小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

2014年はいわしコロッケの年でした!

2014-12-31 10:58:34 | Weblog

これが噂の西荻・戎(えびす)の名品、いわしコロッケです!

いえ、タイトルに特に意味があるわけじゃありません。
昨年の大晦日のタイトル「2014年は身欠きニシンの年でした!」に合わせてみました。

実は拙ブログ・・・書いたら書きっぱなしで、 ほとんど読み返すことはないのですが、1年の大晦日と正月だけは、昨年、一昨年どうだったか、ブログを振り返ることがあります。

そこで昨年の大晦日を振り返ると、「昨年は身欠きニシンの年だった」とあり、読んでみればそのココロは、「2013年を身欠きニシンに例え、乾燥させてる最中、煮込んでアクや臭いを出してる過程に考え、来年こそは美味しい逸品に仕上がる年になれば良いなと思う」と書いてありました。

そういえば、今年はそんな感じの年になったかな。
ここ4年くらいは、ロクなことのなかったのですが(そのくせ、おみくじは今年を入れて3年連続の大吉)、少し光明が見えてきた感じでした。

西荻の戎。屋台に毛の生えたような本店から、繁盛とともに、駅前に何軒もできました

経済的なことはさておいて、一番光りが見えてきたというのは、実はわたしの制作クオリティに関することです。

昨年、わたしは個展もありませんでしたし、個人的な出版もありませんでしたが、そうはあるものの、お引き受けした仕事では、胸を張って良かったと言える仕事がいっぱいできました。

花風社さんの自閉っ子シリーズをはじめとして、るるぶ静岡や郡山、そして受注を受けて描いた絵画の仕事も「これは!」という手応えを感じる作品が描けた1年だったと思います。

↓ これもお気に入り、ガガさまモデルの作品です♪

神田橋先生は最近、「ボクは最近、治療がとっても上手になってねえ」とおっしゃてるそうで、大大大先生に比べて言うのも不遜ですが、わたくしも最近は少しは絵が上手になりました。

それをうちの母に言ったら、「アラ、わたしも最近とっても書が上手になったわよ」やて。いや、それはもっとホントです♪

今年はいわしコロッケの年と申しましたが、 こじつけて言えば、クライアントさんにはありふれた素材で良いものが提供できた年だったように思えます。

では、みなさま。
来年はさらに良い年になりますよう!

絶品の皮。こんがり焼いた加減が絶妙♪

こちらは定番正肉塩。

ああ、ええ気分♪

いわしのマリネです♪

鶏正肉、タレでおます。あ、ねぎまか(笑)

 
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芋づる式に治そう!

2014-12-30 09:21:11 | Weblog

今年は冬休みが長いと聞いて、2015年のカレンダーを見たら・・・何と5日が月曜で営業開始じゃないですか!

冬休みが長いというのは、12月の休みが長いということだったのですね。

というわけで、こちら自営業は年末&正月も忘年会で取られた時間のツケがまわってきて、大晦日も元旦も作業と仕事の予定です。

おまけに年賀状も作っておらず、住所録もどこかに吹き飛んでしまったので、今年は在庫のポストカードに去年来た年賀状に、これから宛名書きをするという体たらく。
年賀が届くのは3日以降になりますので、どうぞご容赦くださいませ。

で、ツケがまわってきた年末&正月、一番の目玉がこれ、2015年花風社新刊の第一弾、栗本啓司+浅見淳子・著の「芋づる式に治そう!」のイラストです。

自閉っ子の苦手な季節、春を前にして、自閉っ子の体のコンディションを整えてもらおうと工夫された本です。

体が芽吹く春に起る体の変調など、1年を通じて体のコンディショニングを助けてくれる実に良い内容となっています。あとは、その体をどう整えるのかというイラストを待つだけ・・・って、描くのは私かい(笑)!

仕事というのは色々な種類がありますが、絵の仕事というのは絵師が働かないと、絵はまったく変わりません。当たり前だけど、流れ作業的にほかの部署に任せていると、仕事が進むものとまったく違う点がそこ・・・て、その仕事も、その部署の人が動かないと進まないから一緒と言えば、一緒なんですが。

昨日はペン入れを完了。
サクサク描いてる合間に、思わずツイッターの方にも筆が・・・

サクサクとペン入れちう。
真面目にやらないと、ペンだけにお尻ペンペンだぞ~・・・なんて、ウフッ♪

こっそり書いたつもりが、なぜかプーケットにいるはずのあ@花さんに知られてしまい・・・

うるさい。早くやんなさい。

うわああああああああ、出たああああああ!
じゃない、うあははははあはは、進んでまんがな。と、とととと、当然でっしゃろ(汗)

すると、ほかの読者のみなさまからも暖かいツイが♪

あ、お仕事はもちもち(ぼちぼち)進んでますかー?w
画伯、素敵なイラスト楽しみにしてますねっ(≧∇≦) 

頑張ってますね♪。どんな仕上がりになるんでしょうか。楽しみに待ってまぁ~す(^-^)

おかげさまで、良いのが出来そうです♪ ベッカム、ありがとうございます!・・・じゃない、あれはベッカムじゃなくって、オーエンか・・・なんて、ちょっと古いけどウフッ♪ v

というわけで、昨日はアナログのペン入れがほぼ完了。
手間のかかるマンガなどはあとまわしにして、手足や棒人間のピクトくんたちはほぼ完了し、スキャニングも済ませたので、本日よりデジタル加工に入ります。

みなさま、完成をお楽しみに!

 
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医食同源は粗食でなくて素食から

2014-12-29 10:38:55 | Weblog

いつもの山ね家さん、ひょうたんの漬物が目に新しいです♪

怒濤の忘年会の痛風持ちが何を言うかというところですが、それだけに普段食べるものは気を使っているつもりです。

最近の健康法では、必ずしも1日3食でなくても良いということが言われていて、日本でも昔は1日2食だったとか。

反対にたとえばスペインでは1日5食で、そんなに食べたら大変と思いきや、全体に食べる量は一緒で、それを小分けにして食べるんだそうです。一番豪華なのが昼飯で、シエスタの時間いっぱい食べ、あとの4食は軽食をつまむ程度なんだとか。

規則正しく1日3食を同じ時間に食べるのは理想なんだと思いますが、会合などでどうしても多めに食べてしまったりする時もありますので、そこは自営業の良いところ。
食欲のない時はあまり無理に食べず、時間をずらしてたり、食べる量を減らすようにしています。

最近、凝っているのがカブや大根の甘酢漬け。
カップ1杯の酢に水カップ1杯。
それに砂糖大さじ3杯、塩小さじ1杯強を入れて、全体がカップ1杯になるまで煮詰めます。それを冷やしたものを、大根やカブなど切ったものに漬けて、パックに入れて1晩置いておくと、何ともご飯に合うおかずの出来上がり!

それをお味噌汁と菜っ葉などで食べるのが、実は最近一番のご馳走かな。

こちらはヤマユリ豚の炒め物。ご主人は中華で修行したこともあって、炒め物も抜群に上手なのです♪

最近はマクドナルドが本国米国でも苦戦しているようで、チキンの偽装によるイメージダウンだけではなく、アメリカでも健康意識が変わってきたというところでしょうか。

とはいいつつ、やっぱり規則正しく3食が一番だと思います。

12月の師走は飽食している自分に反省でした(笑)

野菜の天ぷらです。

タコと生姜の炊き込みご飯♪

鱈の骨せんべい

最初にサラダがおすすめ。
白いのは山芋とヤーコン。

お造りはサバの炙り焼きが絶品!

アユと見まごう立派なワカサギの天ぷら!

ジャガイモの素揚げは溶かしバターで♪

絶品中の絶品は鱈の白子の天ぷら。
舌の上で、あおおおお♡

付け出しはカリフラワーと豚肉の含め煮です

 
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キーマカレーでキーマりだね~!

