小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

矢島吹渉樹さんのピアノ・ソロコンサート in やなか音楽ホールは、ドライブ感満載の素晴らしい演奏でした!

2024-02-26 11:17:02 | Weblog
昨日は矢島吹渉樹(やじま・ふぶき)さんの1年ぶりのピアノ・ソロコンサートに行ってきました。
場所は西日暮里のやなか音楽ホール。100人定員の小ホールですが、それだけにスタインウェイの音響が直に聞ける音楽堂は魅力です。
▼選曲のラインナップはこの通り。
どれも耳にする機会の多い曲ですが、リストやラフマニノフといった難曲ぞろい。
前半にベートーベンのテンペストがあるという、濃厚なプログラミングです。
全席自由席で、14時半の開場時間ぴったりに行ったところ、ほぼ良い席は埋まっている人気ぶり。まあ、コアなファンに席を譲ったと思えば良いですね。
矢島さんは以前、十条の梅の木さんで個展を開いた際、バイオリニストの西垣恵弾(にしがきけいた)さんとのデュオコンサートをお願いしたことがあります。
2019年9月13日(金)西垣恵弾&矢島吹渉樹 デュオコンサート
in 小暮満寿雄展は大成功のうちに終了しました!
十条・梅の木のコンサートはポップスを交えた、ごく軽めのものでしたが、この日のラインナップはベートーベン、ショパン、リスト、ラフマニノフなどの難曲ぞろい。
この日はバイオリニストの西垣さんも駆けつけていて、なんと私たち夫婦の真後ろの席に座っていたという偶然に、思わず嬉しくなりました!
そして、矢島さんのピアノは本当に聴かせてくれました。
通常、ピアニストにはよく「ピアニッシュモが美しい」という形容がなされますが、矢島さんのピアノはフォルテがとてつもなく美しく響く不思議な音です。
大ホール向きのスタインウェイが、目の前でグイングイン響くその音ときたら…。
ドライブ感満載のベートーベンのテンペスト、特に第三楽章は圧巻!
難曲で名高いリストのラ・カンパネッラを舌なめずりするように楽しんで弾く姿はさすがというべきでしょう。
アンコールで演奏されたパッヘルベルのカノンは、矢島さん自身の編曲でしょうか。
なにやら聴きながら、頭の中で宇宙の組成のようなイメージが広がってきました。
音楽に向き合う、ひとしずくのウソのない矢島吹渉樹のピアノ・ソロコンサート。
いや、こんな素晴らしいミュージシャンをお呼びできたなんて、私も果報者です。
コンサートに立ち会ったすべての人も大満足の様子でした。
コンサートは曲の解説を矢島さん自身がしてくれて、演奏の間にトークを入れるなんて大変だろうに…でもあった方がわかりやすくて嬉しいな。
9月にはあの王子ホールでもコンサートをするという話をしたら、ファンの女性からこんな声が。
「矢島さん、王子だものね」
「いや、王子には年齢がちょっと…。王子でなく、王ということで」
場内爆笑でしたが、まさに矢島さんはキングの風格でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京国立博物館で開催中の特別展『本阿弥光悦の大宇宙』〜地味かと思ったらとんでもない、絢爛豪華で素晴らしい展覧会でした!

