小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

2011年から2012年への展望

2011-12-30 09:21:27 | Weblog
今年も残すこと、今日をいれてあと2日。
年初めのおみくじは大吉が当ったけど、正直言って震災もあって大変な年でした。

きびしいことの方が多かった2011年ですが、
仕事の面から言うと、ヤマガタ・サンダンデロの壁画が完成したことや、
花風社さんの発達障害本が好評で、ネットを通じて、
さまざまな人に知り合えたのが良かったでしょうか。


ただ、展覧会ができなかったことと、
著作が出せなかったことは残念であり、来年に向けてリベンジせねばばりません。


展覧会に関していえば、来年の12月10日から20日までの間、
新宿の京王プラザホテルのロビーギャラリーで、書家である母と2人で二人展を予定しています。

若い頃なら、母と二人展なんて気恥ずかしくてできなかったでしょうが、
この年齢になると、一生に一度くらいはと思うようになった矢先、声がかかったものです。
母とのコラボというと、けっこうムリがあるので、
あまり書との融合は考えずに制作しようと思っています。

会場がとても広いのと、当然ながら売らないといけないので、
こちらは楽しみというより心配ですが、大きな作品を出せるのが嬉しいです。

正直、ここ10年くらいはヤマガタ・サンダンデロの「山形山水図屏風」を完成するまで、
大作らしい大作は描いてませんでした。

理由は簡単、大きい作品は売れないからでしたが、
今回の仕事を通じて、それではいけないと自覚。
だからといって、展覧会で売れなくていいということではありませんので、
見たら欲しくなる大作を作ります。



著作に関しては、来年にはセブン区議と共著で出版予定があります。
区議の原稿はできていて、あとはイラストを描くという段階で、
ラフは半分近くできているので、来年の早い時期には上梓できればと考えています。

もうひとつは、こちらも共著ですが、昨年からペンディングになってる企画があります。
こちらは、もしかすると自分にとって大きな分岐点になるかもしれない本です。

出せるとすれば来年末になるかな。

2012年は良い方にも悪い方にも、自分にとっては大きな年になりそうな気がします。
良い年になりますよう。


画像は拙作「アンコールのシエスタおじさん」。
サムホール、ハガキ2枚合わせた程度の小品です。
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ボーナスが出ない!

2011-12-29 09:24:10 | Weblog
一昨日集まった小中時代のメンバーは、6人中うち2名が自営業、
2名が失業者、1名が主婦で、残り1名が会社員という構成でした。

これが15年前だったら、私を含めてほぼ全員サラリーマンだったわけでして、
何やら時代の流れを感じぜずにはいられません。

もっとも2名が失業者と申しましたが、ひとりは週に1回だけ大学の講師しており、
もう1名はやはりパートで介護の仕事をしていますから、
定職がないだけで、国が定める完全失業者とは言えません。

そんな意味では自営業者が4人と言えましょうか。
2名とも退職して間もないせいか、性格的なものか、意外にケロッとして明るく、
はじめは余計な心配をしたものですが、ちょっと安心した次第です。


さて、元大手電気メーカーにつとめていた典座くん(仮名)曰く。

「いや、はじめは失業保険が出てたんだけど、
 6月になってボーナスが出ないことに気がついて、当たり前なんだけどびっくりしたんだよね」

この言葉にドクターiも私も、ここに仲間ができたかと、
思わず顔を見合わせて苦笑いたしました。
ああ、典座くん・・・気がついてくれたのねって感じでしょうか。


もっとも通常、勤めをしているとボーナスは出るものという感覚がありますが、
過去、私もそうでしたけれど、それ自体は仕方のないことであります。

年収計算は色々な方法がありましょうが、それを12等分した余禄がボーナスなので、
サラリーマンである以上、禄高の高低は別にして、
ボーナスをもらわないとモチベーションはなかなか上がらないことはたしかです。

また、ローンなどを組んでいると、ボーナス月というのがあるそうで、
(典座くんの場合は持ち家なので、それはありませんが)、
あるものがなくなるというのは、かなりキツい気がします。


今、橋下大阪市長がやろうとしていることのひとつが、こうした意識の改革があると思います。

橋下知事 「財政が厳しいので給与カットに応じてほしい」
労働組合 「もっと税金取ったらええやん」

こちらは大阪府知事時代、労組とのやりとりを収めた動画ですが、
こうした労働組合の最大の問題は、もらったお金を仕事で返そうという気がまったくないことですね。

なるべく少ない労働力で賃金を引き出そうとすれば、巡り巡って経済は疲弊します。

そんなことを思った集まりでした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
写真は、実はこの日の会場に使ったトルコ料理店アセナの舟形ピザのピデ。
完全な満席状態でしたが、
レベントシェフも順調に回復し、右腕のブーチンくんを上手に使って、
クオリティの高い食事を出していました。

ただ、レベントシェフのお父さまがこの一昨日に他界されたそうで、
この日はさすがに心痛の面持ちでした。
店のことや体のことを考えれば、とてもトルコまでは行けないでしょう。

もしかするとシェフの代わりにお亡くなりになったのか?
まだご健在のお母さまですが、夫と息子を同時期に失うかもしれなかったのですから、
順序で言えば、それも世の常と言えるかもしれません。
ご冥福をお祈りいたします。
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歯医者さんに狼藉はやめニョウ

2011-12-28 10:41:06 | Weblog
昨日は小中時代の友人が集まって食事をしました。

ご飯のあとは、赤坂で歯科医院を開いているドクターiが、
「飯を食べてる時には出来なかった話をしたい」と言って、
一ツ木通りのバーvirgo(ヴァーゴ)に誘われました。

