小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

医者も色々〜こんな医療はまっぴらです!

2018-08-30 10:55:32 | Weblog

よく一部の医療や障害者支援の世界では、患者を治さず「固定資産」と呼んでいる………などという話を聞くことがありますが、まさかと思いながら、最近身近な人が同じ目に遭ったのにびっくりしました。

その方、患者Aさん(70代女性)は病気ひとつしたことのない方だったのに、今年になっていわゆる四十肩、五十肩にかかりました。
最初は「七十代なのに五十肩」なんて笑っていたのですが、いつまでも痛くて腕が上がらず、あまりひどくなったので、某大手病院の医師に見てもらったところ“腱板断裂”という診断が出ました。

その大手病院の医師は福生周辺にある自分の病院から、週に一度だけ通ってる方だそうで、何度か通っているうちに「手術をしないと治らない」と言われたのです。

病気をしなかった人がどこか悪いと弱いもの。

愕然としてそのお医者さんの話を聞くと、福生のその病院に1ヶ月入院しないと、今は大丈夫でも、そのうちに腕が上がらなくなるということでした。

手術をしたあとは腕を上げてはいけないので、脇に風船のようなものを入れたまま一月の入院ですから、それはおだやかな話ではありません。

また、Aさんの家族はうちの近所の赤坂ですから、福生まで行って色々身の回りの世話をするとなると一大事です。

「先生、何とかもっとうちの近くの病院で治らないものでしょうか。福生では家族はとても通えません」

「大丈夫、ちゃんとうちでヘルパーつけますから」

(ヘルパーさんなんか雇ったら、余計にお金がかかるじゃないの) 

「友だちも知り合いもいないところで、独りで1ヶ月も入院してたら、気が変になってしまいますよ!」

「大丈夫、一ヶ月入院してたら、その中で友だち出来ますから」

(冗談じゃないわよ、この年になって友だち作るために入院しろっていうの?)

どうやら、この辺りから少しも患者に寄り添わず、自分の病院に入れようとする医師に、前から芽生えていた不信感がハッキリしたようんで『この医者、ダメだ』と思ったようです。

この会話からわかるように、この医者……患者のことなど少しも考えておらず、自分の病院に取り込もうとしているのが見え見えですもの。

そこで、Aさんの娘さんが知っている日本橋にある、別の若いお医者さんに診てもらったところ、今時、腱板断裂で入院なんてよっぽどだと言われ、詳しく診てもらったところ自宅養生で充分治ると言われました。

捨てる神あれば、拾う神あり。
医者も変な医者ばかりではありません。世の中捨てたものでもありませんが、Aさんは入院しないで良いことを喜ぶ一方で「年よりだと思ってナメられた」と、悔しがってはおりました。

まあ入院で余計なお金使って、辛い思いしないで済んで良かったのではないでしょうか。

それにしても、例えばあ@花さんのブログでは、治さない医療やアリバイ作りの障害者支援のことがいつも取り上げられていますが、どうやら似たような話が世の中にいっぱいあるようです。

明日は別の分野になりますが、同じような話をもう一つ…書いてみようと思います。

 
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「暁の風 水戸藩天狗党始末記」が上梓されました!

2018-08-28 09:23:00 | Weblog

8月上旬にすでに発売されていましたが、このたび宇田川敬介著「暁の風 水戸藩天狗党始末記」(振学出版)が上梓されました。

実は宇田川さんの原稿は、昨年の2月に出来ていたのですが、私の怠慢で今月の発売なってしまいましたというわけで……しかしながらこれでも私、原稿を落としたことありません。

元々は締め切りのなかったこと加え、原作者の宇田川さんが「絵はわからん」と言って上がったイラストを見もしない人なので、「まあいいか」と、急ぎの仕事を優先に次々に後回しにしてるうちに、ここまで伸びてしまったというわけです(笑)。

発売が遅くなったことで、ひとつ良かったことは、カバー絵が天狗の顔になったことでしょうか。

▼最初はこちら裏のカバー絵が表に来ることになっていました。

そもそも原作の小説に天狗も天狗のお面も出てきません。

「天狗党の乱」は水戸藩にとって汚点とも言えるお家騒動……というか、悲惨きわまりない内乱です。原作者の宇田川さんが好い加減な人なので、内容は深刻な側面から離れていますが、これは誰が書いても明るくなりようがない事件です。

ちなみに天狗党は島崎藤村が「夜明け前」で取り上げてるそうで、私はこの小説を読んだことがあるはずですが、若い頃読んだということもあって、「何て暗くてつまらない小説だ」と途中で投げた記憶があります。