2024-02-25 12:37:29 | Weblog
昨日は今、話題になっている特別展『本阿弥光悦の大宇宙』に行ってまいりました。
話題になっている、というのは素晴らしいという声はもちろんですが、よくわからなかったという声も多々ある、という意味です。
先日見に行ったサントリー美術館「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」展が、ド地味でド渋の展覧会だったので(ほめてます)、行く前に同じようなイメージを持っていました。
ところが実際に会場で目にしたものは絢爛豪華な桃山文化の粋でした。
刀剣や書というのは、絵画や彫刻といったものに比べて、最初は退屈さを感じるものですが、数を見ていううちに何となく善し悪しが見えてくるもの。
私もこの方面は素人同然ですが、職業柄、一般の人よりは書も刀剣も数だけは見ています。ど素人の感想になりますが、まず刀剣において驚かされたのが保存の良さです。
鎌倉時代の刀剣なのに、ついさっき焼き入れされたような輝きがあるのにびっくり!
もちろん本阿弥家は刀剣の鑑定や研ぎを行う家系ですから、鎌倉時代の刀がそのままの形で残っていたわけではありません。何度も刀剣のメンテナンスがされていたでしょうが、鎌倉時代から令和の世までそれが続けられていたのが驚きです。
本阿弥光悦が生まれたのが1558年ですから、まさに世は戦国時代真っ只中。
命のやりとりをする道具を扱う家系から生まれた光悦が、美の鑑定をするというのは、それこそ命がけだったのでしょうか。
いやいや、それにしては光悦の求めた美はおおらかであるし、絢爛豪華でもある。
圧巻は俵屋宗達が下絵を描き、そこに光悦が三十六歌仙の和歌を書した『鶴下絵三十六歌和歌巻』です。
いや、これだけも展覧会に来る価値がある!
さらに見どころは光悦自身が作ったとされる陶器でしょう。
楽茶碗の楽家とかかわりの深かった光悦は、そのスタイルで陶器を作っていて、ここではそれらが展示されていました。
一子相伝の楽家当代(ここでは長次郎と道入)が焼いた完成度の高いものとは違い、光悦のそれは形もでこぼこしてるし、もう少しゆるやかでした。
楽家の当代たちが焼いた厳しい仕事とちがって、なんとなくユルい(本当はどうかわかりませんが)感じ…私はこちらの方が好きかな。
万人向きとはお世辞にも言えない展覧会ですが、ご興味ある方はぜひ足をお運びくださいませ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実は先週から3度目の痛風発症いたしました〜幸い軽傷、鯨の会にも出られて良かったです。

2024-02-23 11:02:00 | Weblog
実は先週、ヤマガタ・サンダンデロで鯨の会があった前日のこと。
昼ごはんにインスタントラーメンの“うまかっちゃん”をサクッと食べ、奥田シェフに見せる缶詰のデザインを詰めていた時…。
右くるぶしのやや下あたりに、イヤ〜な違和感を覚えました。
そう…あの痛風の前兆です。
いつもなら捻挫のような違和感を数日間覚えてから、グワーっと痛みが襲ってくるのですが、この日は痛風と確信するのに3時間程度でした。本格的に痛風が発症したら、とても外には出られません。明日の食事会とミーティングはキャンセル覚悟かな。

そう思いながら、昨年の夏にかかりつけのクリニックから出してもらった、痛風の特効薬コルヒチンを服用いたしました。
実は昨年の夏、同じような前兆を覚えまして、念のためにもらったお薬です。
その時は幸い発症することもなく、本当にアレが痛風だったか確かめるすべもありませんでした。
でも、今回は違う!
間違いなく、あやつがやってきた!
しかも今回は、痛風が出るまでが異様に早い。
夜になると腫れが出てきて、もう明日はダメだと覚悟しながら、コルヒチンを多めに服用しました。
すると、ズキズキ痛み出す恐怖感をよそに、あ〜ら不思議。
翌朝には痛みもひいて、普通に歩けるようになったではありませんか。

その日はヤマガタ・サンダンデロの鯨の会にも出席。
お見せした缶詰のデザインも、すこぶる好評で一安心。 鯨の会に出席したお客様方からも高い評価を得ることができました。
良かった、良かったとお家に帰ってから、コルヒチンを飲んで床についたのですが、下痢の副作用がてきめんに出て、朝まで5回も急降下の憂き目に遭いました。
でも、食事会も出られたし、痛風の発作が出るよりはるかにマシですね。
コルヒチンはいつまでも服用してはいけないそうで、痛風の発作が出てる時は不思議と下痢にならないのですが、ひとたび症状がおさまると、てきめんに急降下になります。まあ薬なんて服用しないに越したことはないのですが、人間、痛いのだけはガマンできません。
反省して1週間の禁酒。
でも、また性懲りもなく飲み始めたわたくしです(苦笑)。
写真は昨日いただいた表参道のブレッツカフェ・ クレープリーのガレット。
まい泉とどっちにするか迷いましたが、軽めのこちらにいたしました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今さらですが妻も義母もドラマ「LOST」にハマってます〜いや、まったくディズニープラスの思う壺だな…(笑)。

