小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ロイヤル・ウエディングに祝福を!

2011-04-30 08:25:18 | Weblog
ロイヤル・ウエディング。
学生時代は斜に構えて、こういう騒ぎを「何をバカな」と思ってましたが、
皇太子のご成婚パレードを友人に誘われて見に行って以来、
明るいニュースなんだから、こういうのも良いなと思うようになりました。

薄毛を隠さないウイリアム王子、潔い。
赤い軍服が凛々しいです。

キャサリン妃、
故ダイアナ妃のようなカリスマ性はありませんが、聡明そうです。
白いウエディングドレスがを見事に着こなし、実にお美しい。
奔放な恋愛に走るタイプではなさそうに見えますが、どうかな。

ロンドンに内外から100万人。
全世界の人に祝福され、めでたしめでたし。
大英帝国の底力を見せつける意味でも、大成功の結婚式でした。


ところでひとくちにロイヤル・ウエディングと言いますが、
わが国の皇室も、マスコミ報道ではロイヤル・ウエディング・・・。
英語で天皇陛下はエンペラーですから、
正しくはインペリアル・ウエディングでしょうが、語感がイマイチなのか、
決してそうは言いません。

ほんらい皇帝は王の上に位置するものですから、イギリス王室だって、
英国連合の頂としてインペリアル・ウエディングと言って良いのでしょうがね~。

さて、映画ならめでたし、めでたしのハッピーエンドで終わりますが、
現実の世界は良いこと悪いこと、延々と続きます。
わが国の皇太子殿下もご成婚以降、何かとお悩みが絶えないようですが、
おそらくはウイリアム王子も、これからさまざまな試練が待ちかまえているでしょう。


先日見た「英国王のスピーチ」にしても、
ジョージ6世の兄上の先王は、今のチャールズ皇太子と同じ女性スキャンダルで退位したようで、
どうも王族や貴族というのは、下品なものに惹かれる不思議な習性があるようです。

ともかくも震災で気のふさぐ報道の多い中、久々の明るいニュースでありました。
ウイリアム王子とキャサリン妃に祝福あれ!

でも、イギリスにシンパシーのある人からは怒られそうだけど、
食事はあまり美味しくなさそう。
結婚式に出されるとかいう、ブラックプディング(ブラッドソーセージ)は、うーん。
私は内臓系、苦手でもないんだけど、
もう少し旨そうにできないものかと考えてしまいましたが、
あれって、食べると旨いもんなのでしょうか?

違う!旨いんだ、ってご意見も合わせて、寄せていただくと嬉しいです。


画像は私も最も尊敬する画家、ディエゴ・ベラスケスの描いたフェリーペ4世の肖像。
スペイン国王だった人ですが、
もちろん現在のチャールズ皇太子やウイリアム王子との血縁のある方です。
うーむ、こうして昔の肖像を見るとウイリアム王子は、
欧州の正統的王族の顔をしているよな~。

PS
ところで昨日のブログは削除いたしました。
以前も拙ブログ「差別に走る人、恐ろしさに慣れない人」でもご指摘を受けたのですが、
被災地から離れた場所であっても、災害に強い不安を抱く方も多く、
今朝方、そういった人が反対にネットなどで攻撃されている事実があることを聞きました。
誤解を生じる書き方をしたことに、ご不快を覚えたことをお詫びしたいと思います。
誠に申しわけありませんでした。

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菅おろし勉強会

2011-04-28 10:57:39 | Weblog
昨日、菅おろし勉強会のニュースを見てびっくり。
未曾有の国難に直面している今のこの時期、この人たちはいったい何をしてるのでしょうね。

支持していたセブン区議の所属政党の親分をあれこれ言うのも何ですが、
たしかに菅さんは総理の器じゃないし、さっさと引っ込んだ方が世のためと思います。
でも、そうするには手順というものがあると思います。
辞めさせるなら、キチンとしたシナリオと代案を書いてからが先決でしょう。

勉強会と称し、死に体の鳩山さんをひっぱり出して意見を述べてますが、
アナタに比べれば菅さんの方がまだマシです。
沖縄の地政学的な意味も知らず、オバマさんに「トラスト・ミー」とカラ手形を切る、
史上最低の総理の名をほしいままにした人が、今ごろどうして顔を出すんでしょうね。

