小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

『どうする家康』〜日本人が受け入れられない宗教感は「この神以外は信じるな」という考え方です。

2023-02-28 10:40:31 | Weblog

昨日の家康 vs 一向宗の続きです。

今週の「どうする家康」を見て、だから宗教はこわいと思った人もいるかもしれませんね。宗教にいい加減な日本人は、宗教に熱心な様子をこわがる傾向があります。

日本人は無宗教だから?

いえいえ。
よく日本人は無宗教だと言う人がいますが、実はそんなことはありません。
正月は神社にお参りに行き、結婚式は教会で挙げ、クリスマスやハロウィンで盛り上がり、葬式はお寺で行う。

だから日本人は無宗教?

いえいえ。
このことはは一見、節操がないようですが、もともと日本人は八百万の多神教なので、そんなのは当たり前ですね。「日本人が無宗教」と言う言葉は、西洋人から見たことの受け売りにすぎません。
先祖を敬い、お天道様が見ているという言葉がある日本人は、ある意味で外国人から比べても宗教的なくらいです。

では、日本人が一番受け入れられない宗教感とはいったい何でしょう?

それは「この神以外は信じるな」という考え方だと思います。
いわゆる原理主義の一神教ですね。

一神教は同じ宗教同士では結束が生まれますが、違う神を信じてはいけませんから、当然、異教徒との間同士でうまく行くはずはありません。
欧米や中東で宗教をめぐる争いが多いのも当然うなずける話です。

そんな中で、一向宗は日本には珍しい原理主義的な宗派だったと思います。
信じて死ねば極楽浄土に行けるなど、 まさにそれ。

徳川家康も「こいつら、本当にヤバい」と思ったことでしょう。
後年のキリシタンに対する政策も、一向宗との体験から、キリスト教の本質が原理主義の一神教だということが肌で感じていたのかもしれません。

実際に宣教師たちを受け入れた国は、ほぼ植民地にされてしまったわけで、戦国武将のトップに立った人がそのことをわからないはずもありません。

続きはまた後日。

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『どうする家康』〜俗に「政治と宗教と野球の話はするな」と言うけど、ここまで一向宗を描いた大河は珍しいかも。

2023-02-27 09:54:17 | Weblog

2023年の大河ドラマ「どうする家康」、歴史に詳しい人からは色々言われているようですが、個人的には「徳川家康はそんなこと言わんだろ」と、心の中でツッコミを入れながら楽しく見ています。

そんな意味で、昨日オンエアされた家康と一向宗との戦いは、なかなか興味深いものがありました。

俗に「大まかに戦争の原因は、エネルギーと宗教の2つしかない」と言われます。
そんな中、欧米に比べて数えるほどしかないのが、わが国の宗教戦争だと思いますが、ひとたび起こるとめんどくさいですね。

宗教の厄介なところは、同じ組織の中に信者が潜んでいることでしょう。
卑近な例で言えば、先のオウム事件も警察など組織の中に信者がいて、話をややこしくしていました。

徳川家康四百年祭に合わせて、徳川家康の竹千代時代を描いた拙作です。
こちらは静岡市のホームページにジャンプします。

「竹千代君がゆく!」

俗に「政治と宗教と野球の話はするな」などと言われますが、大河ドラマなどでここまで宗教戦争を描いたのは珍しいように思えます。統一教会やエホバの証人の問題など、世間で言いやすい傾向にあるのかな?

ともかく、本田正信や鑓半蔵(やりのはんぞう)と呼ばれた渡辺守綱などの重臣が一向宗側についたのは、宗教の面倒くさいところだと思います。

実際にはドラマと違い、一向宗側についた家臣たちは、いざ戦う段になった時に家康の姿を見て逃げ出したそうですが…それはともかくとして戦国の三傑を悩ました一向宗、おそるべしですね。

それにしても、徳川家康は本田正信や渡辺守綱の帰参を受け入れたり、敵対して滅ぼした武田家の家臣を召し抱えたりと寛容な一面を見せています。
あの小和田哲男先生も、そこが信長や秀吉との大きな違いで、後の江戸三百年を築いた理由のひとつとおっしゃっています。

それにしても大河ドラマはあくまでドラマであって、実際の歴史とは違います。わかって見ればいいわけで、そんな意味で前回の「鎌倉殿の十三人」も見ておけば良かったなと、ちょっとだけ後悔しているところです(笑)。

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大事な時に、その人がいる〜花風社創立27年〜誠におめでとうございます!