2024-02-22 11:00:11 | Weblog
昨年、たまたまビックカメラで4ヶ月のディズニープラス無料キャンペーンに入会したのですが、先月末、うっかり期限をすぎて解約を忘れてしまいました。
仕方ないので1月の会費はあきらめ、2月いっぱいで解約することにしました。
もったいないので何か見ようということで、昔話題になったテレビドラマ「LOST」を視聴することにしました。私はレンタルビデオの時代に「LOST」全話を見てるのですが、なんとシーズン1のオンエアが20年も前ではありませんか!
どんな中身だったかは忘れているものの、出演している役者はほぼ思い出せました。
デブのホルヘ・ガルシアや『ロード・オブ・ザ・リング』でホビットを演じた、ドミニク・モナハン。「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」のジョシュ・ホロウェイ。日本で最初に韓国映画を流行らせた女優のキム・ユンジンに、『ハワイFIVE-O』でおなじみのダニエル・ルイ・キムなど、今見ると錚々たる顔ぶれです。

謎が謎を呼ぶ展開にグイグイ引き寄せられた覚えがありますが、二度目に見ると、最初に見た時ほどではないなあ。
そう思っていたら、妻と義母はすっかりハマってしまったようで、妻は深夜。義母は昼間に何話も通して見ているようです。
で、気づいたら2月も下旬。
すでにシーズン1の10数話は見たようですが、全121話もある 「LOST」を見るには遠くおよびません。
仕方ない、3月も延長して見るか…。
こうしてズルズル更新し、敵の思う壺にハマってしまう私たちでありました。
でも、二人とも楽しそうだから、まあいいか(笑)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぜったい止まろうとない子供を乗せた電動自転車のお母さん〜意識の問題もあるけど、重くて一度止まると大変というのもあるようです。

2024-02-20 10:59:15 | Weblog
先日、自転車走行の記事を書いたところ、SNSで様々なご意見と反響が得られました。やはり自転車のマナーの悪さに辟易してる人が多かったという感じでした。
つい最近も、自転車に乗っていた妻が、所沢ナンバーの車に轢かれそうになりヒヤヒヤしたばかりでした。
夜の7時頃、赤坂小学校前の道路に停車していたタクシーの横を超え、元の車線に戻ったところ、所沢ナンバーの車が接近してきたというのです。推定・ドライバーは高齢者だろうとのこと。
赤坂の町は明らかな常習犯がいて、いつも逆車線を暴走してくる中年の女性がいたり、自転車ばかりでなく、車の影から飛び出してくる歩行者もいる…まあ、全国どこでもあるあるの無法地帯だったりします。
そんな中、けっこうアブないのが電動自転車で子供を乗せたママさん自転車ですね。

自転車の危険運転には、判断能力が落ちた高齢者や、そもそも交通ルールを知らない無法者などがおります。
その中で、”子供を乗せたママさん”には「子供を乗せた私は大変なんだから、何をしてもかまわない」という謎の俺ルールの人がいるそうで、この手の人はぜったい道を譲りません。
また、物理的にも電動自転車は重たく、一旦止めると再度運転するのが難儀なため、何があっても止まらないという人が多いのだとか。
上り坂は楽にこげるかもしれませんが、どうしても私はまだ電動自転車を使う気にならなかったというのは、そんなことかもしれません。
まあ、こうやってブログ記事にしたところで、暴走自転車が減るわけではありませんが、どうやっても相手が変わるわけでなし。
せめて、自分だけは注意して事故に遭わないようにしたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤマガタ・サンダンデロ「クジラの会」に出席しました〜野趣あふれるお皿と、やさしいホッとするお皿が交錯する圧巻の10皿でした!

2024-02-19 10:20:37 | Weblog
▲クジラのお寿司とお刺身。
先週の金曜はヤマガタ・サンダンデロで、ミーティング兼食事会として「クジラの会」に出席しました。
出席者には捕鯨と鯨肉販売の草分け、共同船舶さんの方々もおりましたが、捕鯨問題など政治的なお話は一切ナシ。シンプルに食材としての鯨を追求する会となりました。
私の年代ですと、鯨といえば給食に出されたクジラの竜田揚げがお馴染みでしたが、数年前に鯨を出す居酒屋で竜田揚げを食べたところ、まったく違うものだったのでがっかりした記憶がありました。
味覚が変わったのか、記憶が鯨を美化していたのかと思いましたが、たまたまこの日にお誘いした水産関係の先輩いわく…。
「いや、昭和40年代に給食に出た鯨はナガスクジラっていう、一番大きくて旨い鯨なんだよ。クジラは種類によって、まったく味が違うからね。大きな種類のナガスは、今は制限されていて、なかなか市場に出回らないからね」ということでした。
そっか、私の味覚が変わったわけでも記憶違いでもなかったんだ。

▲クジラのタルタータと、トマトの冷たいカッペリーニ。
この日のメニューはいかにも鯨肉という血のしたたるようなお皿と、あっさりクセのないお皿が交互に出てくる趣向でした。
▼さらしクジラのサラダ。奥田シェフらしい逸品です!