国民はアナタに呆れていますよ。


また与党だけでなく野党、自民党の谷垣さん、石原伸晃さんにも失望です。
谷垣さんは大連立のオファーがあった時に何で断ったのか。
石原さんは良いと思っていたのですが、最近の言動には失望です。

政界きっての論客石破茂さんのブログを読むと、
なぜ連立が組めないか書いてあり、さすがに筋道は通っているのですが、
この理屈で国民が理解できるかなあ。

政治的な理屈では、間違った判断ではなかったでしょうが、
国民感情としては、ここで政局がひとつにまとまって国難を乗り切るという
パフォーマンスが欲しかったと思います。

財政ならば論理は不可欠ですが、政治家は国民感情のタズナをとってこそ本物。
毀誉褒貶あるものの、その点小泉さんは一流でしたが、
谷垣、石原さんらの様子を見てると、民主党内の内紛と同じレベルに見えてしまいます。


民間レベルでは東北復興の動きが活発になっているのに・・・
せっかく被災地に届いた物資やお金は動かずに倉庫のこやしになっていて、
生ものが入った段ボールはすでに腐って使いものにならないとのこと。

役人は上の命令がないと動けないんだから、
せめて変なマニュアルを撤廃し、被災地に全権をまかせた責任者を置くくらいしてほしいものです。

上の人間の仕事は「決定」を下すことでしょう。
用もないのに被災地にノコノコ顔を出し、被災者のおかあさんに怒られたりして、
モタモタしてんじゃありませんよ、もう!

写真は東京ミッドタウンで行われた、被災地の野菜フェアです。
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英国王のスピーチ

2011-04-27 04:54:34 | Weblog
先の日曜日、投票のあと「英国王のスピーチ」を六本木のTOHOシネマまで見に行きました。

久々の映画鑑賞にワクワクしたのですが、
あれほど好きだったCG多用のハリウッドSFX、その予告編に辟易する自分にびっくり。

これらの娯楽大作(予告ですが)・・・年と共に油っこい料理が苦手になるようなものかもしれません。
まして震災の津波映像と重なってしまい、見ていてちょっと苦しくなりました。
被災したわけでもないのに、だらしない話ですが、わざわざ観たくないという感じかな。


さて、本編はといえば、そんな気分を払拭するような素晴らしい作品でありました。

ストーリーはまことに単純、
心に傷を持つ吃音の英国王が、ある言語聴覚士のトレーニングで、
国民を鼓舞できるようなスピーチを披露できるというお話です。


興味深かったのは、子供の頃に元々左利きだったのを、
父親に咎められて右利きに矯正したことが、
吃音につながっているというくだりです。

興奮したり緊張すると吃音がひどくなり、
反対に歌ったり、怒って罵倒する言葉になるとスラスラ出てくる。
映画の中に因果関係の詳しい説明は一切ありませんでしたが、
子供の頃の厳しい縛りが、吃音につながったことが暗に示されていました。


これを見て、私は体の曲がりを矯正し、脳の負担を軽くする(一例ですが)
神田橋條治先生の療法を思いだしました。
ああ、病根とは心と体の深いところにあったりするものです!

吃音を表面的なトレーニングで解決するのでなく、
心の奥に閉ざされた傷口を解きほぐしていくという・・・
そのプロセスはまことに感動的でありました。

それにしても王さまというのは不自由な人種です。
まわりの人がみなアタマを下げてくれる以外、あまり良いことはありませんね。
いや、病気になるわけだ。

オスカーを受賞したコリン・ファースのジョージ6世と、
「シャイン」でスコット・ヘルフゴッドを演じた
ジェフリー・ラッシュの言語聴覚士の演技は言うにおよばず。

特にくそ真面目な王さまが、興奮するほど吃音が激しくなるくだりや、
民衆の前でスピーチができなくなるくだりは、
映画とわかっていても見ていられなくなります。

それだけに最後のスピーチは感動的。
バックに流れるのはベートーベンの第七の2楽章・・・
これも第九と同様、神さまが降りて出来上がった、特別な時にかかる音楽だと思いました。

ともかくも英国王のスピーチ、
まだの方は、いちど映画館に足を運ぶことをオススメいたします!

