小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ハロウィンは西洋なまはげ?

2013-10-31 10:11:22 | Weblog
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今日はハロウィン。
ツイッターを見るとハロウィンを「西洋なまはげ」と呼んでる人もいるようですね。

ちょっと違うと思うけど、言いたいことはわかります。

ハロウィンをおどろおどろしいと感じてる人は少なくないようで、そのルーツを繙いてみると古代ケルトのドルイドという教えに行きつくようです。

古代ケルトに関係するかわかりませんが、ファウストの中で登場する「ワルプルギスの夜の夢」にあるような、魔女によるサバト(響宴)といったイメージでしょうか。
ケルト神話とゲルマン神話というのはつながっている部分が多いので、あながち間違いではないと思います。

イメージ的にはベルリオーズの幻想交響曲・5楽章、「ワルプルギスの夜の夢」かな。
(3分過ぎに有名なフレーズが登場します。ご存知ない方はご一聴を ↑ )



ハロウィンは同じキリスト教でもプロテスタントの人はやらないと言います。

基本的には一神教のキリスト教ですが、多神教だったローマ帝国が受け入れた時点で、ヨーロッパ土着の神さまと神仏混淆ならぬ、神耶蘇混淆(そんな言葉、ありませんが)となったわけですが、それにしてもハロウィンは魔女のサバト的な要素が強いです。

そのためか、コスチュームはどんどん怖い方、ホラー系へ流れてるようで、さきほどツイッターに寄せられた画像では、貞子のメイクをしてる人がいたようです。
気がすすみませんでしたが、提供者ご本人の許可を得たのでUPします。



もともとキリスト教由来の祭りじゃないとはいえ、完全にホラー映画系の方向に舵を切ってますね。

昨日、TVを見てましたら、ハロウィンの市場効果というのは1000億円だそうで、600億円のホワイトデーを凌駕。1600億円のバレンタインデーに迫ろうと言う勢いだそうです。

1000億も市場効果があるんだったら、やめろとも言えませんが、あのカボチャや外国のコスチュームが嫌いな人も世間に多いようで、
「母は大好きですが、ぼくと父は大嫌いです。早く終わってくれないかな」
なんて声も寄せられていました。
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日展不正審査~画壇とはなにか?

2013-10-30 10:13:23 | Weblog
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日展書道「篆刻」、入選を事前配分 有力会派で独占


こちらの記事、日展の篆刻部門で入選が派閥ではじめから決まっていたという内容です。

うーん。

良いことじゃないけど、そんなこと昔からあったことで、今更なんで記事になるのかなあ。そちらの方が私には不思議です。

私も20代の時には、ついていた大学教授の関係で独立展という公募展に出していたことがありました。独立展はみっしり描き込んだ絵を好む、レベルの高い会派です。

何度か入選したことがありましたが、描き込みを好むとはいえ、自分の描きたい絵には合わないこともあって、ある年の落選を機会に出すのをやめました。記事にもあるように出展料もかかるし、大きな絵の搬入にお金もかかるしねえ。

今ではどこの会派とも関係ありませんが、個人的には画壇の存在というのは絵描きにとって不可欠なものだと思っています。



日展や院展など、歴史も権威のある会派ですが、これらはみなフランスの「サロン展」という、いわばあちらの画壇を参考にしています。

モネやマネなど、印象派の画家たちがこぞって落選し、逆に落選展という旗印を上げたのは有名ですね。

入選する絵のタイプが決まっているのと、審査員の権威が絶対的なことで、今では悪役的イメージの方が強いですが、サロン入選の画家たちはそれなり以上の技量と感覚をそなえていました。

わたしはこうした会派を例えるなら、相撲部屋みたいなものだと考えてます。

だって、相撲部屋がなかったら、おすもうさんもタダの体の大きな大飯食らいでしょ。相撲をしないと食べていけない力持ちたちを丸抱えで面倒を見て、番付という権威づけをする世界が大相撲です。

画壇もそれと一緒で、エカキという社会的に食えなくて、何をやってるかわからない連中に権威というお墨付きを与え、そこで仕事が回ってくるようにするわけです。

相撲と違うのは、おすもうは誰が見ても勝ち負けがハッキリしてるけど、美術の善し悪しを見極めるのは物凄く難しい。だからこそ「○○展会員」というお墨付きがあった方が、世間も安心してつき合えるというわけです。



だからこそ不正審査はイカンとも言えるのですが、なぜ今の時期に? という感じはいたします。

昔は一度、日展に入選したら地方なら弟子をとって一生食べていけると言いましたが、最近は若い人が公募展に出さないことと(私も若くないが出してナイ)、長い景気の低迷でそういうわけにもいかないようです。

そういえば、最近は食品偽装のニュースが喧しいですが、問題のある表示と、そうでもない表示が一緒くたに騒がれてるとも聞きます。

それに日展の不正審査は言うくせに、どこかの大手スーパーグループのこと・・・メディアはちっとも取り上げませんね。

ちょっと違和感を感じるニュースでした。
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ハロウィンに違和感アリ!