▼ロースト・ホエール。

ジビエのような野趣あふれるお味に、思わず吠え〜る(ホエール)・・・なんて、ウフッ♪
▼くじらベーコンのミネストローネ。これも奥田マジックのやさしいお味♪

▼さえずり。鯨の舌、関西ではおなじみの食材。

さえずりは和食のシェフとコラボ作品で、数時間茹でたあと、水でアク抜きするなど、ものすごい手間をかけるそうです。
あっさりした中にも濃厚さがあり、添えられた水菜とよく合います。
鯨だけど、馬い〜・・・なんて、ウフッ♪
▼クジラのハンバーグ、ヴァチナーラ風。

ヴァチナーラとはローマ料理で、貴族が食べない豚や牛のテールや皮、頭、モツなどをトマトと煮込んだ料理です。
実はこのヴァチナーラを奥田シェフが缶詰やレトルトで販売するのですが、そのパッケージデザインを私が担当することになりました。まだ非公開ですが、今までにないものが味わえると思うので、お楽しみに!
▼クジラのサルティンボッカ風、クジラベーコンと蒸しキャベツのプレぜ添え。

サルティンボッカとは、「口に飛び込む」という意味のイタリア語。
子牛肉を薄くスライスし、よく火を通してお出しする料理。
鯨肉はほとんど生の刺身で出す、これまた野趣あふれる一皿!
▼くじらのすき焼き。

見た目はすき焼きじゃないけど、味はほとんどすき焼きです(笑)。
いや、圧巻の10皿、ごちそうさまでした!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ブギウギ』黒澤明・作詞のジャングル・ブギーが登場〜傷痍軍人や靴磨きのおじさんたちが大勢いた昭和の風景。

2024-02-16 10:26:58 | Weblog
▲こちら四十路前後の作品ですが、存命だった昭和2年生まれの父が「なつかしい景色だ」と言ってくれました。
本日の『ブギウギ』、なかなか良い回でした。
草彅剛さん演じる羽鳥善一先生がいう「こだわりのある監督でねえ」というのは、黒澤明監督のことですね。
映画『酔いどれ天使』の劇中歌で出てくるそうですが、今度久しぶりに見てみよう。
黒澤明・作詞、服部良一作曲というジャングル・ブギーを見ていて、子供の頃に見た上野駅を思い出しました。

私が物心ついた子供の時分の昭和40年代はじめ頃、駅には傷痍軍人や靴磨きのおじさんたちが大勢いました。
アコーディオンを弾いている傷痍軍人に「かわいそうだから、お金あげようよ」とせがむ私に、父は「ああいう格好をしているだけなんだ」と、たしなめられたのをよく覚えています。
上野にかぎらず、駅には靴磨きも多かったですね。
赤塚不二夫先生のアニメ『おそ松くん』に、靴磨きの少年が出てくる人情話があって号泣したのを覚えてます。ギャグだと思って見てたら、違った話だったのですが、はからずも幼い少年は感動しちゃったんですね(笑)。
感動のあまり、父母に「ボク、将来は靴磨きになるんだ!」と言ったところ、なんとも微妙な顔をされたのを覚えています。まあ職業に貴賎なしなんですが、親としては喜ばしくなかったんだよね。
良くも悪くも昭和は混沌の時代でした。
公衆トイレや駅のトイレは汚かったし、紙もなかった。
ヤクザがそこらにいましたし、暴走族も闊歩して、わがもの顔でした。
交際費は会社からいくらでも出た(私は知らんけど)し、政治家は赤坂の料亭で密談をしていた。
「8時だよ、全員集合」は毎週、親御さんから鬼のような抗議電話があったけど、それで放送中止になることもなかった。
なつかしいとは思うけど、戻りたいとは思わないかな。
ただ、あの時代にあった攻める気持ちは、今からだこそ持とうと思うこの頃です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年を取って失うものと、年齢を重ねて、できるようになるもの〜人生はまだまだ続くのです。