以前、このブログで書いたようにドクターiの少年時代はなかなかのクセ者。
けっこうみんなから嫌われていたi少年ですが、
大人になって昔の友人たちが、みんな彼のところに治療に行くというのは、
子供の頃から器用で頭が良かったことを知っているからであります。

衛生管理も徹底していて、子供が治療に来る時はほかの患者を入れず、
子供が帰ったあとで、その辺べたべた触ったあとを消毒する徹底ぶり。

私の母もインプラントをお願いしましたが、安心して任せられる数少ない歯科医であります。

ところが数日前のこと。
診療を終えて、いつものように消毒やら翌日の準備やらで、
夜の10時半くらいまで診療室にいたドクターiですが、
ちょっとした買い物をするので、いったん外に出て戻ってきたところ、
診療室がある5階の踊り場で見知らぬ男と鉢合わせしました。

見れば、診療室扉の前の踊り場には、不審な液体でビタビタになっています。

こ・・・これは?

においをかげば誰でもわかるものだニョウ・・なんて、ウフッ♪

どうやら男は酩酊状態のようですが、だからと言ってここまでの狼藉、絶対許すわけにはいきません。

「ちょっと君!」

ドクターiは男の手首をつかみ即座に警察を呼んだのですが、
なんせ年の瀬で事件も多く、すぐに来てくれたは良いのですが、
軽犯罪なのであまりやる気もなし。
それでも取り調べていくうちに、何と衆議院の事務局員であることが判明しました。

それにしても用を足したかったのなら、なぜまともにトイレを探さなかったのでしょう。
百歩譲っても路上でした方がまだマシで、
ドクターiのいるビルには飲食店やらバーやらが入っているのですから、
そちらに行くか、ファストフードのトイレを借りるなり智恵があったでしょう。

たぶん、誰もいないのはここだ、なんて思ったのだろうな。

聞いてると確信犯のようでもあり、
ドクターiは来た患者さんは全員覚えてますが、見たこともない男で、
何らかの嫌がらせというわけでもなさそうです。


問いただしていくうちに男曰く、
「どうか職場だけには言わないでください」と懇願しだしたというのです。

うぬぬ。
自分のやったことに対して、そんな虫の好い話はないだろう。
金で解決しますと言った方がまだ許せます。

問題は起した。
「でも許して、職場には言わないで」の卑怯で無責任で虫の好い根性は、
ドクターiのような自営業者の神経を最も逆なでするセリフであります。
私も親友の神聖な職場・・・それも医療機関の玄関口に放尿をする輩は許せません。

というわけで、シモの話で申しわけありませんが、ドクターiの許可もあってブログに公開いたしました。

衆議院の事務局員さんがこれを読んだのなら、何らかの誠意を示してほしいと思います。
ただ、あれだね。
職場には黙っててやるから、金よこせって言うと恐喝になっちゃいそうだね。
だったら、金など受けとらず正直に職場に報告してあげた方がいいのかな?


後始末や消毒で大変だったそうですが、即日元通りにしたそうです。


写真は12月10日、月蝕時の青山通り。
ちょっとキリコの絵に出てきそうな神秘的な面持ちです。
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日本の伝統色 ~ 色彩談義 PART3

2011-12-27 10:47:13 | Weblog
一昨日からの色彩談義の続き、今日は「日本の伝統色」についてお話いたします。

DICカラーガイド「日本の伝統色」は、画家和田三造の弟子、細野尚志によって編纂された色見本帳です。

和田三造はリンク先にもあるように、教科書にも出ている「南風」で有名ですが、
この人は日本色彩研究所を創設した人でもあります。
日本の伝統色は選色、文章ともにその意志を引き継いだ細野先生の手によるもので、
蘇枋色(すおういろ)のように源氏物語に出てくる色から、
カーキー色、チョコレート色といった明治以降、西洋文明が入ってきてからの色名もあります。

フランスの伝統色が食べ物にちなんだ色名が多いのたいして、
日本の伝統色は染色を由来にした色が多いのが特徴です。

ただ、布地の色を印刷インキで出すのは至難の技。
特に黄櫨染(こうろぜん)や麹塵(きくじん)のような陛下がお召しになる色は、
禁色と呼ばれ、何種類かの染色を混染することによって、
メタメリック効果(見る角度により色が変わる)を発します。

これを単色の印刷インキで表現することは不可能なので、落とし所というか、
まあこの辺で良いだろう、というピンポイントで色の座標を定めています。

したがって、同じ藤色なら藤色でも、ほかのところが出している色見本帳以外のものと、
DIC日本の伝統色を比べると、かなりの色差があったりします。
(さすがに日本色彩研究所が出している色見本とはドンピシャで同じ色。
 まあ、色研の色見本帳を元に作っているので、当たり前ですが)。


私たち日本人は日本古来の色と言われると、渋いグレーや茶色を想像する人が少なくないと思いますが、
それは江戸時代に水野忠邦の贅沢禁止令が出された以降の話です。
たしかにグレーや茶は、俗に「四十八茶百鼠」と呼ばれるほど色名の種類も豊富ですが、
お金持ちの商人は、裏地に贅沢な赤や金糸(きんし)をほどこしていたのですから、
意外に日本人は派手好きだったのだと思います。

その証拠に平安は源氏物語の時代の色は、壮麗な赤や紫のオンパレード。

「ちはやぶる神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは」

落語でも有名な「千早振る」ですが(意味が違うが)、
唐紅花(からくれない)は紅花で染めた壮麗な赤。
色材が少なかった時代にこれは高価なものだったのでしょう。

平安から鎌倉になると武士の時代になるので、
紺や藍など、お武家らしい色が好まれるようになります。
特に紺は褐色(”かっしょく”と書いて”かちいろ”)、勝色と呼ばれ、縁起の良い色とされました。

