小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

芸術性では「真央勝利」

2010-02-27 09:59:48 | Weblog
真央ちゃん、無念の銀でしたが立派でした。
国際大会には、働かない日本代表に「ありがとう」なんて言う、ふやけた意見も聞きますけど、
浅田選手はホントによくやったと思います。
おじさんは感動しました。
今日の東京新聞に”芸術性では「真央勝利」”という記事が書いてありました。
画像にアップしましたので、ぜひご参照ください。

寝る前も今も、ラフマニノフの「前奏曲・鐘」の重苦しい響きが耳について離れません。
のだめカンタービレで千秋のライバルだったフランス人が、
指揮者のコンクールの抽選で、”ラロのスペイン交響曲”を引いて、
「どひゃ~!」と崩れ落ちる場面がありましたが、
ラフマニノフの「鐘」はそれ以上に、どひゃ~と来る音楽でした。

テレビで見てるだけで耳につく音楽ですから、
毎日10数時間とこの曲と向かい合った浅田選手の精神的負担は、さぞ大変だったことでしょう。
一時不調を伝えられていたのも、少なからず影響があったのかもしれません。
最終的には、この曲をモノにしたわけですから並ならぬ精神力です。

きむよなは動きも流麗で、金メダルは妥当なところでしょうが、
あのカナダ人コーチのしたたかさが勝利を呼び込んだというところでしょうか。
計算したところが、すべてツボにハマった感じです。

もしかするとタラソワコーチと浅田選手は、とてつもない高みを目指していたかもしれません。
芸術性を重んじるあまり、したたかさにおいて一歩及ばなかったのでしょう。
その意味では、浅田選手の演技はまだ未完成でした。
私も点差ほど、ふたりの力量に差がなかったと思います。これからが楽しみです。

それにしても、素人ながら女子フィギュアのレベルの高さには感服です。
安藤選手のクレオパトラも、小林選手のフラメンコも良かった。
おじさんは思わず「ありがとう」と言ってしまいそうだぞ。

ちなみに浅田真央の「真央」は、大地真央から取ったんだとか。
実は、空海こと弘法大師の幼名も「眞魚(まお)」でおます。
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浅田真央の「仮面舞踏会」

2010-02-24 14:02:20 | Weblog
さきほど終わったショートプログラム、浅田選手の演技は素晴らしかったです。
おじさんはいい年をして、ものすごく緊張してしまいました。
キム・ヨナ選手がトップについたものの、良い位置についてまあよかった

重苦しいハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」ですが、
それにかえって鳥肌が立つような感動を覚えました。
これならフリーのラフマニノフ「鐘」にも期待できそうです。

それにしても、あとから演技をしたキム・ヨナ選手の精神力はすごい。
これはなかかな手強いかな~。
私の友人に言わせると、キム・ヨナは色っぽいし、
たぶん・・・西洋人の審判から見るとキム・ヨナのすべてが美しく見えるのでは・とのこと。

時代は変わったというか、
見てると演技もそうだけど、真央ちゃんとキム・ヨナ・・・
プロポーションが西洋人の選手に比べてもダントツに良いんですね。
特にキム・ヨナの柔らかさは筆舌に尽くしがたい。

欧米の選手はパワーがあるんだけど、
ギュンギュン、グイグイ、ドスドスして大味な感じ。
あちらの料理と同じだな。
スピードスケートなら、そっちの方が良いんだろうけどね。
明後日のフリーが楽しみです。


ところで、ルールもロクにわからないくせに生意気ですが、
女子カーリングの中継にひとこと。
選手のやりとりが視聴者に丸聞こえっていうのは如何なものでしょう。
視聴者サービスだと言って、決行したみたいだけど、これは敵に手の内を教えているに等しい。
それが今回の1次敗退の理由ではないと思いますが、今後のことを考えれば、
データを相手に献上してるわけですから、
こんなことしていたら、したたかな欧米や中国には永遠に勝てません。

写真は烏龍茶専用の水筒。
網の中に茶さじ2杯の烏龍茶を入れ、100度の熱湯を注ぐだけ。
ペットボトルのものよりはるかに美味しく、最近はジムや火曜会での必携品です。
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インド映画音楽のアイスダンス♪

2010-02-23 11:34:34 | Weblog
連日、ロクに知りもしない五輪の話題でスミマセン。
(実はスポーツの中身ではなく、映画や音楽の話題ですが・・・)

昨日、TVをつけたら”アイスダンス”という、
スケートと社交ダンスを組み合わせたような種目をやっていて、
アメリカのデービス&ホワイト組
インド音楽をバックに踊っていたのにびっくり!

