小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

花風社~昭和の日のコンディショニング

2015-04-30 09:56:24 | Weblog

セミナー終了後は新横浜の芳香園で懇親会。和やかに盛り上がり、会は終了しました♪

昨日は横浜大倉山で花風社さんのセミナー。

横浜港北公会堂にて栗本啓司さん(『自閉っ子の心身をラクにしよう!』『芋づる式に治そう!』の著者)、森嶋勉さんこと、”もりしー”さん(『伸ばそう! コミュニケーション力』の著者)の講座がそれぞれ行われました。

栗本さんの講座は花風社主催。
もりしーさんの講座は、スポーツ塾チットチャット主催で行われました。

あ@花さんの言葉を借りれば、栗本さんの「壊滅的だった日本語」は、今や大きく進歩。昨日はくるぶしの調節が聴覚過敏に効果をもたらすなど、実技を交えた興味深い講義をたっぷり2時間聞かせることができました。

栗本さん、本の宣伝もキチンとして、風格すら出て来ましたね~。
(でも市ヶ谷の釣り堀は独りで行ってね)。

もりしーさんの講座はチットチャット主催ということもあって、いつものアドリブたっぷりの実技は行わず。

東京進出を見据えて、珍しくパワーポイントでチットチャットの主旨を、セミナー参加者に伝えていました。

発達障害のある子に、いきなりスポーツの基本を叩き込むことはできません。

わたしも運動の苦手な子どもだったので良くわかるのですが、学校の体育というのは、運動の出来る子には良いのだけど、苦手な子には退屈を通り越して苦痛なメニューが用意されています。

体育の先生自体、運動が出来て体育大学に入る人が多いから、出来ない子の気持ちがわからないということもあるのでしょう。これが美術の授業なら息抜きなので、そういうことは少ないのですが、体育はスポットが浴びる分、苦手な子にはキツい部分が出てくるもの。

本来、運動ぎらいな子はいないはずなのに、運動をしたがらない子が出て来るというのはそういうことで、発達障害の子となればなおさらです。

もりしーさんのチットチャットでは、まずできることを見つけて、運動を楽しくやってもらうことからはじめます。

卓球もいきなりはじめるのではなく、大きなラケットで、しかもラリーを続けることを主眼とすることからはじめますから、子どもに大きな負担がかかりません。

というわけで、いまやチットチャットは500人以上の会員に加え、200人近い待機がいるという盛況ぶり。

障害児の待機所ではなく、マンツーマンのスポーツ塾に特化してますので、ひとつ悩みの種は指導員不足でしょうか。

東京にもぜひチットチャットをと願う、発達障害の子を持つ家庭がいっぱいいると思いますが、個人的にはぜひ1号店は港区で! と当選したセブン区議にも願うばかりです。

チットチャットのスポーツ塾、全国に広がれば発達障害の世界に変化が起るに違いありません。

セミナー終了後は新横浜の芳香園で懇親会。
花風社セミナーの客すじの良さは折り紙つき、和やかに盛り上がり、会は終了しました♪

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ネパール大地震~募金は確かなルートで!

2015-04-29 08:26:56 | Weblog

落合にあるネパール料理店アマのモモ。羊肉を使ったネパールの餃子です。

ネパール大地震・・・大変なことになっていますが、昨日たまたまネパールの大阪領事館の方と食事をする機会があり、募金にはくれぐれも注意してくださいと言われました。

日本にいるネパール人は富裕層が多いのですが、それだけに賄賂や裏金が飛び交う世界もあるとのこと。

災害をビジネスチャンスにとらえる人間も少なくないそうで、100%そうだとは言えないのだけど、町で募金をしているネパール人(ほかの国の人の可能性もアリ)から、被災者に援助が行くとは限らないとか。
コインとか1000円札くらいならまだしも、高額の援助をする場合は、大使館や領事館など確かなルートでお願いしますとのことです。

渋谷あたりでは、災害のたびに同じ外国人が募金をしてるという話もありますし、オウムなどのカルトが、人の不幸に乗じて金集めをするケースも多いそうです。

最初から疑うのも何ですが、善意の募金がそんなことに使われるのは悲しいこと。

くれぐれも募金は確かなルートでお願いしますということです。

 
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政治は誰でもできるわけじゃありません

2015-04-28 10:18:27 | Weblog

青山一丁目、外苑東通りにある水内庵のカツ丼アタマ。ここは何を食べても旨いです♪

われらが七戸じゅん区議、4期目の当選を無事果たした今回の統一地方選でしたが、アマチュアの立候補が目立った選挙戦だったように思えます。

港区は美人コンテストとも呼ばれ、「美しすぎる候補」たちが林立。
美人で政治能力のある人や、実際に経験を積んだ人も大勢いますので、それはそれで良いのですが、街頭演説などを聞くと「おやおや」と思うこともしばしば。

美人であること自体は良いことなんだけど、それだけを目玉に立候補するというのは・・・

あれは周りが勧めるんでしょうね。

「君は美人だから立候補すりゃ当選するよ」って。

法律や条例を作ったり、予算の分配をするのが政治ですから、 そんなに誰にでもできるものではありません。
衆愚政治、これに極まれり・・・という気がしないでもありませんが、如何でしょうか?