2013-10-28 09:57:46 | Weblog

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こちらはハロウィンとは何の関係もない岩村で見つけカボチャです。なんて健全な絵!

ここ何年か、この時期になると六本木の街角にハロウィンの仮装をした若者の姿を数多くみかけます。

正月は神社で初詣、結婚式を教会で行い、お寺で葬式をあげる多神教の日本人なので、ハロウィンをしようとクリスマスを祝おうと構わないのですが、私を含めて昨今のハロウィンに違和感を感じる人はけっこう多いようです。

私がハロウィンの存在を知ったのは、中学生の時にスヌーピーとチャーリー・ブラウンのピーナッツシリーズを読んでからでした。
ライナスが言う「カボチャ大王」(Great Pumpkin)の意味がどうしても理解できず、いったい何だろうと不思議に思っていたのですが、もとは古代ケルトの秋の収穫祭だったのがアメリカの民間行司になったものだったのね。

そういう意味ではクリスマスもキリストの誕生とヨーロッパの民間信仰が一緒になった、日本人には縁もゆかりもないものですが、クリスマスとハロウィンでは明らかに何かが違います。

同じ西洋のお祭りでも、ある種の幸福感を感じさせるクリスマスとハロウィンの違いは何か?
(まあ、世間には同じようにクリスマスが嫌いだという人もいますが、それはちと別の理由かな)。

昨日、仮装した二人の若者とスレ違った時、ふとそれがなぜか感じられたのです。

ハロウィンって単純に怖いんだよね。
スレ違った若者のロッカーが好むドクロ系のファッションをしていて、メイクもかなり黒魔術的です。

そういえばハロウィンといえば、ホラー映画にネタを提供する宝庫でして、血で血を洗う惨劇はたびたびハロウィンが舞台になっています。

本場アメリカでは、怖いので有名なハロウィンの町があるそうで、そこでは子供が本気で怖がるので社会問題になっているところもあるとか。

まあ、普通に見てカボチャをくりぬいたハロウィンのかぶりものは、そのままホラーの世界。まさにマイケル・ジャクソンの「スリラー」の世界です。



類は友を呼ぶというか、ハロウィンに集まる若者のファッションを見ても、健全に勉学に励む青少年という感じではありません。

昨日の六本木は手すりに手錠をぶら下げてる車を見ましたが、いや乗ってる人間、邪悪な顔をしていたなあ。ハロウィンのデザインやファッション。もう少し健全にならないものか。

昔、ニューヨークで落書きを消していったところ、犯罪が激減したと聞きましたが、それとは反対に、いまのハロウィンのファッションを先鋭化させると、ホラー効果でこの時期に犯罪が増えてしまうこともあり得ないことではありません(真顔)。

ハロウィンを商業化する企業は、商売なんでそれはそれで良いのですが、あまりホラー面を先鋭化させるのは如何なものか。

昨日、すれ違った若者二人の悪い「気」を感じながら、そう思った次第です。

だいたい本場アメリカと違って、お菓子もらいに来る子供の姿なんて、ここ赤坂&六本木じゃついぞ見かけたことありませんぞ。
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今は世界の日本食!

2013-10-27 10:58:12 | Weblog
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こちらは赤坂・山ね家の炊き込みご飯。
手頃な値段で本格的な日本食が食べられる名店です。

以前、友だちのイタリア人を連れていったら、すっかりハマってしまったようです。

彼女に言わせても日本のイタリアンはクオリティが高いそうですが、如何せん本国に比べたら割高。日本にいる時は日本食を楽しみたいということだそうです。

それにしても、世界でイタリア料理が一番美味しいと信じてるのがイタリア人です。
少し前までは、中華ですらイタリアの大都市にも進出が難しかったという、味覚に関して保守的な彼らの心を掴むとは、われらが日本食・・・なかなかやるものではありませんか。

もっともすべてのイタリア人がそうかといえば、そういうわけでもありませんが、私の少ない経験によれば、女性は9割がた、ここの日本食に満足。
男性は味的に満足してるものの、もっとステーキを食べたい、ピッツァを食べたいという顔を(あくまで表情)していました。

以前にも拙ブログで書きましたが、西欧の女性の中には、自国のヘヴィーな料理に逃げ場を失ってる人も少なくないようです。

イタリア料理にしても、欧米の中では野菜の使用割合が高いですが、やはり日本食に比べるとヘビーです。

加えて男性より女性の方が、他国の料理に移る適応力が高い。
日本人でも外国を旅行して、3日足らずで「白いご飯が食べたい」と言い出すのは男の方です。

まあ食の場合、女性にイニシアチブがあるのは良いことで、われらが日本食もこの点は世界に進出する上で俄然有利なことであります。

もっとも日本食がヘルシーというのは正確ではなく、カロリーを少ないしても美味しくできる術を知ってるということでしょうか。

痛風発症以降、私は毎日体重を計測してるのですが、山ね家でいくら食べてもそんなに体重が増えることはありません。

一方で、柔道の稽古のあとはいつもの和民で鯨飲馬食。
運動量は多かったはずなのに、翌日体重をはかると1kg以上増えていることも。

居酒屋チェーンのベースは和食ですが、揚げ物が多くカロリーの高い料理が多いので(加えてビール1ℓの男前ジョッキ)そうなるのですね。
和食が必ずしもカロリーが低いとは言えません。