2023-02-24 09:48:11 | Weblog

昨日は天皇誕生日。

畏れ多くもこの日は、私の大切な友人でありクライアントでもある花風社さんの創立記念日でした。

2年前の25周年の時にも同じことを書いたのですが、実は私がフリーランスになったのも同じ年の4月1日でした。
だから、花風社さんが20周年、25周年、27周年というたびに、『ああ、私も今年でフリーランス27年目になったのだな」と感慨深いものを感じます。

花風社・浅見社長とは、すでに1年目か2年目。
花風社さんが翻訳事業をしていた頃に知り合いました。

今までずっと記憶の彼方にあったのですが、横浜のシルクセンター(たぶん)で浅見社長が講演をされた際、ご挨拶したのが最初だったことを思い出しました。

まさか、その時はこんな長いつきあいになるとは思っていなかったのですが、縁とは本当に不思議なもの。花風社が発達障害に関わってくれたおかげで、個人的に近しい人が神田橋先生の治療によって治ることができました。

偶然にそのことがあったと言えばそれまでですが、「大事な時に、その人がいる」というのは人生において本当に大切なことです。

そんな意味で、花風社さんと今回の新刊『療育整体』の松島眞一先生との巡り会いは大切。それに私もマンガとイラスト作業で加えていただいたことに感謝です。

この本の存在によって、一人でも多くの人が『治る』ことを願ってやみません。

花風社・浅見社長、1日遅れではありますが、花風社創立27年〜誠におめでとうございます!

花風社新刊『療育整体 勝手に発達する身体を育てよう!』
はこちらから 

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花風社クラスタ智くんの絵が健常児も混ざった版画展で入選しました!〜私の子供時分の絵とよく似ております♪

2023-02-22 09:29:28 | Weblog

▲昨日、花風社の浅見社長から
「智くんが健常児も混ざった版画展で入選したそうです。飛行機だそうです」
という連絡がありました。

↑ 早速、添付されたツイートを見たら、おおおお、素晴らしい!

良い絵ですね。
飛行機が早そう…というか、パワーがありそう。
重たい荷物を運んで、ブンブン飛んでいきそうです。

いやいや、それにしてもこの絵…どこかで見たような。

そう思った瞬間、思い出しました。
そうだ! 私の子供時分の絵に似ているのです。

そういえば昨年に義母が実家に引っ越す際、子供の頃の絵がまとめて出てきたのが、うちのクローゼットにあったはず。そう思って、見てみるとありました、ありました!

▼その絵がこちら。

▲赤坂豊川稲荷にお絵描き教室があって、これはそこで描いた絵です。

そのことは覚えているのですが、何を描いたかまったく記憶にありません。智くんの絵は飛行機だってわかるから、彼のほうが上手かもね♪
この絵は版画でなく「スクラッチ」という技法です。あらかじめ下塗りした色の上に違う色を塗り重ね、上の色をひっかいて削ることで、下に塗った色を出して描くテクニックですね。

▼こちらは小学校の美術の授業で描いたもの。

絵に文字を入れるのが好きだったようで、「名前不明田夜丸」なんてナメた名前、今とセンスがほとんど変わらないですね(笑)。

今、気づいたのですが「工事中」の文字 の下にあるのは島津家の家紋ですね。
さてはお主、薩摩の手の者? もしかして島津興業さんかな。

▼こちらも今と変わらぬセンスの絵。三つ子の魂、百まで♪

実は花風社クラスタのお子さんの中には、美大まで進学した人もいます。

もちろん美術の道は見た目ほど楽でなく、生活も大変なので安易にはすすめられません。でも智くんには絵の才能があると思いますので、そこをとっかかりに色々な方面の能力を伸ばしていけたら良いなと思います。
先が楽しみでもありますね。

智くんをはじめとする、花風社クラスタの皆様に素晴らしい未来がひらけますよう!

▼こちらは花風社新刊『療育整体』。いよいよ発売です!