藤村の「夜明け前」が天狗党の話だったとは、宇田川さんから聞いて初めて知った次第で(笑)。

天狗党の名は、藤田東湖の四男・藤田小四郎らが結成した組織を、水戸藩内部で揶揄する意味でつけられた名前です(裏表紙の場面です)。

つまり「お前らは天狗になっている。思い上がっている」という意味でつけられたネーミングで、自分たちが自分たちを「天狗党」と呼んだことは一度もないのです。

揶揄された名前が有名になった例は、絵画でも「印象派」や「野獣派」などがありますが、それだけにインパクトがあるため、名前として定着したのですね。

版元の振学出版からは「天狗の顔をカバー絵にしてください。天狗党の無念さが伝わる忿怒の表情で」というリクエストでした。

顔を描く時って、描いてるものと同じ表情になるため、最初は興が乗らなかったのですが、腹が立つことがあった時に一気に天狗の顔に怒りを封じ込めました。
わたしはスッキリしたけど、天狗さんは怒りっぱなし。

でも、このカバー絵はけっこう評判良いようです。

個人的には「暁の風 水戸藩天狗党始末記」は徳川慶喜公の行動に興味が持たれます。慶喜公……今でいうサイコパスみたいな人だったのかな?
ご興味持たれた方はぜひご一読を。

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沖縄で食べる沖縄料理はなぜ美味しい? 其の二

2018-08-25 19:32:06 | Weblog

▲那覇の市場本通り近くにある「あかさたな」。何ともやさしい味付けが溜まりません♪

沖縄料理について、こんな話を聞いたことがあります。

「沖縄料理が流行ったのは、長寿日本一(当時)に乗っかりヘルシーさを売り物にした某広告会社の戦略だ」

「今や、沖縄が長寿だったのは昔の話だ。アメリカのジャンクフードを食べる人が増えて、長寿県から転落した」

このどちらもウソともいえないけど、眉唾な部分もあると思います。

だってヘルシーさを売り物にするのには、沖縄料理は油も相当量使うし、塩味もかなりキツいです。家庭でどう味付けするかはわかりませんが、沖縄料理=ヘルシーとは単純に言えないと思います。
まあ、東京の沖縄料理屋の多くは油控えめで、 塩も控えめ。だから本場ほど美味しくないのですけどね。

またアメリカのジャンクフードの影響といっても、今さらという感じです。

豚肉のスパムは昔からあるでしょうし、ちょっと前に沖縄はアメリカだったのですから、それでいきなり平均寿命が縮むというのも、どうなのかな。

個人的な考えを言わせてもらうと、最初から沖縄料理はジャンクなものが多かったのだと思うし、それが味の魅力なことも確かです。

長寿が多かったのは、悲惨な歴史があったとはいえ、 単にストレスが東京に比べて少ないからじゃないのかな。
駐車場で3時間900円を払った時、1000円札は使えないと書いてあった時はびっくりしました。他県から来る人は、100円玉9枚も用意してない人が多いでしょ!
ウインカーをつけずに車線変更する車が多いのにもびっくりしたけど、なんだかんだと大らかな県民性なんだと思います。

意外に美味しかったのは、コンビニやスーパーで売ってる「なかよしパン」とか、スパムおにぎりみたいな、駄菓子的というか、B級グルメみたいな食べ物です。

デザインもとても他人が描いたとは思えない……(笑)。

中で驚いたのが、那覇の「あぐん茶」という居酒屋で頂いた、柑橘類を使ったポークカレーです。
豚と柑橘類の相性が良いのはよく知られていますが、今回の旅行で一番好きな味だったシメのカレー。スパイスはシナモンやクミンなど、そんな多くの種類を使っていませんが、うーんインパクト充分。

ゴーヤチャンプルや島ラッキョウ、もずくの天ぷらとは一味違う、この手の料理が美味しいとは、沖縄料理……思った以上に奥が深いなと感じた次第です。

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沖縄で食べる沖縄料理はなぜ美味しい?