最近のフランス料理はコブ出しを使って調理するというのをTVでやっていましたが、保守的なように見えて、フランス人は新しいものを取り入れるのが得意です。

料理はベトナム風フレンチという分野もありますし、フランス柔道しかり、印象派が浮世絵を取り入れたりと、ジャポニズムにフレンチ。食べてみたい気がします。

きっと世界的な趨勢で、こうしたカロリー控えめの食事が広がっていくのかもしれません。

関係ないけど、マクドナルドの減益ってこういうことが関係してないかね?
ちょっと時代に逆行する食の提供にも思えるのですが、みなさまは如何思うでしょう。

とは言いつつ、わたしはマヨネーズはハーフを買わないし、醤油、味噌、梅干しに減塩ものは使いません。
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古巣の集まりでメキシコ料理

2013-10-26 11:08:30 | Weblog
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昨日は古巣の会社の集まりで、代官山にあるメキシコ料理店「ラ・カシータ」に行きました。

幹事の社長が小麦アレルギーなので、安心して食べられるタコス(トウモロコシの粉)を食べたいとチョイスしたものです。

メキシコ料理は久しぶりですが、かなりなお手前。シェフは料理の鉄人にもメキシコ部門で出演していたアイアンシェフだそうです。
食べ終わったあとは本当におなか一杯でしたが、朝はスッキリしてました。

使っている材料が良いんでしょうね。



さて、わたしはフリーランスになる前、勤め人を10年やりました。
中学校の教員を2年、ジーイー企画センターというデザインメーカーで8年弱です。

私は大学では油彩を専攻していたので、デザインやグラフィック系のイラストはジーイーで覚えました。

昨日の集まりはもちろんデザインメーカーの方。
当時はレイアウト用紙という版下台紙を売ってけっこうな収益を上げてました。

バブルの頃はけっこうな勢いで、人を何人も雇っていたのですが、バブル崩壊に加えて印刷が版下台紙からDTPに以降するにつれ、急激に収益減。

私がフリーランスになったのはその1997年のことですから、もう16年になるわけです。いや、20年くらいやってると思ったけど、意外に少ないかも。



昨日集まったメンバーは、ジーイーに在籍していたのが1年だけという者もいれば、30年いたという人もいますが、けっきょく今の社長と仲良くしてる連中かな。

今回の会合は、島根に帰った人が上京したのをきっかけに、今の社長が集合をかけたものでした。

現役でジーイー企画センターに在籍してるのは、社長だけ。

みなバラバラになりながらも慎ましく元気に暮らしているようです。

ああ、光陰矢の如し。
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やなせ先生の「タダ働き」~ 是非もなし

2013-10-25 10:31:27 | Weblog
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故・やなせ氏に無報酬で仕事依頼していた自治体も……
吉田戦車が痛烈批判 「恥じろ」

故・やなせ先生の「タダ働き」ですが、鬼籍に入られた方のしたことをあれこれ言うのは不謹慎かもしれませんが、亡くなった人間より生きてる人間。
絵を描くことを生業とする者として、黙ってる見過ごすわけにはいきません。

信長公最後の言葉じゃありませんが、是非もなし。

タダ働き・・・
そんなのダメに決まってます。

あんたら、わしらに飢え死にせえ言うとるんかい?(ふろむニセ関西人)



世の中、ブラック企業なんたらと喧しいですが、世間を騒がしてる問題の企業だってタダ働きはさせません。

記事を読むと、やなせ氏は無償というのは、まわりにあまり言わなかったようですし、若い頃に苦労したとはいえ、後半生には長きに亘り成功を享受した人であることは間違いないので、その辺りは無頓着だったのかもしれません。

でも、ほかの人間が仕事受ける時に
「やなせ先生は無償でやってくれましたよ」
なんて言われたら、大抵の制作者はギャラの話はできませんよね。



アニメ界の人の中には、手塚治虫がアニメの人件費を安くしたと言って、決して良く言わない人も多くいますが、日本人の美徳として、どんなに安い金額でもベストを尽くす性格があります。

吉田戦車氏が激怒したというのも、まさにその点で、地方自治体にそこのところをうまく使われてしまった印象にコチンときたのでしょう。

でも吉田戦車さん。
あなたは間違ったこと言ってないんだから謝っちゃいけませんや。



やなせたかしの「タダ働き」に激怒の吉田戦車が謝罪

「その人たちも今悲しんでいるということまで頭が回らなかった」
ということだそうです。

地方自治体の担当さんたちが、何を悲しんでるのか前後の文脈がわからないので何とも言えませんが、それと「タダ働き」させたことは関係ないはず。
なんだか感情論になってしまってますね。