次回はまたのちほど。


写真はアル・ケッチァーノのクリスマスケーキ、ズコット。
ズコットとはイタリア語で「法王の帽子」。
クリームベースのふんわりした生地に、パリッとした木の実が入っていて、食感のコントラストがたまりません。
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料理人! プロ対アマチュア

2011-12-26 09:16:03 | Weblog
私がブログについて言われたくないことのひとつに、
「いつも旨いもん食べてて、いいよね~」というセリフがあります。

別に儲かってるわけでもないし、高価な贅沢品なんて、そうそういたけるワケじゃありません。
そんなグルメ自慢をしているつもりもないのですが・・・。
でもごめんなさい、やっぱり旨いもの食べてますね♪

写真はこのブログではおなじみ、
池上線石川台に復活したフルフルのメニューとコース、
そして料理を作る古川シェフです。

玄関には「フレンチシェフが作る本格ごはん」という、
一見よくわからないコピーが書いてありますが、この言葉の中にシェフの自信が伺えます。

基本イートインなので客席は6名ほどで、この日は私たち2人だけ。
料理をいただきながらシェフと話をする贅沢な時間を過ごしました。


シェフと話題になったのが、
アマチュアとプロの垣根がなくなって久しいが、最近それが顕著になってきたことです。
もっとも、アマチュアのレベルが上がったというのではありません。

アマチュアレベルの人と、プロの水を何10年飲んでいる人との違いが、
世間的にはどうでも良くなっている傾向があるという意味ですね。

当然ながら「アマチュア出身」と「アマチュア」は違います。
アマチュア出身の料理人は謙虚だったり、研究熱心だったりする傾向がありますから、
その点は誤解なきよう。


プロの料理人というのは目指す完成品、ゴールが見えています。
たとえば個体差のある魚は大きさによって塩加減、火加減を変えないと、
目指す味にはならないわけだから、切ったり煮たり塩ふったりする作業を、
素材の違いやその日の気温などを感じて補正するのだそうです。


以前、テレビでオンエアしていたラーメン店の取材番組で、
ラーメンの寸胴の火加減を、定規で測っているのを見た古川シェフ曰く。

「その日の気温や湿度で、寸胴の温度なんて大きく変わるのに、定規で火を測るなんて意味ないなあ。
 レポーターは”すごいこだわりですね~”と感心してましたけど」

レポーターが浅いのか、それを知っていて見せ場を作りたいのかわかりませんが、
どちらにしても火加減を定規で測るのはアマチュアの範疇でしょうね。
テレビというのは、もともとそういうものだから仕方ありませんが、
視聴者の多くは、まさか素人に毛が生えたくらいの料理人がテレビに出てるとは思いませんし、
テレビに出た以上、その店に行ってみたくなるのは人情です。

で、それを食べてどうなの?
という話なのですが、これがけっこう人気になったりするわけです。

食べ物は好みなので、それについてあれこれ他人が口を挟むことはできませんが、
ちょっと何か間違っているだろうと思わずにはいられません。


さて、不肖わたくしもプロの絵描きを自認していますが、
この世界もプロとアマの垣根が低いのですが、飲食と違ってプロ、アマ、どちらも食えません。
プロはそれでも何とかする、というところでしょうか。
いや、痛し痒しというところですね。

さて、プロはゴールが見えてる、アマは見えてないという話ですが、
イラストなどの商業美術の場合は、ある程度ゴールが見えないといけません。
絵画などのファインアートの場合は、下絵を描いてもゴールが見えないという不思議な世界です。

医者で言うとヤブどころか、タケノコ、土手医者もいいとこですな~。
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色彩談義PART2:DICカラーガイドの成り立ち

2011-12-25 09:53:14 | Weblog
先日、色見本帳の話題を取り上げたら、
ツイッターやfacebookを含めて意外な反響があってびっくりしました。

特に自閉っ子やその親御さん関連に色見本帳のファンが多いのにびっくり。
みんなうっとりして色見本帳を眺めているんだそうですね。

DICカラーガイド関連の仕事はあくまで黒子なので、今まであまり公開してこなかったのですが、
”小暮満寿雄Art Blog”と銘打っている上、色彩は得意分野なので、
これから少しづつ色彩についてブログアップしていこうかと思います。


DICカラーガイドシリーズのパート1(1~3巻)は印刷インキの色見本帳として、
今から40年以上も前に、故・田中一光さんらが中心になって作られたものです。

当時は今のようにカラーが当たり前の時代と違い、
映画も「総天然色」と呼ばれるカラー作品が全盛になりつつあり、
モノクロテレビからカラーテレビへ以降する時代でした。

そんな中、田中一光さんが選んだ色というのは本当に感覚的なものでした。
印刷インキを使って色を選ぶという手段をとらず、
流木の破片やら、街角で見かけた布地、顔料の原料になる石などの鉱物などをかき集め、
色選びをしました。
印刷会社にはそれと同じ色を出せというオーダーをしたわけですね。

さすがに印刷会社の熟練調肉師(インキを練り合わせて色を作る職人)も、
これには閉口したそうですが、
苦心惨憺の上に作られたのが、今のDICカラーガイドpart1です。


また通常の4色印刷では、4回印刷機を通せばおしまいですが、
DICカラーガイドの場合、part1なら654色ありますから、
単純に最低でも654回印刷機を通さないといけません。