2018-08-24 13:36:28 | Weblog

よく「沖縄料理は言うほどおいしくない」なんてことを言いますし、私も以前はそんな風に思っていました。

だって、東京で食べる沖縄料理って、定番のゴーヤチャンプルに島ラッキョウ。それにおざなりの刺身や砂糖菓子でおしまいで、その上けっこうな金額を取られますからね。

ところが、実際に沖縄の現地に行って(店選びをして)食べると、それが抜群に美味しいのですね。もちろん、現地の環境で食べるから“美味しく感じる”ことは確かですが、実際に東京で食べるのと味付けも素材も違うので、料理そのものの完成度が高いと言えるでしょう。

沖縄の人は意外にゴーヤチャンプルを食べないそうです。でも、これは東京で食べるのと現地で食べる違いが最もわかりやすい料理でしょうね。
今回の旅行ではゴーヤチャンプルを3回食べたので、たぶん沖縄の人が普段食べてるよりチャンプル率は高かったかな。

ともかくも三者三様、味付けはどれも違っているのに、それぞれ美味しいことにびっくりでした。

共通して言えるのは……
一、豚肉の出汁味みたいなものが利いてること。
二、かつお出汁みたいな味を加えていること。
三、油を容赦なく使っていること。店によってはラードを使っているようです。
四、塩が沖縄塩で、海の味がすること。
五、豆腐が沖縄の島豆腐使用。

よく沖縄料理はヘルシーだなんて言いますが、少なくとも現地の居酒屋で頂く沖縄料理はそんなことありません。
言うほどヘルシーじゃないから、沖縄料理は美味しいのです!

▼こちらは那覇市内にある「あっぱりしゃん」の島ナポリタン。
沖縄のソウルフードだそうです。

先ほど申し上げたように、東京で食べる沖縄料理はヘルシーがウリですから、油も控えめ。カロリーを押さえたメニューが多いのですが、やはり基本美味しいものはカロリーが高いんだよね♡

この島ナポリタンは沖縄そばをトマトケチャップとスパム、玉ねぎやピーマンなどで炒めたものだそうです。一般家庭ではウスターソースを使うことが多いそうですが、こちらは店の女将の家庭の味だそうです。

さてナポリタンというパスタメニューは、本場イタリアには存在いたしません。イタリアで言うトマトスパゲッティはスパゲッティ・ポモドーロという別の料理であります。

ナポリタンはイタリア系アメリカ人の開発したメニューが、日本で独自の発展をとげたものだそうですが、米軍が駐留する沖縄でさらに進化したハイブリッドが、すなわち島ナポリタンなのでしょう。

▼また、ソーキそばも美味しいですね!
こちらは北谷町のアメリカンビレッジの「ゆい」という店。

もちろんバラ肉やリブ肉、テビチなどの豚肉入りが鉄則ですね。昆布だしやカツオだしに加えた豚肉の風味、塩味が沖縄の味の基本かもしれません。

以前、沖縄に行って帰ったあと、何度かゴーヤチャンプルを作りましたが、どうしてもその味になりませんでした。

今回もたぶん、同じになりことは難しいと思いますが、良いセン行くような一皿に挑戦しようと思います。

また行きたい沖縄でした。続きはまた後日。

 
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台風19号、20号が来ている中、沖縄に行って来ました!

2018-08-22 10:42:41 | Weblog

台風19号、20号が来ている中、沖縄に行って参りました。

「夏の沖縄はバクチ」とクライアントのあ@花さんは言ってましたが、まさにその通り。今年は猛暑の折り、特に沖縄周辺は台風の襲来が例年にも増して多いようでしたが、たまたま今回は滞在中はすべて晴天で、夏の沖縄を堪能できました。

ただ、帰りの飛行機だけは出発時刻が大幅に遅れ、京急蒲田からタクシーでしたが、台風の中で無事行き帰りできたのは運が良かったと思います。

沖縄は今回で7回目ほどになりますが、なぜか一度も自分の意志で行ったことがなく、すべてお呼ばれ。今回も同様のお呼ばれでしたが、それだけに沖縄への縁を感じた素晴らしい旅になりました。

▲▼こちらは2年前に沖縄市知花で行ったイベントで描いた絵です。飾られたものをはじめ見ることが出来、山城社長と再会し、家内を紹介出来たのも嬉しかったです♪

今回、沖縄に呼ばれたのは、さる学校法人理事長の肖像画を描く仕事でした。
日語学院、荒木先生の肖像画の仕事をご覧になった理事長が、夫婦で沖縄に招いてくれたのですから、それは有難いお話です。

ご本人の絵を描くだけなら、会わずに写真だけもらえば、それはそれで描くことはできますが、今回は故郷でありお住まいの沖縄を見ることで、よりご本人の姿に近づくのが目的でした。

多忙な理事長とは何度か電話連絡をしたあと、初日に家内と表敬訪問。
ご尊顔を拝したあとは、理事長に「ぜひ行くべし」と指定された沖縄の地を目指し、さあ遊ぶぞ〜!