ああ、Art Blogと銘打っているからには、たまに映画の話題くらい書かないとね。
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選挙事務所で生ダジャレ♪

2011-04-26 10:20:57 | Weblog
おそらくは、どんなに神経のずぶとい候補者でも
開票当日というのはイヤなものでしょう。

よく選挙は魔物だ、なんて言葉を聞きますが、
今回はそのことを肌で感じました。
何でも選挙事前のリサーチで、けっこう当落というのはわかるものだそうですが、
民主党どどど逆風の中、まったく読めない選挙でした。

「七戸さんは大丈夫よ~」
これは一番キケンな声で、その声を真に受けた有権者は、
けっこうほかの候補者に入れるみたいです。

「七戸、今回はヤバいって噂だよ」
これもサポーターとすると聞きたくない声ですが、
真摯に受け止め、本人にしっかり活動してもらうしかありません。


ただ港区は23区中、もっとも投票率が低かったようで、
高額納税者が大勢住む、一番豊かな区の投票率が、
一番低かったというのは由々しき問題です。

政治は誰がやっても同じはずはなく、
失礼ながら、ど逆風のモト・・・管政権の現状を見れば、
反面教師としての”誰がやっても同じではない”ことがわかるはずです。


誰に投票するかは個人の自由ですが、
入れない(白票も結果的に同じなのでダメだと思います)、
選挙に行かないというのは、自分の権利を放棄するという意味ですから、
政治を批判する資格はありません。


ただ、苦戦というわりには選挙事務所の中は明るかったなあ。
選挙戦の後半、私は封印していた生ダジャレがこぼれ落ちてしまったのですが、
事務所の中は、意外に”同志”が多いことが反面。
”どうし”ようもないよな~・・なんて、ウフッ♪
と互いにつまらないおやぢぎゃくを言いあい、くっくと肩を揺らしておりました。
でも、イヤがってた人も多かったかもしれません、ご免なさいマシ。

写真は桜島を見上げる西郷岩でごわす。
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ど逆風の中の当選!

2011-04-25 12:15:59 | Weblog
セブン候補者こと、”七戸じゅん”さんが港区議会議員3期目に当選しました。

民主党という足かせの中の出馬、大苦戦でしたが、
これもひとえに支持していただいた、みなさまのおかげです。
この場を借りて、御礼申しあげたいと存じます。

民主党を抜け出して選挙にのぞむ人も多かった中、
七戸さんは、東北人らしく変化球をきらい、民主党の看板をはずさずに出馬しました。
その心意気や良しですが・・・
七戸候補を人に紹介する時、党名を聞くやいなや、
みな異口同音に「なんだ、民主か」と、ぞんざいな口ぶりに変わります。

いや、正直言って、七戸さんを支持してる私自身だって民主党不支持だしねえ。

区政の場合、党派よりも本人がどういう人か、ということの方が大切ですが、
今回の選挙は思った以上に、逆風でした。
実際、目黒区では蓮○舫大臣のご主人、落選したみたいだしね。


3月はじめには内閣解散、なんて噂もありましたが、
11日のあんなことがあってからは、それどころでなくなりました。

9.11の時は、それまで女性スキャンダルの渦中にいた、
当時のジュリアーニ市長が大活躍をして、支持率を上げましたが、
普通災害や大事件があったあとは、支持率を上げるチャンスなのに、
評判がますます下る政権なんて珍しいですね。


4年前の時は9時半くらいに当確が知らされたのに比べ、
今回は11時くらいになっても、
知らせが来ずに選挙事務所は何とも重苦しい空気に包まれました。
「もしかしてダメかもしれない」なんて雰囲気。
そう思っても誰も口にできない空気の中、入り口から区長さんの登場。

をををを!
区長じきじきにいらしたということは・・・・。

七戸候補者、三期目の当選。
本当に苦しみながらの勝利でしたから、これは実になったに違いありません。
生き延びた4年間、みっちり働いてもらおうと思っています。
おめでとうございます!

写真は鹿児島から桜島に向うフェリー乗り場です。
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強い弱者、弱い強者

2011-04-24 10:11:16 | Weblog
昨日の記事とコメントからの続きです。

「弱者の横暴」という言葉をよく聞きます。
中国や韓国が、ことあることに過去の日本軍の侵略を持ち出すことは、
この言葉が当てはまると思いますし、
労働運動や市民運動は、弱者の横暴というと言い過ぎかもしれませんが、
「弱者」という立場を、最大限に味方につけたものに思えます。
(ある意味、ヤクザ屋さんも元々は弱者だった人たちに思えます)。