654枚、別々の色が刷られた紙の束を断裁して、
最後は近所のパートさんが手で組み立てますから、制作費も億単位。
ただし大量複製ができるので、1コ8000円から10000円程度で済むのです。

意外かもしれませんが、DICカラーガイドはもっとも安価な色見本帳のひとつです。
建築のペンキや壁の見本などは実は実費で言うと、もっと高額です。
タダで配ってますが、建築業界は動くお金も大きいので元がとれるわけですね。
(DICカラーガイドも印刷会社には文字通り、見本として配ってます)。

さて、part1の場合は1番~654番まで、数字の番号がふられているだけですが、
DICカラーガイドシリーズには「伝統色シリーズ」という、
美しい色名とその由来がついたものがあります。

次回はその伝統色についてお話いたしましょう。
ところでU氏さんに質問です。

問題:
みんなが帰省し、空気が澄んだ東京の元旦・明け方の空をDICナンバーで答えなさい。
また、同じく帰省で澄んだ東京お盆の昼間の空の色を答えなさい。

正解はありませんが、U氏さんのセンスが問われますね(挑戦的)♪

写真は色彩にまったく関係ない、稽古総見の稀勢の里です。
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稽古総見、稀勢の里の課題

2011-12-24 11:30:11 | Weblog
昨日はあ@花さんに誘われて大相撲稽古総見に行きました。
実は稽古総見は見るのがはじめて。
本場所とは違った面白さがあると聞いて、行ってみました。

稽古総見は7:30からですが、国技館に到着したのは朝8:30。
すでに良い席のマスはいっぱいでしたが、
7:00から並んでいた別の相撲仲間が、前から5番目のマスをとっており、
それも花道のすぐワキ。

かなりの至近距離から力士たちの素顔を見ることができました。

3月の震災直後にあったお相撲さんのチャリティ募金で、
お相撲さんの素顔を見たことがありましたが、
その時の優しい顔とは打って変わった厳しい表情です(当たり前か)。

土俵のまわりは私の絵に出てくるような、お相撲さんのオンパレードで、
勝った方が残れるという大相撲独特のルールが、見る方にとっては実に楽しいですね。


花道で見ると筋骨隆々の隆の山ですが、力士たちの間に入ると貧弱に見えるから不思議です。
96kgの軽量は何度か勝ちはしたものの、一方的に押し出されるケースが多く、
幕に戻ってからキープするのは厳しいかなという気がしました。


横綱白鵬は早くから土俵に上がって四股を踏みながら、若手たちの申し合いを見つめます。
栃の若を呼びだしますが、あっという間にマワシを取り、まるで相手にしません。
それでも横綱、伸び盛りの若手を警戒してるんですね。
”オレに勝つなんて10年早い”と擦り込みを入れてるみたいです。

感心したのが若荒雄で、何と2度ほど横綱を負かす場面がありました!
その後、火のついた横綱がさんざん若荒雄をかわいがったのは言うまでもありませんが、
初場所台風の目になるやもしれません。

横綱に一番かわいがられていたのが高安で、足腰が立たなくなっても「まだまだ」「まだまだ」」。
場内からも「もう一番!」と声がして、10数番も稽古をつけられたでしょうか。
横綱に指名されてかわがられるなんて、高安関も出世したものです。


さて、われらが稀勢の里といえば、天敵・琴奨菊の申し合いをしましたが、
この日は5勝1敗くらいの感じで分が良く、
一度はガブり寄りで菊を押しだしたのには、お客さんも大喜び。

ただ、把瑠都にまったく勝てないんだよね~。
自分でもこのままじゃ勝てないと言ってますが、お互い才能で相撲を取ってますから、
それだけではより大きな把瑠都が有利だということでしょう。

ただ、把瑠都は付け入る隙の多い力士なので、
今後は把瑠都にどう勝つかが課題のひとつになってくるでしょうね。

国技館は8分以上の入り。
初場所はお客さんが入ってほしいものです。


稽古総見のあとは、火曜会今年の稽古納めと忘年会。
濃厚な一日でした。
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見舞いに色彩談義

2011-12-22 09:55:12 | Weblog
昨日は脳梗塞で倒れた友人、U氏のお見舞いに世田谷にあるさる病院に行きました。

U氏は予備校、大学と一緒の友人で、デザイン事務所を立ち上げ、
手広く仕事をして成功をおさめた人ですが、仕事がら不規則な生活とムリがあったのかもしれません。
震災のあった時、その時にいた高層ビルの上から下まで駆け降りて逃げたそうで、
その時に血のカタマリができたんじゃないか、なんて話をしてましたが、
震災はあらゆるところにツメ跡を残しているようです。

倒れた当初はまったく体が動かないような状態だったそうですが、
今では会話に不自由なく、左半身がやや不自由という感じでした。


うしろ向きの慰めは、彼のようなデザイナー兼経営者にかえって失礼なので、
この日はお互いの専門でもある色彩談義を彼と奥さまと彼の社員でいたしました。

あまりhpやブログでは公開してないのですが、
私は前にいた会社、ジーイー企画センターとの関係で、
長年、色見本帳として流布されているDICカラーガイドの編集作業を行っています。

(たぶん、このカラーガイドについては日本でいちばん知っている人間のひとりと自負しています)。

それが先日、最初の見舞いで彼が熱狂的DICカラーガイドのハードユーザーであることを知り、
色彩談義に至ったというわけです(談義だけでなく何かしたいという話も)。


印刷に詳しくない読者も多いので、ざっくり説明すると、
通常の印刷というのはプロセスインキと呼ばれ、
藍・紅・黄・墨の4色を肉眼では確認の難しい網点で分解し、あらゆる色彩を再現します。

理論上はどんな色も再現できるはずですが、鮮やかな色は再現できません。
特に緑や紫、ピンク、赤などはくすんだつまらない色しか再現できないのです。

DICカラーガイドは、掛け合わせで再現された色ではなく、
いわばペンキで塗った状態のソリッドでフレッシュな色彩です。

同じ色見本帳としては、ソフトバンクの携帯で有名になったパントンカラーが知られてますが、
実際に色として魅力があるのはDICカラーガイドであり、
中でも「日本の伝統色」「フランスの伝統色」といった伝統色シリーズには、
素晴らしい色彩が少なくありません。

日本の伝統色には染色に由来する色が多く、藍ひとつとっても薄い順に、
瓶覗(かめのぞき)→浅葱→縹(はなだ)→藍→紺といった色名があるくらい。

最初の「瓶覗」は藍瓶にほんの少し布をくぐらせた、
という意味の実に洒落た由来をもつ色名です。
(もっと白いものは藍白、白殺し、なんて名前もあり、それこそ融通無碍の世界)。

色彩とはイメージの世界ですが、
「瓶覗」なんて色名がついたシャツがあれば、その意味を知る人にとっては、
価値を高めるものになるかもしれません。

まー、知らなきゃ猫に小判なんですが。

おっと、見舞いの話はどこかに行ってしまったわい。
病気は気の毒ですが、現在懸命にリハビリ中。
遠からず退院だそうなんで、U氏をご存知の方は心の中でエールを送ってください。


写真は「山形山水図屏風」の庄内日本海。
実は日本海というのは晴れていると、地中海のような美しい海であります。
この海の色は、日本画の顔料「群青」を使用しました。

昔はラピスラズリという玉を砕いて使っていましたが、
入手できない現在は、藍銅鉱(らんどうこう)という鉱石を使用します。
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NHK茨城「稀勢の里 大関への道」

2011-12-21 09:55:31 | Weblog
昨日の深夜はNHKの茨城放送局が制作した、
「新大関・稀勢の里 誕生~郷土の期待背負った15日間~
 稀勢の里 大関への道」が放映されました。

水戸黄門の最終回もキム・ジョンイルの死去で特番に変わったとのこと。
天下の副将軍も隣国の将軍に勝てなかったわけですが、さすが期待の新大関、
同郷の黄門さまが差し変わったというのに、稀勢の里特集は丸々キチンと放映されてました。

私はリアルタイムではなく録画で見たのですが、
地域ぐるみで作ったという手作り感のある良い番組でした。

茨城は古くは元横綱・常陸山を筆頭に、
水戸泉や武双山、雅山といった人気力士を輩出している相撲王国。
米どころで野菜づくり、漁業、畜産業の盛んな食材の豊富な豊かな地域です。


武双山も雅山も裕福な家庭の育ちですが、
稀勢の里のご両親を見るかぎりは、
新大関は経済的にも精神的にも豊かな家庭で育ったことが伺えます。

それにしても乃木大将を思わせる風貌のご尊父は、顔だちは似ているのに、
親子でもだいぶタイプの違う方だと思いました。

ご両親ともサイズは普通の人みたいで、魁皇関と同じく、
突然変異で大きな子が生まれてきたという感じでした。

東北地方のように、昔から兵隊の強いところには、強い力士が育ちますが、
あれはまだ東北が貧しかった時代、
3食ご飯を食べられるなんて、こんな有難いことはないということで、
辛抱強く強い兵隊さんが生まれたのだと思います。

今のように3食ご飯が食べられるのが当たり前の時代になると、
むしろ強い力士(に限らずほかのスポーツ選手も)は、
キチンとした家庭から生まれる気がしました。

逮捕された大王製紙の会長のように、ボンボン育ちが仇になる人もいますが、
多くの場合、ある程度裕福でキチンとした家というのは、
両親が働き者で、労働して努力することの大切さを知っていることが多い。


稀勢の里関の場合もそうで、あのお父さんは間違いなく働き者なキチンとした人でしょう。
相撲の世界がどんなに厳しいか、ある程度わかって息子を預けたのでしょうし、
息子の努力がどれだけのものか知ってるはずだし、
そして何より亡くなられた鳴戸親方を信頼していたのだと思います。

格闘技に限らず勝負の世界というのは、往々にして三度の飯より人を叩きのめすのが好き、
という人が上に上がりますが、本当の頂点に立つ人は明るく輝く人であります。
大鵬しかり、貴乃花しかり(引退して萎んでしまったけど)、王貞治、長嶋茂雄しかり。

そんな意味できせ関の明るさは、まさに頂点に上りつめる資格十分であります。

ところであ@花さんをはじめ、女性のファンからは少年時代がかわいいという声が高いですね。
女親にとって、男の子というのはかわいいものらしく、
そんな意味で過去の稀勢の里の姿にそそられるみたいです。

それにしても英語塾に7年も通っていたのにモノにならず、
実は終ったあとに出るおやつを食べに行ってたというのは、たしかにかわいいエピソードかな。

写真は「相撲」増刊号についていたポスターです。
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北の独裁者に半旗をあげるな

2011-12-20 10:27:09 | Weblog
キム・ジョンイル書記長、死去。

いや~、波乱続きだった今年のきわめつけかな。
テレビ局はテレビ東京をのぞいて、どこもキム・ジョンイル一色。
リビアのカダフィが殺された時と違い、やはり距離の近さを感じる扱いでした。

ツイッターでは民主党やフジが半旗を掲げてるという噂が流れましたが、
何といっても自国民を拉致する仮想敵国の元首です。
いくらなんでも、それはないだろうと思ったところ、どうやらデマだったそうですが、
その後もさる放送局のキャスターが喪服を着てたとかいう情報が流れる始末でした。


まあ、民主党にしてもメディアにしても、半島や大陸よりの人が多い上、
いったいどこの国の国益を考えているのか、考えてしまう行動をとりますから、
そう勘ぐられても仕方ないところはありますね。



キム・ジョンイルに関して言えば、ポルポトに誰も追悼の意を顕さなかったように、
弔意を示さなくて当然・・・むしろ弔意を示してはいけないと思います。
(あの横田滋さんは、独裁者の訃報に満面の笑み浮べていますね~)。

昔、山口組の田岡元組長が亡くなった時、赤飯を炊いた者がいたそうですが、
赤飯炊く方も炊く方ですが、炊かれる方も炊かれる方だと思います。



アジアにはインドネシアやタイのように、華僑系の人たちが強い勢力を持っている国があります。
ただ、タイなどは中国系タイ人が、タイという国に同化しているらしく(中国語もしゃべれない)、
タイを中国の傀儡国家にしようという動きはないようです。

今、日本で起っていることの問題は、国益が自国のためではなく、
半島や大陸、または太平洋を越えた同盟国の国益にシフトしようとしていることでしょうか。

それにしても半旗や喪服はデマにしても、
そう勘ぐられて仕方ない行動がマスコミや民主党には多いよな~。

百歩譲って、韓国や中国の人たちが自国の利益のために動くのは仕方ないとして、
純粋に日本で生まれ育った日本人が、半島や大陸の国益のために働くことでしょうか。

あ@花さんの言葉を借りれば、それらは反日・サヨク・フェミの3大勢力になると思いますが、
彼らが北朝鮮を「北の楽園」と呼んで渡っていった人たちの多くが、帰らぬ人となったのは周知の事実です。

昨日、自民党の田村議員から元極左が反日日本人の左翼脳について語るというツイートがまわってきました。
反日の日本人がどういう思考回路をしているか、さすがに元極左だけあって、
よくわかるように説明してあります。

こんな人たちを国の中心に据えてはいけない。
一読をオススメいたします。


写真は赤坂のトルコ料理アセナのピーマンのピラフ詰め。
ヨーグルトソースにインゲン&ラムのソース添え♪
昨日は久々のディナーをいただきましたが、シェフがいるとさすがに違います!
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「第2、第3の少女像も」=韓国大統領

2011-12-19 09:07:02 | Weblog
「第2、第3の少女像も」=韓国大統領

うーん。
野田総理も解決済みと言ってるんですがねえ(善処するともおっしゃってますが)。

もちろん、これはイ・ミョンバク大統領の支持率の落ちる中、
大統領戦をにらんだ韓国本国に対するメッセージなんでしょうけど・・・。

外国の大使館の前に、ありもしなかった慰安婦の銅像作るだけでも失礼なのに、
「お金をよこさないと、さらに銅像が増える」とトップが恐喝するとは、
失礼ながら民度を疑われても仕方ありません。

まあ、この恐喝も「金をよこさないと、オレんちにある藁人形の数が増えるぞ」みたいなもんですね。
韓国日本大使館の前の土地は、たしかに自分の国の領土なんですから、
どうしても作りたければ、いくらでもやってくださいですね。

ネット上では、野田総理が少女の銅像を7体、こちらから送るよう発注を命じた・・
なんてガセねたが流れてますが、ホントならシャレがきついですが、なかなかやるなという感じです。


慰安(売春)によって報酬を得るのは感心したことではありませんが、
日本軍がそれを強制した事実は、少なくとも資料としては存在しません。

一番問題なのは、解決済み・・・というより、元から無かった問題を、
日本人自身がそれを言いはじめ、朝日新聞が騒ぎだしたことでしょう。
(済州島で大規模な慰安婦狩りがあったというデマ。
 あんな狭い島で、それがあったらみんな知ってます。検証の結果何もなかったことがわかってます)。

そして、それをロクに検証もせずに宮沢総理(当時)がお詫びの言葉を述べ、
河野洋平元官房長官によって、事実だったと認めてしまったことでしょう。

もともと存在しなかった問題なのに、
朝日新聞と河野洋平らが事実として問題を作ってしまったわけであります。

外交カードがたなぼたで転がり込んだ韓国としては、これを使わない手はありません。
相手からオウンゴールをもらったようなものです。


日本人は潔さを美徳とする風土があり、それはたしかに美点ではあるのですが、
人は黙っていても理解してくれるわけではありません。
特に日本文化を知らない外国人ならなおさらです。
やはり、きちんとした事実は発信していく必要がありますね。

南京大虐殺にしても、従軍慰安婦問題にしてもそうですが、
ウソも1000回言えばホントになるという例え通り、
白いものでも黒い、黒いと言い続けると黒に見えてくるものです。

メディアにはあまり期待できないので、ネットや口コミの世界で広める必要ありますね。
まあ、言わないでもみなさん、せっせと拡散してますから、
そんなに世の中捨てたもんでもありません。


写真は栗大地のイラスト。
原画プレゼントに当った読者の方が額装したものです。
いや、こんな素敵に飾っていただいて嬉しいこと♪
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「相撲」増刊号・稀勢の里特集!

2011-12-18 11:54:40 | Weblog
写真は金曜に発売された、「相撲」増刊号稀勢の里特集です。

「相撲」の増刊号は貴乃花以来9年ぶりだそうで、
低迷が続いて久しい大相撲人気ですが、その救世主としての期待の大きさが伺えます。

星勘定の上で、先場所は11勝目標で10勝の成績。
ここ3場所の合計の目安が33勝のところ、32勝という成績だったので、
はじめは「大関を作って人気をはかろうという大相撲教会の思惑」
と揶揄する声もありました。

そのためか、それともあの鳴戸親方の急死ということがあったからでしょうか、
これほど嬉しくなさそうな大関昇進の顔をはじめて見た、というくらい笑顔なしの昇進でした。


しかしながら、少し時間が経ってみると稀勢の里の昇進に納得いかないという声は少なく、
反対に大関は通過点という意味で捉えている、世論の流れがあるように思えます。

決して変化をしない、まさに真っ向勝負の相撲は、
あ@花さんのブログにあるクリス・グールド氏の言葉にあるように、
大関云々よりも、もうひとつ高い目標にむけての通過点に過ぎません。

大関という地位は、大変な地位には違いないのですが、
ここまで到達した力士は、もうひとつ上というよりも、
その地位を守るために相撲を取るようになってしまうこともたしかです。

大関が4人以上もいる時代だと、「大関互助会」なんて言葉が出てくるくらいで、
相撲人気が低迷している時は決まって、大関がふがいない時です。

そんな意味で、KY力士として名高い稀勢の里関には、
今後とも”空気を読まない”相撲を続けていただきたいところです。


それにしても、増刊号の鯛を持ったきせ関は良い顔をしてますね。

先にも書いたと思いますが、豊真将関や昔の栃乃和歌関などのように、
力士というのは京都や奈良に行くと、お寺の門で仁王立ちしている顔が多いものです。
文字通り、仁王さまや四天王など、仏像の世界では「天部」と呼ばれ、
如来や菩薩などのガードマンに当る仏さまですね。

ところが稀勢の里の顔というのは、仁王や四天王ではなく、
大日如来や毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)といった、護衛がつく仏さまの顔をしているのです。

増刊号の写真をつぶさに見て気づいたのですが、
稀勢の里は仏像でいう「童子」(鬼も童子と呼ぶ)の顔から、一気に如来顔になっています。

「隙があり過ぎ」と自称する稀勢の里関ですが(自分でわかってるんじゃねーか)、
この風格ある表紙の顔を見て、来場所からの昇進を期待せざるを得ないところです。

がんばれ、稀勢の里!
如来さまのように、この暗い世相に光を当ててほしいもんだ!
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占星術で見る福島第一原発

2011-12-17 10:18:01 | Weblog
昨日は丸の内の勉強会、昨年末同様に占星術師のnikoさんをお呼びしてレクチャーをしてもらいました。

個人的には昨年まで、占星術はあまり信じていなかったのですが、
彼女のレクチャーを聞いて、
結果さえ強く求めなければ参考になるものだなと思った次第です。

占星術は天体の運行と、地球上にあるものを関係づける考え方なので、
結果だけ求めると、当たるも八卦、当たらぬも八卦で、外れてしまうことも少なくありません。

もちろん当然ながら、当たることも多く、
昨年末のnicoさんの占いでは、2011年の3月には土地の価値が下るという見立てをして、
不動産屋さんを大いに失望させましたが、11日に本物の地盤が動いてしまいました。

ホロスコープ図とかいう天体相関図は、文字通り天体の運行を見るので、
世界中の誰がやっても出る結果は一緒です。
そんなわけで今年の3月には、
何かとんでもないことが起こると予想していた占星術師は多かったそうです。


人を見立てる時は、誕生日と生まれた時間、場所を見て、
国や団体の場合は、建国した日や設立された日を見るんだとか。


で、気になる見立てが福島第一原発についてなんですが、
占星術によるとこれがまったく安定しておらず、むしろ来年の秋ごろにもう一度何かがあるとのこと。

「今日、冷温停止というニュースがあったじゃないですか!」

「それはそうなんですけど、星を見るとそうは言ってないんですね。
 何ででしょ・・・?
 私、原発のことわからないで、逆に教えてほしいんですけど、今後40年くらいかなり悪いですね」

「だけど、政府は安定に向っていると」

「もしかすると、誰かが何か隠しているとか?」


うぬぬぬ、何か隠しているだとお~?
冗談にしてもシャレにならない話ですが、占いなのに何か真実味があってイヤですねえ。

出席者の中には原発設計の専門家の先生もいて、なにやら微妙な笑顔を浮べて聞いているのが印象的。
(科学者ですから占いはまったく信じてないようです。
 それにしても、この見立ては外れてほしいよなあ)。

ほかにもEUはダメになりそうなんだけど、来年の星座はけっこう強いので、何とか持つだろうとのこと。
民主党もけっこう星が強いので、意外や政権は変わりそうで変わらない。
オバマさんは苦戦しながらも再選。
日本経済も国政もは今後30年は浮かんだり沈んだりで低迷・・・。

さて来年の今ごろはどうなっているやら。
あまり良い見立てのない2011年の年末占いでしたが、それはそれで面白く、
占いにハマる人が多いのがわかる気がしました。


レクチャーのあと、新丸ビルの9階でいったん食事をしてから、
二次会に有楽町キッチン・マ・メゾンへ。
混んでて店内に入れない繁盛ぶりで、廊下のソファで飲んでました。
11時になっても満員で、年末の金曜とはいえ、
自分の絵がある店が繁盛してくれるのはホントに嬉しい。

写真はその店にある私の描いた壁画です。
クライアントの意向を汲み、だいぶ「山形山水図屏風」とは違う絵ですが、
よく見ると筆使いや色味は同じなはずです。
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忘年会って、出なきゃいけないもの?

2011-12-16 09:06:45 | Weblog
忘年会って、出なきゃいけないもの?