沖縄のビーチはひたすら青く美しく、まるでシチリアの海岸にいるようです。

なに、仕事じゃなくて、遊びに行ったんじゃないかって?

いえいえ、これもお仕事お仕事。
仕事はつまらないものではなく、楽しんでやらないといけません(真顔)。

それに理事長さんは、夏のど真ん中の沖縄を知ってほしいと、夫婦で呼んで頂いたのですから、楽しんで帰らないとかえってバチが当たります。

▼で、ここが理事長イチオシの斎場御嶽(せーふぁうたき)。いわば沖縄全体の聖地です。

古事記とも共通点の多い沖縄の神話ですが、逆に日本人のルーツがここにあるのではないかという説のあるこの地。

南部沖縄は、南の島々から渡ってきた人たちが最初に住み着いた場所だそうで、本島の中でも聖域とされる場所だそうですが、実に澄み切った空気が素晴らしく、そして青い空と海が何とも素晴らしい!

空や水の青は、私が絵を描く時に最も気を使う色ですが、この風景が絵に反映されるといいなあ……。

ということで、続きはまた明日以降に♪

 
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日本橋「又佐」のサバサンド〜今日から沖縄です。

2018-08-18 15:17:03 | Weblog

昨日は日本橋の「又佐(またざ)」で一杯。
左上のサバサンドが絶品で、しかも日本酒に合いまくりなのにびっくりでした。

ほかにも豆腐の味噌漬け、つくね、卵焼き、メンチカツに〆はおにぎり(明太子)♪
やっぱり日本酒の〆はお米ですね!

今日はこれから夜の便で沖縄出張。家内も一緒ですが、いちおう仕事です。
いえいえ、ガチでお仕事(真顔)。

帰りの台風が心配ですが、まあそれは時の運ですね。

戻りは21日夜、それまでブログは夏休みになりますので、よろしくお願いします!

 
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オススメのイタリアン、代々木の「ラ・ブォナ・ヴィータ」!

2018-08-16 07:02:50 | Weblog

 展覧会は本年10月27日(土)から11月4日(日)で開催いたします!

一昨日は代々木のイタリアン、「ラ・ブォナ・ヴィータ」という店で暑気払いをいたしました。イタリア語で“素敵な暮らし”ですね。

通常、火曜は柔道の稽古日なのですが、稽古仲間で会社もお盆休みなんだから稽古もお休みして一杯やろうということになりました。
いつもはお酒を美味しくするため、運動してから一杯が恒例なんですが、この暑さもあるし、年齢も年齢だからってこともあって、いきなりの一杯(笑)♪

たまには居酒屋でなく、イタリアンにしようと家内が食べログで探した店がここ、ラ・ブォナ・ヴィータ

アンティパスト(前菜)、プリモ・ピアット(パスタ類)、セコンド・ピアット(主菜)とドルチェがついて、飲み放題で6000円(90分で飲み物ラストオーダー、席は2時間半まで)というコースでしたが、これが大当たりです! 各人、思い思いのお皿を注文いたしました。

↑ 上の写真は前菜の「肉のパテ」ですが、これだけでメインになるボリウムとお味。

▼続く、 パスタ。わたしが選んだのはカルボナーラですが、これがほぼ本場の味。

▼続く、イシモチのアクアパッツァも素晴らしい♪

厨房も活気があり、口コミでしょうかお盆休みというのに、店内は賑わっていてなかなかの盛況ぶり。良いお店ですね。

最初のパテがあまりのボリュウムで、途中でギブアップしそうになりましたが、そこは食い意地を張って完食です。

3時間近く、店でいつものしょーもない議論や会話をしたあとは、何と仲間の一人がカラオケに行こうと言い出しました。正直、カラオケは苦手なのですが、5年ぶり以上になりましょうか。仕方なくお付き合い(ホントです)。

柔道一直線、空手バカ一代、宇宙猿人ゴリのテーマ、だんじりなど、昭和のヘンな歌ばかり歌いましたが、不思議と全部知ってて歌える(苦笑)。

帰宅してシャワーを浴び床についたのですが、暑くて目が冴えていっこうに寝られず。 思わず、エアコンの故障を疑ったほどでしたが、どうやら肉のパテとカラオケで体温が上がったことが原因だった模様。
2時過ぎに寝たなんて、本当に何年ぶりかな。

▼こちらはブラッドオレンジのグラニータです。

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展覧会は本年10月27日(土)から11月4日(日)で開催いたします!