ちょっと嬉しくなりました。
テレビではインドの民族音楽と言ってましたが、
それは間違いで、あれはインド映画の主題歌です。
わが家のヒンディームービー通に言わせると、
あれはアイシュワリアー主演の、インドではかなりメジャーな作品だそうです。

ハリウッドでもスパイク・リー監督が「インサイド・マン」の挿入歌に
チャイヤチャイヤ」を使っているなどしていますが、
(実際の映画の映像をご覧ください)いや~、時代は変わったもんだ!

私がはじめてインドに行った頃なんて、
インド映画の音楽を人に聴かせると、ほとんどキ○違い扱いされたものですが、
いや~、住みやすい世の中になったものです。

写真はイラストを担当した「パンダの飼い方」の中のカメレオンのイラストですが、
修正前のモノクロイラストと、実際に使われたカラーイラストです。
色はパソコンでつけたわけでなく、手描きによるものです。
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浅田真央・金メダルへ~ラフマニノフの「鐘」

2010-02-22 11:32:38 | Weblog
昨日は龍馬伝を見たあと、
「浅田真央・金メダルへ独占!」という番組を続けて見てしまいました。
バンクーバーがはじまる前は、まったく関心なかったくせにね~。

最初に浅田選手がラフマニノフの「鐘」を聴いた時は、正直「え?」と思いました。
ラフマニノフなら、もっと華やかで美しいメロディーの音楽があるだろうに、
わざわざ一番ぶ厚く重苦しいものを持ってくることはないだろう・・・
なんて素人のくせに、生意気なこと思ったりして。
(ラフマニノフの”鐘”にはピアノ曲と合唱曲がありますが、こちらは前者の方です)。
昨日の番組を見て、その気持ちは少し解消されましたが、いかにもキム・ヨナ選手の007とは対照的。
ジャンプは浅田選手ですが、キム・ヨナ選手の表現力はすごいですね。
うーん、大丈夫かな?

サッカーでも野球でも日韓戦は燃えますが、やっぱり真央ちゃんには勝ってほしいぞ。
おじさんは必勝を願うばかりです。

ラフマニノフの「鐘」は、ロシア出身のタチアナ・コーチの選曲だそうですが、
ロシアという国は、世界で唯一モーツァルトの人気がイマイチな国だそうです。
モーツアルトの軽妙さより、彼らはぶ厚いものを選ぶんでしょうね。

余談ながら、ラフマニノフは先日の辻井伸行さんのコンクール優勝もあって、
日本でも大人気ですが、ほかにもラフマニノフ好きな国民にアメリカ人があげられます。
ラフマニノフという作曲家は音色は華麗で流麗ながら、
メロディーは泥臭く土臭い。
そこがアメリカ人の心に響くのかもしれません。

ほかにも、イタリア人はなかなかのチャイコフスキー好き。
本国ロシアで、チャイコフスキーはベートーベン以上の存在ですが、
この人の音楽が南国イタリアで好まれるというのも、面白いことだと思います。
(ま、個人的な感想ですけどね)。


写真は先日、たまたま入手した国産ワインを入れて作ったミートソースのブッカティーニです。
某大手ワインメーカーが「無農薬葡萄使用」と銘打った品ですが(本当だろうけど)、
よくラベルを見ると輸入した葡萄ジュースを発酵させたもの。
甘口ワイン好きの私ですが、この甘さはいけません。
山形の武田ワイナリーを見学した時は、国産ワインもここまで進歩したかと思いましたが、
大手がこれでは、日本のワインもまだまだですな~。
豚挽肉にタマネギ、ニンジン、セロリ、ニンニクを炒め、ほぼ1本ワインを入れて煮込みました。
自分で作るボロネーゼはおいしいです。
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ジェルソミーナ、ザンパノ、高橋大輔