日本人の場合、この感情論の比重がとてつもなく大きいのが、時にモノの本質を見る上で大いに目を曇らせませます。

やなせ氏がお亡くなりになってすぐに、この話は言い難いことでもありますし、それに関して何だかわからないけど、やなせ氏に仕事を依頼した関係者も心を痛めてる。

まあ、そのことと「タダ働き」の話は別ですよね。



むしろ、まだこの話題が熱いうちに、取り上げておいた方が世間も、制作者も霞食べて生きているわけじゃないことを認知してくれると思うのです。

よく欧米の人は「謝罪」は非を認めることになるから、交通事故などでも絶対に「すみません」とは言わないといいます。

そこだけ真似て、人を轢いたりして自分が悪い時でも謝らない人がいますが、そりゃ人として間違ってますわ。

ホントに「謝罪」は非を認めることになるから謝らない、というならば、最初に取り上げたこの吉田さんの正論こそ、まさに「謝ってはいけない」ケースだと言えましょう。



余談ながら、わたしの嫌いな言葉はTVのグルメ番組でよく使う「良心的なお値段」です。


作る方は値段に根拠があって、時に身銭を削ってでも仕事をしてお米を買ってます。そんな意味で、地方自治体の方々もそれを理解して頂きたいものです。

安いのとタダは違います。
タダ働きだけはいけません。


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紅バア息子から米10kg貰いました

2013-10-24 09:18:21 | Weblog
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昨日、聞き慣れぬ人から大きめの荷物が届きました。
誰だろう、何だろうと荷物を見ると、なんだ。
宇都宮で米屋を営んでる、紅花ばあさんの息子からお米が送られてきたのです。

実は紅息子からモノを貰うのは初めてじゃありません。
以前も「ご迷惑おかけしてます」と言われ、素麺をもらったことがありました。

そうめんに冷淡な私は、
「何だ、そうめんか。あれだけ人騒がせしといて、気のきかん。
商品券でもよこせばいいのに」
と毒づいていたのですが(直接、本人に言ったワケではナイ)、それが聞こえたのか今回は自分のトコで売ってるお米が10kg送られてきました。

栃木産コシヒカリの新米。

米屋が母親が世話になったと送ってくるお米です。間違いなく旨いでしょう。
これはありがたい♪ (ま、このくらい当然かな)。



見れば手紙が添えられていて、読めばこのようなことが書かれておりました。

「高齢の母親を長期にわたり一人暮らしさせているのは心苦しい限りで、息子として不甲斐なく、また小暮さまをはじめ近隣のみなさまにご迷惑お賭けしますこと、言い訳のしようがございません。
 以前より母本人が宇都宮での暮らしを嫌がっておりましたが、日々説得して近いうち宇都宮に連れて来る所存であります」

ははあ、なるほど。

米をもらったから言うわけじゃありませんが、紅息子。どう見てもわるい人間には見えません。手紙から察するにウソを言ってるわけではなさそうです。

宇都宮では米屋を営み、人も雇っていますから、母のめんどうが見られぬわけでもなし。

嫁との仲もあるでしょうけど、手紙に書かれているように紅バアの一人暮らしは自分の選択だったのでしょう。

私としては紅バアの葬式を見たくありませんので、宇都宮に連れていってもらえればそれはけっこうなこと。紅息子、バアさんがくたばる前に引き取ってくれよー。



もともと紅バアは地元赤坂の小学校で、長年音楽の先生をやっていたけっこうなインテリです。

それも、このブログを読んでコメントを寄せてくれたお頭さんに聞いてわかったことですが、部屋に行くと、ピアノに向かって弾き語りをする若い頃の自分の写真が飾ってあります。当時としたら、かなりなモダン・ガール(略してモボ)だったようです。

写真の着飾り方や、自分のことを「紅姫」と呼ぶ自意識過剰ぶりからすると、けっこう派手好きな人だったようですね。
そのことも加えて、今の場所を離れたくないのかもね。
目もロクに見えないんだから、関係なかろうと思うのですが、そういうものでもないのでしょう。

今でも紅バアは調律の狂ったピアノと、すでに音程の制御不能となったソプラノ・ボイスで、「我は海の子」やらシューベルトの歌曲やらを、ヘルパーさんに披露しています(しかもドアが開けっ放し)。

うちの古いマンションは 、壁だけは厚いので隣りの音というのはほとんど聞こえませんが、廊下側は無防備で音がだだ漏れです。

よってフロアでは夕方頃、紅バアのかん高い歌声に満たされますが、ピアノの弾き語りはヘルパーさんが来たとき限定。一人で弾くことはありません。

弾き語りの回数が増えたことから、紅息子がヘルパーさんの日数を増やしたことが伺えます。

ここでピンポーン♪

あああ、音がしなくなったと思ったら、またババア、来るなというのに来やがった!