2024-02-15 13:33:44 | Weblog
砂時計の砂は最初のうちは減っていることに気づかない。
砂がなくなったことに気づくのはおしまいの時だ。
これは映画『ヴェニスに死す』で、老境についた主人公の音楽家アッシェンバッハの言葉です。
私は母が存命で元気でいますから、強がりでなく、このセリフを深く理解したわけでありませんが、それでも年齢と共に落ちてきた能力があるのは実感します。
というのも、自分より10年くらい年下の人で、「能力が落ちた」「できなくなった」という言葉を聞くことがあるので…「ありゃ、自分はどうだっけ?」と考えるようになりました。
絵に関して言うと、ここ10年くらいは視力が少し落ちたため、その分、細かい作業が辛くなりました。また絵を描く持久力も落ちたので、30代40代のように大きな絵を隅々まで描写することをしなくなりました。
▼これは四十路前後の作品。同じものはもう描けないな。

一方で、年齢とともに出来るようになってきたものがあります。
年と共にできるようになるのは、何と言ってもサボる力です。
いや、サボるといってはいけませんね。
効率よく手を抜く能力でしょうか。
会社でも企業でも出世する人は、 意外とこの能力に長けている人が多いようです。
まあ、無駄なことはしないと言えば良いのでしょうか。
▼最近ではこの仕事。

奥田シェフの海外進出にともなう、オイル寿司のロゴですね。
私にしてはシンプルにデザインしましたが、これだけの図柄にけっこうな数のパーツをちりばめています。
特に最近では料理のイラストでは、皿と肉などの具材、香味野菜、スパイスなどを別々に描くようにしています。
それが料理の手順にも合っているので、本物に近いテイストができるというわけです。
まだ、そのイラスト…公開できないのですが、そんなことを日々思う次第です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜中華街の食べ放題と、入ってはいけない危険なお店〜それでも中華街は楽しいので、近日また行きたいと思ってます。

2024-02-13 11:16:07 | Weblog
連休中は晴天続きでもってこいの行楽日和でしたが、諸事情あって、ずっとおうちにおりました。
そんな中、友人のドクターからこんなLINEが送られてきました。

突然ですがお教えください。 今日の午後、中華街で新店舗開拓をしようかと思っております。 候補がありましたらお教えくださいませ。

あらら、本当に突然ね。
でも、最近の中華街は新興勢力の食べ放題が進出していて、間違えて入ると大変ですよ。
実際にそんなに中華街を知ってるわけではないのですが、妻と一緒にバーチャル横浜散歩をしながら、経験とネット情報を合わせて、こんなリプを。

ともかく、食べ放題、呼び込みの店は論外。
有名店でもセットメニューではなく、アラカルトの注文を選んでください。
四五六菜館本店のアラカルトとか、吉兆は良いです。
吉兆はアサリラーメンで有名ですが、私たちは未食。
萬珍楼、景徳鎮、山東は未食ですが、評価高し。
未食ですが、妻のセンサーで調べて感じでは清風楼は良いだろうと。

そうしたやりとりをしている間、グループLINEの友人から別情報が届きました。

わたしの知るところでは、 順海閣本館美味しいと思います。
元祖シウマイと、ダックと、エビの炒め物、酢豚など、ありきたりのものがおいしく楽しめます。
 
なるほど。
妻が早速ネット情報を調べたところ、たしかに高評価がついていました。
順海閣本館は食べ放題を、中華街に広がる前からはじめていた店のようで、内容は少し高め。ただ、高評価は食べ放題好き、大食いの方からが多かったようです。
美味しいものを選んで食べたいドクターには、そもそも食べ放題は向いてないかな?
それにしてもネット検索をしてると、中華街の食べ放題に対する評判がすごいですね。
↓こちらは以前にも紹介したサイトです↓
ここではこのブログにあの美味しかった好好亭が、味は至って普通、残念な食べ放題店として出ておりました。
そもそも、横浜在住の人は食べ放題の店なんか行きません。
ただ実際に在住の人で、実際に食べ放題の店で食べた人が多いかというと、そういうわけでもなさそうです。
身近に情報が入るから、あえて身銭を切って虎の穴に入ってひどい目に遭おうとはしないのでしょう。
↓こちら、実際の地元民が足を運んで虎の穴に入った貴重なブログです↓