それじゃ、その人たちが本当に弱者かといえば甚だ疑問でして、
世界第2位の経済大国に、何で3位の国が経済援助しなければいけない・・・
という、妙な話になってくるわけです。

菅総理も市民運動家出身ですが、
どちらかというと、強い弱者(というと、言葉は変ですが)
の味方という感は否めません。

それでは本当の弱者である、
被災者の方々に味方してるかといえば、見ての通りですね。
一瞬にして、家も故郷も家族も失った被災者の人たち。
突然、弱者の立場になってしまった人たちです。

強い弱者の場合、援助したあとの見返りが期待できますが、
この人たちの救済はそれができないこともあって、難しいのだと思います。

電力による豊かさを享受しながらの反原発デモも、
なにか根っこの部分で近いものを感じるのですが、如何なものでしょう。


さーて、今日は晴天。
みなさん、選挙にはぜひ足を運びましょう!

写真は鹿児島の天文館周辺です。
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差別に走る人、恐ろしさに慣れない人

2011-04-23 08:45:35 | Weblog
昨日のブログで誤解された方もいるようなので、
お詫びすると同時に、弁明したいと思います。

内容的には・・・
1、放射能への恐怖を煽られて差別に走る人は一定数いる。
2、だからと言って「恐ろしさに慣れない人」を差別者と同一視するのは、よく理解できない。
といったことです。

昨日のブログを読み返してみると、たしかに1と2を区別せずに書いていたようです。
余震に強い不安を抱くのは当然のことですから、
誤解を生じる書き方をしたことに、ご不快を覚えたことをお詫びしたいと思います。
誠に申しわけありませんでした。


私が如何なものかと申しあげているのは、弱者の立場をかさに着て、
他人を攻撃する人です。

私自身、親友に障害者がいて、突然失踪した経験がありますし、
ほかにも心に大きな傷を持つ近しい人がいます。
父の介護もしました。
また、私自身が強い人間じゃありませんから。

意見を言えば、毀誉褒貶が必ずありますが、
いろいろ言われるというのは有り難いことであります。

写真は鹿児島市内の様子をバスの中から撮影したもの。
路面電車、乗りたかったな・・・。
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恐怖心について

2011-04-22 10:13:11 | Weblog
むかし勤めていた会社に、新潟地震を高校時代に経験した女性がいました。
彼女は小さな地震でも大騒ぎをして、すぐに机の下にもぐり込んでいたのですが、
大地震を経験したのだったら、慣れて平気になりそうなものなのになぜ?
と、ずっと不思議に思っていました。

どうやら人間というのは、必ずしも辛い経験に慣れるものでもなく、
自分のキャパを超えて恐ろしい経験をすると、かえって怖くなるようです。

肉体は適度な負荷をかけると、筋肉でも骨でも強くなりますが、
負荷が大きすぎると、逆に筋肉が萎んだりケガをしたりします。
おそらくは精神・・・というか、脳も同じことなのでしょう。


阪神大震災以降は、PTSDという言葉が定着し、
そのことが知られるようになりましたが、
ただ、そこまでの経験をしていないのに、
過度に余震やら放射能情報に敏感な人も多いようです。

具体的に言えば、被災者の方々は大なり小なり心的外傷を受けているはずですが、
東京周辺に住む私たちは、液状化の影響を受けた地域以外は被災地区ではありません。

世の中にはつり革やドアノブに触れない人もいますから、
その辺りの恐怖感の違いは個人差があるでしょうけど、
あまり騒ぎ立てるのは如何なものかと思います。

あ@花さんのブログには
「自分の保身」を最優先させる考え方が、

放射能への過度な恐怖とかにつながり、
福島の人たちへの差別につながっている
と書いてあります。

たしかにこのような恐怖は、ひとつ間違えると単なる差別だけでなく、
関東大震災における朝鮮人リンチ事件や、
ナチスドイツのユダヤ人虐殺のような事件を引き起こします。

恐怖によって巻き起こる疑心暗鬼こそは、人を滅ぼす両刃の剣であり、
獅子をも殺す心中の虫にほかなりません。

あまり検証もせずに「政府は隠し事をして、ウソを発表してる」とか、
「海外の報道によれば、日本の放射能レベルはチェルノブイリ並」なんてことを、
並べ立てるべきではないと思いますが、如何なものでしょう。
たいていは、素人でも検証して計算すればデマだとわかるようなことばかりですね。