やい、ババア! てめえ、まだ生きてやがったか!

この日は、ヘルパーさんが買ってきたファミマのお稲荷さんと巻き寿司を半分、私が貰いました。今のとこ、バアさん。元気でもないけどちゃーんと生きてます♪
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二度と描けない「速水御舟の炎舞」

2013-10-23 10:55:56 | Weblog
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日本人でこの絵を見たことない人は少ないでしょう。

速水御舟の「炎舞」。
40歳で夭折した御舟の間違いない最高傑作です。

連休中、山種美術館で見た速水御舟展、あまたならぶ傑作の中でもダントツの作品でした。

意外だったのは、速水御舟・・・もっと筆の走る画家だと思っていたのに、けっこう不器用な絵描きさんですね。
こういうと誤解を招きますが、別に絵描きが不器用というのは悪いことでもありません。器用にスイスイ描ける画家に傑作が描けるかというと、別にそういうわけでもなく、画家にも器用な人と、そうでない人がいるということであります。


そんな中、速水御舟は典型的な不器用な画家でした。

とにかく川合玉堂や竹内栖鳳などのように、筆が走り、微細な描写に長けてる画家と違い、実物の御舟は線の太さが不均衡で、見るからに慎重なノロノロ運転をしています。

その御舟にとって生涯の一枚「炎舞」は、線ではなく、複雑なトーンを重ねた文字通り炎の表現が勝負でした。



御舟は一年後に似たような構図で「飛んで火にいる夏の虫」を描いてますが、本人も言ってるように、この炎の表現は二度と描けなかったようです。

さて、御舟を引き合いに出すのもおこがましいですが、わたしにとっても同じ局面に遭遇・・・というか、ものづくりをする人間なら、二度とできないというのは、いくらでもあることであります。

こちらは以前、綱島時代に使っていたまな板に描いた弥勒菩薩。



米国人クライアントからフリマで見つけたというまな板を提供されて描くことになったのですが・・。

まな板に刻まれた包丁の激しい跡やらで描きにくいことおびただしい。また、表面がざらついているので、細かい線がすぐにふくらんでしまいます。

けっこう手強いぞ、このまな板は!

当然ながら、板が違うので同じものはできません。

そこで包丁の跡に顔料をしみ込ませ、逆にそれを浮きだたせる形にしました。依然に描いた、まな板弥勒とはまったく違うものになりそうです。
というか、同じ仕事というのは二度とできない。

よく出来た仕事ならなおさらで、それくらいなら違うことをした方が良いということでしょうか。
弥勒さまを描きながら、あの速水御舟の見事な炎に思いを寄せた次第です。

↓ まだ、この作品はここからが勝負です!
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「一橙提げて暗夜を行く」~ 一斎翁の言葉

2013-10-22 09:39:03 | Weblog
「一橙提げて暗夜を行く」~ 一斎翁の言葉


一橙提げて暗夜を行く  いっとうさげてあんやをいく
暗夜を憂うこと勿れ   あんやをうれうことなかれ
只だ一橙を頼め     ただいっとうをたのめ

岩村の町を歩くと、そこかしこに佐藤一斎の言葉が刻まれた石碑やお札が下がっています。

その中でも、これは私が好きな言葉。
(・・・というほど、佐藤一斎の言葉を知ってるわけではありませんが)。

この言葉は、「暗い夜道も行燈(あんどん)ひとつ提げていれば大丈夫」という、ただそれだけのことを言ってます。
ただ、読んでの通り、夜道と行燈を人生の何かになぞらえてますね。



夜道は人生の辛い時期だとも読めますし、たった1つの行燈が自分の信念であったり、持ってる力だったりとも取ることができます。


それから耳が痛いこちらの言葉。


はは、これはわかりやすい。

自分ばかり喋ることに留意し、すぐに人の話をスルーしてしまうわたくしのような人間にはピッタリのお言葉でごわす。



↓ そしてこちら。

春風を以て人に接し  しゅんぷうをもってひとにせっし
秋霜を以て自ら粛む   しゅうそうをもってみずからつつしむ

ま、これはよく言うように「人には優しく、自分には厳しく」です。

岩村というところは、雪はそう降らないのですが冬の寒さが厳しく、この土地を歩くと「秋霜」という言葉のピンと張りつめた空気が伝わってくるようでした。



そして最後がこれ ↓


身には老少有りて   みにはろうしょうありて
而も心には老少なし  しかもこころにはろうしょうなし 

気には老少有りて   きにはろうしょうありて
而も理には老少なし  しかもりにはろうしょうなし


こちら、「体に老いは来ても、心と人の理に老少の差なし」という意味です。

石碑になってると、ますます有難いですね。

ひとつも実行できないかもしれませんが、「一橙提げて暗夜を行く」だけは心にしまっておきたいと思っています。


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岐阜岩村~佐藤一斎のお膝元に行きました

2013-10-21 11:03:26 | Weblog
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土日は佐藤一斎アニメのクルーと岐阜岩村に行きました。
プロデューサー、原案、作画、音楽担当、声優など、ほぼ関わる人間全員が行くという感じでした。