連日、どうでも良い記事の引用ですが、ご興味ある方はおつきあいのほどを。


「忘年会なんか出たくない」

まあ気持ちはわからんでもありません。

私のように酒席が好きな人間でも、稀に出たくない席はありますし、
サラリーマン時代の忘年会を思い出すと、
そんなに楽しかったという記憶があるわけでもありません。

酒飲みというのは意地きたないもので、
楽しかろうと楽しくなかろうと、目の前にある酒は、
あるだけ飲んでしまうという悲しい性があります。

俗に「会社員は”不満”が友だち、自営業は”不安”が友だち」と言いますが、
時に会社の忘年会は、飲めば飲むほどに日ごろのウップンや不満が噴き出してきて、
二次会、三次会に行こうものなら、いないものの悪口に花が咲き、
二時三時までドロドロ状態になるなんて、好ましくないパターンも多々ありました。


大酒飲みの私が会社の忘年会を楽しみにしてなかったくらいですから、
酒席を好まない人が、会社の忘年会を出たくないという気持ちもわからんじゃありませんが、
「残業代も出ないのに忘年会に出たくない」なんていうのは論外でしょうね。

その発想自体が時間の切り売りで、
アルバイトやパート仕事の域を出ていないってことであります。

正規雇用社員が時給に換算して働いてもらったら、会社は困るはずですよ。

労働基準法とは矛盾しますが、
正社員のお仕事とは、この時間からこの時間まで会社にいることではなく、
会社に対して一定の成果を出すことであります。

もちろん一所懸命やっても成果が出る出ないは、時代やその時の運もありますし、
成果が出ている部署と出ていない部署では違いますから、一概には言えないでしょう。

それにしても直接成果が出る出ないは別にして、
会社が設けたイベントや酒席に出るくらいは、サラリーマンとして当たり前の話。

いやはや「忘年会に残業代出せ」なんて発想で仕事してると、
あなたが余程会社にとって必要な人間でない限り、
そのうちクビになっちゃいますよって言いたくなりますが、如何なものでしょう。


ただそうは言いつつ、私の会社員時代はなるべく定時で帰り、家で絵を描いてました。
(描かずにお酒を飲んでたことも多々ありましたが)。
これは父が高校の教員だった頃、定時で帰って論文を書いていたことを見習ったものですが、
会社にとっては申しわけなかったかな。

今でもその会社とは付き合いがありますが、当時から絵描いたり、
個展をやらせてもらうのを許可してもらったり、お世話になったものであります。


写真は鹿児島市内にある黎明館にある、薩摩由来のお面。
半島の影響があるのかシャーマニズム的な、日本のものとは思えないものであります。
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被害者が加害者~弱者が強者

2011-12-15 09:36:14 | Weblog
小錦、犬のフンをめぐり逆ギレ?

ほんとにどうでも良いニュースですが、最近この手の話があまりに多すぎます。
この事件についても、小錦が被害者男性の胸を押したことはたしかでしょうが、
文脈からして、訴えた男性の素行が良かったようには思えません。

小錦が本気で押したら普通の人は死んでしまいますが、
どちらにしても、こうなると押した強弱など関係ありません。
相手が訴える気満々だった場合、
元格闘家がどうあろうと、素人の体にインパクトを与えた時点でアウトですね。


この話でちょっと思い出したのが、一川防衛大臣の更迭問題です。
(内柴事件ではナイ。あれは内柴さんが、あまりに黒すぎる)。

沖縄防衛局長の「犯す前に犯すと言うか」という発言は、たしかに品位に欠けますが、
「犯す」という単語ひとつを取り上げて言うのも如何なものかですし、
第一、あれってオフレコというお約束の場だったのでは?

オフレコでもNGと言われればそれまでですが、
お約束を無視して報道すれば、記者にはもう何も言えないということになってしまいます。

本人が言ったわけでもない部下のこんな言葉尻をとらえて、
大臣の更迭問題に祭り上げる手口は、
こう言っては何ですが、ヤクザのゆすりや当たり屋と何ら変わりません。

「あああ、痛い、痛い!
 アンタのおかげで大事な契約フイにしたんや。
 こんなはした金で話済まそう思うたら大間違いやで~!(なぜか関西弁)」


自分が被害者、弱者という立場に立つことで、
相手にダメージを与えたり、いくらかでもお金を絞り上げる手口ですね。

この方法は訴えた時点で、仮に被害者が自分で自分を傷つけたとしても、
証拠がない限り、加害者とされた人にそれを翻すことが難しいことです。

映画「それでもボクはやってない」のように、
痴漢の加害者にされてしまうのはその典型です。
被害者が間違えた場合だけでなく、昨今はわざと相手に絡んで恐喝する女性もいるのだとか。

どちらにせよ一度犯人にされたら、違うということを証明するのに大変な手間がかかります。
証明しようとしてる間に、職も家庭も失うのですからこんな恐ろしいことはありません。
(男性のみなさま。くれぐれも李下に冠正さずですよ!)


ただ、大臣ももっと毅然としていれば良いのに、
野党の攻撃にしゅんとなって、米搗きバッタみたいに頭を下げるのも何だかな~。
ああいうところは「天罰発言」でも辞めなかった石原知事を見習ってほしいなあ。

悪いと思わなかったら、大臣は簡単に謝るな!
だから従軍慰安婦や南京大虐殺みたいに、
謝罪の必要のないこと、やってもいないことにペコペコ頭を下げ、
血税を絞り出さないといけないのです。


写真はヤマガタ・サンダンデロの「山形山水図屏風」、山寺と蔵王です。
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