ジャーナリストの上杉隆氏は、
チェルノブイリの爆発が黒煙(粒子の細かい墨だから広範囲に拡散)に乗っかって
300km放射能が飛散したことを一言も書かず、
水蒸気爆発(墨のような拡散はしない)の福島原発と同等などとして、
記事を書いてますが、日本国民はそんな尻馬にのらないことを祈るばかりです。


写真は1Rゴング直後の佐藤幸治チャンピオンと挑戦者アルフォンスです。
このあと僅か2分ちょいで、挑戦者はKOされました。
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後楽園ホールのボクシング観戦

2011-04-21 09:01:41 | Weblog
昨日は後楽園ホールにボクシングを観に行きました。

たまたま火曜会で知り合いになった、
佐藤幸治・東洋チャンピオンの試合で、ボクシング観戦は2回目です。

おすもうに関しては、力士の体重が言い当てられる程度にわかりますが、
ボクシングはパンチが早すぎて、何で勝ったのか見えません。

佐藤幸治チャンプは1ラウンド2分30秒でKO勝ち!
相手はインドネシアのアデ・アルフォンス選手という強豪だそうですが、
あっという間のKOで完勝。

前回はチャンプのパンチが見えなかったので、
今回はよく見ようと目をこらしていましたが、
やはり今回も何で相手が倒されたのか見えませんでした。

どうして倒されたのか、先輩ボクサーだったやはり元チャンプの兄・ケンジさんに聞いたところ、
幸治さんは東洋有数のハードパンチャーで、
パンチがアタマをかすっただけで脳みそが揺れるんだって。
ガードしても、ガードの上からパンチのダメージが残るらしいのです。

なるほど、何で倒れたかわからないはずだ。
たしかにテンプルの一撃は見えたのですが、当たったようには見えなかったのですね。
かすっただけで倒れるんだ。
マンガみたいだけど、そんな必殺パンチってあるんですね。

試合後、ダメージのほとんどなかったチャンピオンは、
私たちの飲み会に顔を出してくれました。
完勝したチャンピオンにビールを注いでもらって、これは縁起が良いぞ。
(セブン区議のゲンかつぎに何より!)

握手もしましたが、意外に手が小っちゃくかわいい。
そして柔らかくふっくらした手なのですね。

力士の義援募金の時に白鵬関や稀勢の里関、把瑠都関らに握手してもらいましたが、
あの人たちも手は大きいけど、やはり柔らかくふっくらしてました。
ホントに強い人ってそうなのかね。


ちなみにモノを作る人の手ですが、
白魚のような見るからに繊細な手は、作業に向いてません。
イモムシのようにゴロンとした指。
これが職人や画家に向いた手なのであります。
繊細な手は、編集者に多いみたい。

ちなみに私の目は形状や色を捉えるのは得意ですが、
パンチもロクに見えなかったところをみると、
動態視力は大したことないようです。
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原子力、神の炎

2011-04-20 10:03:57 | Weblog
原発PR協力の文化人へ風当たり強まる

うーん。
槍玉に上がった「原発PR文化人」の面々を見ると、個人的には好きでない人が多いのですが、
この記事は完全に後出しジャンケンですね。
あとから批判してる人たちだって、こういう原発事故が想定できたわけではない、
たまたま起こってしまった事故に
「それ見たことか」と言う、アンフェアな意見に思います。

そう思って、元になった記事を見てみれば「週間金曜日」です。
やっぱりね、って感じかな。


さて原子力というは、ウラン1gに対して石油2000ℓ分の発熱量という、
とてつもなく莫大で燃費の良いエネルギーです。

それは有名なアインシュタインの公式、
E = mc²(エネルギー=質量×光速の2乗)によって引き出されるエネルギーです。
(そんな話、釈迦に説法の人も多いでしょうけど、はじめて聞く方はおつきあいのほどを)。
石油の場合は燃やしてしまっても(質量保存の法則に乗っ取って)、
灰と煙の重さを足せば、もとの石油と同じ重さになりますが、
原子力の場合は、質量が分裂し消えてなくなってしまいます。

その時に出るエネルギーが、光速(秒速約30万km)の2乗なのですから、
そりゃ大変なエネルギーです。


得られるエネルギーも莫大で、燃費も良いかわりに、
いったん事故を起こした場合は言うにおよばずですが、
一度動き出すと、普通に止めるにしても大変な手間と時間がかかるみたいですね。
(そんなものに反対運動や廃止運動というのも、片腹痛いのですが)。