 
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七戸じゅん、当選いたしました!

2015-04-27 07:30:26 | Weblog

七戸じゅんさん、当選いたしました!
みなさま、応援ありがとうございました!

 
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投票だん!

2015-04-26 10:09:51 | Weblog

昨日は選挙前日、土曜日ということもあって、大勢が七戸じゅん選挙事務所に集結いたしました。

天気も良好だったため、麻布十番などでは候補者が立ち並ぶ激戦区となりました。

私は、ただいま投票を済ませてきました。

港区民のみなさま、どうぞ七戸じゅん!
じゅん、じゅん、じゅん、しちのへじゅんをよろしくお願いします!

 
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わたしは七戸じゅん選挙事務所でダジャレとムダ話

2015-04-24 07:47:03 | Weblog

先日はゲンをかついでというわけでもありませんが、CoCo壱番屋でチキンカツカレーを食べました(笑)。

今週七戸じゅん選挙事務所に、ご近所ということもあって毎日通ってはおりますが、実はわたくし・・・事務所でムダ話とダジャレばかり言って、あまり役に立っておりません。

むしろ、かえってジャマ?(笑)

というわけで、せめてSNSで応援。選挙の際は色々な縛りがあって、やってはいけない宣伝が色々あるのですが、SNSは今のところ、支援者が応援する分には構わないようです。Facebookも大勢応援メッセージが入ってくるので、こちらでサポート。
ま、そう言いつつ、今日も事務所でダジャレを飛ばすヒマなオヤジでおます♪

毎日、選挙のUPでお騒がせしますが、関係ない方はスルーしてくださいませ。

がんばれ、われらが七戸じゅん!
うるさいと言われてますが、みなさま名前を覚えてくださいませ(笑)。

じゅん、じゅん、じゅん、しちのへ(七戸)じゅん!

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「地中海式ダイエット」はイタリアの医食同源!

2015-04-23 09:02:35 | Weblog

マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ! 20

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赤坂6丁目に出来た地中海バル、アンゴロビーのジェのベーゼ。スペイン人シェフと串焼き職人によるコラボの店ですが、味のセンスが光ります♪

怒濤のペン入れが一息ついた今週ですが、セブン区議こと七戸じゅん区議の選挙の手伝いに毎日出ています。ま、手伝いといっても事務所でムダ話してるだけですが(笑)。

4期目の挑戦ということで、町の人からは「七戸さんなら大丈夫よ」と言われますが、そういうのが一番アブない。
ほかの競合候補から「七戸さんはどうせ大丈夫ですから、私に1票入れてください」と、票を取られてしまうからです。

というわけで、港区民のみなさま。

じゅん、じゅん、じゅん、”しちのへ(七戸)じゅん”を、よろしくお願いします!

マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ! 20
「地中海式ダイエット」はイタリアの医食同源!
掲載日:2005年3月29日

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

東京はそろそろ花見の季節に入ってきてるが、お客さんの住んでるトコはどんな塩梅だい? 俗に花よりダンゴなんて言うけれど、日本の花見くらい、その言葉があてはまるものはねえだろうなあ。

どうも花見の馬鹿騒ぎってえのは、今にはじまったことじゃないようで・・・落語の「長屋の花見」なんぞを聞いてもわかるように、長屋のみなさんも花を愛でるなんて無縁の話だったようだ。

ただまあ、貧しかった昔のこと。落語の花見じゃ、酒が買えないからお茶を水で薄めて、気分だけ味わおうなんて具合だから、酔っぱらって正体を無くすわけにはいなかったようだ。無軌道な酔っ払いが出没する昨今、お客さん方は、どうか節度を持って飲んでおくんなせえよ。

ともかくも、これであっしの商売と言えば、花見はちょいとした稼ぎ時だ。桜が相手なもんで、時期を完全に特定できないのが、アタマの痛えとこだが――南の方から、旅館や仕出し弁当屋さんの注文が、桜前線と一緒に北上してくださるのは、何とも嬉しい限りさね。

ともかくも、このイダテンのゲンさん。日本全国津々浦々、安くて新鮮な素材をお届けいたしやすぜ!

「地中海式ダイエット」はイタリアの医食同源!

今回は、ちょっくら趣向を変えて、南イタリアの「医食同源」についてお話いたしやしょう。時にお客さん――「地中海式ダイエット」て、言葉を聞いたことあるかい?