2014-12-28 12:30:49 | Weblog

かれーな印度カレーを召し上かれー29

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いつもの山ね家ですが、本日はヤマユリ豚の炒め物のみをUP。
ご主人は中華で修行したこともあって、炒め物も抜群に上手なのです♪

今年も余すところ、今日を入れて4日。
12月の師走はよく遊びましたが、よく仕事もしました。

でも遊んだツケがまわってきて、これからしなければいけない作業が待ってます。
お正月はお座敷もかからないし、どこも休みだったりしますので、できなかった作業に集中する予定。

というワケで、本日も「医食同源・ かれーな印度カレーを召し上かれー」その29回目をUPします。32エピソード全部UPできるのは年を越してからでしょうか。

かれーな印度カレーを召し上かれー29
キーマカレーでキーマりだね~!
掲載日:2006年10月04日

 まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

いやあ、お客さんがた。トピックスでも申し上げたけど、とうとうこの2006年10月、スイサンドンヤドットコムさんが「食材仕入ドットコム」に生まれ変わるよ! 既に肉や野菜、チーズやお酒など、水産物以外のものがご好評は博してはいたが、これからは大手をふるって、より多くの食材をご提供できるって寸法だ。

つきましては、新カタログ「プルフェッショナルのための食材仕入事典」は、お手元に届きやしたかい? まだのお方は、すぐに取り寄せておくんなせえよ! 冷凍水産物&農産物の充実はもちろん、調味料、油、缶詰など、一挙900アイテムをラインアップし、なんとカタログ掲載品目は約6,000アイテムってんだから驚きだ。

これ1冊あれば、大手チェーン店も恐れるに足らず。こと仕入れにおいて、小さな個人商店さんでも、デカいところに十分対抗できるってもんだ。ともかくもお使いいただいて、パワーアップした「食材仕入ドットコム」さんの品質と足まわりを、以後もお見お知りいただきてえもんさね。

2006年はあと3か月だが、年度後半の商戦はまだ折り返し地点。あっしイダテンのゲンさんも食材仕入ドットコムさんも、お客さまがたの喜ぶ顔を思い浮かべ、日々奮闘の真っ最中さね。

みなさま! 今後とも何とぞよろしくお願いいたしやす!

 

キーマカレーでキーマりだね~!

ご好評の「かれーな印度カレーを召し上かれー」も、早いもんで次回でとうとう30回目。今までもイタリアンだの野菜だのと、けっこう水産物以外の食材を取り上げてきたが、これからもますます分野にこだわらず「医食同源」をテーマにお話できるなあ。カレーシリーズのあとは、いったい何を聞かせ倒してやろうか、あっし自身ワクワクしているところだ。

さてさて、今回のレシピは挽き肉と卵を使ったキーマカレー。ここんとこ前々回までは、野菜を中心にしたデトックス系の食材の話が多かったが、今回はどっしりと食べごたえのあるキーマカレーを取り上げてみよう。

キーマってえのはヒンディー語で「細かい物」という意味で、挽き肉そのものを指す言葉だ。最近じゃキーマは、インド料理以外のスタンドカレーやレトルトカレーでも見かけるように、だいぶ一般的になって来たメニューだ。

挽き肉は安くて扱いやすいので、ハンバーグをはじめ中華の肉団子、ミートソースやメンチカツ、スコッチエッグにロールキャベツなど、若い人やお子さまに人気のメニューが多いが、まさにキーマもその通り。挽き肉にスパイスが必須なのは、みなさま周知だろうが、今回のレシピは4段階に分けてスパイスを入れるのがミソさね。

使うスパイスの種類は多いものの、フライパンひとつでできてしまうから、レシピそのものはシンプルなもの。クミンやターメリック、レッドペッパーなどはもちろんだが、ミートソースで使うベイリーフや、ハンバーグに不可欠なナツメッグなど、日本の洋食でも多様される香辛料を使うから、より親しみのある味わいになるってモンだ。

インドらしい奥の深い広がりある香りがたまらないキーマカレー。キーマは北インドで一般的な料理だが、前回同様、卵をはじめトマトやヨーグルトを加えた、マイルドなベンガル風のレシピを採用しやした。

もちろん本国インドじゃ、牛肉も豚肉も食べない人が多いため、合挽き肉はあり得ない。もちろんマトンの挽き肉を使えば、より本場に近い味になる。

どうぞ、試しておくんなせえ。

ナツメッグは胃薬か、媚薬か?

さーて、久々にスパイスの話になるが、このナツメッグってえのは、ハンバーグに欠かせない香辛料として有名だ。おそらく玄人のみなさんも挽き肉料理のお供として、ナツメッグをお使いになった経験は多いだろう。

ナツメッグは和名を「ニクズク」といい、漢方など生薬として利用されている。香辛料がおもに漢方薬の材料として広く使われているのは有名だが、中でもナツメッグは原産地のインドネシアのモルッカ諸島原産でも、最初は薬として用いられてきた経緯がある。

ニクズクの木から採れた実の種子がナツメッグで、その皮がメースと呼ばれるスパイスになる。どちらの香りも効力もよく似ている。

ナツメッグは消化を助け、腸の働きを整えるので、健胃漢方薬には必ず使われていると言われており、湿疹やリュウマチの治療薬としても評価されてきたそうだ。加えて、媚薬としても有効だそうで、元気のないお父さんが奥様を喜ばせるにも効果あり、だそうだよ。へへへ(もっとも一度に大量に摂り過ぎると、頭痛や吐き気、腎臓・肝臓障害などの副作用を起こすことがあるので注意。もちろんスパイスとして使う程度には、かえって健康効果がある)。

まあ湿疹やリュウマチ、媚薬の効力がどの程度のものかはわからないが、ナツメッグが消化を刺激し、消化器官の感染を治療するのに効果的なのは確かだ。もちろんナツメッグの持つ清涼感のある甘い香りが肉の臭みを消してくれるのだが、それだけでなく挽き肉のように、食べ過ぎると胃もたれする食材にはピッタリの香辛料ってワケなのさ。

また肉だけでなく卵や魚とも相性がよく、甘い香りはケーキやお菓子にもよく使われる。少量用いるなら、どんなものにも使えるスパイスだから、食べ過ぎ注意の食欲の秋には、是非とも使って欲しいスパイスだな~。

キーマカレーというと、東京は西麻布にある嶮暮帰(けんぼっけ)のものが有名だ。タージグループで腕をふるったシェフが出す濃厚な北インド料理と、もちもちのナンは一度は口にしたいもの。これから、ちょっくらつまみに行ってやるとするかね~♪

さーて、時間がきやがった。

それじゃお客さん! 次回をお楽しみに。

かれーな印度カレーを召し上かれー
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デ・キリコは素晴らしく下手くそな画家でした

2014-12-27 12:12:52 | Weblog

不遜なタイトル、ご容赦を。

しかしこのタイトル、それ以上でもそれ以下でもありません。

キリコは本当に下手くそな画家でした。

汐留パナソニック美術館で行われていた「ジョルジョ・デ・キリコ展」、最終日の大混雑の中、昨日行って参りました。

キリコやダリは私にとって、美術の世界に目を向けさせてくれた画家で、今までも何度か展覧会を通じて実物を見てきましたが、今回はなぜかその点に目が行きました。

アカデミックな意味でのデッサン力というのは、あまりアートの本質には影響しない話なのですが、それでも絵画にそれが必要ないのかといえば、そうでもありません。

また、ピカソのように最初から自由自在に描けた画家は別にして、どの画家も初期には未熟な作品を残しています。
同時代のダリが、初期の未熟な技法からメキメキとテクニックを伸ばしているのに比べると、キリコの場合はそれに興味がなかったと思えるほど、技術に無頓着な作品を残しているのが驚きでした。