2018-08-15 12:21:23 | Weblog

先のブログでは、母との二人展は11月第2週頃と申しましたが、本年10月27日(土)から11月4日(日)に開催となりました。
初日の開催に関しては通常の展覧会とは違い、搬入を兼ねて開くか検討中ですが、その期間中ということで決定です。

初日が27日になるか、28日になるかは今月下旬に決めて、ブログやSNSを通じて申し上げます。

今までは、一日だけのイベントが多かったですが、日数が増える分、スケジュールが合わせやすくなると思います。

その時期より少し前に出版もその頃に上梓予定です。
シエスタおじさんの続編となり、アチャールくんも全面的に登場するオールカラーの絵本になます。できれば原画もいくつか発表したいと思っています。

今、絶賛描き込みちうですので、どうぞ皆様、お楽しみに!

 
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サントリー美術館「琉球 美の宝庫」展、行ってきました!

2018-08-14 08:21:02 | Weblog

昨日は東京ミッドタウンのサントリー美術館で開催中の「琉球 美の宝庫」展に行ってきました。いやいや、なかなか興味深い展覧会でしたぞよ♪

当然ながら、琉球王国の歴史というのは、私たちが学校で習う日本史と違った立ち位置にあるのですが、それを実感する意味でも面白い展示がなされていました。

まず目を惹くのが紅型(びんがた)や絣(かすり)などの服飾品です。
朝廷を中心としたところであれば、禁色(きんじき)として許されない黄丹や黄櫨染(こうろぜん)に近い、鮮やかな黄色や橙を使った染めが印象的です。
この黄色は当時、交易があった中国でも皇帝のシンボルカラーですから、これまた当然禁色のはずですが、堂々と使っているところが面白い。

染めの色も鮮やかでお見事です。

よく沖縄の人は「島津にやられた!」ということを言うそうですが、年表を見ると首里城は1609に陥落されたようで、ちょうど関ヶ原から10年後くらいのことですね。
関ヶ原で島津が家康の陣のど真ん中を突っ切って逃げたのは有名ですが、日本の中央政治からはずれるのがわかっていたのでしょう。

大阪夏の陣が1615年ですから、中央がゴタゴタしている中での絶妙なタイミングだったのかもしれません。

大河ドラマ「西郷どん」では、奄美大島に圧政をかける悪役の島津家ですが、年表を見ると当時、明朝が琉球を狙っていたのは間違いありませんから、長い日本の歴史を見れば「天晴れ、島津」というところかもしれません(沖縄のみなさん、ごめんなさい)!

この後の1644年に明朝が滅び、清朝に変わっていますから、その意味でも島津は時を読む目があったのかもしれません。

地政学的に微妙なポジションにある沖縄ですが、徳川幕府や島津家にも、明や清の皇帝たちにもさまざまな献上品を送っていて、その気遣いたるや大変なものだったのでしょう。

面白いのが琉球漆で、厚く塗った漆を削っているのは清朝などの様式と同じなのですが、その彫った跡に沈金をほどこしています。これは見たことないなあ。
鮮やかな朱色が見事!

螺鈿も江戸や京都のものはアワビなどを使いますが、琉球のものは近海で取れる夜光貝を使っています。見る角度によって色が変わるメタメリックカラーは、アワビを使ったものとは、またひと味違いますね。

また掛け軸などは、縦に串刺し状態になっているような……見たことのない構図の取り方をしているものが多いのが驚きでした。

縦に串刺し状態といってもわからないと思いますが、参考になる絵の資料がないので、ご興味ある方は足をお運びください。見たら意味がわかると思います。

また、反対に江戸の人が琉球の使節団を見た絵も展示されていて、そちらも興味津々。当時、江戸の人から見たら、エキゾチックな外国だったことが伺えます。
あの北斎も琉球百景みたいなシリーズを描いていて(十景だったか?)、当然、行ったはずはなく、もとになった資料も合わせて展示されているのが面白かったです。

展示の最後は戦前の首里城の写真があったのですが、朽ち果てる寸前のようで、意外にみすぼらしい。首里城は何度も焼けていたようですから、現在の再建された首里城は全盛期のものを模したものかもしれません。

ちょうど、今週末の土曜から沖縄に行く予定なので、その意味でも興味深い展覧会でした。

▼こちらは東京ミッドタウンにあるイートイン、デリーのカシミールカレーとインドカレーです。猛暑で連日カレーでも全然大丈夫♪

 
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2018年も紀尾井町エリックサウスで旧赤坂小学校のクラス会でした♪