おっと、こいつは近頃の流行りだそうだから、女性のお客さんなんぞは、あっしより詳しいかもしれねえが、少しばかりお付き合いいただきてえもんで・・・。

ダイエットと一口に言うが、「痩せる」という意味だけではない。もともとダイエット(diet)とは「1日の食事」ということで――食事制限や健康維持が本来の意味なんだ。

地中海式ダイエットというのは、いわば地中海式「医食同源」――痩せることのみを目的とするのではなく、食事によって健康を手に入れようって話さね。だから痩せ過ぎの人の場合は、当然、逆に体重を増やす(健康的に)こともあるわけで、本来のダイエットの意味に則しているわけさ。

なんでもこいつは、1960年頃のこと――ヨーロッパで国勢調査をしたところ、南イタリアやギリシャのクレタ島の住民が、妙に平均寿命が長いってんで、疫学研究者たちが目をつけたのが出発だそうだ。

アメリカやヨーロッパの金持ちは、クレタや南伊の貧しき人々が、自分たちよりずっと健康で長生きだったのが、よっぽどショックだったんだろうな~。昔から日本じゃあ「粗食は長生きする」なんて言われていたから、そんなのあっしらが聞いても驚きゃしないがね(もっとも粗食は長生きってえのは正確じゃない。バランス良く、食い過ぎないってことさね)。

そこで、彼らの食事や生活習慣を徹底的に調べた結果、たどりついたのが地中海式ダイエットだったんだそうだ。

なにね、よくよく聞いてみりゃ、その極意というのは実にシンプルで、適度に食べ、適度に動き、適度に休息をとることなんだそうだ。あっしなんざ、よく食べ、よく動き、全然休まないから、そんな意味じゃあオーバーワーク気味だがね。

地中海式ダイエットの食事は野菜と果物、そして穀物が中心。それを毎日十分に食べる。油はオリーブオイルを使い、チーズやヨーグルトなどの乳製品を適量。タンパク質は豆と魚介類が中心で、肉は少なめが望ましいが、食べてもまったくOKだ。

仕上げは食事と一緒に適量のお酒を飲む。うーん、こいつはなかなか嬉しいダイエットじゃねえかな~♪

海は健康も運ぶ

地中海式ダイエットのルーツをさらに遡れば、サレルノというナポリから電車で1時間の小さな町にたどり着く。海の美しいこの町は、ヨーロッパ最古の医学校発祥の地で――同じ湾の並びには、歌で有名なソレントやアマルフィなどの観光地がある。

前回も申し上げたが、ナポリからサレルノ、アマルフィといったカンパーニア地方は、中世にナポリ、ジェノヴァ、ヴェネチア、ピサという4大海運国と謳われただけあって、海の交差点とも言える土地柄だった。

サレルノも7世紀半ばには、自国のラテン文化に加え、東のギリシャ&ビザンチン文化、そして北アフリカやスペインから、アラブやユダヤの文化が流入していた。

その関係で、最先端の知識を持っていた人たちが、この小さな土地に集まってきたんだ。その中には志の高い医学者たちも多く、智恵とお金を集結させた彼らは、何と世界で最初の医学校をぶっ建てちまったのさ。

言葉はもちろん、宗教や文化、それこそ食べ物などの習慣も異なる医師たちが集まり、健康について論じ合ったて言うんだから、大したもんさね。

ここで大切なのは、いくら議論をしても、実際にそれを実践する人と材料がなければ、単なる机上の空論。何事も実践をともなわない考えは、畳水練に過ぎないが――どうやらサレルノの医師たちは違っていた。ここにはきっと、さまざまな土地から運ばれてくる豊富な食材、あるいは薬草、ハーブ、スパイスなどが満ちあふれていたんだろう。

まさに欧州版・医食同源のはじまり、はじまり~ってことさね。

もっとも、それがすぐに「地中海式ダイエット」に結びついたわけではない。南イタリアには医食同源の考え方が、昔から自然にあったというわけだ。

当時の医師たちが編纂した「サレルノ養生訓」には、文字通り医食同源が説かれており、食事療法などの処方、節制の大切さが記されてある。日本でも出版されているので、興味のあるお方はぜひ一読しておくなせえ。

イタリアに漢方あり?

さて、もともとカンパーニア地方は、ラテン語で「幸せの地」を意味するだけあって、温暖で風光明媚な風土に恵まれてる。

ナポリをはじめ南イタリア地方は、B.C.5世紀――ギリシャの植民地として出発したとされているが、早いうちにローマに同化され――ポンペイやエルコラーノの遺跡を見てもわかるように、まあローマの衛星都市みたいなモンだったのさ。

そんなローマ人たちが持っていた知識に、ハーブによる薬草学があった。オリンピックでおなじみの月桂樹をはじめ、オレガノやマジョラム、ローズマリー、セージなどは、どれもローマ時代からの古株だ。

その後、中世以降に海をわたって南方からスパイスがやってくると、食い意地の張った神父や修道師が僧院の中で、薬草酒なるものを作りはじめた。

フェンネルやルバーブ、ミントは食欲促進の効果。アニスには咳を鎮め、利尿作用がある。ショウガとシナモンには胃を丈夫にする上、発汗作用と保温作用がある。バジリコやローズマリー、セージには殺菌作用や、胃腸の調子を高め、消化を促進させる等など・・・。

ハーブやスパイスの効能を熟知した連中が漬け込んだリキュールは、漢方に近いものとして注目したい存在だ。薬草酒は南イタリアだけでなくイタリア全土にあるが、カンパーニアで有名なものはリモンチェッロという、レモンの皮をアルコールに漬け込んだものがある。