私は原案とキャラクター担当なので、今回は取材というより顔見せと営業(アニメとは別に佐藤一斎本の営業ですね)が主な目的でしたが、アニメのクルーは初めての人も多く、土地の感じを肌で感じてもらったようです。

経費を節減するためと、交通の便のわるさをかんがみ、ライトバンのレンタカーで中央自動車道を通って恵那まで。中央自動車道で諏訪湖より先に行くのは初めてでした。

昔の人は、この距離を歩きで行き来したんだからすごいもんです。
まあ、それしかなかったから仕方なかったんですが。

実は佐藤一斎、江戸の生まれですが、18歳の時から岩村藩に使えて活動したということで、一斎翁にとって岩村は第二の故郷というわけだそうです。

エル・グレコが実はドメニコ・テオトコプロスというギリシャ生まれのギリシャ人でありながら、美術史的にはスペインの画家とされるようなものでしょうか。



実はこの佐藤一斎アニメ、「おじいちゃんとぼく」のもとのキャラはわたしの作ではありません。

実は岩村で長いこと教員をしていて、中学生の校長まで勤めたというK先生という方が教育用に出した「おじいちゃんとぼく」という絵本が定本になっているんですね(上はその後PHP研究所より発行された普及版です)。

上の本の帯にあるお年寄りと子供の絵を見てもわかるように、キャラの出来は凡百のゆるキャラを凌駕しています。

素人にしちゃバカに筆が立つなと思っていたら(いやいや、失礼申し上げます)、K先生は武蔵野美術大学のご出身で、美術の先生だったとか。
いや、それにしても美術の先生全員がプロの絵描きやイラストレーターと同じように描けるわけじゃありませんから、玄人はだしとはまさにこのこと。





今回は、そのK先生と宿の岩村山荘で初対面でご挨拶。

昨年、定年を迎えて若い教員を育てる仕事をされてるそうですが、教育のことを真剣に考えてらっしゃる本当に立派な方でした。

最近の先生というのは本を読まないといいますが、K先生は小説からマンガに至るまで、雑食性でお読みになる博学な方。
「おじいちゃんとぼく」の中でも、ポーズひとつにも意味があるようで、そんなお話を興味深く伺うことができました。

アニメでは、私は原案を出したキャラクターにデザインを合わせ、さらにアニメーターたちが動きやすいように図柄を改編しますが、それでも原型のかたちというのは残ると思います。

残念なのは、やや作業が遅れ気味なこと。
年内の完成は難しいかもしれませんが、年明けには間に合わせてほしいところです。

こちら飛騨名物の朴葉味噌。
肉にも野菜にも魚にも合う万能調味料でした♪
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やいババア、まだ生きてやがったか!

2013-10-18 06:19:37 | Weblog
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本日は昨日UPしようとして、ソフトの不具合か、ババアの生き霊のせいか、途中でうまくいかくなったネタを配信です。

このブログでもしばしば取り上げているのですが、うちのマンションのむこう隣りに「紅花ばあさん」という名物ババアがおります。
このばあさん、7年ほど前に亭主に先立たれて一人暮らしをしてるのですが、それが事あるごとにすり寄ってくるのですな。

毎日のようにピンポーンとベルを鳴らしては、キャラメル1コ(1箱ではありません)、私がぜったい飲まない砂糖入り”午後の紅茶”などを持ってきては、オムレツやら焼きそばやら食べ物の無心をするわけで、正直けっこう迷惑をしてるところです。

時々ツイッターで口汚くグチをつぶやいているのですが・・・

紅花ババアがまたやってきて「焼きそばちょうだい」だと。
仕方ないので冷蔵庫にある残飯くれてやったが、「うちに来れば、いつでも飯はがあると思ってんじゃねえ!」と言ってやった。
ババアに文句言っても仕方ないが、そうちょくちょく来られるのは迷惑(怒)!


わたくしもこのバアさんが一人暮らしになった頃、変に同情して餌付けをしたのがいけなかったのかもしれません。

一度オムレツを作ってやったら
「ああ~美味しい~、ありがと~、ありがとね~、嬉しいよ~、あたし元気だよ~」
とすっかりクセになってしまったようです。

オムレツを出せば、次は「オムレツちょうだい」。
焼きそばを出せば、次も図に乗って「焼きそばちょうだい」。

半ボケの分際で、前に食べたものは覚えているようで、次に来る時は必ず以前食べたものを無心します。 腹が立つので、ここでツイート。

そりゃババアも生きてりゃ腹減るから仕方ないが、何かやってる時にピンポン鳴らされるのは本当に迷惑。

をい、紅花息子! おまえの母親、なんとかしろ

ババアに「ありがとよ、ごめんよ」と言われたので、「うるせえ、仕事のジャマだから早くあっちへ行け」と言ってやった。

これは紅息子に電話するかな・・・・



紅花ばあさんには宇都宮に米屋を営む息子がおりまして、6~7年ほど前は孫もよくマンションに来ていたのですが、おそらくは孫娘たちも成人して忙しくなったのでしょう。

最近はめっきり顔を見ることもなく、嫁はよくあるように紅バアとの折り合いは良くないようで、わたくしも一度顔を合わせた程度です。

紅花ばあさんは足が丈夫なのだけが取り柄で、ほとんど目が見えないくせに、あちこち出かけていたツケがまわってきたのか、最近出入していた近所のホテルの階段から転げ落ちました。
運良く骨は大丈夫だったのですが、だいぶ痛かったと見えて、最近はこわくて外に出られないとのこと。
(ここで同情しちゃダメです。足は以前と同じように動くので、親切にするとまた寄ってきます。来た時だけ餌付けします)。

で、ツイート。

紅花息子に電話。ヘルパーの日数を増やすことを約束させる。

紅花息子「ホント、ご迷惑おかけして、申し訳ござ・・」。
私「いえ、ご迷惑なんてそんな。ご迷惑というより、ホントかなり迷惑なんですが」

あのねえ紅息子、わたしはキミに謝ってほしいんじゃないの。
何とかしろって言ってるわけ。
もう切るよ。

まったく紅バアも紅息子も、揃いも揃って・・・

かといって、ババアがおっ死んでしまっては後生がわるいので、来れば仕方なく飯は出すけど、明日、セブン区議に会うから話だけはしとかんとなあ。



ここであ@花さんからツイート

乙です。画伯がやっているのが「あたたかな地域の見守り」ってやつですね。めんどくせえなあと思いながら人としてやるべきことはやってるってことですね。たぶん大学における発達障害学生支援とかもそういう感じ。

そうそう、そーなんです。ありがとうございます!

食事が問題なんだったら、ちゅん平が一人暮らしのときやったみたいに、息子に言って宅配サービスと契約してもらえばいいと思うよ。大した金ではないですよ。さみしさが問題なら、また打つ手は別だけど。

それは一案ですね。聞いてみます。ただ、紅バア。訪問販売だって、つかまえて離さない人だからねえ。

そうか、基本的にさみしいのね。だったら平成の若者が宅配に来るとソフトにうまくあしらうかもね。

ですな。紅息子に言っておきますわ、ありがとうございます! それでも私のとこに来るのやめないでしょうけど。


今営業に来る若者は、クネクネしてるから、画伯より優しいはず。

なにをおっしゃいます。こう見えて、わたしはけっこうやさしいのよん。

そーですよ、こう見えてババアにはやさしくしてあげてます。
まあ、来るたび「やいババア、まだ生きてやがったか!」って思いますがね(さすがに言わないけど)。

昨日と一昨日を見たらヘルパーが続けて来ていたようで、紅息子も動いたようです。
紅息子にしてみりゃ、そりゃ母親だから何とかしたいだろうけど、あのバアさんと一緒に暮らすとなると、そりゃ大変だ。

わたしが嫁ならぜったいイヤですわ。

昨日はあれだけキツく叱っておいたのに、また性懲りもせず、私がゼッタイ飲まない「香るラ・フランスの天然水」を持ってきました。

クセになるので食べ物は出さず。言われた時は仕方ないからオムレツ作って出したり、残飯かき集めたりはしますけどね。

やいババア、仕事のジャマだからもう二度と来るんじゃねえぞ!

・・・ああ、ババア。来るなっていうのにまた来やがった(怒)!
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アメリカン・ポップ・アート展~日本人のルール好き

2013-10-17 11:30:52 | Weblog

今日は紅バアのことを書こうと思っていたら、ばあさんの生き霊のせいか、ソフトはうまくはたらかず断念。

かわりに筆だめしにこんなマンガのラフ描きました。
言われもしないのに勝手に並ぶ国民は日本人くらいでしょうね。

良い面もありますが、エスカレーターの片側遵守。あれは止めてほしいです。



ばあさんの記事は明日UPします。
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アメリカン・ポップ・アート展~されど3連休に疑問

2013-10-15 09:46:52 | Weblog
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連休中は飯ばかり食べていたんじゃありません。

天気も良かったこともあって美術館めぐりをしてました。
中日は山種美術館で速水御舟展。
昨日は六本木の国立新美術館でアメリカン・ポップアート展でした。

快晴の中の美術館めぐりはいいものですが、それにしても3連休が多過ぎですな。来月のカレンダーを見れば、また3連休です。
お勤めしてる人の中には喜んでいる方も多いのですが、ここまで多いと仕事の流れが止まってやりにくくていけません。

観光産業には多少貢献できるかもしれませんが、それより日本経済の復興を考えると、もう少し働かないとねえ。自営業の私からすると、こんなに休んでてよく飯が食えるなと思うのですが・・・。

先日はイタリア人に「日本人は思ったほど働かない」と言われてショーゲキでしたが、資源のないわが国は、まだまだ働かないといかんのよ。3連休に喜んでいるバヤイじゃないんですけどねえ・・・。