2018-08-13 08:53:37 | Weblog

昨日は毎年恒例の旧赤坂小学校のクラス会を、エリックサウス紀尾井町店で行いました。毎年やっていてメンバーもほぼ一緒なので、いつもは昔話もさほど出ないのですが、今年は心臓の大手術から生還してきた友達がいたこともあってか、小学校時代の話で大盛り上がり。

亡くなった友だちはけっこういるのですが、大病からの生還という人は初めてで、鉄板の病気じまんは彼に軍配。胸のあばら骨をすべて切るという心臓の手術だったそうで、入院33日間ですから、それは大手術だったのですが、本人は前より顔色も良く元気だったので、まあ一安心。

きっとこれから長生きできることでしょう。

よく「クラス会に出られるのは社会のステータス」みたいな声も聞きますが、わが旧赤小はあまり関係ないようで、そもそも社会人として定年も近かったりしますからねえ(笑)。

面白いのが、当時の先生についての評価や好ききらいが、人によってまちまちなことですね。わたしが大きらいだった音楽の先生は、何人かの女子は「あの先生で良かった」なんて言っていて、こんなに先生というのは人によって受け方が違うのかと思いました。

学芸会で担当する楽器は、それぞれにランキングがあって、やはりピアノとかフルートなどは一番できる子が担当します。
私は最初、大太鼓をまかされたのですがリズム感がわるかったので、すぐに降格されてサンドペーパーをシュッシュッと擦る担当にされてしまいました(汽車の音楽だったので)。

ホントは担当楽器にランキングなどないはずなのですが、そこは子供の世界。
おうちに帰って、大太鼓を降ろされ、サンドペーパーに降格されたことを「気楽でいいや」と母に言ったところ、「アンタ! なに情けないこと言ってるの」と激怒されてしまい、そこで長い長いお説教。

いや、あの時のホンネを言えば、大太鼓で正確に合わせないといけないのが苦痛だったのですね。

「小暮、お前は本当にリズム感がないのう!」と言われ、もともとセンスがないのに加えて、あれこれプレッシャーを与えられていたので、余計身体が固くなってできなくなったという次第です。

それにしても、お前は本当にリズム感がないのうはあまりに直球だよね(笑)。
本当でも、そこまで言うかって感じですが、当時はまあそれが当たり前でした。

今思えば、才能のなかった音楽の世界に行かずに済んで、かえって良かったといえるかもしれません(真顔)。 

後年、20代になって教員を2年勤めましたが、逆に私もそのようにまだらな評価を受けていたんだろうな。あんまり良い先生とは言えなかったのでなおさらです。

ほかにも、学級委員を誰がいつやったとか、他愛もない話ですが、当時の教員現場のことも検証できて、そこはそこで興味津々。

17:30にはじまり、店を出たのが22:30。
その後、メンバーの大半が二次会までつきあい、解散は23:30でした。

また来年もやりますので、旧赤坂小学校卒業生のみなさま。
何卒よろしくお願いします!

 
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「ミッション・インポッシブル フォールアウト」のトム・クルーズがホントに凄い!

2018-08-12 15:16:14 | Weblog

昨日は六本木に「ミッション・インポッシブル フォールアウト」を見に行きました。

あれれ、シリーズは全部見てるけど、劇場で見るのは初めてかも。
いつも、このシリーズ……CSで放送されているのですが、最近は劇場公開に合わせてオンエアしていることが多く、この日の2日前も5作目だかを見て行こうという気になりました。

まあ、話はあってないようなもの。

盗まれたプルトニウムを取り返す奪回劇なのですが、プルトニウムって手で持ち運びできるの? 鉛で覆われたとして、サッカーボール大の鉛を手で持てるのっていう、ツッコミどころ満載ですが、そんなことはどうでもよろしい。

観客はとにかくトム・クルーズを見に行くですから(笑)。

スピルバーグは「観客はなぜかCGを見破る」という言葉を残していますが、最近の映画はCGをなるべく使わないのが流行っています。

今回のフォールアウトもトム・クルーズによる、超絶スタントがウリ。

パリの町を逆走するカースタントや、ヘリコプターをトム自らが操縦するというムチャぶりは臨場感バツグン!
思わず声を上げてしまう場面も満載です。

色々書くとネタばれになりますので、この辺にしておきますが、個人的には「バーフバリ」以来の楽しみでした。
ともかく木戸銭払って見に行く価値充分!