陳皮(ミカンの皮を乾かした生薬)など、柑橘類の皮には咳止めや発汗、健胃剤の効果があるから、リモンチェッロにもそんな効能が期待できるんじゃねえかな~。ま、飲み過ぎたら何でも逆効果だがね。

ほかにもアーティチョークを漬け込んだチナール。アマーロというリンドウの根(※1)を漬け込んだ薬用酒。さらにマラリアの特効薬キニーネを漬け込んだグラッパ(※2)まであるってんだから、キリスト教の坊主たちも、なかなかアナどれないってとこさね。

※1 アマーロは「苦い」という意味だが、実際は甘いものが多い。リンドウの根はそのままでは毒だが、これが薬用に変化するためか、詳細の製法は不明。

 ※2 ワインに使うブドウの搾りかすで造った蒸留酒。

イタリアに根づかなかったアラブ文化

地中海式ダイエットの優れている点は、人間の営みに逆らわないってことだろう。人間は食べたいのをガマンできないし、眠いのもガマンできない。そら~1日2日徹夜したり、飲まず食わずでも死にはしないが、そんなこといつまでも続きやしない。

余談になるが、ご存じの通りイスラム教にはラマダンってえ断食月がある。

断食といっても、もちろん1か月飲まず食わずでいるわけではない。1日のうちお天道さまが顔を出してる間は、水はおろか生唾飲むことすら許されないという、ムスリムの習慣だ。

その代わり、日が落ちたあと何をどれだけ食べようと思うがままなのさ。

イスラム教徒は、この時アッラーの神に感謝を捧げながら、食べる喜びをかみしめるそうなんだ。もちろん食べ物に感謝する気持ちはすばらしいのだが、ラマダン中にこのドカ食いで太る人が多く、最近ではダイエットを気にする女性も多いらしい。また1年のうち、食料消費のいちばん多いのがラマダン月だそうで・・・いわゆるリバウンドと同じような現象だ。当然、仕事の能率も落ちるので、社会問題になっているようだが、なんせ神さまの意志なもんで、どうにもならないそうだ。

南イタリアはイスラム文化の影響を色濃く受けてはいるが、禁酒の教えやラマダンなどが壁になったのか、定着はしなかったようだなあ。

色は命の源でえ!

ともかく余分なカロリーを意志の力で節制したり、運動で燃焼させることは難かしい。

地中海式ダイエットの特筆すべきは、食べることを極端に抑制しないことだ。デンプンなど穀類を十分に摂ることはもちろん、サカナによるタンパク質を推奨してるのも嬉しいトコだね♪

南イタリアの食では、色のついた野菜や果物を多く摂れるのが良いみたいだ。これは以前お話した、中国の医食同源では陰陽五行説に基づく、青・赤・黄・白・黒――五色(ごしき)の食べ物をバランス良く食べなさい、という考えに近い。

色のついた食べ物を摂ることには、きちんとした意味がある。リコピンやカロチンの赤や黄色の効能といった、化学的分析はもちろんなんだが――それはもっと根源的な「食べること=命をいただく」という意味につながるからだ。

なに。ゲンさん、薮から棒に、坊さんみたいなことを言うって?

うーん。あっしが言ってるのは、もっと化学的な意味なんだがね(もちろん、信心に近い意味もあるんだがよ)。

こないだ知り合いの学者先生に聞いたんだが――生き物に色がついてるにはそれなりの理由がある、つまり色素ってえのは変化しやすい物質だから、環境のちょっとした変化に対応できるって言うのさ。

たしかにトマトは短期間で緑から赤に変わるし、イカやタコに至っては瞬間的に色を変えられるし、サカナなんぞは、生きて泳いでる時と水から揚がった時では、まるで色が違う。あまりに安定している成分ばかりは、生物として命を保つことができないってえんだ。

難かしい理屈は色々あるだろうが、色のあるものをいただく=命をいただく・・・そんなことが、どの国にせよ医食同源の基本にあるのかもしれねえなあ。

さーて、時間がきやがった。

じゃあ、お客さん! 次回をお楽しみに!

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2015-04-21 10:48:43 | Weblog

「もらい事故」でも賠償義務とは・・?

「もらい事故」でも賠償義務負う 福井地裁判決 無過失の証明ない

今日も先日のAIIBに続き、まったく専門外の司法の話です。
私が司法の話をしても誰も読まないでしょうけど、これはどう読んでもあまりにひどい。

センターラインを越えてぶつかってきた事故に、通常の車線を通っていた車が賠償を命ぜられるという・・・訴える方も訴える方ですが、判決を出す方も出す方です。

これはレイプされた女性の方がが罪に問われるのと一緒で、常軌を逸した判決と言わざるを得ません。

裁判官も教員もそうだけど、通常の社会を知らないで上に上がってきた人間が人を裁くと、こういうことになるってことでしょうか。
高裁で判決はひるがえるでしょうけど、こういう裁判官を裁く方法はないものか。

専門外のことながら、普通に考えればわかることがわからないという、変な現象に近頃首をひねるばかりです。

そういえば、先日もラーメン屋で口論になった相手をブーツで踏みつけ(体重120kg)、相手を殺したあとにラーメンを注文して食べた男に懲役7年だかの判決が下ったとか。

司法を少し精査する必要があるんじゃないかな、まったく。

 

 
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4月26日の選挙は投票所に行きましょう!