このブログでも書いたことがありますが、本来、私は原発推進派でした。
今でも原発なしでどうやってエネルギーを賄うのか、
未だ代替え案はわかりません。
ただ、こうなった以上、新たな原発の増設は不可能に近いだろうな。

何もかも消去してしまう炎・・・。
本来は、ギリシャ神話に出てくるような、
人間が御することのできない炎なんでしょうね。

神の領域に触れる炎・・・西洋人がヒステリックに放射能を恐れる理由には、
その辺のことがあるのかもしれません。
たくさんの神さまに囲まれた日本人は、原発をはじめとして、
体外受精やロボットなど、西洋人が嫌う神の領域を平気で侵してしまいますから。

それで彼ら、日本人を責めるのかもしれないな。
どうなんだろ。
誰か教えてくださいませ。


写真は桜島大根の天日干しです。
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政治家と国民、どちらのレベルが高い?

2011-04-19 10:04:16 | Weblog
昨日、MLの友だちから、こんなメールを送ってきました。
興味深い部分があるので、ちょっと紹介いたします。


我々日本人は政治家に対して、あまりにも一方的に非難しすぎると感じています。

確かに民主党の体たらくは問題ですが、
それでも私の知るほとんどの政治家は通常の人より、
はるかに高い意識 無私の心で頑張っていると存じます。

レベルが低いのは国民の方の不勉強性に多くの責があると感じています。

「落選したらただの人」になる政治家が自分の活動場所、
土俵を確保するために有権者の支持を取り付けたいのは当然です。

問題は有権者が「我欲」にあまりにも大きく傾き
「おおやけ」に対する意識が極限にまで低下した、現在の日本の状況にあると感じます。

土曜日にサンデル教授の「白熱授業特別版 日本の災害」を見ました。

サンデル教授のカント主義全開の感じは何時もの事ではありますが(笑)、
全体としては面白く 日本に対する応援としてはありがたく思いました。
しかし、出席者の発言及び日本に対する全体像に対して、いくつかも問題点を感じました。

そして日本に対する全体像に対してはあまりにも日本に対して
「好意的すぎる誤解」が多かったように感じました。



私自身は、サンデル教授の番組は見ていませんし、
文中の終わりの「好意的すぎる誤解」については、本人に真意を聞いてませんので、
どんな意味かは、まだ何とも言えません。

加えて言うと、災害に対する企業などの対応を見る限りでは、
政治家より国民のレベルが高い気もいたします。


ただ、被災地で物資が不足してるのに、東京で水や食糧を買い占めたりと、
先ずは自分のことばかり、という行動が目立ったのは、「我欲」と呼ばれて仕方ないかもしれません。


またツイッターなどから流れてくる政治的な意見を読むと、
素人の私からみても幼稚な議論が多いことは確かです。

原発=悪、と決め込んでいたり、
海外からの情報を鵜呑みにしてるなど、何を読んでいるんだという感じです。

ドイツ気象庁の放射性物質拡散シミュレーションにしても、
「今起きていること」だと誤解している人が多いようですが、
これは「仮に○日○時に放射性物質が大放出されたとしたら」という予測であって、
今の危険度とは関係ありません。

だからって安心しろということではありませんが、以前にも申しあげたように、
先の大戦、大東亜戦争の原因が石油だったのに、
反原発と反戦(反日)と地球温暖化防止を同時に唱える人がけっこういるのは、
いやはや如何なものかと。

どうせ今後何10年かは、原発の増設などできないのだから、
反対ばかりしてないで、代替えエネルギーでも考えろと言いたくなります。

このあたりは戦後教育の残したものと言えますが、
個性重視の美名のもとに、「我欲」の方が伸びてしまったものかもしれません。

もっとも政治家を選んだのは国民でありますから、政治家の責は国民にあります。
とはいえ、100%イコールではありません。
先ずは国民の意識からというところでしょうか。

画像は拙著「中学生にもわかる仏教」から、禅の教え「十牛図」のイラスト解説です。
悟りをひらいて「空」になるのは最終段階ではなく、8番目で、
町に出て人のために奉仕する「入廛垂手(にってんすいしゅ)」が最終目的になっています。