キリコの場合、極端な言い方をすれば、自分の内面にあるものを表現する際、描く対象物が現実のフォルムに近いかどうかは、あまり興味なかったのかもしれません。

よく言われる「形而上学的絵画」という、よく意味のわからない表現は、英語ではmeta-physic、つまりは物理的なものを超えた世界とでも言いましょうか。

キリコほど人の脳の裏側に存在する世界を描いた画家はいません。

この画家は早いうちに、その世界に到達したのですが、良いとか悪いとかでなく、その世界に達するためにテクニックというのは、さほど必要なかったのかもしれません。

キリコの震えるような線を見ると、諸星大二郎氏と越前谷嘉高氏の絵を思い出します。

諸星大二郎が画家ではなくマンガ家ですが、孔子暗黒伝などの作品は秀逸。
宮崎駿氏も大ファンだそうで、千と千尋のカオナシも、実はオリジナルは諸星大二郎で、その大元はパプアニューギニアの聖霊なのですが、この震えるような線は、まさにキリコと同様の感覚を覚えさせてくれます。

越前谷氏は今や著名な画家ですが、この人は大学時代の友人であります。
わたしは彼の20代の頃をよく知っているのですが、講評会で教授から指摘されたことを少しも言うことを聞かず、よく先生たちにケンカを売っていたという画家の鑑でした。

美術大学の教授というのが、すべて立派な画家というわけではなく、彼をアカデミックな枠に納めようとして、そのたびぶつかっていたものです。

越前谷氏の描く不思議な物体や記号、何度聞いても彼は教えてくれなかったのですが、たぶん本人以外はキリコの言うように、この世で数人わかれば良いのでしょう。(言っても普通の人にはわからないから言わないでいるのでしょう)。

たぶん、彼はキリコと共通してると言われると苦笑いすると思います。 私もシャガールに似てると言われることがありますが、不遜ながら嬉しくないですから(苦笑)

それは別にしてキリコと違い、彼の技術はその後格段に上がったものですが、キリコは最後まで技術に無頓着でした。

今回はそれがよくわかった異色の展覧会でした。

 
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卵は体にいいぜ!

2014-12-26 09:58:30 | Weblog

かれーな印度カレーを召し上かれー28

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赤坂一ツ木通りのスパゲッティチェーン「五右衛門」に行ってきました。こちら広島ガキとトマトソースのスパゲッティですが、かなりなクオリティ。
本格的なイタリアンをまったく目指していない店で、洋風うどんといった感じですがこれはこれで旨い!邪道中の邪道じゃけん、これで良いん”じゃどう”・・・なんて、ウフッ♪

普段は年末けっこうヒマなんですが、今年はなんだか慌ただしい。

怒濤の忘年会の嵐も一段落したのですが、仕事にツケがまわって今年は正月返上かもしれません。

年賀状もまだ作っておらず、しかもパソコン上にあった住所録がなぜか丸ごと消えてしまいました。
たぶん見えなくなっただけで、Macの中のどこかにあるのでしょうが、どなたかまともな住所録ソフトってご存知ないでしょうか? 今まで、3回ほど住所録ソフトを変えているんですが、どうも満足のいくものがない。

住所録なんて、ソフト的にそんな難しい内容じゃないと思うのですが・・・。

で、言い訳にして申し訳ないですが、今年の年賀は元旦に届きません。
住所も去年いただいた年賀に手書きで書かないといけなそうで、誠に申し訳ありませんが、ご了承いただければ幸いです。

というわけで、本日も「医食同源・かれーな印度カレーを召し上かれー」その28話めをUPします。どーぞ、お楽しみを!

かれーな印度カレーを召し上かれー28
卵は体にいいぜ!
掲載日:2006年09月21日

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

お客さんがた。先日、NHKでやっていた「マグロが食卓から消える?」という番組は御覧になったかい? あのあと、あっしのモトには「本当はどうなんだい」なんて質問が相次いで、答えるのに大童だったが、たしかに日本人なら誰しもが気になる話さね~。

まあ実際に、これからマグロの価値が上がっていきそうな雲行きがないでもない。ただ、あっしに言わせると、あの番組がすべてだと思われるのも困ったものだ。

もちろんさすがはNHK。よーく取材はしていたものの、あっしらサカナの関係者から見ると、いくつか大きい部分がスッポ抜けていたことも確かだ。

え、その大きなブブンっていったい何だって?

へっへっへ、そいつは企業秘密ってモンさ。ともかくもマグロに限らず食材の調達についちゃ、みなさまの期待を裏切らないように手をまわしている最中だ。

来月からは、スイサンドンヤ・ドットコムさんも大変革を行う。今から、お客さまがたが喜んでくださる姿が、この白髪アタマにはよーく見えるってもんで、今後ともよろしくお願いいたしやすよ!

当たり前だが、卵が主役のエッグカレー

今回のレシピは、カレーと相性抜群の卵・・・エッグカレーを取り上げてみよう。

インド人も卵が大好き。エッグカレーはもちろんだが、イギリス植民地時代の影響でボイルドエッグやオムレツなど、おもに卵はイングリッシュ・ブレックファストの主役として朝食で頻繁に用いられる。中級以上のホテルでは、朝食にはインド式のカレーを使ったものと、英国式の朝食とが分けて出されており、ちょっとした朝の楽しみになっている。

インドのゆで卵を剥いて驚くのが黄身の色だ。色が薄く、黄身というよりグレーに近い。別に古くなってるワケではなく、もとからこういう色なんだな。味もそんなに日本の卵に遜色があるわけじゃない。インドの鶏は白色種よりも、名古屋コーチン(※1)に似た赤玉鶏が主流だ。おそらくグレー身の卵は、そんな茶色の羽をした鶏から生まれたものなんだろう。

食べた感じは淡白で、ゆで卵やプレーンオムレツで食べるよりも、タマネギやスパイスなどの具材を入れたスパイシーオムレツの方が、より素材の持ち味に合った感じがする。

インドでも日本でも、卵はカレーにとって最高のパートナーではあるんだが、わが国ではあくまで副菜として扱われる場合が多く、主役になることはそう多くない。

だが、どなたさんもご存じなように卵って素材は栄養満点な上、調理さえ間違わなければ、こんなに美味なものはない。あっしのような食材の乏しい時代に生まれ育った人間にとっちゃ、なおさらだね~。

物価の優等生と呼ばれ、今でこそ安く気軽に使われる卵だが、オムレツにせよ卵焼きにせよ、これくらい玄人と素人の腕の違いを見せつけられるものはない。オムレツなんて、本当に美味しいものを出せるまでには、少なくとも1000皿以上焼かないと一人前じゃないそうだ。誰でも作れる料理ではあるが、簡単に素人が上手にできるもんじゃないってことさね。

だが、あえて今回は誰でも簡単にできる、ゆで卵を主役に添えた「ベンガル風エッグカレー」をご紹介しよう。玄人のみなさんには物足りないかもしれないが、作り方は簡単! 例によってフライパンひとつで出来てしまうシンプルなものだ。茹で卵にしっかりした味をつけるのを忘れずにな~!

※1 名古屋コーチンの原種は東南アジア種。コーチンという南インド・ケララ州の都市と同じ名から考えると、インド原産の鶏ということも考えられるが不明。

卵は体にいいぜ!

 

ところでメタボリック症候群におびえる中高年のお父さんがた! コレステロールを気にして卵はしばらく食べてない、なんて方はいらっしゃらないかね? 近頃じゃ中性脂肪を気にするお父さんばかりじゃない、貧血ぎみのお嬢さんまで、卵を口にしないなんて方もいるそうだが、いやはやあまり意味のない話さね。

実はこのコレステロール悪玉説ってのは、なんと100年くらい前の学説だ。それが草食動物のウサギにコレステロールを大量に与えて、動脈硬化が起こったという実験結果だっていうんだから呆れたもんさね。人間のように肉も野菜も食べる雑食動物に、ウサギの実験結果がそのまま当てはまるかどうかってえのは、はなはだギモンだが、現在の学説でも眉唾ものに考えられている。そいつを未だに知らないご仁が多いのは困ったことだ。

あのベーブルースが、一日に卵を何十個も食べて早死にしたのも、卵悪玉説を助長させたんだろう。そりゃ、そんな極端な食事をしてたら長生きはできんわな。いやはや卵さまにとっちゃ、ハタ迷惑な話さね。

実際に卵ってえのはビタミンCを除く、ほとんどの栄養素を持ち合わせた完全食品だ。なんせ、ヒナというひとつ個体に必要な栄養素がすべてそなわっている。そんな食い物が体に良いのは、フツーに考えれば当たり前の話なのさ。

冤罪のコレステロールくん

間違えてもらっちゃ困るのは、コレステロールってえのは脂質の一種で、人間はもちろん、動物が生きていく上で必要不可決な栄養素だってことさ。とかく悪者扱いされるコレステロールくんだが、細胞膜を作る上で大切な成分で、コレステロール値が低くなると血管が破れやすくなったり、免疫力が低下するなどの弊害が出てくる。赤ちゃん用の粉ミルクには、わざわざコレステロールが加えられているほど、人間の成長や新陳代謝には必要なものなんだ。

さらにコレステロールは、人体では脳・神経系、筋肉など、実際に人間の体を動かす部位に多く蓄えられる。つまりは、そこには体に見合うだけのコレステロールが必要だってことなんだ。

どうも人間ってえのは、「体に良い」「体に悪い」って言葉に弱い。コレステロールなどの脂質は、たしかに体内で多くなりすぎると都合が良くないが、足りなければ体調不良の原因になる。反対にコレステロール値が低すぎるとガン発生率も高くなる、なんて説もあるくらいだ。

また、よく言う悪玉コレステロール(LDL)や善玉コレステロール(HDL)という呼称も間違いのもとで、実はどちらも人間の体には必要なものなんだ。つまり、血管など各組織に必要なコレステロールを運ぶものを、俗に悪玉と呼び、余分なものを肝臓に回収するものを善玉と呼んでいる。だから運び役のLDLは悪玉、回収役のHDLは善玉というリクツだな~。どちらも人体になくてはならないものなのに、善玉、悪玉と呼んでいるのは妙な話さね。

ともかくも卵の中のコレステロールは、よほど高脂血症などによる病気を持つ人でない限り気にすることはない。ましてや今回のカレーレシピはトマト&タマネギたっぷりの健康メニューだ。どうぞ安心して食べておくんなせえ。

さーて、これからあっしは赤坂のジャイプールで、卵とチキンのカレーでもいただいてくるかな~♪

それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!

かれーな印度カレーを召し上かれー28
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ザワークラウト by 小坂農園の紫キャベツ

2014-12-25 10:24:15 | Weblog

今年の師走は前半、怒濤の忘年会でした。
きらいじゃないのに加えて仕事がらみもあって、つい連日ということも多く、それだけに痛風持ちの身としては、普段の食事に気を使わないといけません。

というわけで、最近は野菜めしにこだわって食事を摂るようにこころがけておりますが、どうせ食べるなら楽しんだ方が良いと、先日はアークヒルズのマルシェで、変わったお野菜をいっぱい購入しました。

↓ で、それがこの子たちです。

左下の紅芯だいこん以外はすべて東京国分寺の小坂農園で採れたもの。青菜はターサイですが、隣のトマト缶と比べるとその大きさがわかるというもの。

で、今回は日持ちもするというので、紫キャベツを丸々1個使って”なんちゃってザワークラウト”を作ってみました。
わたしも男性の例にもれず、酸っぱいものは苦手だったのですが、先日山形物産展で購入した藤沢かぶで甘酢漬けを作ったところ、けっこうハマってしまいまして、甘酸っぱくした酢漬けで毎日ご飯をいただいております。

↓ 以前もUPしましたが、こちらが藤沢がぶと、それを甘酢漬けにしたもの♪

物産店のト書きに書いてあった甘酢の作り方は簡単。
酢カップ1杯に水カップ1杯。
砂糖大さじ3杯+塩小さじ1杯強。
それを混ぜてカップ1杯になるまで煮詰めるだけ。

ていねいに野菜を洗って水分を拭いてからボールに入れて混ぜ、 ビニールでも冷凍保存のパックに入れて半日寝かせるだけ。

これを朝ご飯にいただくと、胃もたれも全くしないし、実に午前中が爽快です。

その要領で紫キャベツを扱おうと思いましたが、カブや大根と違って、見たとこアクの強そうな野菜なので、ネットで拾ったレシピにしたがって、軽く茹でてみたところ・・・

茹で汁がまるで藍染のように真っ青になりました。

おお!
これは色こそ違えど、昔のホウレンソウを茹でた時に出た、真っ黄色の茹で汁を思い出させるではありませんか。

さすがは小坂農園! 土の力が違います。
それにしても、青い食品というのは甘エビの卵とブルー・キュラソーくらいのものですが、美しい青も、こと食欲に関していえば促進する色とはいえません。

この青いアク・・・体に取り入れたいとは思いませんよねえ。
みなさんも紫キャベツを食べる時は、下茹でをお忘れなく(笑)

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卒業式での和装を禁じた高校は・・・

2014-12-24 10:18:49 | Weblog

こちら2ヶ月ほど前にUPされていたものだそうですが、荒川区の区議がFacebookでUPした大阪府のとある高校(て、実名が書かれてますが)の卒業式への通達書です。

読めば、これが本当に教育に携わる者の文章かという内容ですが、これが一部の教育現場の現状ということでしょうね。

この文書、二重の意味で問題があります。

ひとつの問題は和装を禁じるという、日本文化への否定です。
ここの校長が日本文化のきらいな日教組系の人かどうかわかりませんが、まあ、これは論ずるに値しない話で、百歩譲ってそもそも華美がいかんのなら、なぜ和装のみを禁ずるのか。
これは、このタイプの教育現場の人たちが金科玉条にしている「平等」にも反する話であります。

そして、和装を禁じた理由が「華美を競うものが、保護者に負担を与えるのが事実」というもの。もちろん高校の実情はわかりません。
しかし保護者の卒業式での出で立ちが、どのように華美なのかわかりませんが、それを高校側で介入して、しかも和装だけに関して禁じるというというのは如何なものでしょう。

卒業式というハレの舞台で、それなりの衣装をしたいと思うのは人情でありますし、それが「したくても華美な衣装をできない人にかわいそう」という理由で禁じるというのが、果たして世のためにプラスになることなのか。

個人的な考えを言うと、和装を禁じる理由となった「過剰な平等意識」の方が問題だと思うのです。

先日、上梓された木下麻奈さんの「折れない子どもを育てる」の一節を借りれば、「社長になれない子がかわいそうだから、社長は必要ない」「総理大臣になれない人が気の毒だから、総理大臣は禁止」といった、世の中のために何の益にもならないばかりか、むしろ害毒になる平等意識です。

長く生きていけばいくほど、不平等を見せつけられますし、ある時はそれをガマンして乗り越えていかなければならないこともある。
子どもの生きる力を削いでしまう教育の根本は、こうした過剰な平等意識、歪んだ平等意識に根底があるように思えます。

こうした文書を見ると、実は教育現場は日本人をダメにするために、わざとやってるのではないかと勘ぐりたくもなりますが、みなさまは如何お考えでしょう。

 
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南インドのフィッシュカレーはいかがかな?

2014-12-23 09:39:10 | Weblog

かれーな印度カレーを召し上かれー27

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広島にお婿に行った、なまけ蛙四右衛門くんのリアル雪だるまとの共演です。広島は先日大雪だったそうで、こちらはその雪でつくった雪だるま。横にくつろぐなまけ蛙くんでありました♪

昨日は19年に1回という、新月と冬至が一緒にになるという「朔旦冬至」(朔旦冬至)だったそうです。

実はわたくし、冬至が誕生日でしたから、以前にも朔旦冬至は体験しているはずでしたが(笑)、その言葉を聞くのは不調法ながら昨日がはじめて。なんか余裕がなかったのかなあ・・・。

というわけで、本日も昨日に引き続き「医食同源・かれーな印度カレーを召し上かれー」その27話めをUPいたします!

かれーな印度カレーを召し上かれー27
ゴア・フィッシュカレーはいかがかな?
掲載日:2006年09月06日

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

いやあ、早いもんでとうとう9月に突入しちまったな~。あっしのところは夏休みに、ずうと孫が遊びに来ていて、いやはや大変な騒ぎだったぜ。よく孫が来ると「来て嬉しい、帰って嬉しいで、2度嬉しい」なんて言うけど、いやはや実際の話だよ。

まあ孫が可愛いなんてえのは小さい頃だけで、だんだん言葉を覚えてくると、生意気な口をきくようになるもんだ。小遣いもらう時と、宿題を手伝ってもらう時は殊勝だが、日に日に生意気になっていくので困ったもんだ。ようやく帰ってくれて、ホッとしているところさね。

お客さんがたのお子さんや、お孫さんは、夏休みの宿題を終えたかな? うちの孫は宿題をごっそり溜め込んで、夏休みも終わりになってヒーヒーぬかしていやがったよ。まあ、あっしに似てデキは良くないようだね~。

ともかくも夏休みが終わり、2006年後半の商戦もたけなわ。あっしイダテンのゲンさんもスイサンドンヤさんは、10月に向けての変革に捻りハチマキの真っ最中だ。

みなさま! ご注文のほど、お待ち申しあげやすぜ!

ゴア・フィッシュカレーはいかがかな?

今回は意外かもしれないが、カレーレシピ編、初のフィッシュカレーをご紹介しよう(エビカレーはご紹介したけど、サカナのカレーというのは初めて)。

実はフィッシュカレーというのは、インド料理全体(「全体」の上に点を二つ入れて強調してください)から見ると看板料理ではない。インド料理の主役はチキンカレーや野菜カレーで、フィッシュカレーやエビカレーというのは、たま~にレストランで食べたい高級料理といった位置づけになるだろう。

とはいえ、インドは水産資源の輸出大国(あっしも旨いエビの買い付けに幾度となく足を運び、お世話になっている。今回もまたチェンナイまで行ってくるぜ~)。海や河川近くに住む人にとって、サカナのカレーは主役なんだ。

とりわけムンバイやチェンナイ(マドラス)のように、海に面した都市では美味しいサカナが手に入る。そのレシピも素材の持ち味を生かしたものが多く、スパイスとサカナとの相性を最大限に引き出しているのさ。

今回ご紹介するフィッシュカレーは、タマリンドとココナッツミルクをベースにした、ここんトコおなじみ南インドのレシピだ。ゴア・フィッシュカレーと名付けられているが、こいつは日本で言うと薩摩揚げとか吉備団子みたいなもの。ゴア・フィッシュカレーは南インドのフィッシュカレーの代名詞みたいになってるのさ。

ゴアというのはアラビア海に面した西北インドの小さな州だ(マグマ大使に出てくる敵役がゴアという名だが、たぶんここから名前を取ったんじゃないかな~)。

ここは450年間もの間、ポルトガルの植民地として統治されていたところで、リスボンを模して町づくりをされただけあって、インドのどの都市より西欧的な雰囲気が残されている。

カレーの原点はポルトガル料理だという説があり、大航海時代、ゴアにもたらされたレシピがインド全体に広がったのかもしれない(カステラと一緒で、現在のポルトガルにカレーのレシピは残されていないけどね)。

ちなみにゴア・フィッシュカレーは神谷町の「ニルヴァナム」に行くと食べられる。ここも数少ない南インド料理の店として有名で、ランチバイキングはオススメだ。機会があったら一度行っておくんなせえ。

煮込まないカレーも旨いモンだ!

上のレシピをご覧になればおわりだろうが、フィッシュカレーというのは煮込まないカレーの典型だ。日本のカレーというのは、西洋のシチューをベースにレシピが組み立てられているから、「一晩煮込んだ」とか「100時間以上煮込んだ」というのがウリ文句になるが、実際に本国インドでそこまで煮込むことはしない。

なんせカレーをあんまり煮込んじまうと、インド人が最も大切にする、スパイスの立った香りというのが失われてしまう。だから「30種類ものスパイスをミックスした」なんて口上もない。あんまり多くのスパイスを使うと、何を料理に主張したいのかわからなくなってしまうからね。

とりわけフィッシュカレーの場合は、火を通し過ぎたら素材の持ち味が台無しになるから、サカナは最後に入れるのがポイントだ。調理する鍋も、フライパンや行平鍋、中華鍋みたいに、煮込まずサッと火を通すのに適したものが良い。実際、インド人のシェフは調理にフライパンを好むくらいだからね。

今回のレシピは、下ごしらえしたスイサンドンヤさんのメカジキを、そのまま入れるが、コルカタ(カルカッタ)周辺のように川魚を食べる所では、焼いたりフライにして食べるのが一般的だ。川魚独特の臭いを消すためだね。

ベンガル州はベッキと呼ばれるコイが名産だが、そこでは中華料理の鯉のあんかけによく似た「マチュル・コルマ」と呼ばれるカレーがある。ターメリックと塩をまぶしたコイの唐揚げに、カレーベースをジュッとかけて軽く煮たもので、ゴア・フィッシュカレーのトロピカルな感じとは、また違った味わいがある。まあ広いインド、フィッシュカレーひとつとっても、ところ変われば品変わるってわけさね~。

それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!

かれーな印度カレーを召し上かれー
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南インドは日本の米食のルーツ?

2014-12-22 11:04:20 | Weblog

こちらは表参道のBeaconの豚ロースのグリルのバルサミコソース
アメリカ料理もバカにならない! 馬勝った~、牛負けた♪

かれーな印度カレーを召し上かれー25
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年々、忘年会や新年会の回数が減ってきたというのに、今年はやけにお座敷がかかります。断ればいいじゃないかと言われそうですが、それはそれで浮き世のさだめ。

とはいうものの、今週は静かな日が増えそうで、その分放置していた仕事をしないといけません。

さて、特に収入には直接関係ないブログ書きですが、私の場合は仕事とプライベートのオンとオフのはっきりしないことが多く、ブログを書いてる感覚と、仕事をしている感覚にあまり境がありません。

ともかくも更新していないブログは人が見てくれませんし、このブログは自分のホームページと一体になってますので、けっこうここからお声がかかることも少ないありません。

というわけで、最近見つけた過去のコンテンツ。

ブログと一緒に自分のhpに入れようという、省エネコンテンツですが、今日も「医食同源・かれーな印度カレーを召し上かれー」をUP。全32エピソードも、あと6つです!

かれーな印度カレーを召し上かれー26 
南インドは日本の米食のルーツ?

掲載日:2006年08月23日

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

いやあ、何だか知らないけど、わけのわからない天気の多い8月だなあ。昔は終戦記念日の頃ってえのは、抜けるような青空が多かったもんだが、ここんところ何年かはグズついた天気の日が続いている。

まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

いやあ、何だか知らないけど、わけのわからない天気の多い8月だなあ。昔は終戦記念日の頃ってえのは、抜けるような青空が多かったもんだが、ここんところ何年かはグズついた天気の日が続いている。

晴れの日が少なかった5月頃から、あっしら商売人はパッっとしない天気に悩まされていたが、夏休みも後半にきて、ようやく夏らしい日も戻ってきたようだ。ビール業界をはじめ、ちょっくら夏の商戦に期待ハズレだった方々もこれからが本番! 夏の商戦はまだまだ終わっちゃいない。勝負はゲタをはくまでわからねえもんだから、どうか気をゆるめず、しっかり儲けておくんなせえよ。

ここんとこ土用のウナギをはじめ、さまざまな食材の仕入れ値が高騰しているが、そんな時こそ困った時のスイサンドンヤ・ドットコムさんだ。あっしも出来る限り、良い食材を安い値段でご提供するんで、どうぞ、よろしくお願いいたしやすよ!

 

東の横綱サンバル&西の横綱ラッサム

前々回だったか、あっしは「日本ではまだ珍しい南インドの料理」と申し上げたが、何でも巷のカレーファンの間では、南インドのカレー人気が高まってるって噂だね~。ごく最近も大手グルメ雑誌などで、大々的に南インドカレーの特集が組まれてたもんで、昔からチェンナイと商売をしているイダテンのゲンさんも嬉しい限りさね。

人気の理由は、美味しさはもちろんのこと、何と言ってもそのヘルシーさにあるだろう。南インドの料理てえのはベジタリアンの多い土地柄から野菜料理が中心で、油の量も比較的少ない。タイ料理やベトナム料理が日本人に人気なのと同じで、野菜たっぷり&ローカロリーな南インド料理は、今ようやく脚光を浴びつつあるってことなんだ。

とはいえ、タンドリーチキンのような北インド料理に比べ、南インド料理はまだまだマイナーな存在だ。人気が高まっていると言っても、それはまだ一部のカレーフリークたちでの話。チェンナイ(マドラス)周辺に友達の多いイダテンのゲンさんも、及ばずながら南インドカレーの普及に貢献したいと考えるこの頃さ。

今回ご紹介する「ラッサム」も、日本人の嗜好に合った南インドのスタンダードに違いない。前回のサンバルが東の横綱なら、ラッサムは西の横綱にあたる南インドの代表的なスープカレーだ。

ところで本来、ラッサムの主材料はトマトと煮豆、ニンニク、スパイスだけのシンプルなものだが、今回のレシピでは、あえて日本人になじみのあるダイコンやジャガイモ、ニンジンなどを加えてみた。こいつらを入れるのは本来からすると邪道かもしれないが、もちろん省略しても、反対に好みの野菜を加えてもかまわない。ともかく体に良いレシピなことは間違いない。どうぞ試してやっておくんなせえ。

北の小麦、南のお米!

広くて多様なインド亜大陸だが、その食文化をざっくり分けると、北はナンやチャパティの主原料・小麦粉の文化であり、南はお米の文化であるといってよいだろう。よく日本人は自分たちの食生活を「洋食」「和食」といったくくりで分けるけど、南北のインド料理もそれと同じ「小麦食」「米食」ということで区別することができるかもしれない。

総じて小麦粉を使った料理は、濃厚な強い味をした料理が合う。ナンやチャパティ、ロティといった小麦粉を使ったインドのパン・・・とりわけナンのように一度発酵させて※1土窯のタンドール一気に焼き上げたものには、北インド料理の代表、タンドリーチキンやスパイシーなマトン・カレーが合う。

※1 チャパティやロティは、発酵させずにフライパンなどで焼き上げたパン。チャパティは北インドでもっとも一般的な主食のひとつだが、なぜか日本のインド料理店ではお目にかかることはできない。

南インドは日本の米食のルーツ?

インドで食べられる米は、文字通りインディカ米と呼ばれる長くて粘り気のない品種だ。俗にタイ米とも呼ばれる長い米は、あっしらより上の年代の方には不人気だが、最近のお若い方はまったく抵抗がないようだね~。

戦中派の人が「外米」といってインディカ米を嫌ったのは、調理法を誤ったのが大きな原因だと思われる(あれを日本の米と同じように、普通に炊飯器で炊いたら旨くないに決まってるわ)。

インディカ米は大量のお湯で茹で上げてから、パスタと同じようにザルにあけて食べるのが良い。そうすればインディカ米独特の匂いもなくなるし、スープの吸い込みの良いサッパリした米の食感が楽しめる。

炊飯器を使う場合は、日本で米を炊く時の倍ほど水を入れて炊き上げてほしい。なぜかわからないが、そうすると一番美味しく炊けるんだ。インドでも炊飯器は普及しつつあるが、水を入れる分量は倍の目安・・・まことに不思議だが、おそらくは米の種類が違うからなんだろうな。

また、最近日本でも流行りの赤米&黒米は、南インドで一般的に食べられているお米だ。その昔、古代日本に渡ってきたのは、赤米&黒米が最初という説もある、お米のルーツみたいな存在だが、こいつも炊く時に水の量を増やさないといけない。ポリフェノールたっぷりの赤米&黒米に、辛くてサッパリしたラッサムは相性抜群。お茶漬け感覚で食べられる点などは日本人の嗜好にピッタリだ。

ようやく夏らしくなってきたこの頃。南インドのカレーで汗をかき、新陳代謝を良くしてはいかがかな?

さーて、時間がきやがった。これから東京八重洲の「ダバ・インディア」に出かけて、本格的な南インドの定食、ミールスでもいただいてくるとするか。

それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!

かれーな印度カレーを召し上かれー
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おんかん「折れない子どもを育てる」出版記念パーティーに出席しました!

2014-12-21 10:18:01 | Weblog

おんかん卒業生のみなさんが集結しました。みんな楽しそうですね~♪

昨日は木下音感協会の麻奈先生が、先日早川書房から上梓した「折れない子どもを育てる」の出版記念パーティーに出席しました。

会場は落合の木下音感協会で、かつての教え子や保護者の方々が集まり賑やかな宴。さすがはおんかん、余興の演奏や歌のレベルがハンパでありません。
まあ卒業生にはその道のプロも多いので、当たり前と言えば当たり前なんですが。

ただ、みんな指揮者の山田和樹氏や歌手の折井理子さんのように、その道のプロとして活躍しているかといえば、音大を出てみんな音楽家になるわけでないのと同じです。

おんかん教育で培ったものが、社会に出た時に生かされてるという意味で、卒業生のみなさんはみな一様に明るく、社会や学生生活において立派に生きているという印象を受けました。
在籍している時は木下先生が怖くて仕方なかった人も、卒業してからやってくるというのは、そういうことなんでしょうね。

麻奈さんの「折れない子どもを育てる」には、教育に関するそんなことが記されていて、書評に関しては後日別にUPしますが、この日は出版記念の話はどこへやら。

主役はもっぱら創業者の木下達也先生や卒業生の歌や演奏となりました。

とはいえ、この日にご満悦の麻奈先生です♪

↑ こちらは木下先生のクラリネット演奏。
ジャズナンバーをムード満点に演奏いたします♪

↑ 木下先生と一緒の女性はレ・ミゼラブルのコゼット役を演じたこともある、歌手の折井理子さん。プッチーニの「私のお父さん」を歌いましたが、さすがにハンパでなく素晴らしい! 聴き入って録画しなかったのが悔やまれます。


↑ 芸大在籍中の生熊茜さん。リストの難曲「ラ・カンパネッラ」を難なく軽やかに演奏。もしかすると、これから出て来る人になるかも。天才で天然でした。

音楽で才能のある人の演奏、耳で聞くだけでなくプレイしている様子を見ると、脳の回転速度が常人と全然違うようです。間近にみてそんなことを感じました。

↑ こちらはOBOGと保護者のみなさん。何やら楽しそうですね~♪

この日は楽院のお子さん(プライバシー上、写真はUPしてませんが)も、普段の授業ではお行儀良くしているのですが、ハレの日とあってかけっこうなはしゃぎっぷり。

まあ、人間ハメはずして良い時は良いものですからね~。

↑ 集合写真、ポーズを取る前の、カメラを意識していない様子です。カメラに一番写るものは自意識だと言いますが、卒業生のみなさんの素の様子。

とっても楽しそうじゃ、あ~りませんか?

木下音感協会には定期的に出入りしている立場なのですが、保護者や卒業生のみなさんとはほとんどが初対面。

その中で不思議だったのが、何やら見覚えのある長身のご婦人。演奏会かどこかの会合でお会いしたのかと思いきや、聞いてみたら以前インタビューし「親子三代の音感教育」として、機関誌のイラスト記事に載せた桑原敦子さんのお嬢さんだったのですね。

つまり親子三代のうちの二代目ということで、直接はお会いしたことがないはずなのに、何やら記憶というか感触が残っていたというのが面白いものだと思いました。

↓ こちらは木下先生自らが捌いてくれたブリ。そして会場に設置された自慢の盆栽です。6時からはじまった宴は、8時すぎに中締めをしましたが、10時すぎまで続き、私はその辺りで中座しましたが、そのあともずっと続いたようです。

麻奈先生、どうもごちそうさまでした!

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サンバルは南インドおふくろの味!

2014-12-20 11:53:18 | Weblog

かれーな印度カレーを召し上かれー25

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赤坂サカスにあるTopsサクソンのカレー。英国式カレー、老舗中の老舗であります♪

昨日、理研がSTAP細胞の研究を取りやめるとの発表があったためでしょう、このブログ内で「STAP細胞あるのか、ないのか」のアクセスが増えています。

「ないことの証明」は「悪魔の証明」とも言われるように困難ななものですが、理研が見切りをつけて「これ以上の研究はできない」としたことは企業だからできことでしょう。

これを機にもうひとつ、悪魔の証明とも言われる痴漢の冤罪なども、杓子定規に「ないことの証明はできない」ではなく、もう一歩前進するといいかなと思いました。

さて、そちら記事は前のものを読んでもわかる通り、世間の見方や関心などが変化して、これ以上素人があれこれ言うというものでもなくなってきています。

というわけで、本日もユルく「医食同源・かれーな印度カレーを召し上かれー」の25回目をUPいたします。どうぞおつきあいのホドを。

かれーな印度カレーを召し上かれー25
サンバルは南インドおふくろの味!
掲載日:2006年08月02日

 まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

いやはや、この7月後半はひどい天気の毎日だったなあ。あっしは丁度その時期、ベトナム&カンボジア方面に出張していたんだが、雨期だってえのにハノイもホーチミンもシェムリアップも、あっしが行ったところは一度も傘を差すことはなかったなあ。毎日35度前後のカンカン照りだったよ~。

今回は熱波の中、スケジュールの空きを縫って念願だったアンコールワットにもお参りをしてきた。まあ、世界中を闊歩しているイダテンのゲンさんだが、アンコール遺跡の数々には、この白髪アタマも度肝を抜かれたね~!

残念ながらアンコールワットは、内戦やら盗掘やらで、だいぶ痛んでしまったご様子だったが、それでも修復が進み、大勢の観光客で賑わっていた。それにしても日本の平安時代に、あのような大伽藍が建てられたのは驚くほかない。

平家物語の冒頭には 「祇園精舎の鐘のこゑ、諸行無常のひびきあり」 とあるが、あの祇園精舎がアンコールワットだという俗説も単なる作り話じゃねえな、なんて思った次第さね。

それにしても、日本もようやく梅雨明けしたような塩梅だ。湿っぽかった夏の商戦も、これから8月が本番! 夏はまだ、はじまったばかりだ。みなさん、どうぞスイサンドンヤ・ドットコムさんの食材で、暑さを乗り切っておくれよ!

サンバルは南インドおふくろの味!

今回は、南インド料理の続きだが、もっとも一般的な一品「サンバル」とやらをご紹介しよう。こいつは日本で言えばみそ汁にあたるもので、典型的な南インドの家庭料理と言えるだろう。

なんせ方言まで入れると2000もの言語が使われているカオスの国インドのこと。料理にしたって、北と南で違うのは当然のことだ。

違いを挙げればキリはないが、北インドの料理ってえのは、最初にご紹介したチキンカレーのレシピ(其の11/チキンカレーのレシピ部分にジャンプ)のような、トロリとしたものが代表(まあ日本のインド料理店の大半がこの味だな~)。

一方、南インドの料理はスープカレー系が中心だ。タマネギも、今回のレシピのように使わないことも少なくない。また、使ったとしてもキツネ色になるまで炒めたりはせず、透明になったら、即、次のプロセスへ進む。そのため使う油も少量で済み、アッサリした味わいになるって寸法よ。

味のどっしりした北の料理は、ナンやチャパティなど小麦を使ったパンが合うのに対し、あっさりした南の料理にご飯が合うというのは、そんな理由があるからだ。

全般に南インドの人は小柄で、顔立ちも東洋系にやや近い。文化に言っても、アンコールワットやバリ島の彫刻群は、南インドのヒンドゥー寺院にそっくりだし、言葉の発音や文字も、東南アジアのそれによく似ている。

料理もタイカレーのようにシャバシャバして汁っぽく、使う素材もハーブやココナッツミルク、そしてタマリンドなど、北インドでは比較的使わない食材をベースにする。

特にタマリンドは、北インドで見かけない反面、東南アジアでは大変好まれている食材だ。今回、ご紹介する「サンバル」は、そのタマリンドの持つ甘酸っぱい味わいが決めての一品。ベジタリアンのレシピなもんで、健康に良いことは受け合いだよ!

どうぞ、みなさま試してやっておくんなせえ。

タマリンドの味わい、一度食べたらタマランど~♪

イラストを御覧になればおわかりのように(郵送したタマリンドを持つアチャールくん、この章のどこかに挿入)、タマリンドってえのは熱帯のマメ科の植物だ。まだ日本では一般的でないが、アジアからアラビア半島、アフリカ、そしてジャマイカなど中南米のように暑い国では人気の食材だ。

食べる部分は、莢(さや)の中にある黒い実だ。茄子紺色のドロっとした、タマリンドパルプと呼ばれる果泥(かでい)を使う。こいつは果物として扱われることが多いんだが、そのまま食べられることは少なく、たいていは干してあるものを使う。

本場の南インドやタイでは、干したタマリンドの実を水で戻して揉んで使うんだが、日本では入手が難かしい上、鮮度がないので味にどうしても力がない。明治屋さんや外国人の集まる高級スーパーには、加工したタマリンドペーストが置いてあるから、そちらをお使いになると良いだろう(使い方は簡単。今回のレシピみたいに、スプーンに入れて混ぜるだけで良い)。

食べたことのない方に味の説明は難かしいが、あっしがタイではじめて、カニのタマリンドソーズ和えを食べた時の感想は、レーズンとレモンを混ぜ合わせペーストにした味だった。だからはじめて食べる人にも、受け入れやすい味だと思う。

ただし最近、巷で「微妙なコラボレーション」と呼ばれる組み合わせ・・メロンやイチジクに生ハム。酢豚にパイナップル。鶏肉のオレンジソース添えなど、おかずに果物を入れるのが嫌いな方には、その限りではないけどね。

ともあれ甘酸っぱいタマリンドの味わいは、一度食べたらタマランど~(ぐわーっはっはっは、またうちの女子社員から口をきいてもらえなくなっちまうな~)♪

これぞ南アジアの味! 昨今はタイやベトナム料理が大流行りだが、合わせて南インドの料理も広く知られてほしいと思うこの頃さね。

さーて、時間がきやがった。

それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!

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鹿肉のワイン煮、ボルシチ風

2014-12-19 09:09:41 | Weblog

2週間ほど前に熊本の方から鹿肉を頂いたのを、外食続きだったのでずっと冷凍庫に保管してましたが、ようやく昨日調理しました。

鹿肉は牛と同じレシピでほぼ大丈夫だと聞き、ワイン煮のボルシチ風に煮込みました。意外に臭みもアクもなく美味しく仕上がりました♪

↓ こちらビーツは赤カブと呼ばれますが、実はゴボウの仲間だそうです

切ると真っ赤。肉には良く合います。

これが鹿肉。赤身そのもの!

香味野菜を用意します。

肉にはイタリア人からもらったハーブソルトをふりかけます。

一旦炒めて、鍋には赤ワインをたっぷり入れて、半量に鳴るまで煮詰めます。

香味野菜を炒めます

トマトも入れます

で、1時間半ほど煮込んで出来上がり!

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南インドの定食、ミールスはいかが?

2014-12-18 10:00:24 | Weblog

かれーな印度カレーを召し上かれー24
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こちらはもうお馴染み、大森は「ケララの風」のミールス。真っ赤な皿はボルシチに使うビーツです♪

怒濤のような忘年会シーズン、仕事がらみも多く連日連夜続きましたが、持病の痛風も出ずに何とかピークを越しまして、何とかたまった作業にとりかかりました。

オンとオフのはっきりしないこの商売なので、忘年会の入ってる日も仕事をしてないわけではないのですが、切れ切れに作業をしてるとどうしても効率の落ちるもの。

というわけで、本日も「医食同源・かれーな印度カレーを召し上かれー」の24話目をUPします。全32話のUPもいよいよ先が見通せますが、このあとはイタリア料理について書いた記事「マンマミーア・イタリアン」のシリーズをUPします。

こちらも30数話ございますので、気長におつきあいいただければ幸いです。

かれーな印度カレーを召し上かれー24
南インドの定食、ミールスはいかが?
掲載日:2006年07月20日

 まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!