ぜひとも劇場でご覧くださいませ♪

 
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絵で食べることは、そこそこ大変ですが、絵を描くことは楽しいことです

2018-08-09 12:50:19 | Weblog

はっきり言いましょう、絵で食べるのは大変です

▲5年前に書いて、未だにけっこうなアクセスのあるこの記事ですが、久々に読み返して、多少考えが変わったことがあります。

いえ、考えが変わったというのは不正確かな。
タイトルに「絵で食べることは大変です」とは書きましたが、正しく言うと「絵で飯を食うことは、そんなに簡単じゃないぞ」ってことでしょうか。
まあ、考えてみれば、そんなことは当たり前のことですよね。

この時、記事を書いて理由のひとつは、発達障害の世界などで「障害があっても絵の才能があるなら、絵で食べていけばええやん」と簡単に言う人がいる……障害者ギフティッド幻想に「待った!」をかける意味がありました。

絵を描くこと自体は大変というより、楽しいことです。
ただ難しいのは、絵で生活を維持していくことです。これはなにも絵描きに限ったことでなく、世の中でなんらかの生業を持つ人すべてに言えることですが、絵の需要は多くないため、そんなに簡単ではないということなのでしょう。

仕事にしたらきらいになる、なんて人もいますけど、それはその人がそう言ってるだけで、本気のはずがありません。

「人間五十年」の時代だったら、とっくに寿命が来る年齢以上になりましたが、目の前の仕事を一つ一つこなしていければ良いかなと、秋の展覧会に向けてそう思うこの頃です。

 
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山種美術館「水を描く」見てきました!

2018-08-06 11:20:59 | Weblog

猛暑の中、藤田嗣治と同日で、山種美術館「水を描く」を見て参りました。

山種美術館は恵比寿駅から歩くとけっこうな距離。歩道橋を渡り上り坂を歩かないといけないという、猛暑にはややキツい道のりでしたが、涼しい館内と絵をめざして行きました。

山種美術館は証券会社を母体にはじまった日本画の美術館です。
山種証券は現在、SMBCフレンド証券株式会社になっているそうですが、今は山種と関係なさそう。

それはそれとして、日本画の目利きが集めてきたコレクションはなかなかのもの。
大きな美術館ではありませんが、ここの企画にハズれはありません。

今回の企画も、これほど今の陽気にふさわしい展覧会はないでしょうね。

水というのは霧となり、雲となり、雨となり、川となり、はてまた海となる千変万化な物質ですが、わが国ほど水の豊かな国もなく、また絵も画家たちがそれを描こうと腐心した作品も数多く残されています。

プロアマ問わず、絵を描いたことのある人なら、水を描く難しさはよくご存知でしょう。波にせよ、霧にせよ、雨にせよ、川の流れにせよ、形がなく刻々と変化する水の姿を、絵という静止した画面の中に封じ込めるのは、そんなに容易なことではありません。

それだけに、水の姿を描いた絵というのは画家も集中して、それだけ手間暇と情熱を注いで仕上げるわけですから、それなりに見応えのあるものになります。
さらに、妙な情念などは水の力によって火消しされてしまいますから、見ていて楽なものにもなるというわけです。

▲モノクロ画面ですが、パンフレットにもある奥田元宋(おくだげんそう)の「奥入瀬(秋)」と、奥村土牛と川端龍子の「鳴戸」は秀逸。

大きな絵でもありますので、まるで目の前に奥入瀬渓谷や鳴戸のうず潮があるような臨場感で、これは猛暑が吹き飛ぶのも必至!

とはいえ、一旦外に出るとやっぱり、暑い暑い〜!

この日は日比谷線で上野に向かい、ケバブ&ビリヤニのカレーを食して、藤田嗣治を見るという、けっこうなハードスケジュール。
ドライヤーのような熱風の上野公園で、「水を描く」展の涼しさがなつかしいように感じました。

 
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あったら食べるけど、別になくてもいい日本のインド料理店の先付けサラダ(笑)♪

2018-08-03 13:33:38 | Weblog

一昨日の藤田嗣治展は展覧会の前はいつもの腹ごしらえに、上野のケバブ&ビリヤニでこの日は三色カレーを頂くことに。

わたしのカレー情報ソースのひとつエスニカンさんのブログでは、店員が入れ替わり、味が少し変わったとのこと。ホントかどうかを確かめに行きました。
この日は暑さもあってビリヤニは食べる気がせず、王道のカレーを注文です。

行けば入れ替わったという店員さん、銀座店にいたスタッフがいたりと、まったくの新顔ではない模様。さて、肝心のカレーのお味といえば、若干エビカレーなどが鋭角的な味わいになった感じはするものの、この暑さで食するには良い感じです。

うむうむ、確かにエスニカンさんが入店した時は、新しい厨房にスタッフが場慣れしてなかったのかもしれませんが、このお味ではまったくの杞憂。
次回は安心してビリヤニも頼めそうです。

それにしても、これほどの名店でも、先付けに出て来るインド料理店のサラダというのは意味不明です。
ここのサラダはパニールの代替えなのか、豆腐が必ずついているのですが、あったら食べるけど、 別になくてもかまいません。

ケバブ&ビリヤニがこんな感じですから、ほかのインド料理店は推して知るべしです。しかもなぜか「肉のハナマサ」のドレッシングと思しきものがかかっている店が多いのです。

いや、「肉のハナマサ」のドレッシングは以前、拙ブログでも申し上げたように、意外と言っては失礼ですがなかなかの出来映え。
上野のケバブ&ビリヤニも前はこれを使っていたようですが、今回の来訪ではドレッシングを変えて、しかもサラダのボリュームUP。

でも、別になくってもいいよな〜って感じかな(笑)。

いや、別にインド料理店のサラダを否定してるわけでもないのですが、なぜ、どの店も判で押したみたいにサラダを出すのかが謎です。ちなみにケララの風Ⅱみたいに、沼尻シェフのような日本人がやっている店は当然ながら出てきません。

ワケを知る方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けると嬉しいです。

 
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本当に「藤田嗣治展」は素晴らしい大回顧展でした!

2018-08-02 11:39:41 | Weblog

一昨日から開催された藤田嗣治展、早々と行って参りました。

上野の東京都美術館周辺は熱波の坩堝状態で、ドライヤーのような熱風が吹きすさぶ中に出かけた甲斐あってか、会場は比較的空いておりました。

本当に素晴らしい展覧会でしたので、涼しくなる会期後半は激混み必至!
なるべく早めのご来場をオススメいたします。

実はわたくし、藤田嗣治は何度も見ていて、先の近代美術館の展覧会ではさほどに思わなかったためか、この偉大な画家をそれほど良いとは思っていませんでした。

しかしながら、今回の展覧会は没後50年という企画ということもあって、宣伝文句にある「量、質ともに、史上最大級の大回顧展です」という看板に偽りなし、本当に見事な展覧会でありました。

以前、近代美術館で藤田嗣治展を見た時は、「乳白色の裸婦」以外の作品があることに驚き、そちらに気を取られた記憶があります。

藤田は81歳という生涯の中で、さまざまなスタイルを確立した画家であります。
本拠地を日本とフランス以外にも、南米や北米に住まいを変えており、その度スタイルを変えています。

南米時代は兼子国義らに影響を与えたのではないかと思われるほどワイルドなスタイルの絵を描いてますし、戦時中に日本に戻った時は、乳白色の裸婦とは真逆な赤茶色の戦争画を描いています。

また、秋田に招かれた時は、斎藤真一を思わせる土着的な絵も描いているなど、その多様性は目を見張るものがありました。

とはいえ、やはり藤田嗣治の真骨頂といえば、「乳白色の裸婦」、そして肖像画の数々に違いありません。

面白かったことは、これら乳白色の絵は一時代だけに描かれたわけではなく、南米時代、戦争時代を過ぎた後で、いくつもの時代に分かれて描かれていたことです。

最もフランス的な香りの漂う「カフェ」……一番上の写真にあるポスターにもなった絵は意外にもニューヨークで描かれたものだそうで、フランス時代を懐かしんで制作されたものなんだとか。

注目すべきは、肖像画や裸婦のわきにいる猫ちゃん。
明らかに肖像画の主より時間をかけて描いているのが、画家のワガママと言えましょうか。こちらもじっくり見て頂きたいですね♪

また素晴らしいのが静物画で、パンフにある「私の部屋、目覚まし時計のある風景」。これは本物を見ていただかないと、その真価はわかりません。

藤田嗣治の絵はどれもそうなのですが、いわゆるマチエール(画肌)が重要な絵です。絵具のこんもりした白は、印刷物やパソコン画像では決して再現できないもの。

会期は10月までなので、再訪アリかな。
その際はまたブログUPいたしますので、お楽しみに!

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