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神さま、どうか余震は”よしん”なさい

2011-04-18 09:18:51 | Weblog
昨日はセブン区議の事務所で、ほぼ1日お手伝い。

麻布十番のロータリーでは、シャボン玉で遊ぶ親子を見かけ、
東京は被災地でないことを実感しました。
都内も人が戻り、少しづつですが活気を取り戻しつつあります。

そんな中、最近頻発する余震ですが、
大地震のあとの余震とは、こういうものかと肌で感じている次第です。


いや。
もちろん被災地の余震に比べたら小さいけど、
いつ首都直下型になるかという恐怖心が起こるような余震ではあります。

実際に来た時は、それはそれで仕方ないのですが。

これはあ@花さんのブログにも書かれていますが、
日本人というのは島国ゆえに対外交渉をしてこなかった一方、
自然災害で強さを養ったわけです。

海はさまざまな恵みをもたらしてくれる一方、今回の津波災害のように、
ひとたび荒れ狂うと、人智では到底抗うことのできない猛威を奮います。

「触らぬ神に祟りなし」と言いますが、日本人にとって「神」は恵みをもたらす一方、
大災害を巻き起こして祟る存在でもあるわけです。
日本人は自然をコントロールできるとは思ってないんだよね。
わが国に御座す八百万の神は、時に怒り、時に恵みをもたらします。

そこが砂漠から生まれた宗教、キリスト教やイスラム教など、
一神教の人たちと大きく違う点だと思います。
唯一の存在である神は、自然界を含めてすべてをコントロールしている・・・
それが一神教の立場ですね。

自然界には神の意思があって、それに人間は則して生きている。
それが一神教の考え方ですが、
神の意図さえくめば、人智によって自然を操作できるという考えに陥りやすいのです。


自然にやさしい。
地球にやさしい。

これは人智で自然をどうにかできるという、実はたいへん傲慢な考えです。
地球は人間などに”やさしくされたい”なんて思ってはおりません。
地球がブルンと震えるだけ、くしゃみひとつするだけで、今回のような大災害が起こるのです。
(だからって、いくらでもCO2を排出して良いって意味じゃないですよ。
 誤解なさらぬよう)。

よく「日本人は教会で結婚式をあげ(キリスト教)、神社に初詣でに行き(日本神道)、
葬式をお寺であげる(仏教)。何と宗教心のない国だ」
なんて言いますが、それは西洋人的な一神教の立場から見た話です。

日本人はどの神さまに対しても敬意を惜しまない、実に宗教的な国民と言えるかもしれません。

だからドイツ人をはじめとする西洋人は、
神さまの管轄外のことが起こるとすぐに右往左往するんだよね。

でも神さま、これ以上の余震は”よしん”なさい・・・なんて、ウフッ♪


写真は鹿児島天文館でいただいた吾愛人(わかな)の六白黒豚のトンカツセットです。
ごまだれでいただく黒豚は至福の味わいです。
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被災者のみなさん、東京人は冷たくありませんよ!

2011-04-17 06:14:12 | Weblog
先日のブログで東京はこわくありませんよ、と呼びかけましたが、
ジム友の正ちゃん帽さんのブログに貼られたリンクを
見てびっくり。

旧プリンスの被災地では朝300円、昼夜各500円いただくと書いてあるではありませんか。
プリンスのシェフ自ら腕をふるってくれるとはいえ、
着の身、着のままで逃げ出し、生活の先々が考えられない人たちから、
この値段を徴収するのは如何なものか。

1日食費が1人1,300円、4人家族なら5,200円、1家族につき月156,000円。
これは無職の人にとってはキツい出費ですよ。
いやはや応募者が少ないわけだ。

管理する東京都も財政が苦しいのはわかりますが、
それならばプロの料理人などつけず、調理場を開放する方がよほど有り難い。
火事が心配なら、調理場を使う時間を決めて管理人を置けば良い。
被災者からお金を取る分で、管理人の1人2人雇えるはずです。

正ちゃん帽さんのブログでは「上から目線」と書かれていましたが、
これは相手がどんな立場でいるかわからないという、想像力の欠如ですね。
おそらくは社食などの値段を決める感覚で、
オートマチックに価格設定をしたのでしょう。
上から目線の意識すらないという・・・これが役所の感覚の現状ですね。

石原都政は障害者や高齢者に評判がわるいですが、被災者にはどうなんでしょう。
トップダウンでプリンスの問題は何とかしてほしいですね。


また、赤坂の商店会では被災者のみなさんを迎えるイベントを考えているそうですが、
それもプリンスを管轄する東京都か千代田区と、赤坂(港区)の壁があって、
そんな簡単ではないとのこと。
いやはや風通しのわるいにもほどがある!

