで治療ができたのは、神さまがついていたのかもしれません。

ともかくもチリのみなさん、おめでとうございます!
美味しいチリワインで乾杯だ!


写真は赤坂サカス地下に、マクロビの店のあとにできたげんまい食堂のサンマ塩焼き定食。
玄米は美味しく炊けてるけど、おかずが塩辛いのは健康志向の店としては如何なものか。
お冷も水道水というのは・・・(浄水器くらい入れた方が良いぞよ)。
まあ、赤坂おやつ三昧ランチブログでも書かれてるように、
赤坂で玄米が出て、夜に千円前後の定食を食べられる店は希少です。
今後に期待でしょうか。
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仕事せんと先に進まんわい

2010-10-14 10:06:23 | Weblog
昨日の午前中は4日ぶりに風景画の制作を再開。
養老先生も「バカの壁」の中で書いていたように、
絵というものは絵描きが描かないと先に進みません。


ポール・マッカートニーが「イエスタデイ」を作曲した時、
朝、目覚めたら曲のメロディが初めから終わりまで出来上がっていて、
これは誰か他の人が作った曲じゃないかと、ポール自身が確かめた、
なんてエピソードがあります。

絵画の場合も、神さまが降りてくることはあるだろうけれど、
たとえ何かが降りてきたとしても、描き上げるにはそれなりの時間と手間ひまが必要です。
目覚めたら出来上ってる・・・なんて、あったらいいけど、
それは望むべくもありません。
(まあ絵は描いてる時間に意味があるので、起きたら出来てたじゃつまんないけどね)。


と、ブツブツ言いながら制作は午後イチくらいで切り上げ、
午後は大学院時代の同級生井手尾摂子さんの展覧会に新宿・京王百貨店へ行ってきました(写真・右)。

この人は本格的な西洋テンペラ絵画を描いてる人で、
見ての通り、細密描写に長けた画家さんです。

この写真ではわかりませんが、基本的にテンペラというのは
絵具どうしを混ぜないで、ハッチングという線描によって描いていきます。

私もテンペラを使うことはありますが、ハッチングは性に合わないため、
絵具を混ぜてガサガサ描いてしまう、いわば我流の技法なので、
彼女のような絵を見ると、その細かさと根気にびっくりしてしまいます。
いやあ、なかなか刺激になりますね。

展覧会のあとは母のお見舞い。
経過は順調そのものです。
ところで関係ないはずなんだけど、入院してる母に重なることもあって、
チリ鉱山全員救出はより嬉しいです♪

帰ってからは制作の続きでしたが、イマイチのれず。
やはり制作にはまとまった時間がほしいものだな~。


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プーアール茶のリラックス効果!

2010-10-13 09:58:10 | Weblog
昨日は病院との往復でしたが、母の経過はすこぶる順調です。
このまま順調に治療が進めば、1週間か10日で退院の予定。
書道関係やお知り合いの方は心配なさらずけっこうです。

母の心配もそうだけど、けっこう面倒なのが母のスケジュールのキャンセルです。
書道関係のキャンセルや、書道塾のお休みを知らせる連絡は、
洩れも多く、私の知らない人が多かったり、
名簿が携帯やら手帳やらへと分散しており、なかなか面倒です。

加えて父の三回忌(早いものです)の連絡やら予約など、
(こう言っては何だけど、まったく実入りにならない
 でもやらないといけない)事柄が重なって、まったく仕事にならないぞ!
と、やらない言い訳をしたりして。


そんな中、昨日は母のお弟子さんS崎さんより、
けんちん汁とキンピラ、おでんなどの差し入れがありました。
S崎さんの家は、ちょうど拙宅と病院の通り道にあるので、往復する間にゲット。

仕事を終えた家内と病院で合流し、母との雑談。
やることのない母はなかなか帰れとは言いません。

夜の8時半くらいに帰宅すると、どっと変な疲れが出てしまう。
いや~、こんな時の差し入れは有難い!
上品な味付けのけんちん汁が体に染み渡ります。
S崎さん、ごちそうさまでした。


食後には台北は永康街の沁園(しんえん)で購入したプーアール茶。
泌園で試飲した時に説明をされてはじめて気付いたのですが、
プーアール茶というのは10年以上寝かせておくものだから、カフェインがありません。
したがって夜飲んでも寝られないことはなく、
反対に体がリラックスして眠くなってくる作用があるのですね。

そこで私はお酒も飲まないのにプーアール茶で酔っぱらってしまったのか、
そのまま床にころがったまま爆睡。
季節はずれのこの陽気なので、そんなに寒くもありません。
あとで家内に聞いたところ、いびきもかかず
すうすう寝息をたてて気持ちよさそうに寝ていたんだとか。
(やっぱり、いびきはアルコールも原因か?)

写真は本文とまったく関係のない、松屋のデパ地下で買ったお総菜一式。
特に銀座びいどろのシーフードシチューとパエリアは絶品でした。
コメント (2)
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