2015-04-20 10:49:16 | Weblog

昨日はセブン区議こと、七戸じゅん区議の地方統一選挙への出陣式でした。
選挙があるって知らない人も多い中、ジムなどではチラシを手渡ししながら七戸区議を応援しています。

それにしても、今回の統一選挙・・・関心が薄いですなあ。

「選挙なんか行かないよ」なんて言ってる若い子もいて、つい「誰に入れてもいいから、選挙だけは行きなさい」と言ってしまいました。

選挙に行かないというのは、いわば権利を放棄してるわけだから、ホントはそういう人は政治に文句を言う資格はないのですが、働いて税金払ってる人でも、あんまり考えてなかったりするようです。

民主党政権時代のことを考えれば、政治は誰がやっても同じでないことは、日本人みんながわかってるハズですが・・・。

と・・・かくいう七戸区議も民主党所属。
私は熱烈にアンチ民主なんですが(苦笑)、個人的に区議を買っていて推しているというわけです。

民主党も自民党と一緒で右から左までいて、 区議は保守本流。
まあ、あんまりここで所属政党のことを言うと、セブン区議に迷惑がかかるだろうから、この辺にして・・・(汗)。

七戸区議は陳情の受付も港区議の中でダントツトップ、私の父も大変お世話になりました。言えば、必ずやってくれる人です。

オリンピックを前に、連結型の大型バスBRTで都心に新たな大動脈を誘致するなど、色々と区民はもちろん、日本のことを考えて努力しています。。
↓ 詳細は私が作ったパンフを参照していただけると、よくわかると思いますので、ご覧いただけると嬉しいです。

ともかくも、区はこういう人に議員をしてもらわなければいけません。

じゅん、じゅん、じゅん、七戸じゅん!

みなさま!
わが友・セブン区議こと、七戸じゅんを何卒よろしくお願いします!

まあ、誰に入れるかは個人の判断ですが、ともかくも26日は投票所に足をはこびましょう。私は期日前投票をする予定です。

 

 

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AIIB「バスに乗り遅れるな」とは・・?

2015-04-18 08:57:00 | Weblog

いつもの山ね家、シメにいただいた”筍そら豆の炊き込みご飯”です♪

経済の話を私がしても誰も読まないでしょうけど、中国主導のAIIB・アジアインフラ投資銀行に49カ国が参加(最終的には57カ国?)というニュースを聞いた朝は、本能的にいい知れぬ悪寒を感じました。

経済は門外漢のわたくしですが、有史以来選挙をしたことのない国、政治が経済を管理している国が中心になって運営する世界銀行がどうなのか、素人考えでも疑問に感じるのが当たり前だと思います。

さて、このAIIBがどういうことになるのかは専門家におまかせすることにして・・・参加しないことを批判するマスコミの論調を聞くと、いったいどの方向を向いているのかと首を傾げてしまいます。

多数が入っていれば正しいというのは、多数決が常に正しいと言っているようなもの。大勢が間違っていれば、それはレミングが崖から海に集団自殺をするような結果になるわけで・・。

特にひどいのが「バスに乗り遅れるな」という朝日新聞だかをはじめとする論調でしょう。
ご存知の方もいると思いますが、このセリフ・・・先の大戦時にイギリスのチェンバレンがナチスドイツに追従する時に言った言葉です。

このチェンバレンが言ったセリフが日独伊三国同盟の元となったわけで、それとまったく同じ言葉がメディアから流れたというのはどういうことなのか?

まさにこれこそファシスト的な煽り言葉ですが、知ってて言ったとすれば確信犯ですし、知らないで言ってるとすれば、マスコミの劣化もここに極まれりというところでしょうか。

おそらくは知らないで使ってしまったのでしょう。

メディアの言うことを鵜呑みにしてはいけないと、今更ながら思った次第です。

 
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「竹千代君がゆく!」そろそろ公開です!

2015-04-17 09:21:47 | Weblog

今年は大阪夏の陣による戦国時代の終焉、そして徳川家康公の薨去から400年に当たる年。昨年12月に静岡取材をした時の成果が、この度「竹千代君がゆく!」として、GW前後に同市のhpに公開されることになりました。

どなたでも無料で見ることができますので、ぜひ公開された時にお読みいただけると有難いです。

竹千代は周知のように、徳川家康公のご幼名。
人質となって育ったことは知られていますが、竹千代時代というのは、あまり知られていませんが、 家康公が心から戦乱の世を終わらせようとした理由がよくわかります。

おそらく続編も描くことになろうと思いますが、みなさまの応援の声が後押ししてくれます。公開後、何卒よろしくお願いします。

では、 みなさま。お楽しみに!

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七戸じゅん区議は陳情を受けつけます!