とはいえ、被災者のみなさん。
都会もみなさんのことを気づかっています。

東北の人たちは初対面ではシャイでも、打ち解けると陽気でよく話すと言いますが、
都会の人間も初対面は無関心(というか相手のテリトリーに立ち入らない)でも、
打ち解けると陽気でフレンドリーです。

また一歩踏み出せば、東京人の大半は地方から来た人たちばかりです。
どうぞ勇気を出してお越しくださいませ。


写真は本文とはまったく関係ない、鹿児島空港で見かけた西郷どんのキャラクター。
なんか赤坂のトルコ料理店・アセナから頼まれた、レベントシェフのキャラに似ているな・・・。
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桜島の溶岩流

2011-04-16 08:07:23 | Weblog
昨日、一昨日は野暮用で鹿児島に行ってきました。

関西からむこうはのんびりしてる、なんて聞きましたが、
不思議なもので、同じ地震のニュースでも
こちらで聞くのと鹿児島で聞くのでは、
たしかに距離に比例して地震への危機感が違います。

なるほど、家族を疎開させる人がいるわけだ。

でも天文館のあたりは、何だか節電しているように暗く、
到着したのが夜の9時半くらいなのに、
店のシャッターが閉まってひっそりしています。
自粛? それとも前からこうだったけ?
(5年前に来た時はもっと明るかった記憶があるけれど・・・)。

地震のない地域の人には、変な遠慮や自粛などしないで、
どうかせっせと消費してほしいなあ。


昨日の午前中、野暮用を済ませたあとはオマケの時間。
5年前に行けなかった桜島に行ってきました。

不調法ながら、桜島が溶岩流のために大隅半島と陸続きになったのは、
大正時代だったことをはじめて知りました。

熔岩で形成された巨大な岩々。
火砕流で埋ってしまった石の鳥居。
あちらこちらに火口から飛んできた大石があったり、
地球の活動の凄まじさを別の視点で実感できました。

ウェーゲナーの大陸移動説なんてありますが、地球の活動って、
何となく少しづつ動くものだという先入観がありましたが、
動く時は劇的に動くものなのですね。
(もちろん地球規模では少しづつなんですが)。

一瞬のうちに島が大陸と陸続きになってしまったり、
今回の震災のように500km×200kmの巨大プレートが、
一気に30mも移動したりと、人智のおよばない力を目の当たりにした感じです。

現在、桜島は煙があまり出ておらず、ガス抜きされてない時の方がかえって怖いとのこと。
この上、桜島まで噴火されてはかないません。

ちなみに鹿児島とナポリは姉妹都市。
火山と海と山が同時にある年は地球上で、ナポリと鹿児島だけなんだって。
たしかにナポリと鹿児島、よく似ています。
食べ物も美味しいしね。

写真は桜島、熔岩の景勝地です。
コメント (4)
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義捐金? それとも義援金?

2011-04-14 09:29:03 | Weblog
昨日アップしたセブン区議のパンフレット
港区内の色々なところに紹介されたのですが、
「義援金が”ぎそんきん”と書かれている」というご指摘が複数あったそうですが、
あれは誤字ではありません。
損(そん)の字は右下が「貝」ですが、義捐金(ぎえんきん)の捐は「月」になっています。

どうでも良いような話なんですが、義援金は「義捐金」という書き方もあり、
今回の震災では、なぜかこの文字が使われてることもあって使ってみました。

広辞苑を引いてチェックもして間違いないのですが、
手書き文字ということもあって、誤字だと思われた方も多いようです。
この場を借りて訂正・・・じゃない、間違いではないことを申しあげます。
(でも、普通に「義援金」と書けば良かったなあ・・・)。


ところで、一昨日青文字でアップした友だちのメールですが、
こちらの方は元になったNYタイムスの記事は、彼女の誤読だったようです。


写真は赤坂の鉄板バー・赤蔵(あかくら)のカウンター。
焼き物はお好み焼きでもステーキでも美味しいですが、リーズナブルなハンバーグステーキがオススメ。
雰囲気が素晴らしいので、カップルで来るのも良いでしょう。

今日から明日まで、野暮用で鹿児島に行きますので、
明日のブログはお休みいたします。

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