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『舞いあがれ!』の年齢と場所は違うけど、家族構成がうちと同じ件〜モンベツタッチ杉山教授の教え子、土屋さんも活躍です。

2023-02-21 10:53:17 | Weblog

毎朝、平穏な気持ちで『舞いあがれ!』を見ていますが、梅津舞になってからの岩倉家…年齢と場所は違いますが、家族構成はうちとまったく一緒ですね。

まあ、このブログをお読みいただいてる皆様にはどうでも良い話なんですが、たかしくんの立場は私とほぼ一緒。詩人も絵描きも自営業ですから、基本おうちにいます。

これは人によるんでしょうけど、家で仕事をしていると、生業と家事の区別がつかなくなります。生業に比重を置きたくなる人もいるでしょうけど、私は絵を描いたりする制作作業と、ご飯を作ったり掃除洗濯などは、あまり区別しておりません。
その方が、かえって良い絵を描けるような気がします。

ところで、モンベツタッチ杉山教授の教え子、土屋さんがドラマで存在感を出してますね。

笠巻さんの後継者やて!

このあたりが令和のドラマという感じで良いと思います。
笠巻さん役の古舘寛治さんはニューヨークで演劇を学んだ方だそうで、ゴッドファーザーで、マイケルの兄フレド役を演じたジョン・カザールを彷彿させる渋い役者ですね。

ベテラン職人にしか見えない演技も素晴らしい。

あと1ヶ月ちょっとしか見らればないのが残念です。

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サントリー美術館『没後190年 木米(もくべい)』行ってきました〜陶芸と書画、対照的な作品がたっぷりと見られて必見です!

2023-02-20 09:51:14 | Weblog

昨日の日曜日はサントリー美術館で開催されている『没後190年 木米(もくべい)』展に行ってきました。

サントリー美術館の企画にハズレなしというのが私の持論ですが、いやいや、この展覧会は素晴らしかったなあ♪

木米(1767〜1833)は江戸中期から後期にかけて、京都で活躍した陶工にして画人・文人だった人物です。本展では前半は、その陶芸活動。後半は50代から余技としてはじめた絵画を中心に展示がされていました。

隙のない陶芸に対して、大らかに描かれた絵画は対照的で、木米という人物の一筋縄で行かない姿をよくあらわしていました。

陶芸は中国の政治や白磁を模した作品が多く、容易に真似できない大陸の磁器をやすやすと(いう風に見える)踏襲し、しかも木米独自の世界を広げているのが凄いと感じました。

陶芸に関しては耳学問なのですが、例えば青磁というのは、通常の陶器が950度くらいで焼くところ、1300度の高温でしかも低酸素状態で焼かない、あのような澄んだ青にならないという、かなり難しい技術が必要とされるようです。
まるで高地マラソンみたいですね(笑)。

失敗すると黄色くなってしまうそうで、日本の陶工も最初は真似することができず、黄色く焼かれたものを「こんなんで、ええやろ」としたものが黄瀬戸だそうです。

日本と中国、工芸に関して言うと、実はチャイナの方がはるかに完璧主義で(皇帝に献上するため)、ジャパンの方がはるかに好い加減で大らかなんですね。

それが木米の焼いたものを見ると、宋朝の青磁に肉薄している…というか、換骨奪胎で独自の風合いを出しているところが、本当に凄い!
若い頃に木米が聴覚を失ったというのも、修行時代、師匠の奥田頴川の窯が爆発したことによるものだそうです。爆発は単に事故だったでしょうが、陶磁器についての探求がうかがえる気がします。

聴覚を失ったことで木米は書物に没頭し、30代で中国の陶磁器専門書『陶説』と出会い、より深く陶業に邁進するということをサントリーの学芸員さんは述べています。

木米は陶器の専門書以外の書物を読みふけったはずで、この時代にマルチな才能を求められた「文人」という世界にも身をゆだねていったのでしょう。

絵画はそのあらわれだと思いますが、この時代の文人のマルチな活動にも驚くばかり。あの雨月物語の上田秋成が陶器をたしなんでいたのも、本展を見て驚いた次第です。

展覧会の後半は書画が多くなるとのこと。
また見に行ってブログ記事にいたしますので、どうぞお楽しみに。

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「舞いあがれ!」毎日見ています〜モンベツタッチの杉山教授の教え子さんも、工場の土屋さん役で出てますよ。

2023-02-17 09:39:29 | Weblog

わが家では毎度、時計がわりにつけっぱなしにしている朝ドラですが、今回の「舞いあがれ!」は毎日、テレビの前に座って見ています。

テレビの前に座って、毎日朝ドラ見てるのは「澪つくし」の再放送以来かな。

ただ「舞いあがれ!」は澪つくしみたいに矢継ぎ早な展開でがあるわけでなく、平常運転なドラマチック感という面持ちで、比較的安心して見てられるのが良いですね。

ヒロインの舞ちゃんは、朝ドラでテンプレの押し付けがましいポジティブキャラでないのも良い。もしかしたら、この感じのヒロイン初めてかも。

女性パイロットになる展開でなく、実家のネジ工場を継ぐ展開も令和っぽくて良い感じです。

もう一つ、朝ドラテンプレの「戦争」が出てこないのも良いですね。
これまた押し付けがましい先の大戦の反省は、朝から見たくないもののひとつですから。

もうひとつ朝ドラで注目しているのが、舞ちゃんの工場で働く女性工員、土屋さん役の二宮星さんです。

二宮さんは、私の友人でクライアントでもある大阪国際大学・杉山維彦教授の教え子さんで、現役の大学生です。杉山教授は知る人ぞ知る航空マニアで、昨年、マニアどうしで交換するステッカーの制作依頼を受けました。

モンベツタッチという、紋別空港と羽田や関空の間を往復するだけ。
その間にマニアどうしがステッカーなどを交換するという、不思議な儀式があるそうですが、その時に使うステッカーですね。

残念ながら、モンベツタッチは諸般の事情で終了する運びだそうですが、 個人的にはこの仕事の仕上がりには満足しているので、今後も使ってもらえたらと思っています。

二宮さんの出番は昨年末から増えてきて、今年になってからセリフも多くなり存在感をしめしています。

本日はたかしくんと舞ちゃん 、とりあえず結ばれたようでよかったですね。

あと「舞いあがれ!」も1ヶ月半ですが、今後の展開を楽しみに見ています。

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シャーロック・ホームズやクイーン『Yの悲劇』『エジプト十字架の謎』〜思春期に読んだミステリーを読み返したことで、“ヌケ”が埋まってきたような気がします。

2023-02-16 10:23:45 | Weblog

およそ半世紀ぶりにエラリー・クイーン『Xの悲劇』を読了しました
〜まさにミステリーこそは、物語の原点ですね。

『Xの悲劇』を読んだ勢いで、これまた半世紀ぶりに『Yの悲劇』を読了し、今は『エジプト十字架の謎』を読んでいます。

なにせ思春期に読んだ本ですから、ほとんど覚えていないだろうと思っていたのが、読み進めるうちに意外と記憶が戻ってきました。
その一方で、当時だったらぜったい理解できなかったろうな、という部分も発見できました。

たとえば、『シャーロック・ホームズ』シリーズをはじめとする英米ミステリーは、登場人物が英語圏以外の人物が出てくるパターンがあります。

それもウルグアイとか、アルメニアとか、現在の日本人でもあまり縁のない国名が出てきて、その当時のイギリス、アメリカがいかに豊かでコスモポリタンな地だったかを示している気がしました。

当時、ワケがわからいまま読み進めていた部分もあったので、再読しながら、知識や記憶の“ヌケ”を埋めていく感じが限りなく心地良いですね。

すみません、本と関係ない話で(笑)

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二月は絶賛フィギュア制作の月!〜後半はイラストと油彩に入ります。

2023-02-14 10:21:24 | Weblog

昨年末の個展で受注を受けた“なまけカエルくん”たちのフィギュア制作ですが、3ヶ月近く経った今が制作真っ最中になりました。

こうしたフィギュアは「モデリングする時間」や「乾く時間」「磨く時間」、そして「塗る時間」などの工程が多く重なり、どうしてもスパンが長くなります。
たまたま注文が重なったので、この機に個展に出品するフィギュア、今まで完成しなかったガネーシャ様のフィギュアなどを平行して作っていますが、ようやく何体かが形になってきました。

久しぶりに作る「アチャールくんフィギュア」、そして干支にちなんだ「ウサちゃん」フィギャアなど、新作が目白押しです。

どうぞみなさん、お楽しみに!

そして短い2月の折り返しは、依頼されたイラスト制作やワンちゃんの油彩制作に入ります。経過報告もクライアントさんが許可していただける範囲でアップしますので、どうぞお楽しみに!

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給湯器のある2023年〜あるものがある幸せ、あるものがない不自由さ。

2023-02-13 09:36:53 | Weblog

わが家では給湯器のない生活を、一昨年の11月にはじまり、年をまたいだ昨年3月末日までの4ヶ月半まで続けていました。

お風呂のない生活…上のマンガでは「これはこれで気持ち良い」とは描いてますが、まさに「これはこれで」という意味ですね。どっぷりお風呂に浸かった方が気持ち良いに決まっています。

うちの風呂は沸かし湯ができないタイプなので、少し熱めの湯に私が最初に入り、そのあとで妻か義母が入る形ですが、入浴剤やみかんの皮などを入れてお湯を楽しむようにしています。

俗に「喉元過ぎれば熱さも忘れる」とは言いますが、あの4ヶ月半はなかなか忘れることはできないですね。

風呂以外で給湯器の存在がありがたいのが洗い物と、実はフィギュア制作です。

フィギュアは水溶性の粘土を使うので、給湯器の存在が欠かせません。
もちろん水でも良いのですが、冬のこの時期はお湯が使えた方が良いに決まってます。

ということで、あるものがある幸せ。
あるものがない不自由さ。

それを実感するこの冬でした。給湯器がやってきた昨年の春先より、今のこの時期に有り難さが見に沁みています(笑)。

▲で、このタライはフィギュア制作のおともに使っています。
ムダなく使えてけっこう、けっこう♪

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およそ半世紀ぶりにエラリー・クイーン『Xの悲劇』を読了しました〜まさにミステリーこそは、物語の原点ですね。

2023-02-09 10:08:08 | Weblog

今さらですが「シャーロック・ホームズ」シリーズに凝ってます

昨年の秋頃からシャーロック・ホームズの原作を再読しはじめた流れで、今度はエラリー・クイーンのシリーズを再度読みまじめました。

小学校高学年から中学生時代に、創元推理文庫やハヤカワミステリーに凝りはじめた時期があったのですが、以来、およそ半世紀ぶりの再読です。

『Xの悲劇』がエラリー・クイーンではなく、バーナビー・ロスという覆面作家の名でデビューしたのが1932年のこと。ちょうど世界恐慌がはじまった時代で、およそ90年前というのですから驚きです。

犯人が誰だったかも、おぼろげにしか覚えていませんでしたが、コルクにニコチンの毒針を刺して殺す方法。被害者がハーリー・ロングストリートという名の株式仲買人だったこと。名探偵役が引退した舞台俳優ドルリー・レーンだったことなどは、ハッキリ覚えていました(そしてドルリー・レーンがシェイクスピアの名優という設定だったことで、福田恆存訳の『ハムレット』や『リア王』などを読みはじめたのでした)。
もっとも殺人現場はNYの地下鉄だった記憶があったのですが、路面電車だったのは大きな記憶違いだったかな。

小説や映画などで「生まれた時からの古典、永遠の新作」という言葉がありますが、まさに本作はそんな感じでした。なにせ90年も前に書かれた作品なので、今の感覚とはかけ離れた部分はあるものの、ミステリーとしての面白さは抜群でした。

犯人や被害者の過去が明らかになっていく下りなどは、テレビドラマのミステリーなど、すべての推理モノの原点がここにあるようでした。
まさにミステリーこそは、物語の原点ですね。

1930年代のアメリカはかなり荒っぽい時代だったようで、警官の尋問が、今ではパワハラなどで問題になるようなセリフが満載。行儀もわるく、ツバやタンを痰壷(若い方はご存知ないでしょうが、文字通りの物体です)に吐きかける…なんて描写にびっくりでした。

また登場人物のマダムが「泥パックに行く「とか、「ウルグアイから来たマテ茶は如何?」といった、大恐慌時代であるとはいえ、当時の米国の豊かさがそこかしこに見られたのも面白い。

翻訳はベストセラーだった鮎川信夫訳に変わり、1968年生まれの中村有希訳。
読みやすい平明な日本語で、ていねいに書かれた素晴らしい翻訳だと思いました。

今ちょうど『Yの悲劇』を読んでる最中です。
こちらはもっと面白い!