ひどいと言われる店にあえて入ってみて、やっぱりひどかった、思った以上だったなどというレポートが綴られています。
そういえば、花風社の浅見社長…以前は中華街でよく一緒に会食をしたのですが、最近は地元・新横浜の芳香園一本です。
先日、「やっぱり中華街って味が落ちたんですかねえ?」と聞いてみたら、「いや、美味しい店は相変わらず美味しいよ」というお答えが帰ってきました。ただ、地元に美味しい中華があるのに、混んでる中華街まで行かないってことみたいです。
同じことで、今は東京にも中華の美味しい店は増えました。
最近では泰興楼から暖簾分けした、八重洲のMIDORIとか、手頃なお店がけっこうあります。中華街歩きは楽しいので魅力だけど、次回はほとんど食べたことないストリートフードの肉まんなどにもトライしたいと思います。
ドクターはその後、吉兆と龍鳳酒家をはしごしたようです。
ワタリガニのあんかけチャーハンに「二度目があるか否かは好みがあるかも。でも『食べて良かった』と感じたそうです。
まあ楽しまれたようで良かった。
こちらもバーチャル中華街散策を楽しめて良かったです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

るるぶ「ディスカバー・ジャパンミルク」が完成しました!〜海外向けに英文で書かれた小冊子です。

2024-02-09 10:44:35 | Weblog
JTBるるぶの外国向け小冊子が完成しました。
その名も、るるぶ「ディスカバー・ジャパンミルク」。
日本の牛乳って外国で人気らしく、内需の伸びがさほど見込めない中、外国向けにどんどん伸ばしていこうということで、北海道の酪農団体が乗り出したそうです。
搾乳の様子を描いたり、牛さんたちを描いたりと楽しいお仕事でした。
デザイナーさんのがんばりもあって、すごく良い出来だと思います。
クライアントさんもご満足されていたようで、良かったです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オランダの自転車道を見て感じた、わが町の自転車マナー〜どうか、赤ちゃん乗せたまま突進して来るのはおやめくださいませ。

2024-02-08 13:10:28 | Weblog

今朝方BSを見ていたら、ユーチューバーのアキラさんがオランダを自転車で走る「ユーロヴェロ』の番組をやっていましたが…。
自転車目線のカメラを見て、走りやすそうなのにびっくり。
それに比べて、わが町赤坂の走りにくいことと言ったら…いやはや何ともうらやましい限りです。
最近の道路はいちおう自転車専用の表示が書かれていますが、まったくの有名無実で、どこの道路も自転車専用のところに車が停めているので、まっすぐ走ることなどままなりません。
駐車違反の弊害はもちろんですが、もっと問題なのは、自転車に乗ってる人のマナーです。
逆走は当たり前、信号は無視。
自転車を走らせながら携帯を見る。
歩道で歩行者を蹴散らしながら走る、どかないと舌打ちをする。
坂道をブレーキなしで爆走する。
イヤホンしたまま爆走する。
挙げたらキリがありませんが、私も妻も、自転車に殺されかけたことが何度もありました。
妻がジムに通うときによく遭遇する中年女性は、いつも反対車線を爆走するそうで、出会い頭の交差点でも止まりません(私も何度も見てる)。
ベビーかごの自転車に乗っているのですが、赤ちゃんをのせているのは見たことないので、昔使っていたのをそのまま外さないでいるのかもしれません。
まあ、中にはベビーかごに赤ちゃん乗せて突進してくるツワモノもいますけどね(苦笑)。
「危ないだろ!」と注意しても、聞く耳持たず。
自転車の方が早いので、さっさと消えてしまいます。
まったく、自転車で人をはねたら自動車と同じ扱いになること、知らんのかな。
この人たち。
文句を言っても、人は変わりませんので、せめて轢かれないよう&惹かないよう、注意する毎日です。
特に乃木坂から赤坂方面の道、赤坂通りはキケンきわまりありません。
自転車環境がわるくて、マナーが劣化するのもあるでしょうけど、どうなんだろう。
県によってサイクリングロードで人を誘致するところがあるそうですが、そういうとこのマナーは良いのかな?
少なくとも東京の自転車マナー、良いとは言えません。
もちろん、中には譲り合う人たちも多いので、自分も含めてそのようにしたいものです。私の場合、注意力が散漫になりがちなので(車は乗るなと言われます)、十分気をつけないとね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