2010-02-21 10:52:54 | Weblog
韓国でも高橋大輔選手の人気はうなぎ登りだそうで、映画「道」の反響もすごいそうです。
荒川静香選手の時も「誰も寝てはならない」の売り上げが大変だったそうですが、
これから映画「道」のDVD売り上げに注目したいところです。
こうしてスポーツから芸術の世界に広がっていくのが、
フィギュアスケートの魅力であり、素晴らしさに違いありません。

映画通のtomozoさんのコメントによると、
「道」のヒロイン、ジェルソミーナの役は女優にとって憧れの役なんだそうです。
演じたい役は? ときくと、ジェルソミーナを挙げる人が多いんだとか。
私は強いと思われてる女性ほど、ジェルソミーナに共感すると思っていましたが、
何か、そこに理由があるんでしょうね。

私はこの映画の存在を、中学時代に読んだ
遠藤周作の”狐狸庵(こりあん)先生”のエッセイで知りました。
ストーリー内容も全部書いてあって、狐狸庵先生は
「男と女の間って、ジェルソミーナとザンパノの関係なんだよな」
とおっしゃっていたのです。

当時は何のことかわからず、浪人時代、早稲田松竹ではじめてこの映画を見た時も、
うしろに座ってた女性客の「かわいそ~(ジェルソミーナが)」とか
「ひどーい(ザンパノが)」という声がうるさく、
狐狸庵先生のおっしゃった意味がわかりませんでした。

その後、何度もフェリーニの「道」は繰り返して見たのですが、
この映画を見て本当に涙したのは、何度か挫折して人生の悲哀がわかった頃かな~。
ザンパノが海岸で泣きむせぶ、あのラストシーンは
奥さまに先逝かれた、世の男性たちの姿に重なるのかもしれません。
(亭主が先に逝くと、世の女性はかえって元気になるそうですが)。

ケガを乗り越えた高橋選手だったからこそ、あの世界を表現できたのでしょう。
荒川静香さんもコメントしたように、
高橋大輔選手の演技は、こと芸術性においてはダントツだったと思いました。

写真はキッチン・マ・メゾンのブイヤベースと、そのスープで作ったリゾット。
2人前2900円で新鮮な海の幸が、腹一杯味わえます。
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高橋大輔選手の「道」

2010-02-20 08:41:53 | Weblog
オリンピックがはじまる前、バンクーバーはイマイチ盛り上がらないなと思ってましたが、
人間、勝手なもので、日本人選手がメダルを取ると見てしまいますね。
高橋大輔選手、トリノの頃はチャラチャラした感じがして、そんなに好きではなかったのですが、
これまた勝手なもので、いざメダルがかかると、ついつい応援に熱が入ります。

それにしても一度挫折をすると、人間というのは強くなるものです。
オリンピックに出るような人は、過酷な稽古に耐えてきた人たちですから、
みな人並み以上の根性があるのでしょうけれど、
高橋選手が4回転を失敗したあと、堂々と演技をやり遂げたのは素晴らしかった。
(国母選手もこれから変わる・・・かな?)

ただ大技を出さなかった選手が金メダルというのは、
減点法という感じもして、これもご時世なのかなと残念な感じはしました。
まあフィギュアの採点について、私はまったくの門外漢なのでわかりませんが。

印象的だったのは、音楽にニーノ・ロータの「道」が使われていたことかな。
「道(La Strada)は、イタリアの巨匠フェリーニの名作に使われた音楽ですが、
これがモノ悲しくて良いんだな~。

高橋選手の演技は、道化師のイメージ以外には
映画の内容そのものにこだわっていないようでしたが、
「道」という映画の中身をよく読み込んで、作り上げたと思います。

クラウンをイメージした高橋選手のコスチュームは、その要素の一つですが、
すずめさんのブログに細かく感想が書かれてます。
(小塚選手のコスチュームなんか、まさにその通りだと思いました。
 さすが服飾デザイナーです。ぜひご参照のホドを)。

映画「道」のあらすじは、拙著「おちゃめなイタリア人!」の中で、
マンガにして描いたことがあり、それを画像にアップしました。
(高橋選手の演技に使われた音楽は、劇中にジェルソミーナが口ずさんでいた歌でもあります)。

どういうわけか、主人公のジェルソミーナ・・・
まわりから、”気が強く自由に生きてる”と思われている女性ほど「私に似てる」と思うようで、
そのあたりも、この名作の深さなのかもしれません。
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自閉っ子的 心身安定生活!