とはいえ、晴天の連休は楽しんだ方が良いに決まってます。

評判のアメリカン・ポップ・アート展は思った通り、見応えのある展覧会でした。

驚いたのは、この壮大なコレクションがコロラドに住む、ジョン&キミコ・パワーズ夫妻個人のコレクションだということです。

名前を聞いてもわかるように奥さまは日本人。何をしている人かは知りませんが、日本美術および現代美術の両分野における、世界有数のコレクターとして知られているそうです。

コレクションはさすがに目利き。

ジャスパー・ジョーンズやリキテンシュタイン、アンディ・ウォーホルなどの50年代から80年代くらいまでの、ポップアートと言っても比較的、昔の作品を中心に展示されていました。


思ったより50年代の作品が古びてない・・・というか、今見ても新鮮な古典としての風格をそなえているのはさすが。

モダンアートは自分では手がけませんでしたが、学生時代は夢中になって展覧会を見てまわったのを思い出した次第です。

ショパンの魅力は、ショパンを聴く人が自分で作曲したような気になると言いますが、モダンアートの魅力とは、見ている人も自分がアーチストになれることでしょう。

とかく「難解」とか、「オレにもできそう」と言われる現代美術ですが、その最大の魅力は、ひとつハマれば「ぼくもあなたもアーチストになれる」ということなのです。



ま、これはもちろん個人的意見です。

ただ、私もイチ絵描きではあるものの、もちろんモダンアートのアーチストでは到底ありません。

でも、自分の絵を描いてる時より、モダンアートを見てる時の方がアーチスト気分になってますね~。
コレクターの立場では、それはなおさらでしょうね。

画廊の世界では、よく「コレクターはアーチストより濃い」なんて言いますが、キミコ・パワーズさんを映像で拝見すると、それなりに強烈な人なんですが、コレクションがモダンアートのためか、同じ「濃い」のでも、わりとあっさりしていました。



↑ で、最近わたしは展覧会に行くと、「今日の一枚」を選ぶことにしてるのですが、この日の一枚はこれ!

アンディ・ウォーホルがキミコ・パワーズ氏のために制作した肖像画。

ウォーホルはパトロンの彼女に「ぼくの最高傑作」と言って送ったそうですが、リップサービスもありましょうが、ホントに傑作です。

映像でそれを語るキミコさんは、いかにも嬉しそうでしたが、そりゃそうだよね。

展覧会は今月21日まで。
モダンアートの展覧会にすごい人出でした。

やっぱり場所と3連休の影響かな?



とはいえ、体育の日は本来、先の東京オリンピックの開催日10月10日を記念して制定されたもの。
3連休にするのに、14日にしてしまうなんて意味ありません。

わざわざ3連休にするよりは、前の通りに祝日の日はキチンと決めるべきでしょう。

飛び石になって、休みたい人は有給を取れば良いのです。
そしたらもっと遠くに行けるしね~。

来月も3連休、ちょっといい加減にしてほしいと思うのは、わたしだけでしょうか。
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孫成順さんの上海蟹!

2013-10-14 09:45:53 | Weblog
「一度は孫さんの上海蟹を食べなきゃダメ!」

ご近所のイラストレーター朝倉めぐみさんの強いオススメで、昨日六本木にある孫さんのお店に出かけました。

孫成順さんはNHKの朝イチにも出演している北京料理のシェフ。
めぐみさんは彼の店に足しげく通う大ファンですが、孫さんの料理の中でイチオシがこの時期にしか食べられない上海蟹なんだそうです。

うーん、上海蟹かあ・・・。

実を言うとわたくし。世間でさわぐほど蟹に関心がありません。
硬い殻をほじくり手をよごし食べるあの労力と、決して安くない価格に対して、そこまで価値があるとは思えないからです。



「ホントよ、孫さんの上海蟹はホント美味しいんだから! 孫さんの上海蟹食べないなんて、モグリなんだからあ!」

うーん。
なんのモグリだかわかりませんが、抵抗できないほどのお誘い。

もっとも孫さんの中華は以前、拙ブログでも書いたように、ちょっと類のない素晴らしい料理です。カニには冷淡なわたくしでございますが、孫さんの料理ならよかろうとあらかじめ予約をして出かけることにしました。


つづきはこちらメインブログへ!




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佐藤一斎の言葉、出版予定です

2013-10-13 09:15:41 | Weblog
小暮満寿雄 絵画教室をはじめました!
詳細はこちらから



↑ こちらは佐藤一斎アニメ「おじいちゃんとぼく」の企画書に使われたマンガですが、アニメーションとは別に佐藤一斎の言葉をイラストつきで出版することになりました。

出版社も内容も今のところ非公開ですが、簡素な内容で小規模に行われる予定です。アニメの完成が年内か年明け予定なので、出版もそれに合わせたいと思ってます。

できるかな・・・?

メインブログはこちら!
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