2015-04-15 06:19:33 | Weblog

ちいバスを導入し、ヨーロッパでも走っている連結型バスBRTを港区に導入を決めた七戸区議。ポスターはちょっと頭髪詐称をしてるようですが、仕事にウソはありません。
所属党の不人気ぶりにだいぶ足を引っぱられているようですが(私も所属党は熱烈にアンチですが)、そこを簡単に関係を切らないところが区議の誠実なところです。

陳情受付回数は港区議の中でもダントツでトップ。私も親父に介護が必要な時には、大変世話になりました。

これがBRT。震災後、三陸鉄道などの代わりとしても活躍しています。

そうそう。
昨日、Facebookに「コグレさんがセブン区議と呼んでいらっしゃるのはこの方だったのですね。清き1票集めてあげる為には、投票用紙に書く名前で呼んであげた方がいいのではないですか…?」というコメントがありましたが、まさにご助言の通り。

みなさま、セブン区議こと、七戸じゅんさんを何とぞよろしくお願いします!

・・・投票用紙には『七戸じゅん』とお書きくださいませ。

 
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王様の舌はマカロニの舌

2015-04-14 08:33:30 | Weblog

マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ! 19

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本日は久々に「医食同源・マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ! 」をUPします。今回も前回に引き続きナポリの味をお楽しみを!

↑ 写真は神谷町ナポリスタカ、ペッペの店のスペシャル「ドン・サルヴォ」。
星形の先にはたっぷりのカッテージチーズが入って美味です♪

マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ! 19
王様の舌はマカロニの舌
掲載日:2005年3月16日

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

これで時代の流れってヤツは面白いもんで、その時はわからなくても、10年20年経つと「あの時代はこうだった」なんて時があるもんだ。そんな意味で、昨年末にも申し上げた通り、あっしは今年あたりが後で振り返ると、世の中の転換期だったなんて言われる時期なんじゃないかとニラんでる。

まあ、財閥トップの逮捕とか、テレビ局の買収問題とか、大手企業のCEOに外国人が就任したとか・・・そんなニュースはもちろんのことだが、今こそ日本人の中身が変化する時期じゃないかと思うのさ。

戦後60年と一口に言うが、この60年って年月を明治維新から数えてみれば、昭和のはじめに辿りつくわけで――ものの順序からすりゃ、このあたりで考え方や価値観に変化があらわれても不思議はねえってコトよ。

さーて、これから日本人の内面がどんな風に変わっていくのか? その予想はあっしの能力に余るところだが、この白髪頭が期待を込めていえば――己によし、客によし、社会によしといった、昔から商人(あきんど)が宗とした心意気を、これからの日本人が持てれば良いかな~、なんて思っている。まあ、この無責任な時代を何とかしたいってコトさね。

そろそろ年度末の忙しい時期だが、そんな三方丸得の気持ちで、お客さま方にご奉仕いたしやすぜ!

ナポリにマカロニあり!

さーて、マンマミーア・イタリアンも、そろそろ20回近くになる。

写真や絵やらをタンマリ入れてるおかげか、おかげさまでなかなか好評だ。イタリアンは素人みてえなゲンさんだが、食い物に関しちゃあ、ちょいとした玄人なもんで・・・もう少しお付き合いのホド、よろしくお願いいたしやす。

今回はナポリ料理の3回目。

前回、ナポリにナポリタンはないと申し上げたが――その代わりと言っちゃ何だが、ナポリ人はマッケローニ(マカロニ食い)と呼ばれるほど、実にトマトの入った赤いマカロニをよく食べる。昔、イタリア製の西部劇をマカロニ・ウエスタンなんて言ったもんだが、ナポリ人はその名に恥じぬ、根っからのマカロニ野郎なんだ。

もっとも日本で言うマカロニってえのは、グラタンなどに使う穴の空いたショートパスタのみを指すが、イタリアではパスタ全般をマカロニと言う。ペンネやファルファッレなどのショートパスタはもちろん、スパゲッティなどのロングパスタもマカロニと呼ぶんだ(※1)。だから厳密に、マカロニがどのパスタを指すのかって決まりはない。まあ、ここでは紛らわしいので、穴のあいたパスタをマカロニと言うことにいたしやすが・・・。

そんなワケで今回は、ナポリばかりかイタリアンの代名詞になっている、マカロニくんのお話をいたしやしょう。

※1 現在のイタリアでは、マカロニという言葉はあまり使われなくなっている。パスタという言葉で総称されることの方が多いとか。

ナポリ生まれのマカロニくん

ちょっくらおさらいになるが、イタリアのパスタには、ルーツの異なる2つの流れがあるって話を覚えてるかい? (マンマミーア・イタリアン其の3を参照)

そのひとつは、古代ローマに生まれた生パスタの流れ――。

もうひとつは、アラビア人がシチリアに持ち込んだ乾燥パスタの流れで――両者は見た目は似ていても、起源のまったく違う食べ物だ。

生パスタの誕生が約2500年前なのに対し、乾燥パスタの誕生は12世紀中頃だから、750年ほど前――歴史的に言えば後者の方がずっと新しい。

乾燥パスタが生まれた12世紀――中世イタリアでは4大海運国と称された、ナポリ、ヴェネチア、ジェノヴァ、ピサが、大手をふるい闊歩していた(今でもイタリア海軍の旗には、この4大国家の紋章が入ってるそうだ)。

この海洋国家はイタリア全土のみならず、世界各国からさまざまな食材を運んできたんだが――乾燥パスタは保存がきき、大量輸送が可能だったため、新参ものにも拘らずイタリア全土に広まっていったわけさね。その後、世界中に広まっていったのも同じ理由ってことだ。

シチリアからナポリに乾燥パスタがやってきたのは1295年というが、インド原産だったナスと砂糖が入ってきたのも、この時期だ。この当時は茹でてスープに浮かべ、チーズをかけるといった食べ方や、砂糖やシナモンで味付けするという、今では考えられない味つけが主流だったそうだ。

現在のマカロニがナポリで生まれたのは、1600年はじめ頃のこと。足で練り込んだパスタを、トゥラフィーラという器械で、ミンチを挽き出す要領で筒状に押し出し、カットする方法が発明されてからだ。それが19世紀になって、トマトの爆発的な人気とともにマカロニは、ピッツァと共に急速な広がりを見せていったんだ。

王様の舌はマカロニの舌

さて、その19世紀――時のナポリ王フェルディナンド2世は、ピッツァ好きが嵩じて、焼き物の窯を改造して、高温のピッツァ窯を作らせたという、前々回の話を覚えているかい?

ほら、あの食い意地の張った王様だよ。

どうやらこのフェルディナンド2世――他人が食べているモノを見ると、自分も無性に欲しくなる人だったらしく、ピッツァだけでは飽き足らず、下賤の民が手づかみで旨そうに食べていたマカロニに、いたくご執心――この下司な食い物を何としてでも食べてみたくなった。

そこで王様、「宮廷の晩餐会にマカロニを出すように」との御沙汰を出したってんだから呆れ返ったコンコンチキだ。それこそピッツァの時と同様、「目黒のサンマ」の松平さまを地で行く話さね。

王様のご所望に、びっくらこいたのは家臣たちだ。

王様おひとりが、ご趣味のピッツァを楽しむだけならまだしも、大使や外交官を招待する晩餐会にマカロニを出すなど、今で言えばサミットの公式晩餐会に、親子ドンブリや牛丼を出すみてえなモンだ。

さりとて、王様のご命令を無碍にするわけにもいかねえ。そこで、おかかえのエンジニア、チェザーレ・スパダッチーニが、苦肉の策で考案したのが4本歯のフォークだった。

2本、3本歯のフォークは、すでに11世紀にはビザンチン帝国(現在のトルコ)からイタリアにわたっていたが、それはマカロニ(※2)を上品に食べられる食器ではなかった。

それを4本歯にすることによって、下品とされていたマカロニを優雅に食べるようになり、現在も西洋食器の主流になったってえ寸法よ。

もっとも、未だにあちらの公式晩餐会に、マカロニやスパゲッティが出ることはない。このナポリの王様は、とびきりの食いしん坊だったんだな~。

(なに? ゲンさん、こないだピッツァの時も落語「目黒のサンマ」の話をしてたけど、そんな話、聞いたことがねえって?

――仕方ねえなあ、お客さん。じゃあ、こちらをクリックしておくんな。粗筋だけになるが、とくとご説明いたしやすぜ)。

※2 ここで言うマカロニとは、後述のツィーテのような、穴あきロングパスタだったと思われる

ナポリ人はマッケローニのマッカローニ

実際にナポリ人は、トマトたっぷりの赤いマカロニをよく食べる。文字通り、マッケローニの真っ赤ローニってやつだな、ぶわーっはっは!(いけねえ、いけねえ。またうちの女性社員にキラわれちまうわな)。

代表的なものはナポリ風マカロニと呼ばれるもので、こいつはツィーテと呼ばれる長~いマカロニを使う。フェルディナンド2世もご執心だった、マカロニの中のマカロニさ。

ツィーテはふっくらしてスベスベした感触から「若い娘のマカロニ」とも呼ばれ、結婚披露宴の一品によく出されるそうだ。シコシコした食感は他では味わえないものだが、このパスタ――4本歯のフォークを持ってしても、ツルツルして食べにくいので、使う時は必ず好みの長さに切る。

ソースにはラグー・ナポレターノの呼ばれる、ナポリ独特のトマトソースを用いるんだが、こいつが文字通りナポリおふくろの味だ。

ラグーソースというと、普通はスパゲッティ・ボロネーゼみたいなミートソースが一般的だが、ナポリのラグーは挽肉を使わない。

タマネギ、ニンジン、セロリをラードで炒めたあと、糸で縛った豚肉の塊を入れ、トマトホール&ペーストで1~2時間ほど煮込む。豚肉の塊は鍋から出してから、セコンドピアット(メインディッシュ)に使い、トマトソースだけを使うのさ。

トマトソースには豚肉の味が十分にいきわたる一方、豚肉にはトマトの旨味が染み、お互いの味を引き立たせるってワケさね。

ナポレオンのマカロニ

ところで、このナポリのラグーソースはナポレオンがもたらしたという話がある。

19世紀初頭、イタリアは一時的にナポレオンの勢力下に入ったことあり、その時にフランスからやってきたシェフたちが広めたということなんだ。ラグーというのはフランス語だそうで、シチューや煮込みを意味する言葉だという(※3)

煮込みってえくらいだから、当然大衆料理なわけで――コルシカ出身の田舎者で、お世辞にも育ちが良かったとは言えないナポレオンの好物だったことは、想像にかたくない話さね。

一方でナポリは、王様でさえ下賤の食い物を好む大衆的な土地柄だ。ラグーが旨いと知れば、真っ先の飛びつくのは当たり前の話。連中の好物、トマトとマカロニに合体して、たちまちナポリの味に定着した。トマトをふんだんに使い、即エネルギーに変わるマカロニ料理は、肉体労働者の多いナポリにたちまち広まっていった。

北イタリアに対して、南の方が平均寿命が長いなんていうのも、大衆料理にこんな健康的なものがあるからなんだろうな。

さーて、時間が来ちまった。次回はピッツァのお友達、モッツアレラ・チーズを中心にお話いたしやしょう。

じゃあ、お客さん。次回をお楽しみに!

※3 フランス語のragoûtを、イタリア語風にスペルを単純化するとragù。ラグーになる。

マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ!
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別のエピソードは医食同源で HOME

 
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目黒のサンマ(医食同源・スペシャルエピソード)

2015-04-14 08:23:35 | Weblog

「医食同源・マンマミーア・イタリアンーと来たもんだ! 19」のスピンオフです。合わせてお楽しみくださいませ♪

 

 名前だけは有名な「目黒のサンマ」だが、お若い方にはどんな話か、ご存じない方もいらっしゃるだろうから、おひとつ聞かせいたしやしょう。
 身分によって食べるものが、厳しく分けられていた江戸時代――。
 魚にも上魚と下魚というのがハッキリとあり、上魚とはタイやスズキ、ヒラメのような白身魚のこと。一方でイワシやサバ、サンマのような大衆魚は下魚と呼ばれ、建前上は身分の高い方の食卓に上ることはなかった。
 だが下魚(げうお)と呼ばれるサカナほど、数が採れて旨いのは、みなさまご存じの通り。一般大衆がこぞって食べたのはもちろん、身分の高かった人たちもこっそり食べた。あの紫式部もサバが大好物だったそうさね。
 そんな目黒がまだ武蔵野の原っぱだった頃。大名・松平出羽守(まつだいら・でわのかみ)が馬の早駆けに目黒へ行った時のこと――松平さまは慣れない野道に迷いこんでしまったのさ。
 道はわからん、腹は減るで途方に暮れていたところ一軒の百姓家を見つけた。
「これ主、何か食べるものはないか?」
 態度がでかいと言わないでおくれよ、士農工商の昔のことだ。松平さまのいでたちを見て、身分の高いお方だと思った家の主だが、台所を見るとはてさてサンマくらいしかお出しするものはなし。
 仕方なしにそのお百姓はサンマの塩焼きに大根おろしを添えてお出しする。大名だ何だと言ったって、同じ人間には違いねえ。鷹狩りに腹がペコペコだった上、脂ののったサンマを食べりゃあ、そら旨くないハズがないさ。
「主、この魚は何と申す?」
「へへー。サンマにございます」
「そうかサンマと申すのか・・・」
 それからというもの、松平さま。寝ても醒めても、あの時食べたサンマの味が忘れられない。
 しかし、屋敷の御膳に下魚のサンマなどが出る訳もなし。そこで親戚へ食事のお呼ばれをしたので、ここぞとばかりにサンマを注文した。
 サンマと言われて、びっくりした親戚の家来たちだったが、こんな脂の強い下品なサカナをお出して、お体を崩されてはかなわないと、はらわたを除き、脂を蒸し抜きして出した。お上品にはなるだろうが、そんなサンマが旨いハズはなし。
「こ、これは本当にサンマか?」
「間違いございません。サンマにござります」
「ウーム。このサンマはいずれより取り寄せた?」
「日本橋魚河岸にてございます」
「それがいかん。サンマは目黒に限る」
 この話は実話だそうで、何と三代将軍徳川家光公がモデルだってえんだ。まさにサンマの旨さを物語るお話ってとこだ。
 加えて言うと、この話の実際の舞台は今の中目黒だそうだ。毎年目黒のさんま祭りというのがあるらしいけど、それは目黒で開かれるようだね。


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セブン区議必勝を権現さまにお願いしました!

2015-04-12 08:53:20 | Weblog

 

昨日はセブン区議こと、七戸じゅん区議の事務所開き。必勝祈願に虎ノ門の愛宕神社にお参りをしてきました。

で、賽銭箱に葵の御紋があるのにびっくり。そういえば、ここは家康公が建立した神社。わたしも現在進行中の、家康公のご幼少を描いたマンガ「竹千代君がゆく!」なので、区議とわたしの必勝を権現さまにお願いしてきました。

なんと幸先の良いことでしょう♪

「竹千代君がゆく!」はGW前後に静岡市のホームページにUPされる予定です。
お楽しみに!

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