重たい荷物を運んできたら中の卵が割れてしまい、とてつもなくガッカリした件〜いや〜人間が小さい、小さい(笑)。

2024-02-07 11:45:29 | Weblog
先ほどの話。
ホントにつまらない話ですが、読まれて共感されたら幸いです。
あ、もちろん読まなくてけっこうですよ。
ひさしぶりの晴天だったので、わが家に欠品していたお米やトイレットペーパー、炭酸水(1ℓ)を5本、卵などを買い求めに、近所のスーパーに自転車で出かけました。
ところが帰ってきてリュックを見たら、卵のパック2つが横になっており、見たら高い方の卵一列(5個)が全滅!
しかも買ったばかりのリュックの底がベトベトになるという大惨事です。
ぜんぶ合わせると15kg近い荷物を運んできたあとだったので、がっかり…。
落胆していたら、妻が「割れた卵はお昼にスクランブルエッグにすればいいよ」と言い、手際よくリュックの底をきれいにしました(あ、もちろん私も掃除しましたけど、手際がわるくダメ出しを出されたというわけで)。
卵5つと新品リュックが汚れただけで、落胆するわたくし…ホントに人間が小さいなと思いましたが、美味しい食材がムダになったりって意外にショックなんだよね〜。
まあ、人生もっと大変なことはいっぱいあるので、卵とリュックは厄払い。
このくらいで済んで良かったかな(笑)。
「これからはリュックに卵を入れないぞ」と言ったら、「入れ方に隙間があったんじゃない? きちんと詰めて一番上に置かないとダメよ」と言われました。
そうそう。そういえば寝かした炭酸水の上に肉のパック置いて、その上に卵を置いたんだよね。今まで、割れなかったのが不思議かもしれません。
何事もザツに扱うといけないということですね。
気をつけよう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「DICカラーガイド」の部屋を設けました!〜あ、このブログ記事自体がそれですが(笑)。

2024-02-06 11:18:31 | Weblog

昨日、Facebookで友人が「誰か、ロイヤルパープルと紫、薄紫、紫紺の違いをDICの番号で教えて」というメッセージを見かけ、つい心が踊りました。
色も4色、同時にアップしていたので、久しぶりにカラーガイドを開いてチェックして…仕事じゃありませんが、なかなか楽しい作業です。
久しぶりだな、DICカラーガイドで色選びするのは♬
以前にも記事を書いたのですが、デザインの世界で広く使われているDICカラーガイド…実は2018年まで、わたくしが編集担当をしていました。
実はカラーガイドの再版、本の再版と違って、手間もお金も膨大にかかるものです。
カラーガイドの世界では、3版とか、4版、19版、20版などと言います。
本の世界で「ゴルゴ13の15版」なんて言いません。
それはカラーガイドが、それだけ再版に手間がかかるからなのです。
こちら300色から600色近くものチップは、それぞれが特色と言って、それぞれ別にベタ刷りをしています。600色あれば、600回、以下のような形で刷らなければいけません。印刷機はカラーガイド専用のものを使用し、600色が刷り上がったら、それをセットにしなければいけません。
▼こちらが、その膨大な刷りだしです。

印刷会社でも、この工程をこなせるところは図書印刷さんくらいのものなのです。
したがって、その色チェックなどの編集も、それなりに知識がある人間が行う必要がありました。
そもそも大手企業のDICコーポレーションに、それが出来るスタッフがいなかったことが不思議ですが、2018年に同社に専門の子会社が立ち上がるまで、私と古巣ジーイー企画センタが担当していたというわけです。

ところで余談ながら、いまだにDIC(ディック)カラーガイドと呼んでいる人は少なくないようです。
ディックは、英語のスラングで男性自身を示す言葉と同じ発音だそうで(そういえばハリウッド映画でもよく使っている)、 20年以上前にこの呼称をやめました。
正しくは「ディーアイシー・カラーガイド」。
吉岡里帆さんのCMもあって、社名としてはディーアイシーで通ってますが、ことカラーガイドでは、未だディックカラーガイドと呼ばれているような…
そう呼んでいるのは古い人なのか。
若い人は ディーアイシー・カラーガイド」と言うのか、それともアナログのカラーガイド自体使わないのか。
どなたかご教示いただければ幸いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サントリー美術館「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」展、見てきました〜渋い、しぶい、シブイとしか言いようのない展覧会でした!