犯人は知ってますが、それでも面白いミステリーは本物ですね!

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エスカレーターで立っている人にぶつかってくる人間に、忖度してはいけないなと感じた件。

2023-02-08 11:43:19 | Weblog

先週土曜に武蔵五日市に赴いた際、大江戸線新宿駅とJR新宿駅の間の長いエスカレーターを使いました。ここはよく、駅員さんらが「エスカレーターは立ち止まりましょう」と積極的に呼びかけをしている場所でもあります。

最近は認知されてきましたが、実はエスカレーターの片側は空けていけません。

片側を40kgから100kg以上もある人間が歩いたら、機械の故障原因にもなりますし、そもそも危険だからです。
最近はどの鉄道でも「立ち止まってください」と呼びかけていますですが、エスカレーターを歩く(あるいは走る)人の同調圧力を背中で感じるのか、多くの人が片側を開けています。

まったく混雑時こそ両側に立てば良いのに、片側しか空けないから無駄な行列が出来るのは困ったものです。

そんなわけで、私はエスカレーターの空いてる片側に立ち止まることにしています。
3年ほど前までは、怒って押しのけてくる人もいましたが、さすがに最近は少なくなったかな…?。

そう思っていたら、この時、大江戸線新宿駅の下りエスカレーターでドンとぶつかってくる御仁がおりました。後ろに歩けるスペースがあったからですね。
こんな人がいたら、空いてる片側に立ってるのは躊躇しても仕方ないな。まして女性の場合はなおさらでしょう。

だからみんな片側開けるんだね…そう思った瞬間、私の斜め後ろ左側に立っていた人が、前に一歩踏み出してきました。おお、これで後ろから歩いてきても通れなくなるな。

私以外にも同じ気持ちでいた人が、行動で示してくれたので、ちょっと嬉しくなりました。しかもその方は女性でしたから、なおさらかな。

全員とは言いませんが、エスカレーターを歩いてくる人に、良い顔はあまり見たことがありません。どちらかと言うと、余裕がなくて自分のことしか考えていない顔をしています。

この人たちに気をつかってはいけない…私は強くそう思いました。ましてや、下りのエスカレーターでぶつかってくる人に、忖度は無用。

そんなことを思った次第です。

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武蔵五日市に美味いものあり〜「椀ものや 木のか」と「おかしやパージュ」

2023-02-07 18:00:34 | Weblog

土曜は西東京・武蔵五日市に足を運び、ワンちゃんの絵を描きに行きました。

先週の土曜は、西東京は武蔵五日市にお住まいのクライアントさんにお呼ばれし、ワンちゃんの絵を描く前に、「椀ものや 木のか(このか)」という和食のお店でご馳走になりました。

山形鶴岡のアル・ケッチァーノなどの例があるように、なにもお店は都心だけではありません。むしろ都心に野菜や畜産の場は少なく、食材が集まってくるというだけに過ぎません。

昼頃の時間を指定され、お店を予約しましたという連絡を受けた段階で、ちょっと期待していたのですが…実際にいただいてみると、出てきたお皿たちはそれ以上でした!

▼ 多摩木材で作られた瀟洒で落ち着いた内装。

木の香りがして、より空気がおいしく感じますね!

▼京芋の椀ものです!

▼ジャガイモ、ふきのとう、カブの詰め物。本当に手が込んで美味しい。

料理というのは、もちろん手をかければ良いというものではありませんが、木のかのお皿は、ひとつひとつの素材がどれも生かされた上で手をかけてます。

カブの詰め物に思わずカブりついてしまいました・・・なんて、ウフッ♪

▼ハッサクの酢の物。酸味+酸味は、逆にマイルドになるんですね。

良い塩梅のところで酸っぱいものが出てきますね!
味が変わって、また食べようという気になります。

▼シメの炊き込みご飯は百合根でした!

固めに炊いたご飯は、粒粒がひとつひとつ感じられる感触がまた素晴らしい。

▼食後のデザートも嬉しいですね。

お店で出されるお皿は、どれも手が込んでいて本当に美味しい。これから仕事でなければ、お酒も一杯やりたかったのですが(笑)、素晴らしい季節の素材に堪能し、充実の時間を過ごしました。

ところで、武蔵五日市の名店は木のかさんだけではりません。

▼お土産に持たせていただいた「おかしやパージュ」のフィナンシェ。

いやいや、クライアントのM田さん。
すっかりご馳走になりました。

きっと良い仕事をしますので、お楽しみに♪

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土曜は西東京・武蔵五日市に足を運び、ワンちゃんの絵を描きに行きました。

2023-02-06 10:13:32 | Weblog

一昨日の土曜は西東京・武蔵五日市に足を運び、ワンちゃんの絵を描きに行きました。クライアントさんは小学校時代の同級生で、昨年の10月のクラス会でに声をかけられたものの、12月に個展を控えていたため、年を越した2月の訪問となりました。

私にとって、同じ西東京でも八王子市は母校があるため馴染みがあるのですが、すぐ近くのあきる野市は、ほとんど初めて。楽しみの訪問となりました。

駅近くの瀟洒な和食屋さんで昼食をいただき、ファーマーズマーケットなどを回ったあと、クライアントさん宅でワンちゃんたちとご対面。個展で顔合わせしてから二度目の顔合わせになりました。

ともかくもペットを飼ったことない私にとっては、未知の体験の連続でした。

 犬種はトイプードルが二頭。

サクラとモモという名の雌…最近の言い方では“女の子”です。
(同じ動物でも、牛や馬は変わらず雄・雌という呼び方をしているのが面白い)。

ともかくも犬は言葉が通じず、ひと時もじっとしていませんから、スケッチが一苦労でしたが、反対に見た瞬間を絵にするところが面白くもありました。

いや〜、動物を描くのは本当に面白いですね!
ドガが踊り子や馬を描く時は、こんな気分だったかも。

以前、iZooの白輪剛史館長の本で、パンダやクジラ、ヤドクガエルなどのイラストを描いたことがありますが、仕事で動いている動物を描くのは、ほとんど初めてなので面白くて夢中になってしまいました♪

絵を描くことで大切な要素のひとつとして、「見る」という行為がありますが、動物を描く時は本当に集中して見ないと書けません。
当然、同じトイプードルも同じではありませんから、違いを見ないといけませんし、動きのクセなども見つけないとダメですね。

面白かったことはトイプードルは、その見かけに反して、まるでオオカミのような足をしていることです。
「もしかして、プードルって元々は猟犬?」 と尋ねたら、やはりそうだったようです。ダックスフンドがアナグマ専門の猟犬なのは有名ですが、プードルもまた猟犬だったようですね。元のプードルは大きな犬で、撃って水に落ちた鴨をとらえに行くため、浮きやすよう毛がフワフワにさせたという話でした。

▼眠くなると前足でソファを掘り出す行為をするのは、猟犬時代の記憶か?

写真もいっぱい撮りましたが、大切なのはやはりスケッチです。これから一枚の絵に仕上げないといけませんが、どういう形にしましょうか。

長い画家生活の中でも初めての依頼に、自分でも楽しみなところです。

クライアントさん、完成をどうぞお楽しみに!

▼こちら、クライアント家玄関に飾られた、招き猫レオノーラちゃんです。
こちらはワンちゃんでなくて、猫ちゃんですな♪

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昨年末にフィギュアの大半がSold outしましたので、現在そちらの制作に励んでいます。

2023-02-03 10:03:57 | Weblog

▲こちら以前、表参道にあったマリナ・リナルディの店内で展示された、アチャールくんフィギュアです。

昨年末の個展の初日、無事に婿入りをいたしました。
ただオーナーの方は、展覧会にはいつでも貸し出しをしてくださるそうなので、皆様とお会いできる機会があると思いますので、次回の個展もどうぞお楽しみに♪

それにしても昨年末にフィギュアの大半が売れてしまいました。喜ぶべきことですが、そのままでは次回の展覧会で売るものがありません。

幸い、個展の際にカエルくんたち等の受注がありましたので、それを機会に、現在せっせと作っています。

実はアチャールくんのフィギュアは今までに、2点しか作っていないので、この機会に作ろうかと思っています。

▼こちらは七戸じゅん港区議の結婚パーティの受付に置かれたアチャールくんフィギュア。もちろんオーナーはセブン区議です。

▼左端、ろくろ上のガネーシャ様の頭にアチャールくんが乗っています♪

次回の個展をお楽しみに!

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