2010-02-19 13:12:13 | Weblog
私たちの中学~高校時代くらいまでの頃、運動中は水を飲んではいけないというのが常識でした。
今は脱水症状を予防するため、スポーツ中の水分はこまめに摂るようにというのが常識です。
でも、先日オンエアされていた健康番組によれば、
水分の摂り過ぎも危険なので、塩分を摂取しようなんて声もあって、何だかわかりません。

また脳細胞というのは、20歳をすぎたら1日10万個の割合で壊れていき、
一度死んだ脳細胞は二度と元には戻らないというのが、比較的最近までの常識でした。

ところが脳細胞はシナプスが繋がることによって能力が上がるので、
20歳を過ぎたら、人間だんだんボケまくるわけでもないということがわかってきました。
(当たり前だ!)
さらに一度壊れると元に戻らないと思われていた脳細胞ですが、
最近の研究では、どうもそうではないらしい。
このように健康や医療の常識というのは、時代とともに変わってくるようです。

さて、先日花風社さんで打ち合わせをした際、
そんな常識をくつがえすような話が上がってきました。

花風社さんはニキ・リンコさんや藤家寛子さんといった、
自閉症を抱える作家の書籍を数多く出版しています。
で、これまで自閉症というのは、治らないものと考えられてきたのですが、
ところが、どうもそうでもないらしい。
(自閉症は引きこもりではありません。
 先天性の脳機能障害の一種で、他人とのコミュニケーションがうまくいかない発達障害です)。

それが次回、花風社さんから出版される本の著者、
精神医学業界の大大大博士のご説なのです(今のところ覆面博士です)。
少なくとも、自閉症が良い方向に改善することは可能なようです。

実際に、大大大博士の治療を受ける藤家寛子さんの様子をDVDで見たのですが、
それは見事なもので、俗に快方に向うことを「薄紙をはがす」なんて言いますが、
そんなものではなく一気にベリッと病をはがすような感じ。
(詳細はまだ言えません)。

でも、私はひとつだけ困ったことを見つけてしまったのです。
あちら側の世界とこちらの世界を行き来する「ちゅん平」の顔が、
色白で清楚なお嬢さまの顔に変わっているではありませんか!
つまり、そっくりに描いたはずの私の似顔絵とは、違う人になってしまったのです。
仕方ない・・・次回の本はちゅん平を人間にしないといけないのだ。
新しい似顔絵を描いてあげないとね。

画像は「自閉っ子的 心身安定生活!」のカバー絵。
右上が藤家さんの似顔絵ですが(左下が花風社の社長さんです)
この時とは違う顔になってしまったわけですね。
生まれ変わった「ニュー・ちゅん平」には、神さまから彼氏までプレゼントされ、
今やヒマさえあれば携帯でメールばかりしてるそうです。
バカバカしいやら、うらやましいやらですが、人生もそう捨てたもんじゃありません。
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パンダの飼い方

2010-02-18 11:16:08 | Weblog
以前、何度かイラストをアップした動物本が、ようやく3月上旬に上梓いたします。
タイトルは「パンダの飼い方」。
著者は白輪剛史(しらわ・つよし)さんという、静岡で動物商をいとなむ方で、
爬虫類の輸入に関しては日本でも有数のエキスパートです。

イラストに関しては、一度モノクロで描いたものをカラーで描き直すなんて作業もしました。
まあ、作業のやり直しなんて、この稼業では珍しいことではないし、
もともと好きでやってる仕事ですから、苦にはなりませんでしたが、
今回はわりとリアルなイラストレーションだったので、
それなりに手間はかかったかな。

でも中身のイラストは、カラーにしたおかげで
ぐっと魅力のあるものになったと自負しています。
以前アップした画像になりますが、ヤドクガエルのイラストをご覧くださいませ。

画像はカバー写真で、個展に来てくれた編集者が
「キュービックパンダ」を見て提案してくれたもの。
当然、こちらのイラストも私の手によるものです。
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食堂かたつむり

2010-02-16 07:36:50 | Weblog
休日は食堂かたつむりを見に行きました。
なんか見たあと幸せになる映画で、これは良かったなあ。

主役の柴咲コウは芝居にムラがある人で、
「世界の中心で愛を叫ぶ」や「県庁の星」では良い味を出してましたが、
「どろろ」などは演技を疑われるような役どころでした。
で、今回の映画は声が出せない人の役。
目ヂカラがあるので、それがかえって功を奏した感じです。

料理をテーマにした映画って、意外と料理が美味しく見えないことが多いのですが、
(”タンポポ”や”バペットの晩餐”、”コックと泥棒、その妻と愛人”など)
これはその点、なかなか良くクリアしてたと思います。

と言っても美食を追求する料理ではなく、マクロビオティックみたいに
あくまで医食同源を追求して、健康と幸福を得る一皿とでも言いましょうか。
扱っている料理が無国籍の創作料理みたいな感じで、
お客さんによってはスープ1皿でおしまい、なんていうのが
美食は二の次、
大切なのは医食同源にによる健康と幸福、という感じを起こさせました。

また、最初に出てきたザクロカレーは、4年前、
ムンバイのクラフトというインディアン・キュイジーヌで食べたものとそっくりでした。
かのタージマハル・ホテルで出される料理なので、そこで食べたのかな。
それとも、以前私がそのザクロカレーについて書いた
サイトの記事(閉鎖されましたが)を読んでくれたのか・・・。
(図々しいか)。

映画を見たあとは無性にカレーが食べたくなり、昨日アップした店赤坂ザ・タージに行きました。

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「常識を破れ」なんて言うけど~赤坂ザ・タージ

2010-02-15 09:53:01 | Weblog
昨日のブログの続きです。
堀江貴文さんのブログに書いてある服装原理主義を読んで、何か違和感を感じていたのですが、
ふと「なるほど、だからこの人は一線を超えちゃったんだな」と思いました。
この人のブログ。読んでいて面白いし、才能があるのはわかるんだけど、
何かにつけ違和感があったのは、この点に尽きるかもしれません。
つまり「ルール違反にあまり抵抗を感じないタイプ」なのかもしれません。

ちょっと古くはテニスのマッケンロー、NBAのデニス・ロッドマン、最近の朝青龍など、
才能があって面白い選手なのに、
素行に問題のあるトラブルメーカーは過去にもいっぱいおりました。

こういう人たちって、何かと話題性があるからマスコミも面白がって報道するけど、
細かいところで、しょっちゅうルール違反すれすれのことをしてるし、
たまーに反則レッドカードを通り越し、法に触れるようなことを犯すことも少なくない。

彼らの天才的プレーは誰にも真似できないけど、
ガッツポーズや暴言は簡単に真似できるから、そこも問題なんですよね。

よく「常識を破れ」なんて言うけど、
破るべき常識が、どんな常識なのかわかってないと意味がありません。
歴史上の偉人の行動が、常人から奇異に見えるのは、
大まじめにヘンなことをしてるからです。
ノーベル化学賞をとった下村先生が家族でクラゲをとりまくってる様子は、
知らない人が見たら、異様な光景に違いありません。
でも下村先生の行動にはキチンとした理由と必然性があるわけで、
ただ非常識な行動をするのは、迷惑以外何ものでもありません。

とはいえ、私自身は偉人でも天才でもないくせに、打ち合わせにスーツを着ていったことがなく、
滅多にやらない講演もカラーシャツで出かけしまうような男です。
(スーツが買えないわけじゃありませんよ。いちおう何着かは持っていますので)。
でも人間、勝手なものでスーツをキチンと着こなす人と会えば、わるい気持ちにはならない。

要は着こなしの問題じゃなくって、それを通じて人に与える印象でしょうね。
国母さんはやっぱり人をナメてる感じだったもん。
二十歳そこそこの兄ちゃんにナメらえたら、普通の年長者ならムッとくるでしょ。

写真は赤坂2丁目、南インド料理「チェンナイ」のあとにできた
赤坂ザ・タージの南インド料理ドーサー。
米のクレープにジャガイモのサブジをはさみ、カレーソースで食べる南インドのスナック食です。
火事で焼けたザ・タージとチェンナイが共同出資してリニューアルした店です。
スタッフの数が減ったせいか料理が出るのが若干遅いけど、
クオリティはそのままで旨いです。
値段も前のタージ時代より安めですので、ぜひ一度足をお運びくださいませ。
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国母選手・服装の話~有楽町キッチン・マ・メゾン

2010-02-14 06:59:58 | Weblog
国母あわや強制送還 謝罪会見やり直しも反省の色ナシ!?(夕刊フジ) - goo ニュース

私、この事件でこの選手のことをはじめて知ったのですが、
まあ見るからにマスコミからも、世のおじさんおばさんたちからも叩かれそうな若者ですね。
年齢は21歳と意外にも成人していますが、顔や目を見るとまだ子供です。
本人はここまで大騒ぎになると思ってなかったのでしょう。
マスコミに姿を現わす前に誰かが服装を注意すれば、何も起こらず済んだ話なんですが、
きっと国母選手は注意しても聞かなかったのでしょうな。

私は20数年前の、厚木市での中学教員時代を思いだしました。
あれは教師を辞め、インド行きの切符を買っていた時の卒業式でした。
(正確に言うと辞めたわけではなく、1年契約の臨時採用職員の任期が切れただけですが)。
無事に卒業式も終わり、問題児たちを送り出し、ほっと一息ついていた時・・・
その問題児たち5人ほどが顔を真っ赤にして、職員室に乱入してくるではありませんか。
卒業式の日、血の気の多い生徒たちが、
教師にお礼まいりをするという話はよく聞いていましたが、
実際にそこまでする生徒はほとんどいません。

彼らも物を壊したりとか、何か暴力的な悪さするというわけではなく、
「どうだ、卒業したんだから飲んでも、カンケーねーだろ」と、
先生たちに主張したかっただけなんだと思います。
(正式に卒業するのは3月31日だから、この段階で厳罰を与えることもできるんですがね)。

ともあれ、飲酒をして職員室に入ってくるなど言語道断。
ところが、それを諌める先生というのが一人もいないのはにびっくりでした。
(まあ、私も何もしなかったのですから人のことは言えません。
 小競り合いを起こして、インド行きがパーになったらヤだなという
 小賢しい思いがあったことはたしかですから・・・)。
生徒たちは5分ほど騒いでいましたが、まったく相手にしてもらえないのがつまらなかったのか、
やがてみなゾロゾロと外に出ていってしまいました。

この問題児たちも今や30代半ば。
その中には甲子園に出場した子もおり、まあマトモに社会で暮らしてると思いますが、
指導力の低下がこの時代からはじまっていたのか、
それとも、どの時代でも問題のある若者の指導は難しいのか、ふと考えてしまいました。
まあ両方だろうな。

ちなみにホリエモンはこの話についてこんな意見を言ってます。
この人らしいけど、こういう意見も何だかな~。

昨日は義母と有楽町のキッチン・マ・メゾンで昼食。
写真はハンバーグ定食にメンチカツ定食。それにオムライス(デミグラスソース)です。
この店のウリは一にハンバーグなんですが、メンチカツもアッサリ目で美味しく、
特にオムライスは秀逸でオススメ。
オムライスをハンバーグやメンチト一緒に注文する時は、
デミグラスソースよりトマトソースの方が、あっさりしていてオススメです。
一度、ぜひ足を運んでみてください。
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土偶展~上野大仏

2010-02-13 08:25:05 | Weblog
写真は上野の国立博物館で2月21日(日)まで開催されている「土偶展」です。
(写ってる土偶は、同じ国立博物館の別なところに展示されてるもの。
 土偶展の会場は撮影禁止ですが、この土偶は撮影はOKでした)。
いや~、見ると正直びっくりします。
この不思議な造形を見ると、土偶宇宙人説が出てくるのも納得ですね。

どんな理由で縄文人が土偶を作ったのか、まるでわかっていないようですが、
不思議なことに世界中に土偶によく似た造形物が発掘されています。
それが土偶宇宙人説や、古代に世界共通の文明があったなんて説を促しているのですね。

中国四川省の三星堆(さんせいたい)文明やメキシコのマヤ・アステカ文明は、
なぜか非常によく似ているということを、
拙著堪能故宮でも書きましたが、
(ご興味のある方は図書館でもけっこうです。ぜひご一読を)
土偶もそれらとよく似ているのが驚きです。

私たちの先祖モンゴロイド系の民族が、地続きだったベーリング海峡を渡り、
北米から中南米に広がっていったのは約1万年前のこと。
土偶も三星堆文明もマヤ・アステカ文明も、せいぜい3000年前ですから、
時間軸が合いません。
それとも3000年前もベーリング海峡は渡ることができたのか?
いや~、これこそ歴史のロマンですわ♥
学者じゃないと、いい加減な仮説も言えちゃいますね。

そんなわけで、この土偶展。
規模は小さいですが、入場料は安めの800円。
一見の価値ありなので、お時間のある方はぜひ足をお運びくださいませ。

この日の帰りは上野公園内の寛永寺に立ち寄り、上野大仏をはじめて見ました。
もとは寛永寺にあった7mもの大仏さまだったそうですが、関東大震災で倒れてしまい、
現在は顔だけが残っているそうです。
100回では済まないくらい前を通っていたのに、見るのははじめて。
現在は受験生が合格祈願に訪れるそうですが、この日も大勢の若者がお参りしていました。
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辻井伸行 バン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝までの記録

2010-02-12 10:24:18 | Weblog
昨日は家でまったりしながら、
「辻井伸行 バン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝までの記録」
を見ていましたが・・・いや、引き込まれました。
バン・クライバーン・コンクールは、世界一過酷なコンクールだそうですが、
優勝まで勝ち上がるには、ずいぶんいくつもの関門をくぐらないといけないのですね。

どんな仕事でも真剣にやればやるほど、その人の性格・・・
というか本性が出るものですが、
辻井さんの場合、コンクールの終わりに近づくにつれ、
音はピュアに美しく響いていくのに驚かされました。

普通、優勝に手が届くところまで来ると、どこか人間ギラついてくるものですが、
あれは持って生まれたものでしょうね。
はじめの審査は辛うじて通過したように思えましたが、
シューマンのピアノ五重奏、
ラフマニノフとショパンの協奏曲による、オケとの共演、
最後のピアノソロと、尻上がりに調子を上げていく様子は
まさに無心としか形容のしようがありません。
かの大横綱・双葉山ですら「我、未だ木鶏足りえず」といった、
”木鶏”の境地に弱冠二十歳の若者が達しているのだから驚きです。

もちろん視覚による情報を得られないことが、
雑念が入ってこない要素でもあるでしょう。
でも、障害者がピュアかというと、それはそうでもなく、
嫉妬や恨み、欲望などの煩悩は、通常の人以上に持ってる人も少なくありません。

辻井さんだって、彼なりに雑念がなかったわけではないでしょうが、
シューマンのピアノ五重奏で共演した、タカーチ弦楽四重奏団の人たちも絶賛してましたが、
ひとたびピアノに向った時の集中は素晴らしい。

で、辻井さんの倍以上の年齢の私はといえば、
テレビを見終わったあとは、ジムに泳ぎに行き、帰ってから日本酒で湯豆腐ふふふ。
運動して空きっ腹に飲んだものだから、あっという間に沈没してしまいました。
いや~、おまえという男はいよいよ頼りにならんカスじゃのう。

画像は先日の個展でも発表した「ジャイサルメールの孔雀」。
以前、描いた作品に修正を加えたものです。
絵画というのは時に30分で仕上がることもあれば、20年くらいにわたって描くこともある。
後日、この絵の最初の状態をアップいたします。
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ウランバーナの薬師

2010-02-11 10:07:31 | Weblog
昨日のスパコン事業仕分けの続きです。
「世界一になる理由は何があるんでしょうか?」「2位じゃダメなんでしょうか?」
あの蓮舫議員の質問は、科学技術を知らぬ者の愚問とされてしまい、
大ブーイングを受けたのは記憶に新しいところです。
そりゃノーベル賞受賞者がそろって声を上げ、
「歴史の法廷に立つ勇気があるのか?」とまで詰め寄られば(あ、これ別の人だっけ?)、
誰でもその意見に疑問を感じることはありません。
でも実は、けっこう鋭いところを突いていた質問だった?

科学技術にたずさわる現場の人でも、
世界2位以下のスパコンでも、多くの仕事は十分成り立つようです。
蓮舫議員がそこまで見通して「2位じゃダメなんでしょうか」と
言ったかどうかはわかりませんが、科学技術の問題は
オリンピックで金メダルを取るような、誰が見てもわかる話とは違うようですね。

誤解がないように申しあげておくと、
一昨日、お会いした博士が「スパコンは世界2位でよい」
という考えを持ってるわけではなく、
「世界2位以下のスパコンでも仕事はできる」という現実を知っているだけです。
彼に言わせると、”世界一を取るか、世界2位でも良いか”より大切なことは、
そのスパコンによって得たデータを如何に活用するかということだそうです。
コンピュータは陳腐化して老朽化しますが、データは半永久的なもので、
応用すれば可能性は無限に広がっていくものですからね。

日本の場合、科学技術の箱物というべきか、設備やスパコンは充実してるんだけど、
取得したデータの生かし方がイマイチなんだそうです。
というより、データは取ったら取りっ放しみたいなところがあるんだって。

・・・・うーん。
それは私自身のことにも言えるかな~。
だって、私も個展などで発表した作品は、一度作ったら作りっ放しだしな~。
マンガやイラストもお蔵入りになってるものがたくさんあることだし・・・
これからhpやブログに、マメにアップしていきたいと思います。

そんなわけでアップした写真は、12年ほど前の作品「ウランバーナの薬師」です。
ウランバーナとは朝青龍の故郷ではなく(あれはウランバートル)、「お盆」の語源です。
元はペルシャ語で「精霊」を意味する言葉だそうで、それがサンスクリット語となり、
さらに漢訳されて盂蘭盆(うらぼんえ)となりました。
ブッダは霊魂の存在を認めてませんから、もとの仏教にはないものです。
季節はずれですが、自分の部屋にかざってあり、手近なのでアップしました。
私のhp、小暮満寿雄 Art Galleryにもアップしてますが、
デジカメの性能アップのおかげか、こちらの方が色がきれいに出ていますね。
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「2位じゃダメなんでしょうか」は正しかった?

2010-02-10 13:15:28 | Weblog
昨日の火曜会では、たまたま宇宙開発にかかわる学者さんと同席し、
いろいろ話を聞く機会を得ました。
先の「仕分け」にさぞ苦労されてると思いきや、もちろん予算を削られて困っているものの、
意外にサバサバしていて、「これも本当に必要なものが何かを見極める、良い機会です」
といったことを言ってました。

また蓮舫議員のスパコン事業仕分けについても聞いてみたのですが、
「世界一になる理由は何があるんでしょうか?」「2位じゃダメなんでしょうか?」
というセリフにさぞお腹立ちと思いきや、
「いや。それは実は本当のところです。あの質問はすごいですよ」と言うではありませんか。
「え? そうなんですか」
「そんなに凄いスパコンがあっても、何に使うのかわからなければ意味がないでしょう。
 ワープロ以外にコンピュータを使わない人が、
 映画が何10本も編集できるようなコンピュータを持ったところで宝の持ち腐れでしょ」
たしかに身近な電化製品でも1割性能が良いものを買おうとすると、
価格は2倍にも3倍にもなったりしますからね。

そういえば映画「アポロ13」では、今のようなコンピュータがない時代、
学者たちが計算尺で軌道計算をする場面がありました。
宇宙開発も分野によっては、世界一のスパコンが必要なんでしょうけど、
そこまでの研究というのは、そんなに多くないのかもしれません。
スーパーコンピュータの需要は軍用が多いようで、
そのあたりが各国が鎬(しのぎ)を削って研究している理由のようです。

まあスパコン、2位じゃダメなんでしょうかという意見に、
100%賛同したわけじゃありませんが、
インドが費用も時間もかかる重工業より、
頭脳ひとつで安価に勝負できるITに目を向けたように、
お金をかけない方法というのが何かあるのかもしれません。
アートはどうだろう? 何かできないものかしら。

写真はアゴについたムダ肉を除去する道具。
私には1日100回以上のマッサージが義務づけられています。
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