2024-02-05 10:36:17 | Weblog

昨日は雨上がりの曇天の中、「四百年遠忌記念特別展 大名茶人 織田有楽斎」展を見てきました。
いや〜、渋いだろうなとは予想していましたが、思った以上に渋い、しぶい、シブイ展覧会でした。
とにかく書状が多い!
しかも、その書状が織田有楽斎本人のものはもちろん信長、秀吉、家康といった戦国三傑、福島正則、細川忠興、金地院崇伝など、錚々たる人々のものだったりするので驚きです。
とはいえ、その書状が磯田道史先生のように読めるわけでなし。
丁寧に書状の内容などが添えて書かれているので、 読んでみると、日常のご挨拶やお礼だったりと、意外に他愛ないものですが、細かい気持ちのやりとりが伝わってきて、歴史上の人々が身近に感じられます。
それにしても茶道とは何と不可思議なもの。
実態があるようで、なく、実態がないようで、ある。
実際に私は茶道の経験がないので、良いもわるいもわからないのですが、茶道具などにふれるたびにそう思う瞬間があります。
今回の展覧会でも有楽斎の孫にあたる織田三五郎が、千両もの大金を借りるにあたって、茶入れの壺を担保にする書状があるのですが…現在でいえば1億円にもあたる大金が、この茶入に…などと、一瞬思った次第です。
アートを生業にする者が、こんなことを言うのも何ですが、人によっては茶杓などは「こんなん、でっかい耳かきやで」と言いそう(なぜか下手な関西弁)。
茶道具は単独の美術品としての価値だけでなく、そこに関わった人々や、その場の雰囲気を包括した総合芸術か?
いやいや、茶道をアートの面だけでとらえるのは、絵描きの我田引水かもしれません。
なにせ芸術をたしなむ場ばかりではなく、政治の場としての場所でもあったわけですから、アートの面ばかりで「茶」をとらえるのは違うのかもしれません。
今回の「織田有楽斎」展は、登場人物たちから見て、まさにそれを示したものと言えるでしょう。
万人向きではありませんが、歴史と芸術の両方に興味ある方は必見です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デパ地下の「恵方巻き」売り場、なんかパワースポットのオーラに似てました。

2024-02-04 12:31:18 | Weblog

節分の昨日は妻と一緒に、青山から皇居を通って、東京駅〜日本橋まで歩きました。
東京駅まで歩いた段階でさすがに疲れたので、お惣菜を買って帰ろうということになり、大丸地下に立ち寄ってみました。
お目当ては「恵方巻き」。
夫婦で 「年ごとにある方角を向いて、恵方巻きを丸かぶりする」イベントは好きでないのですが、巻き寿司自体はとっても美味しいものです。
どこのお店も気合を入れて作っているに違いありませんから、たまには買って帰ろうと思い、大混雑の大丸地下を巡りましたが…やめました。
たとえば、お目当ての「穴子寿司・平島」は大行列。美濃吉や柿安はもちろん、ポールボキューズでも混雑で、何より切ってある巻き寿司は皆無でした。
恵方巻きは、本来“丸かぶり”するものだから、当たり前といえば当たり前ですが、巻き寿司は断面が美しく美味しいのであって、丸かぶりなど本来の食べ方じゃありません。
わざわざ極上の巻き寿司を、不味くする食べ方をなぜするのか、私には理解不能だなあ(異論は認めます)。
この日はテレビ旅サラダで、タレントのみなさんが恵方巻きを丸かぶりしていましたが、復帰した神田正輝さんが「関東じゃ、こんな習慣なかった」なんて発言をしてましたが、この件に関しては神田さんに一票です。
もっとも、神田さんのこのご発言…まわりから諌められていましたけどね(笑)。
それに加え、デパ地下恵方巻きをめぐる空気が、パワースポットに集まる人たちのオーラに似ていたのでやめました。これは個人的な好みの話なので、良いわるいではないのですが。
混んでるデパ地下の恵方巻きはやめ、カルディでワインとトマト缶を買って帰路につきました。
来年はどこか寿司屋さんの恵方巻きを注文して買おうと思います。
カテゴリー: Weblog   作成者: マスオさん パーマリンク
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする