昨日は赤坂・火曜会のメンバーで、白金高輪のフレンチ
ラ・バスティードに行く。
ここは山岳フェチの友達オススメの店で、この時期、旬のジビエ料理を食べさせてくれるフレンチとのこと。好き嫌いはないが、正直ジビエは鴨以外はどうでもいい料理だったので、どうかと思ったが、いやはやなかなかのお手前!
5人のメンバーすべてがカウンターという「家族ゲーム」さながらの、ちょっと話ずらい席取りだったが、これは厨房を見せようという幹事さんの配慮である。
写真は、前菜・タラのすり身とポテトを使ったブルスケッタ(そういう名前ではないが)。江戸前穴子の自家製スモークと新ごぼうのバロティーヌ(肉などに詰め物をして丸く巻いたもの)。スペルト小麦のリゾット・黒トリュフ添え(ものすごい量のトリュフでした)。
そしてメインのジビエは丹波産の猪肉。何でも干支の猪の前脚をたたいて、パルメザンチーズ、ほうれん草と和えたものにマッシュポテト(かな?)を乗せ、スグリと赤ワインのソース、ネズの実(ジンの匂いのもと)パウダーを散らしたという、凝りに凝った一皿だった。猪の野趣を残しながら作りこんだ逸品だ。もともと猪は豚の原種だから、そんなに食べにくいものではないが、豚と同じにしてはジビエの意味はない。そういう意味で、もとの素材の感じを残した、納得の一皿だった。
もっとも、私が一番美味しいと思ったのは、スペルト小麦のリゾット・黒トリュフ添え。仔牛の脊髄からとったスープと小麦の触感が絶妙。なんか牛タン麦とろを思い出す。トリュフもタップリだが、こんなに多くなくても良いという感じさえした。
ちなみにスペルト小麦っちゅうのは、何でもパンに使う小麦の原種で、コストパフォーマンスが悪いので使われなくなったそうなんだが、アレルギーの人も比較的大丈夫なので、最近また注目されてきたものだそうです。
値段もクオリティに比べて高くはない。帰ってきたら早速「ジビエでまたデブになった。猪肉で、さらに顔が中心に集まった」と怒られる。今度、つれていかなくては・・。