いやあ、ワールドカップの決勝戦だが、えらいことになっちまったな~。あっしの空手家の友だちは、ジダンの頭突きを「さすが」と感心していたが、本国フランスはもちろん、日本の子供まで真似して仕方ねえそうで、まことにシャレにならねえ話さね。

多民族で構成されたフランス代表は、人種差別を解消し、国をひとつにする良い起爆剤だった筈なのに、頭突き一発で反対の結果を出してしまったんだから、神さまも意地のわるいことをするもんだ。

それにしてもW杯が終わって、睡眠不足から解放されるお客さんも多いんじゃねえか? かく言うあっしも、4時にはじまる試合はまだしも、1時開始の試合には悩まされたもんだ。2つの試合の間は、仲間うちでは魔の2時間なんて言ってたけど、いざ終わってしまうと体は楽になるが、何となく寂しいもんだ。

何はともあれ、W杯のあとは夏の商戦のはじまりでい!

今週は有明のビックサイトで、毎年恒例のシーフードショーが開催されるけど、会員のみなさん、入場券はお持ちかい?(リンクさせてください)旨いモンをわんさか取り揃えているんで、遠慮なさらず、是非ともいらしておくんなせえ!

インド料理、南vs北!

今回は、日本ではまだ珍しい南インドの料理とやらをご紹介しよう。

日本のインド料理店のほとんどが北インド・・・それも、ムガール帝国の流れをくむパンジャブ地方(カレー其の12にリンク)の料理だってことは、以前にも申し上げた。外国の日本料理といえば寿司と天ぷらなのと似て、世界中どこでもインド料理といえば、タンドールを入れたパンジャブ&ムガール料理が中心だ。

こいつはインド独立の際、パキスタンとインドの両国にまたがったパンジャブ地方の人たちが、一斉に首都デリーに押し寄せてきたことに端を発する。日本で言う集団就職だが、そのパンジャブの人たちが外食産業に従事したのが始まりというワケさ。なんせコックは文化や言葉が違っても、腕一本で食っていける仕事だからな。

それまで外食産業が発達してなかったインドでは、タンドールを使ったレストランが瞬く間に広がった。それと同時に外国で商売をはじめたインド人が、レストラン経営に乗り出し、採用したのがパンジャブ料理だったという寸法よ。

またパンジャブ地方というのは、あのターバンを巻いたシーク教徒(※1)の最も多い地域だ。現在のインドのシン首相をはじめ、外交官や政治家、軍人や起業家など、シーク教徒は、さまざまな分野で要職につくことが多い。

おそらくは外国のレストラン経営でも、パンジャブ出身のシーク教徒が一枚も二枚も絡んでいたんだろう。世界中のインド料理店をパンジャブ料理に席巻されている間、南インド料理はインド国内でじっとしていたってわけだ。

だが、こいつはあっしの独断だが、実際には日本人の嗜好にあっているのは、断然南インドの料理の方だ。パンジャブ料理ってえのは、旨いもんは旨いんだが、濃厚で油っこいもんで、毎日食べるには少々キツいものがある。

その点、南インドの料理は汁が多くあっさり目で、日本人の好みには合っているような気がするんだ。そんな南のベジタブル料理。ちょっくらご紹介するんで、ぜひとも試しておくれ。

※1 インド人といえば髭を生やしターバンを巻いているイメージがあるが、実際は人口の2%という少数派。

南インドの定食、ミールスはいかが?

南インド料理と一口に言っても、広いインドのこと。その種類はさまざまだ。複雑きわまりないインドの国を簡単に白黒分けてしまうのは難かしいが、宗教的な傾向で言えば、南は北よりもイスラムの数が少なく、その分ヒンドゥー教徒が大多数を占めているんだ。

こと食材において、宗教と食事とが並行して組み立てられるインドで、その人口分布は大きな意味をもつ。簡単に言えば、豚以外の肉なら大いに奨励するムスリムに比べ、ヒンドゥー教徒は圧倒的にベジタリアンが多い。

ヒンドゥー教において、カーストが高い人ほど肉食を避ける傾向があるが、独立(※2)後の60年でますますその傾向は高まっていった。みんな身分の高い連中のまねをして、セレブ気分になっていったってことかな。いや、実際の話。

逆に言えば、昔のインド人はもっと肉を食べたらしく、その点は戦後60年ですっかり肉食嗜好に変わった日本とは、ずいぶんお国事情が違うもんだよな~。

また北インドがチャパティやナンといった、小麦粉を使ったパン類を主食とするのに対して、南の食事は米が主食。もちろん日本のジャポニカ米ではなく、細長いインディカ米が中心で、赤米や黒米といったさまざまな種類の米が食べられているのが特徴だ。

南インドで楽しみなのが、「ミールス」と呼ばれる日本でいう定食形式の食事だ。レストランや食堂などでは、バナナの葉っぱに山盛りのご飯と、何種類ものカレー(おかず)が組み合わされて出されてくる。

ご飯もおかずもおかわり自由。「もうけっこう」と言わない限り、いくらでも注いでくる。サンバルやラッサムと呼ばれる、しゃばしゃばした汁のカレー。ポリヤルという汁気のないカレーなどが、何種類も盛りだくさんで出されてくるってんだから、有り難い話さね。

余談ながらバナナの葉っぱで食事をするってえのは、エコロジーの意味もあるが、一種の衛生概念なんだ。つまり、変に人が使った食器を使うよりは、バナナの葉とよく洗った右手で食べた方がきれいってことなのさ。

さーて、時間がきやがった。

それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!

※2 インド独立日は1945年8月15日。日本の終戦(敗戦)記念日と合わせて設けられたという。

かれーな印度カレーを召し上かれー
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投票しない人は政治に文句を言うべからず

2014-12-17 09:37:46 | Weblog

少し前の写真ですが、安倍川餅の元祖、静岡は石部屋(せきべや)です

わかってはいましたが、今回の選挙は史上最低の投票率・・・半分ちょっとの人間しか選挙に行かなかった勘定になります。

マスコミの論調では、だから今回の自公圧勝は民意ではないような意見もありますが、選挙の結果はルールに従った結果なのですから、どういう分析をしようと、それは民意であるという結果に違いありません。

それより聞いてみたいのが、選挙に行かないという人たちです。

もちろん選挙に行く行かないは強制ではありませんが、投票をしないということは、投票した人たちに任せたということを意味します。
(それが違うと否定するのは個人の自由ですが、結果的にそうなるのですから仕方ありません)。

これが一昔前なら、選挙は高額納税者の男性にしか許されていませんでした。
選挙権というのは、当然の権利ではないのですね。

これが豪雪地域の高齢者なら、大雪の日に行けなかったのは仕方ないでしょうけれど(これは配慮が必要)、誰に入れて良いかわからないから選挙に行かないというのは理由になりません。

それでも候補者の誰かを選ばないといけないのが選挙なのです。

前政権を見ればわかったように、政治は誰がやっても同じではありません。
政治が決めるいちばんの重要課題は、どうやって国民からお金を集め(税金)、それをどう分配するか・・・そしてそのための法整備なのだから、私たちの生活に無関係のはずはありません。

もっと端的に言えば、政治家の仕事は国民にご飯を食べさせてくれる道筋をつけてくれること。

「七人の侍」のセリフじゃないけど、腹が減りゃあクマだって山降りるわ。

なんて、当たり前のことをエラそうなことを言ってしまいましたが、まだまだ景気が良くなってる実感をまったく享受できない今だからこそ、選挙は行かないといけませんね。

 
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